ディスパッチ とは
| 読み/英語 | でぃすぱっち / Dispatch |
|---|---|
| 詳細 | ディスパッチとは、英語の「dispatch」に由来し、「派遣する」「発送する」といった意味を持つ言葉であり、文脈によって多様な意味合いで用いられます。特にIT分野では、オペレーティングシステム(OS)が複数のタスクの中から次に実行するものを選択し、CPUの処理を割り当てる一連の動作を指します。これは、限られたリソースを効率的に活用し、複数のプログラムを同時に動かすマルチタスク環境において不可欠な機能です。 この概念は、コンピュータが複数の処理を並行して実行する必要が生じた際に重要となりました。初期のコンピュータシステムでは一度に一つのタスクしか処理できませんでしたが、技術の発展により複数のタスクを効率的に切り替えながら実行するマルチタスク処理が求められるようになり、その中でディスパッチの役割が確立されました。 ディスパッチは、IT分野においては主に以下のような場面で使われます。一つは、OSが待機状態にある複数のプログラムやスレッドの中から、優先順位や割り当てられた時間などに基づいて次に実行すべきものを選び、CPUの処理を割り当てる「スケジューリング」の過程です。また、プログラムの実行権を特定の機能やモジュールに渡す動作全般を指すこともあり、データ送信や機能呼び出し、リソースの割り当てといった広範な処理を含みます。 IT以外のビジネスシーンにおいても、ディスパッチという言葉は広く用いられています。例えば、ビジネス分野では、スタッフや作業員に業務を割り当て、具体的な指示を出す際に「ディスパッチする」と表現されることがあります。物流や製造業においては、配車計画の策定や配送ルートの指示、製造工程における作業割当から完了までの管理・指示といった工程管理の文脈で使用されます。さらに、警察や消防が緊急通報を受けて適切な部隊を現場に派遣する緊急対応や、貨物の船積み作業を指す場合もあります(早出料(Despatch))。 このように、ディスパッチはITシステムにおける効率的なリソース管理から、ビジネスにおける円滑な業務遂行、さらには緊急時の迅速な対応まで、多岐にわたる場面で重要な役割を果たす概念です。システムや業務の安定性と効率性を高める上で、その仕組みを理解することは非常に有益であると言えます。 参考:おすすめの開発ツール17選を比較!機能や選び方も紹介 |
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| 12月1日(月) 更新 | |
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