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BIツールとkintone連携が遅い原因とは?データ連携でつまずかないための確認ポイント

BIツールとkintone連携が遅い原因とは?データ連携でつまずかないための確認ポイント

BIツールとkintoneを連携した際に「表示が遅い」「データが取れない」と感じる場合、多くはデータ量とAPIの取得方式、権限設定、取り込み元データの形式に原因があります。結論として、連携前に取得件数の上限や更新方式、アクセス権限の引き継ぎ方を確認しておくことで、こうした問題の大半は回避できます。本記事では、kintone連携が遅くなる仕組みと、Salesforce連携やExcel取り込み、コネクタの仕様変更で起こりうるリスクを整理し、確認のポイントを順に解説します。

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目次

    kintone連携でデータ表示が遅くなる原因

    kintoneとBIツールをつなぐと、データ量が増えるにつれて表示が遅くなることがあります。原因の多くはAPIの取得方式とデータ件数にあります。ここでは、遅延が起こる仕組みと、件数増加による限界について整理します。

    APIで直接取得するときの遅延の仕組み

    kintoneからBIツールへデータを渡す方法のひとつに、API(ソフト同士をつなぐ窓口)で直接取得する方式があります。この方式は手軽に始められる一方、グラフを開くたびにkintoneへ問い合わせが走るため、レコード件数が多いほど取得に時間がかかります。表示のたびに全件を読み込む設定だと、待ち時間が長くなりやすくなります。

    kintoneのAPIには一度に取得できる件数の上限があり、大量データは分割して何度も取得する必要があります。この往復回数が増えると、処理時間が積み重なって表示が遅れ、場合によっては時間切れ(タイムアウト)でグラフが表示されないこともあります。対策として、取得対象を期間や条件で絞る設計が有効です。

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    データ量が増えると起こる連携の限界

    連携が遅くなる背景には、データ量の増加そのものがあります。運用開始当初は問題なく表示できても、レコードが数万件規模に積み上がると、毎回の全件取得が現実的でなくなります。これがAPI直接連携の限界として現れる典型的な状況です。

    この限界を避けるには、必要なデータだけを定期的に別の場所へ蓄積し、BIツールはそこを参照する方式が選択肢となります。集計済みのデータを保持しておけば、表示のたびに大量取得を繰り返さずに済み、待ち時間を抑えられます。連携前に想定データ量と更新頻度を見積もっておくことが重要です。

    表示速度を保つための更新方式の選び方

    表示速度を保つには、リアルタイム取得と定期更新のどちらが業務に合うかを見極めることが大切です。常に最新値が必要な指標と、1日1回の更新で十分な指標を分けて考えると、無理のない設計につながります。

    具体例として、日次の売上推移であれば、夜間にデータを取り込んでおき、日中はその蓄積データを表示する方式で速度を確保できます。一方、当日の受注状況など即時性が求められる項目だけを絞ってAPIで取得すれば、負荷と速度のバランスを取りやすくなります。指標ごとに更新方式を使い分ける視点を持ちましょう。

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    Salesforce連携で見落としがちな権限設定

    BIツールはkintone以外のサービスとも連携します。なかでもSalesforceとの連携では、権限設定の引き継ぎに落とし穴があります。ここでは、機密データが意図せず見えてしまうリスクと、その確認方法を解説します。

    連携元で閲覧制限したデータが見えてしまうリスク

    Salesforce側で特定の社員にだけ閲覧を許可しているデータでも、BIツールへ取り込んだ後はその制限が引き継がれないことがあります。連携は管理者権限など強い権限で行われる場合が多く、取り込んだデータには元の閲覧制限が反映されないためです。

    結果として、Salesforceでは見えないはずの機密情報が、BIツール上では全社員に見えてしまう状況が起こりえます。これは設定漏れによるリスクであり、連携元と連携先で権限の考え方が異なる点を理解しておく必要があります。取り込み範囲を事前に確認することが欠かせません。

