図面管理システムの機能
図面管理の課題を解決する機能は、大きくわけて以下の4つがあります。
- ●図面の一元管理機能
- ●図面と関連資料の紐付け機能
- ●図面の検索機能
- ●セキュリティ機能
どれも課題解決と業務効率化には欠かせない機能なので、一つずつ詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
図面データ・技術資料の一元管理機能
CAD図面や設計図面などのデータや、関連する技術資料をPCで一元的に管理します。紙図面もデータ化して管理・運用することが可能です。すでにPCのファイルサーバなどで管理を行っている企業もあると思いますが、体系的に管理できていない企業もあるでしょう。
図面管理システムにおいては、ファイルサーバなどでの管理と異なり図面データを整理して管理できるため、図面管理業務の効率化が可能です。具体的な整理方法としては、フォルダをツリー式に整理する、部門ごとに整理する、製品の分類ごとに整理するなどがあります。
また、データが一元的に管理されているため、他の部門のデータ検索も可能です。この管理機能により、部門を超えた情報共有が実現します。
図面と関連資料を紐付ける機能
図面に関連する資料がある場合、図面と関連資料を紐付けて管理することが可能です。この機能により、図面の閲覧と同時に、すぐに関連資料を参照できます。
さらに、図面の編集履歴管理も可能です。探さなくても最新図面が表示され、古い図面が必要な場合は履歴から検索もできるため、図面情報のバージョン管理も効率化します。
豊富な図面検索機能
図面管理システムを利用することで、図面を多角的に検索することができます。キーワードで検索する、製品の分類からさかのぼって検索する、履歴から検索するなど、さまざまな手法で図面を検索できます。システムによっては図面ファイルの中身の文言でも検索ができ、大幅な工数削減につながります。
共有制限をもうけるセキュリティ機能
図面管理システムを利用すると部門をこえて情報共有ができますが、情報によっては共有したくないものもあると思います。こういった場合、情報に対してアクセス制限を設けることができます。
例えば、Aというフォルダに関しては期間限定で公開する設定や、人によって異なる権限を付与する設定が可能です。システムによっては情報漏えい対策として画面キャプチャやコピーを禁止する設定もでき、セキュリティ体制の強化が実現します。
また、製品によって図面管理機能を搭載した文書管理システムも存在します。図面情報のみならずさまざまな文書のデータ管理をしたい場合は、自社の課題や業務内容にあわせて図面管理システムと比較検討して導入するとよいでしょう。以下の記事では文書管理システムについて詳しく解説しているので、興味がある方はぜひ参考にしてください。
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システムの機能を活用し効率的な図面管理を行おう
これまで、図面管理システムの基本機能について説明しました。図面管理システムは、図面を効率的に管理・運用するのに有効なシステムです。
特に設計部門の業務を効率化させるため、設計部門の生産性に課題を抱えている企業にとっては、図面管理システムは非常に有効と言えるでしょう。
しかし、会社によって製造過程におけるボトルネックは異なります。自社で課題となっているのは、図面管理なのか、部品管理なのか、それとも製品ライフサイクルに関わる全ての情報の連携なのか。自社の課題を正確に理解したうえで、ぜひシステム導入を検討してみてください。