データバックアップの市場規模は?
データバックアップ製品は、データを複製して保管し、消失時に復旧できるようにする製品です。調査会社のITRによると、国内のバックアップ/リカバリ市場は2025年度に約584億7,800万円で、前年度比9.7%増でした。2025〜2030年度の年平均成長率は12.0%と予測され、2030年度には1,000億円に達する見込みです。SaaS利用の広がりに伴うバックアップ範囲の拡大や、ランサムウェア対策が成長の要因に挙げられています。
ITトレンドには、データバックアップ製品として45製品が掲載され、35社が提供しています。そのうちITトレンドから資料請求できるのは1製品で、残る44製品は情報のみの掲載です。バックアップの仕組みについては、データを複製し復旧するデータバックアップとは?をご覧ください。
ここからは、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、データバックアップ製品の動きを見ていきます。
ITトレンドに掲載されている主なデータバックアップ製品
まずは、ITトレンドに掲載されているデータバックアップ製品を紹介します。資料請求ランキングは、製品を比較・検討している企業の関心を表すデータです。
ITトレンドのデータで見ると、2026年10月時点のデータバックアップ製品はサーバーや仮想環境など企業のシステムを守る製品が45製品中17製品を占めます。資料請求できるのは使えるデータプロテクトの1製品で、資料請求ランキングでも1位です。PC向けのソフトから記録媒体まで、守る対象の違う製品が幅広く並ぶ点が特徴です。
次の図は、掲載されている製品のうち主な10製品を、製品ページの掲載内容をもとに用途で分けたものです。その下の表では、ITトレンドから資料請求できるかどうかもあわせて示しています。
| 製品名 | 提供企業 | 資料請求 | 製品の特徴 |
|---|---|---|---|
| 使えるデータプロテクト | 使えるねっと株式会社 | できる(1位) | バックアップとランサムウェア対策、デバイス管理を一つの画面で行える。 |
| Arcserve Backup | arcserve Japan合同会社 | 情報のみ掲載 | ディスク・クラウド・テープに保管でき、物理・仮想の混在環境にも対応。 |
| Arcserve UDP | arcserve Japan合同会社 | 情報のみ掲載 | 仮想・物理を問わずシステムを丸ごとバックアップし、遠隔地にも保管。 |
| Backup Exec | ベリタステクノロジーズ合同会社 | 情報のみ掲載 | 物理・仮想・クラウドのデータを保護し、バックアップと復旧を統合管理。 |
| Veeam Backup & Replication | Veeam Software Japan株式会社 | 情報のみ掲載 | 仮想・物理・クラウドの情報を保護し、ランサムウェア対策も掲げる。 |
| AvePoint Cloud Backup | AvePoint Japan 株式会社 | 情報のみ掲載 | バックアップ・リストアの機能と、データ量を把握できる画面を備える。 |
| kBackup | トヨクモ株式会社 | 情報のみ掲載 | kintoneのデータを暗号化してバックアップし、30日間保存できる。 |
| ATOMクラウドバックアップ | 株式会社アドバンスホールディングス | 情報のみ掲載 | PCやサーバーをOSごとクラウドへバックアップできる補償サービス。 |
| EaseUS Todo Backup Free | 有限会社イーザスソフトウェア | 情報のみ掲載 | ディスクやシステムの保存・復元ができる、Windows向けの無料ソフト。 |
| MR-ClientBackup | 株式会社テクノル | 情報のみ掲載 | ネット接続時に、PCの任意のデータを自動でバックアップできる。 |
※「資料請求」の順位は、資料請求数にもとづくITトレンドの資料請求ランキング(2026年10月19日更新)です。
※「製品の特徴」は、ITトレンドの製品ページの掲載内容をもとにまとめています。
※「情報のみ掲載」の製品は、ITトレンドから資料請求できません。
▼最新の人気ランキングもあわせて確認
いま資料請求が集まっているデータバックアップ製品は、月間ランキングで確認できます。
[分析]2026年のデータバックアップ製品市場の3つの傾向
ここでは、ITトレンドに掲載されている45製品の製品ページと資料請求ランキングから、市場の傾向を整理します。
1.サーバー・仮想環境向けとPC向けの製品が中心
掲載45製品のうち17製品は、サーバーや仮想環境など企業のシステム全体を守る製品です。PCや端末のデータを守る製品も14製品あり、そのうち3製品は無料で使えるソフトです。ほかに、クラウドサービスのデータを守る製品や記録媒体も並びます。守る対象ごとに、製品の種類が分かれていることがうかがえます。
2.ランサムウェア対策を掲げる製品が10製品
製品ページでランサムウェア対策を掲げる製品は、45製品中10製品あります。CohesityやRubrikは、ランサムウェアからの迅速な復旧を打ち出しています。AIの活用を掲げる製品も4製品あります。データを守る手段として、バックアップがセキュリティ対策の一部に位置づけられていることがうかがえます。
3.資料請求できるのは1製品、レビューも6製品のみ
45製品を35社が提供しており、arcserve Japanは5製品を掲載しています。ITトレンドから資料請求できるのは、使えるデータプロテクトの1製品です。レビューがあるのも6製品で、最も多いArcserve Backupでも10件と、導入後の評価を比べる材料はまだ少ない状況です。
どれを選ぶべき?目的別のおすすめ
- ■サーバーや仮想環境を含むシステム全体をバックアップしたい企業
- Arcserve UDP / Backup Exec / Veeam Backup & Replication
- ■クラウドへの保管や、クラウドサービスのデータ保護をしたい企業
- AvePoint Cloud Backup / ATOMクラウドバックアップ / kBackup
- ■社員のPCのデータを手軽に守りたい企業
- 使えるデータプロテクト / MR-ClientBackup / EaseUS Todo Backup Free
同じデータバックアップ製品でも、守る対象や保管先が大きく違います。どのデータを、どこに保管して守りたいかを先に決めておくと比べやすくなります。
掲載製品をどう活かす?比較するときの注意点
- ●情報のみ掲載の製品はITトレンドから資料請求できないため、各社に直接問い合わせる必要がある
- ●同じ会社が複数の製品を掲載していることがあり、製品ごとに守る範囲の違いを確かめる
- ●記録媒体や無料ソフト、データ復元ツールなど性質の違う製品も並ぶため、単純に比べない
掲載製品の顔ぶれは、どんな種類の製品があるかを知る手がかりとして役立ちます。最終的には、守りたいデータの種類や量、復旧にかけられる時間に合うかを軸に比較することが大切です。
自社に合うデータバックアップ製品を比較検討しよう
この記事では、ITトレンドに掲載されている製品の顔ぶれから、データバックアップ製品の市場の様子を紹介しました。気になる製品は資料請求して一覧で比較し、自社の環境に合うかを確かめてみてください。
以下の記事では、データバックアップサービスをタイプ別に比較し、選び方やランキングも紹介しています。あわせてご覧ください。

