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電子カルテを無料で使う方法は?無料トライアルや注意点、製品の選び方を解説

電子カルテを無料で使う方法は?無料トライアルや注意点、製品の選び方を解説

電子カルテを無料で利用する方法には、無料トライアルやデモ環境、オープンソース製品などがあります。ただし、患者の診療情報を扱うため、料金だけで導入を決めるのは適切ではありません。機能やセキュリティ、サポート体制まで確認する必要があります。この記事では、無料で試す方法や利用時の注意点、有料製品へ切り替える判断基準を解説します。

この記事は2026年7月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    無料で使える電子カルテとは

    無料で使える電子カルテには、期間限定の無料トライアルやデモ環境、ソースコードが公開された製品があります。費用をかけずに操作性を確認できますが、診療で継続利用できるとは限りません。まずは無料利用の種類と違いを理解しましょう。

    無料トライアル

    無料トライアルとは、製品版に近い電子カルテを一定期間試せる仕組みです。カルテ入力や患者検索、処方内容の登録、会計までの操作を確認できます。

    実際の診療フローを想定して操作すれば、入力に必要なクリック数や画面遷移のわかりやすさを比較可能です。ただし、外部システム連携や本番データの登録が制限される場合もあるため、利用条件を確認しましょう。

    無料デモ

    無料デモとは、提供会社の担当者から製品説明を受けながら、電子カルテの画面や操作方法を確認する機会です。オンライン会議や訪問形式で実施される場合があります。

    診療科や施設規模を伝えることで、自院の運用に近い入力方法を確認できます。トライアル環境がない製品でも、デモを通じて機能や画面構成を把握できるでしょう。

    オープンソース製品

    オープンソースの電子カルテは、プログラムの設計情報であるソースコードが公開された製品です。ライセンスの条件を守れば、ソフトウェア自体を無料で利用できる場合があります。

    一方で、サーバの構築や保守、データのバックアップ、障害対応を自院で行わなければなりません。外部の技術会社へ構築を依頼すると、導入費用や保守費用が発生します。

    無料の電子カルテでできること

    無料トライアルやデモでは、日常的に使用する基本操作を中心に確認できます。特に、医師のカルテ入力だけでなく、受付や会計を含む一連の業務を試すことが重要です。ここでは、無料環境で確認したい代表的な項目を紹介します。

    カルテの入力操作を確認する

    患者の主訴や診断内容、処方、検査、処置などを登録し、入力のしやすさを確認できます。頻繁に使う内容をセット登録できるか、過去の記録を引用できるかも重要です。

    同じ診療内容を複数の製品へ入力し、完了までの時間や操作回数を比べると、違いがわかりやすくなります。医師だけでなく、看護師や医療事務担当者にも操作してもらいましょう。

    受付から会計までを試す

    患者の受付、診察、処方、会計までの流れを確認できる製品もあります。患者情報が各画面へ正しく反映されるか、担当者間で進捗を共有できるかを試しましょう。

    レセプトコンピュータと一体化した製品では、カルテの入力内容を会計へ反映できます。ただし、トライアルでは実際のレセプトコンピュータと接続できない場合があります。

    画面の見やすさを比較する

    電子カルテは診療中に繰り返し使用するため、画面の見やすさが業務効率に影響します。文字サイズや表示項目、患者情報の配置、過去カルテの検索方法を確認しましょう。

    ノートパソコンやタブレットなど、実際に使用する端末でも試す必要があります。画面サイズが変わったときに入力欄が見にくくならないか、スクロール量が増えないかも確認してください。

    ■カルテ入力
    診療内容や処方、検査、処置を迷わず入力できるか確認します。
    ■患者検索
    氏名や患者番号から、必要な患者情報を短時間で探せるか試します。
    ■過去記録の参照
    過去の診療内容や検査結果を時系列で確認できるか比較します。
    ■受付と会計
    患者の来院から会計まで、情報が円滑に引き継がれるか確認します。

    無料の電子カルテにある制限

    無料で使える電子カルテには、利用期間や機能、サポートの制限があります。本番運用を想定せずに試すと、契約後に必要な機能が使えないことに気づくかもしれません。無料環境と製品版の違いを事前に整理しておきましょう。

