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EDMとは?図面管理における意味とPDM・PLMとの違いをわかりやすく解説

EDMとは?図面管理における意味とPDM・PLMとの違いをわかりやすく解説

EDMとはEngineering Data Managementの略で、図面や設計データを一元管理する仕組みを指します。紙やファイルサーバーでの管理に比べ、検索性やバージョン管理の面で役立つ場合があります。本記事ではEDMの意味や機能、PDM・PLMとの違い、導入のメリットや注意点を整理して解説します。

この記事は2026年8月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次
    ジーエン図面
    ジーエン図面
    営業製作所株式会社
    図面から製造・調達革命

    EDMとは?基本的な意味と定義

    EDMという言葉は設計に関わる部門で使われる用語ですが、意味や範囲があいまいに使われる場合もあります。まずはEDMの語源と、図面管理という業務における位置づけを整理します。

    EDMという言葉の意味と読み方

    EDMはEngineering Data Managementの頭文字を取った略語で、設計図面やCADデータ、仕様書といった技術情報を管理する考え方や仕組みを指します。読み方はそのまま「イーディーエム」と呼ばれることが一般的です。

    製造業や建設業など、図面を扱う業種で使われる言葉であり、単なるファイル保管ではなく、版数や変更履歴を含めて管理する点が特徴です。混同されやすい音楽用語のEDMとは異なる分野の言葉である点にも注意が必要です。図面管理システムの案内資料などでも、この略語がそのまま用いられる場合があります。

    図面管理における位置づけ

    EDMは図面管理を実現するための考え方の一つであり、実際の業務では図面管理システムというソフトウェアを通じて運用されます。図面を作成してから廃版になるまでの流れを管理対象とします。

    設計部門だけでなく、製造や品質保証といった関連部門が同じ図面データを参照する場面もあるため、部門をまたいだ情報共有の基盤として位置づけられる場合があります。取引先へ図面を提供する際の管理体制としても活用されることがあります。

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    EDMが必要とされる背景

    紙図面やローカルフォルダによる管理には、検索や版管理の面で負担が生じる場合があります。ここではEDMが求められるようになった背景を、業務課題の観点から見ていきます。

    紙図面管理が抱える課題

    紙の図面は保管場所を必要とし、必要な図面を探し出すまでに時間がかかる場合があります。また、複数の担当者が同じ図面を同時に参照できないという制約も生じます。

    さらに、紙図面は劣化や紛失のリスクがあり、災害時に原本を失うと再現が困難になる可能性もあります。改訂の履歴が紙面上に残りにくく、どの版が最新か担当者の記憶に頼ってしまう場面も見られます。こうした課題への対策として電子化による管理方法が検討されています。

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    設計データ増加による管理負荷

    CADの普及により設計データの量は増加傾向にあり、ファイルサーバーだけでの管理では、どれが最新版か分かりにくくなる場合があります。関連図面同士のつながりも把握しづらくなります。

    設計変更が発生するたびに複数のファイルが作られると、旧版を誤って使用してしまう可能性も高まります。担当者ごとに保存場所が異なると、他部門が最新の図面を探し出すまでに時間がかかる場合もあります。データ量の増加はEDMの必要性を後押しする要因の一つといえます。

    EDMの主な機能と管理対象

    EDMを実現する図面管理システムには、検索やバージョン管理、権限設定などの機能が備わっています。ここでは代表的な機能と、管理対象となるデータの範囲を紹介します。

    バージョン管理と検索機能

    EDMの中心的な機能の一つがバージョン管理です。図面が改訂されるたびに版数を記録し、過去の版と最新版を区別して参照できるようにします。

    また、図番や品名、担当者名といった項目からの検索機能を備えている場合が多く、必要な図面を短時間で見つけやすくなります。関連図面をひも付けて管理できる製品もあり、部品同士のつながりを確認する際に役立ちます。

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    アクセス権限と変更履歴の管理

    図面には社外秘の情報が含まれる場合があるため、閲覧や編集の権限を部門や役職ごとに設定できる機能も重要です。権限設定によって、意図しない変更や外部への流出を防ぐ効果が期待できます。

    加えて、誰がいつどのような変更を行ったかを記録する変更履歴の機能も備わっています。変更理由をあわせて記録できる製品もあり、後から経緯を確認する際に役立ちます。承認フローを組み込める製品では、変更内容を関係者が確認したうえで反映する運用も可能です。

