【比較表】無料のメール暗号化ソフト一覧
完全無料のメール暗号化ソフトは、ほとんどが個人が制作したフリーソフトです。安全性を考慮するなら、企業が制作したビジネス向けソフトがおすすめです。この記事では、一定期間無料で利用できるメール暗号化ソフトを厳選して紹介します。まずは各社製品の機能やレビューなどを一覧表にまとめました。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
※価格は有料版に移行した場合の参考価格を掲載しています。
無料のメール暗号化ソフトを比較
ここからは、一定期間無料で利用できるメール暗号化ソフトを比較します。使用期間が限定されているため、機能性や操作性などを確認のうえ有料版への移行も検討してみましょう。
《CipherCraft/Mail》のPOINT
- 添付ファイルやメール本文を自動でパスワード暗号化が可能
- 暗号化方式が選べる!(Camellia (カメリア)/AES/ZIP)
- 送信者や宛先ごとに複数の方式を使い分けることが可能
NTTテクノクロス株式会社提供の「CipherCraft/Mail」は、添付ファイルとメール本文を自動で暗号化できるメール暗号化ソフトです。暗号化方式は公開鍵方式とパスワード暗号化方式の2つから選べ、送信者や宛先ごとに選択できます。パスワード通知メールは自動で宛先に送付、またはメールを送った本人のみに送付可能。なお、2か月の無料トライアルが提供されています。
まるっとメールセキュリティ for Outlook
製品・サービスのPOINT
- チェック機能とガード機能の両方を備えたシンプルで頼もしい設計
- 必要な機能だけを絞り込んだことでリーズナブルな価格を実現
- 社外への送信時は暗号化やパスワード自動生成機能等で誤送信防止
「まるっとメールセキュリティ for Outlook」は、株式会社トインクスが提供しているメールセキュリティ対策ツールです。メール送信時のチェック画面で宛先・本文の不備チェックやパスワード保護の要求メッセージを表示します。複数ファイルをひとつのzipファイルに自動でまとめる添付ファイル暗号化機能が搭載されています。60日間の無料トライアルが可能です。
《WISE Alert》のPOINT
- 脱PPAPにも対応。送信前のポップアップ表示で送信前チェック
- 大きな負荷を強いることなく管理・導入が可能
- 使用中のメールシステムに依存せず、専用サーバーも不要
株式会社エアーが提供する「WISE Alert」は、Microsoft 365ユーザー向けの誤送信対策アドインです。メール送信前にポップアップで警告し、送信ミスを抑制します。さらに、OneDrive等のクラウド連携で安全なリンク共有ができ、脱PPAPに役立ちます。添付ファイルのZIP暗号化やプロパティ削除、PDF変換、フェイクアドレス検知等、多彩な情報漏えい対策機能も搭載。テレワーク中の社員を含めた全社員に適用し、メール誤送信や標的型攻撃対策に有効です。20日間の無料トライアルが可能です。
Active! gate SS
株式会社クオリティア提供の「Active! gate SS」は、メールの暗号化や誤送信対策を行えるクラウド型のメールセキュリティツールです。添付ファイルを自動で暗号化するだけでなく、送信保留や上司承認など機能が充実しています。条件を設定することで送信自体を拒否します。無料トライアル期間は30日間です。
メールZipper
「メールZipper」はLRM株式会社が提供する、メール暗号化・誤送信対策を行えるセキュリティツールです。添付ファイルの暗号化は自動で行われます。うっかりミスによる誤送信の場合も、メールが一時保留されるため内容を確認できる猶予があります。なお、無料トライアルは30日間です。
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無料メール暗号化ソフトと有料ソフトの違い
無料のメール暗号化ソフトは手軽に導入できる反面、有料ソフトとは大きな差異があります。ここでは、無料のメール暗号化ソフトと有料ソフトの違いについて解説します。
制作者が個人か企業か
現在メール暗号化ソフトを完全無料で使えるものは、個人が制作したフリーソフトがほとんどです。しかしフリーソフトをビジネスに活用するにはいくつか課題があります。例えば、個人制作のソフトはセキュリティ対策のアップデートが不定期で、最新の脅威への対応が遅れるリスクがあります。また、トラブルや操作方法の問い合わせに際し、迅速なサポートが得られないケースもあります。
一方、企業の提供している有料ソフトは、電話やメール、FAQなどのサポートが受けられます。また、最新の脅威にあわせて定期的なアップデートも行っているため、長期的に安心して利用できるでしょう。
機能の充実度
一般的に個人が制作したフリーソフトでは、暗号化対象が添付ファイルのみであり、メール本文は平文のまま送信される恐れがあります。また、誤送信防止やアクセス制御といった高度なセキュリティ機能が備わっていない製品もあるでしょう。
一方で有料のメール暗号化ソフトは、メール本文・添付ファイルの両方を暗号化でき、誤送信対策機能も搭載しています。さらに、Webダウンロード化や主要なメールサービスとの連携機能など、業務効率を高める多彩な機能を備えています。
システムの柔軟性
無料のメール暗号化ソフトは手軽に導入できますが、自社のセキュリティポリシーや業務環境にあわない場合、活用しづらいことがあります。一方、有料ソフトは導入形態や機能が多岐にわたり、自社のニーズにあわせた柔軟なシステム構築が可能です。
例えば、インストール型の有料ソフトは、クライアント端末やサーバに直接導入することで、自社専用のセキュリティ対策環境を構築できます。クラウド型の有料ソフトでは、オンプレミスほどのカスタマイズ性はありませんが、無料版と比較してオプション機能が充実しています。自社のポリシーに沿って柔軟にシステムを構築したいなら有料製品がおすすめです。
メール暗号化ソフトの選び方
自社に最適なメール暗号化ソフトを選ぶには、以下のポイントに着目してみましょう。
- ■暗号化の対象
- メール本文だけでなく、添付ファイルや件名、送信者情報など暗号化したいものに対応しているか
- ■暗号化方式
- 鍵を送信側・受信側で共有する「共通鍵暗号方式」、誰もが利用できる公開鍵と受信側だけが所有する鍵を用いる「公開鍵暗号方式」のどちらを採用しているか
- ■セキュリティレベル
- 多要素認証やウイルス対策、侵入検知などに対応しているか
- ■PPAPの代替
- TSLによるメール暗号化や添付ファイルのWebダウンロード機が搭載されており、PPAPの代替として利用できるか
- ■サポート体制
- 初期設定や技術サポートの充実度、対応時間や連絡手段などを確認する
以下の記事では、ビジネスに最適なメール暗号化ソフトのおすすめ製品を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
まとめ
無料のメール暗号化ソフトを活用すれば、コストを抑えながら基本的なセキュリティ対策を実施できます。しかし、無料版には機能制限がある場合が多く、最新の脅威への対応状況や信頼性において課題があります。ビジネス用途として活用するなら、有料版のメール暗号化ソフトがおすすめです。
各社製品の無料トライアルを活用し、実際に機能や使い勝手を確かめたうえで導入を検討してみましょう。以下のボタンから一括資料請求(無料)が可能なので、ぜひご利用ください。