    利用期間が限られる

    無料トライアルの多くは、利用できる期間が決められています。期間終了後は操作できなくなるため、試したい業務や評価担当者を事前に決める必要があります。

    トライアルを開始してから準備を始めると、十分に検証できないまま期限を迎える恐れがあります。患者情報を模したテストデータや確認項目を用意してから申し込みましょう。

    利用できない機能がある

    無料環境では、レセプトコンピュータや検査機器、予約システムとの連携が制限される場合があります。電子処方箋やオンライン資格確認など、本番環境で必要な機能を試せないこともあるでしょう。

    無料トライアルで表示される機能が、契約予定の料金プランに含まれるとは限りません。標準機能と有料オプションを分けて確認することが重要です。

    患者情報を登録できない場合がある

    無料トライアルには、実在する患者の情報を入力できない環境があります。個人情報や要配慮個人情報を保護するためにも、提供会社が認めていない環境へ患者情報を登録してはいけません。

    氏名や生年月日、病名などは架空の情報を使用しましょう。製品版へのデータ移行ができない場合もあるため、トライアル環境を診療目的で使わないことが大切です。

    サポート範囲が限られる

    無料版やオープンソース製品では、電話対応や訪問支援を受けられない場合があります。操作方法を自院で調べる必要があり、トラブル発生時の復旧にも時間がかかるでしょう。

    診療を止めないためには、問い合わせの受付時間や対応方法、障害時の連絡手段を確認してください。休日や夜間に診療する医療機関では、サポート時間も重要な比較項目です。


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    無料の電子カルテの注意点

    電子カルテには、病歴や検査結果、処方内容などの重要な情報が保存されます。無料で利用できるかだけでなく、情報を安全に管理できるかを確認しなければなりません。導入前に押さえておきたい運用上の注意点を解説します。

    安全管理措置を確認する

    電子カルテで扱う診療情報は、漏えいや消失を防ぐための安全管理が必要です。通信の暗号化やアクセス制限、操作履歴の保存、定期的なバックアップに対応しているか確認しましょう。

    クラウド型の場合は、データの保存場所や障害対策、提供会社の管理体制も比較項目です。無料のツールへ診療情報を保存する場合も、医療情報を扱える環境か慎重に判断してください。

    参考:医療情報システムの安全管理に関するガイドライン|厚生労働省

    利用者ごとに権限を設定する

    医師や看護師、医療事務担当者では、必要な情報や操作範囲が異なります。職種や役割に応じて、閲覧や入力、削除の権限を設定できる製品を選びましょう。

    共通のアカウントを複数人で使用すると、誰が情報を変更したのか確認できません。利用者ごとのアカウント発行と、退職者の権限を速やかに停止できる運用が必要です。

    バックアップ方法を確認する

    端末の故障や通信障害、誤操作が発生しても、診療情報を復元できる仕組みが必要です。バックアップの頻度や保存世代、復旧までにかかる時間を確認してください。

    クラウド側でバックアップされていても、停止中に診療を続ける方法が必要です。紙の記録用紙や一時保存用の端末など、緊急時の代替手順も決めておきましょう。

    医療DXへの対応を確認する

    電子カルテを選ぶ際は、オンライン資格確認や電子処方箋、電子カルテ情報共有サービスへの対応方針も確認しましょう。制度への対応状況は、製品や提供会社によって異なります。

    厚生労働省は、全国の医療機関や薬局で診療情報を共有する電子カルテ情報共有サービスを整備しています。将来の更新予定を含めて提供会社へ確認すると、長期的に利用しやすくなります。

    参考:電子カルテ情報共有サービス|厚生労働省

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    無料の電子カルテが向いている医療機関

    電子カルテの無料トライアルは、導入前の比較や院内説明に役立ちます。一方、診療情報を継続的に保存する本番運用では、有料製品のサポートや保守が必要になる場合もあります。無料利用が適した場面を整理しましょう。