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    EDMとPDM・PLMとの違い

    EDMと似た用語にPDMやPLMがあります。いずれも設計データを扱う仕組みですが、管理する対象の範囲や目的が異なります。ここでは3つの用語の違いを整理します。

    PDMとの管理範囲の違い

    PDMはProduct Data Managementの略で、図面に加えて部品表や仕様書など、製品に関するさまざまなデータを一元管理する考え方です。EDMが図面を中心とするのに対し、PDMはより広い範囲の製品データを対象とします。

    製品によってはEDMの機能がPDMに含まれる形で提供される場合もあり、両者の境界は製品ごとに異なります。導入時には管理したい対象データの範囲を確認しておくことが重要です。図面のみを管理したい場合と、部品表や調達情報まで一元化したい場合とでは、選ぶべき製品の方向性も変わってきます。

    PLMとの位置づけの違い

    PLMはProduct Lifecycle Managementの略で、企画や設計から製造、保守、廃棄までの製品ライフサイクル全体を管理する考え方です。EDMやPDMはPLMを構成する要素の一つとして位置づけられる場合があります。

    PLMは工程管理や原価管理といった、より上位の業務プロセスまで対象に含む点が特徴です。自社に必要な管理範囲を見極めたうえで、EDMかPDMかPLMかを検討する流れになります。すでに他システムで工程管理を行っている場合は、図面管理に特化したEDMを個別に導入する選択肢も考えられます。

    EDM導入のメリットと注意点

    EDMを導入することで、図面管理にまつわる複数の課題への対応が期待できます。一方で、導入にあたって事前に確認しておきたい注意点もあります。

    導入によって期待できる効果

    EDMを導入すると、図面の検索時間が短縮され、最新版の把握もしやすくなることが期待できます。部門をまたいだ情報共有がスムーズになる場合もあります。

    紙図面を電子化して管理することで、保管スペースの削減や、災害時のデータ消失リスクの低減にもつながります。変更履歴が残ることで、設計変更の経緯を後から確認しやすくなる点も利点です。外出先からでも図面を確認できる製品もあり、現場との情報共有がスムーズになる場合もあります。

    関連記事 図面管理(EDM)の5つのメリット!デメリットはあるのか?

    導入時に注意すべきポイント

    EDMの導入にあたっては、既存のCADシステムやファイルサーバーとの連携可否を確認する必要があります。連携方法によっては、製品側や利用者側、連携先システム側といった複数の要因で不具合が発生する場合もあるため、事前の検証が有効です。

    また、社内で図面データを電子化して移行する作業には一定の時間がかかります。運用ルールの整備や担当者への操作教育もあわせて計画しておくと、導入後の定着に役立ちます。無料で試せるプランを用意している製品もあるため、本格導入の前に操作性を確認しておくと安心です。

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    EDMの導入を検討する際に比較したい図面管理システム

    EDMの考え方を実際の業務に取り入れる際は、図面管理システムの導入が現実的な選択肢となります。ここではバージョン管理や検索機能など、本記事で紹介した機能を備えた製品をいくつか紹介します。

    NAZCA5 EDM(ナスカ・ファイブ・イーディエム)

    新明和ソフトテクノロジ株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. 7つの基本機能+アドオンで業務に合わせて柔軟に拡張可能
    2. ユーザ数無制限のサーバーライセンスで人数が増えてもコスト一定
    3. 製造業を熟知する専任チームが導入から運用定着までを伴走支援

    新明和ソフトテクノロジ株式会社が提供する「NAZCA5 EDM(ナスカ・ファイブ・イーディエム)」は、製造業を中心とした企業向けの図面・技術文書管理システムです。図面や関連文書を一元管理し、図番や品名などの項目からの検索機能を備えています。版数管理や変更履歴の記録に対応しており、過去の版と最新版を区別して参照できます。部門や役職に応じたアクセス権限の設定も可能で、社外秘情報を含む図面のセキュリティ管理にも配慮されています。CADシステムとの連携機能を備えた構成も用意されており、設計部門から製造・品質保証部門まで、部門をまたいだ情報共有基盤としての活用が想定されています。

    Hi-PerBT Advanced 図面管理

    株式会社日立ソリューションズ西日本
    製品・サービスのPOINT
    1. 設計業務の図面管理に必要な機能がすべて揃っている
    2. プリンタやスキャナ等、どのメーカーの周辺機器でも利用可能
    3. 直観的なUIデザイン&操作性!画面操作がカンタンで使いやすい

    株式会社日立ソリューションズ西日本が提供する「Hi-PerBT Advanced 図面管理」は、企業内に散在する図面や設計データを一元管理するためのシステムです。図番・品名・担当者名など複数の項目から図面を検索できる機能を備え、必要な図面を短時間で探し出せるよう設計されています。版数管理機能により、改訂のたびに図面の履歴を記録し、最新版と過去版を明確に区別できます。閲覧・編集権限を部門ごとに設定できるアクセス制御機能も搭載しており、社内の機密情報を扱う図面の管理にも対応しています。既存のファイルサーバーやCADとの連携を前提とした運用も可能です。