    BIツール側で権限を再設計する確認ポイント

    このリスクを避けるには、BIツール側で改めてアクセス権限を設計することが重要です。連携元の制限がそのまま反映されない前提で、誰がどのデータを見られるかを設計し直す姿勢が求められます。

    具体的には、機密度の高い項目を取り込み対象から外す、閲覧者ごとに表示範囲を絞る行レベルの制御を設定する、といった対策が確認ポイントです。導入時には、テスト用のアカウントで一般社員の見え方を実際に確認し、想定外のデータが表示されないかを検証しておくと安心です。

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    機密データを守る運用ルールの整備

    権限の再設計に加えて、運用ルールの整備も大切です。設定はいったん正しく組んでも、項目の追加や担当者の異動で見え方が変わるため、継続的な見直しが必要です。

    具体例として、新しい指標を追加する際に権限チェックを必須の手順に組み込んでおけば、設定漏れを防ぎやすくなります。あわせて、閲覧権限の一覧を定期的に棚卸しし、不要になったアクセスを削除する運用を決めておくと、機密データを守る体制を保てます。担当者まかせにせず、ルールとして明文化しておきましょう。

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    Excelデータを取り込むときに起こる読み込みエラー

    社内のExcelファイルをBIツールへ取り込む場面は多くあります。しかし、ファイルの作り方によっては読み込みエラーが起こり、データソースとして使えないことがあります。ここでは、原因と整え方を解説します。

    セル結合や空白行がエラーになる理由

    Excelをデータソースとして読み込む際、セル結合や余分な空白行があると正しく解析できず、エラーになることがあります。BIツールは表を縦横の整った一覧として読み取るため、結合されたセルや途中の空白行があると、列と行の対応が崩れてしまうからです。

    人が見やすいように装飾したExcelほど、見出しの結合や小計行の挿入が多く、機械的な読み込みには向きません。読み込みに失敗すると、原因が分かりにくくストレスにつながります。取り込み用のファイルは、装飾を前提にした資料とは別に用意する考え方が役立ちます。

    取り込みやすいデータ形式に整える方法

    エラーを防ぐには、取り込み前にデータを整える作業が有効です。1行目に列名を置き、2行目以降は1行1件のデータが並ぶ単純な表の形にすると、多くのBIツールで安定して読み込めます。

    具体的には、セル結合を解除する、空白行や小計行を削除する、列ごとに同じ種類のデータをそろえる、といった整形を行います。日付や数値は文字列と混在させず、形式をそろえておくと集計時の誤りも減らせます。整形手順を定型化しておけば、毎回の取り込みを容易にできます。

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    手作業を減らす取り込みの工夫

    取り込みの手間を減らすには、整形作業そのものを仕組み化する工夫が考えられます。毎回手作業で整えるのは負担が大きく、ミスも起こりやすいためです。入力段階での工夫が、後の読み込みエラーを減らします。

    具体例として、入力用のシートをあらかじめ整った表形式で用意し、利用者には決められた欄だけ入力してもらう運用にすると、結合や空白行の混入を防げます。あわせて、取り込み前に行数や列名を確認する簡単な点検手順を決めておくと、エラーの発見が早まり、再取り込みの回数を減らせます。

    SaaSのAPI仕様変更で連携が止まるトラブル

    BIツールは外部のSaaS(インターネット経由で使うサービス)と連携することが多くあります。連携先のSaaSが仕様を変更すると、データが取れなくなるトラブルが起こりえます。ここでは、その仕組みと備えを整理します。

    標準コネクタが突然使えなくなる仕組み

    BIツールには、主要なSaaSとつなぐための標準コネクタ(接続用の部品)が用意されています。便利な仕組みですが、連携先のSaaSがAPIの仕様を変更すると、コネクタが対応するまでの間データを取得できなくなることがあります。