    初めて電子カルテを導入する

    紙カルテから切り替える医療機関は、無料トライアルで基本操作を体験すると導入後の変化を把握できます。入力方法や患者の呼び出し方、会計への情報連携を確認しましょう。

    複数の職員が操作すれば、パソコン操作に慣れていない担当者が迷う部分も見つけられます。導入前の研修内容やマニュアル作成にも活用可能です。

    複数製品を比較したい

    電子カルテは、製品ごとに画面構成や入力方法が異なります。資料だけでは判断しにくいため、無料トライアルやデモで同じ業務を試すと比較しやすくなります。

    機能数だけでなく、診察中の視線移動や入力の待ち時間も確認してください。医師の使いやすさに加え、受付や会計担当者の負担も含めて評価しましょう。

    新規開業を予定している

    開業前は患者データがないため、テスト環境を使って受付から会計までの流れを設計できます。予約システムやWeb問診、決済サービスとの連携方法も確認しましょう。

    ただし、開業直前に製品を決めると、設定や操作研修が間にあわない可能性があります。内装工事や医療機器の選定と並行し、余裕をもって比較することが大切です。

    院内の合意を形成したい

    電子カルテの導入には、医師だけでなく看護師や医療事務担当者の協力が必要です。無料デモを院内で共有すれば、業務がどのように変わるかを具体的に説明できます。

    担当者ごとの意見を集め、導入目的と優先機能を整理しましょう。すべての要望を満たす製品を探すのではなく、診療への影響が大きい項目から優先順位を決めます。

    有料版へ切り替える判断基準

    無料トライアルで操作性を確認したあとは、本番運用に必要な条件を満たすか判断します。電子カルテの料金には、ソフトウェアだけでなく、設定やデータ移行、保守費用が含まれる場合があります。総額と運用体制を比較しましょう。

    本番の診療で利用する

    患者情報を登録して診療に使用する場合は、本番環境を契約する必要があります。無料トライアルは操作確認を目的とした環境であり、診療記録の保存を認めていないケースがあるためです。

    本番利用へ移行する際は、契約開始日や初期設定の期間を確認しましょう。トライアルで作成した設定やデータを引き継げるかも提供会社によって異なります。

    外部システムと連携する

    レセプトコンピュータや予約システム、Web問診、検査会社、画像管理システムと連携する場合は、個別の設定や費用が発生することがあります。

    現在使用している機器やサービスの名称を一覧にし、連携実績や対応方法を確認してください。連携できない場合は、二重入力が発生し、業務負担が増える可能性があります。

    導入支援が必要になる

    診療科にあわせたテンプレート作成や、既存カルテからのデータ移行を依頼する場合は、導入支援のある製品が適しています。開業日や切替日に担当者が立ち会うサービスもあります。

    初期費用を抑えても、院内で設定する作業が増えると職員の負担が大きくなるでしょう。自院で対応する範囲と、提供会社へ依頼する範囲を明確にしてください。

    障害時の支援を重視する

    診療中に電子カルテが利用できなくなると、受付や処方、会計へ影響します。電話や遠隔操作によるサポート、機器交換、障害情報の通知などを確認しましょう。

    製品価格だけでなく、保守対応の時間帯や追加料金も比較してください。診療時間とサポート時間があわない場合は、緊急時の連絡方法を確認する必要があります。

    比較項目確認内容
    初期費用環境設定や操作指導、機器設置、データ移行の費用を確認します。
    月額費用利用人数や端末数、保存容量によって料金が変わるか確認します。
    連携費用レセプトコンピュータや検査機器との接続費用を確認します。
    保守費用問い合わせ対応や障害復旧、制度改定への対応範囲を確認します。
    更新費用システム更新や機器交換で追加費用が発生するか確認します。

    無料で試せる電子カルテ

    ここからは、無料トライアルや無料デモを利用できる電子カルテを紹介します。試用できる機能や期間は製品ごとに異なるため、申し込み前に最新の提供条件を確認してください。実際の診療フローを想定して比較しましょう。

    CLIUS (クリアス)

    株式会社DONUTS
    《CLIUS (クリアス)》のPOINT
    1. 【無料】WEB予約・問診・在宅・オンライン診療全て追加料金なし
    2. カルテ入力時間を短縮できるUI・UX。初心者でも使いやすい
    3. iPadでも使える!訪問診療や院内での持ち運びに役立ちます