    DrawFinder

    株式会社ハイエレコン
    《DrawFinder》のPOINT
    1. データ移行を含めたリプレースを全面支援
    2. 誤った図面への変更を無くす 
    3. 探していた図面に、すぐたどり着ける検索性

    株式会社ハイエレコンが提供する「DrawFinder」は、図面の検索性向上に重点を置いた図面管理システムです。図面に付与された属性情報をもとに検索する機能に加え、あいまい検索やAND・OR検索など複数の検索方法に対応しています。図面を比較して変更箇所を確認できるレイヤープレビュー機能や、複数選択が可能なサムネイル表示機能も備えており、バージョン管理機能により改訂履歴を保持しながら最新図面を把握できます。アクセス権限の設定にも対応しており、部門ごとに閲覧・編集の範囲を制御することが可能です。既存のファイルサーバーに保管された図面データを取り込んで運用を始められる構成となっており、紙図面や散在する電子データの整理を進める企業にも利用されています。

    楽々Document Plus

    住友電工情報システム株式会社
    《楽々Document Plus》のPOINT
    1. AI-OCRで図面から属性情報を自動抽出、古い手書き図面も全文検索
    2. 図面の厳格な版管理(先祖返り防止)と承認ワークフローを標準搭載
    3. 図面に紐づく仕様書や見積書など(電帳法対応)も一元管理

    住友電工情報システム株式会社が提供する「楽々Document Plus」は、図面をはじめとする各種文書を一元管理する文書管理システムです。図面やCADデータ、関連書類をまとめて保管し、キーワードや属性情報からの検索機能により必要な文書を探し出せます。版数管理機能を備え、改訂のたびに履歴を記録して最新版と過去版を区別できるほか、変更履歴の確認にも対応しています。部門や役職に応じたアクセス権限の設定が可能で、社外秘情報を含む図面のセキュリティ管理にも配慮されています。ワークフロー機能と組み合わせることで、承認を経た図面の登録・更新運用も実現できます。

    PDMics (株式会社アイ・シー・エス)

    《PDMics》のPOINT
    1. 図面や技術文書を一元管理し、検索性を向上。
    2. CADアドイン連携で設計業務の効率化を支援
    3. Webシステムにより社外からの利用にも対応。

    D-QUICK Cloud (株式会社アイサイト)

    《D-QUICK Cloud》のPOINT
    1. ダウンロード不要で、そのままファイル閲覧が可能
    2. 遠隔地間でも安全に情報を共有できる。
    3. 更新時に自動で版管理を行い、管理の手間を軽減。

    PRODOUGU (株式会社建設システム)

    《PRODOUGU》のPOINT
    1. 現場と事務所で情報を即時共有し、簡単操作で効率化。
    2. 図面管理・写真撮影・帳票出力を一体化。
    3. タブレットにより現場での施工管理業務が可能

    図面管理(EDM)に関するFAQ

    EDMや図面管理システムについて、よく寄せられる質問をまとめました。導入検討時の参考にしてください。

    Q1:EDMとPDMはどちらを導入すればよいですか。
    管理したいデータの範囲によって異なります。図面の版管理や検索性を重視する場合はEDMが適している場合があり、部品表や仕様書まで幅広く管理したい場合はPDMが選択肢として挙げられます。自社の業務範囲を整理したうえで検討することが重要です。
    Q2:EDMの導入にはどの程度の期間がかかりますか。
    既存図面の量や電子化の状況によって必要な期間は異なります。既に電子データ化が進んでいる場合は比較的短期間で移行できる場合がありますが、紙図面が多い場合はスキャンや整理の作業に時間がかかる場合があります。移行計画をあらかじめ立てておくと進めやすくなります。
    Q3:中小規模の企業でもEDMは導入できますか。
    企業規模にかかわらず導入は可能です。管理する図面の数や部門数に応じて、必要な機能や料金体系が異なる製品が用意されている場合があるため、自社の規模に合った製品を比較することが有効です。小規模な事業者向けに、月額料金を抑えたプランを提供する製品もあります。

    まとめ

    EDMとは図面や設計データを一元管理する仕組みであり、検索性やバージョン管理の面で役立つ場合があります。PDMやPLMとは管理する範囲が異なるため、自社の課題や目的に応じて選び方を検討することが重要です。導入時は既存システムとの連携や運用体制もあわせて確認しましょう。

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