    SaaSの仕様変更は利用者側では事前に把握しにくく、ある日突然データが更新されなくなる形で気づくケースもあります。コネクタの修正には提供元の対応を待つ必要があり、数週間にわたって連携が止まる可能性も否定できません。連携が外部要因で止まりうる前提を持っておくことが大切です。

    仕様変更に備える運用と確認のポイント

    こうしたトラブルに備えるには、連携が止まった場合の影響範囲をあらかじめ把握しておくことが重要です。どの指標がどのSaaSに依存しているかを整理しておくと、障害時に何が見られなくなるかを素早く判断できます。

    確認のポイントとして、コネクタの対応状況やメンテナンス情報を提供元が公開しているかを導入前にチェックしておきましょう。あわせて、重要な指標については手動でのデータ取得や代替手段を用意しておくと、復旧までの空白期間に備えられます。連携の安定性は製品選定の判断材料のひとつです。

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    連携トラブルを防ぐBIツール選びの観点

    ここまでの連携トラブルを踏まえると、BIツール選びでは表示速度・権限・データ取り込み・連携の安定性をまとめて確認する姿勢が役立ちます。ここでは、選定時に押さえておきたい観点を整理します。

    データ量と更新頻度に合った連携方式を確認する

    選定時は、自社が扱うデータ量と必要な更新頻度に連携方式が合っているかを確認します。リアルタイム取得と定期更新のどちらに対応するか、大量データを蓄積して参照できるかは、表示速度を左右する重要な要素です。

    想定する最大データ量を伝えたうえで、その規模で実用的な速度が出るかを確認しておくと、運用開始後の遅延を防ぎやすくなります。無料の試用期間がある場合は、実際のデータに近い条件で表示速度を試しておくと、判断の精度を高められます。

    権限管理とセキュリティ機能を比較する

    機密データを扱う場合は、権限管理やセキュリティ機能の充実度を比較することが大切です。閲覧者ごとに表示範囲を絞れるか、連携元の制限とは別に独自の権限を設計できるかは、情報を守るうえで欠かせない観点です。

    あわせて、操作ログの記録や外部連携時の認証方式など、運用面の安全性も確認しておきましょう。複数製品の資料を取り寄せて、権限設計の自由度や対応する連携先を一覧で比較すると、自社の要件に合う製品を見極めやすくなります。

    BIツールとkintone連携に関するよくある質問

    ここでは、BIツールとkintoneの連携や、遅延・トラブルに関してよく寄せられる質問をまとめます。導入前の疑問を解消する参考にしてください。

    ■Q1:kintone連携が遅いときはどこを見直せばよいですか?
    まずは取得しているデータ件数と取得方式を確認します。表示のたびに全件をAPIで取得していると遅くなりやすいため、取得対象を期間や条件で絞る、または集計済みデータを蓄積して参照する方式に切り替えると、表示速度を改善できる場合があります。
    ■Q2:連携元で制限したデータがBIツールで見えてしまうことはありますか?
    あります。SalesforceなどのデータをBIツールへ取り込むと、連携元の閲覧制限が引き継がれないことがあります。BIツール側で改めて権限を設計し、テスト用アカウントで一般利用者の見え方を確認しておくことが重要です。
    ■Q3:Excelがうまく取り込めないのはなぜですか?
    セル結合や空白行、小計行などが原因で解析に失敗することが多くあります。1行目に列名を置き、1行1件の単純な表に整えると安定して読み込めます。取り込み用のファイルは装飾を前提にした資料とは分けて用意すると安心です。

    まとめ

    BIツールとkintoneの連携で表示が遅いと感じる場合、多くはデータ量とAPIの取得方式に原因があり、取得範囲を絞る設計や集計済みデータの活用で改善が見込めます。あわせて、Salesforce連携での権限引き継ぎ、Excel取り込み時のデータ整形、SaaSの仕様変更による連携停止といったリスクも、導入前に確認しておくことで回避しやすくなります。自社のデータ量や権限要件に合うかを複数製品の資料で比較し、無理のない連携設計を選びましょう。

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