    株式会社DONUTSが提供する「CLIUS」は、無床クリニック向けのクラウド型電子カルテです。無料トライアルでは、カルテ画面に加え、受付から会計までの操作を確認できます。公式サイトでは31日間の試用期間が案内されており、期間終了後に自動で料金が発生しないと明記されています。操作性を一定期間試したい医療機関に適しています。

    エムスリーデジカル

    エムスリーデジカル株式会社
    《エムスリーデジカル》のPOINT
    1. 初期0円、AIによる自動学習で入力時間80%削減!
    2. 15年利用で約1,000万円のコスト削減が可能!
    3. 金融機関・政府機関も利用する安全技術

    エムスリーデジカル株式会社が提供する「エムスリーデジカル」は、クリニック向けのクラウド型電子カルテです。Web上から無料体験版を申し込めるため、導入検討の初期段階でも画面や入力方法を確認できます。体験版では実際の医療情報を入力できず、レセプトコンピュータとの連携など一部機能も制限されるため、テストデータを用いて操作しましょう。

    Medicom クラウドカルテ

    ウィーメックス株式会社
    《Medicom クラウドカルテ》のPOINT
    1. 直感的で使いやすい、医師やスタッフの業務をスピーディにするUI
    2. カルテ入力内容から算定可能項目を抽出できるAI自動算定機能搭載
    3. 医事一体型だから、カルテ入力からレセプト会計なども一元管理

    ウィーメックス株式会社が提供する「Medicom クラウドカルテ」は、電子カルテと医事会計業務を支援するクラウド型製品です。公式サイトでは無料デモ体験が案内されており、画面構成やカルテ入力、会計業務の流れを確認できます。レセプトチェックや医療機関向けのサポートも含め、日常業務全体を確認したい場合に比較しやすい製品です。


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    電子カルテの無料利用に関するFAQ

    電子カルテを無料で試す際は、利用期間や患者情報の扱い、導入後の費用について疑問が生じやすいでしょう。ここでは、無料トライアルやオープンソース製品に関する代表的な質問へ回答します。

    Q1:電子カルテを完全無料で使い続けられますか?
    オープンソース製品など、ソフトウェア自体を無料で利用できる場合はあります。ただし、サーバや端末の準備、設定、保守、バックアップ、障害対応には費用や作業が必要です。法人向けのサポートを含めて無料で継続利用できる製品は限られるため、総費用で判断しましょう。
    Q2:無料トライアルへ患者情報を入力できますか?
    提供会社が明確に許可していない限り、実在する患者の情報は入力しないでください。無料トライアルは操作確認用の環境であり、個人情報を保存するための本番環境ではない場合があります。氏名や病名などは架空のテストデータを使用しましょう。
    Q3:無料トライアルでは何を確認すべきですか?
    カルテ入力や患者検索、過去記録の参照、受付から会計までの流れを確認してください。あわせて、画面の表示速度や職種別の権限設定、外部システムとの連携方法も重要です。医師だけでなく、看護師や医療事務担当者にも操作してもらいましょう。
    Q4:無料トライアル終了後に自動課金されますか?
    自動課金の有無は製品によって異なります。申し込み時にクレジットカードの登録が必要か、期間終了後に契約が始まるかを確認してください。利用規約や申し込み画面を保存しておくと、終了日や解約方法を確認しやすくなります。
    Q5:無料デモと無料トライアルの違いは何ですか?
    無料デモは、提供会社の担当者から説明を受けながら製品を見る方法です。無料トライアルは、自院の担当者が一定期間操作する方法を指します。まずデモで機能を把握し、候補を絞ったあとにトライアルを利用すると効率よく比較できます。

    まとめ

    電子カルテを無料で試す方法には、無料トライアルやデモ、オープンソース製品があります。ただし、本番運用ではセキュリティや外部連携、バックアップ、サポート体制の確認が欠かせません。無料環境では実際の業務を想定して複数製品を比較し、自院に必要な機能を整理しましょう。候補製品の詳しい費用や支援内容を確認したい方は、資料請求を活用してください。

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