IT資産管理システムの主要機能の全体像
IT資産管理システムには、インベントリ管理・ライセンス管理・セキュリティ管理・レポート分析など、さまざまな機能があります。ここでは、資産の現状把握やコンプライアンス対応、情報漏洩対策に直結する主要機能を中心に解説します。
インベントリ自動収集で資産の現状を常に把握する
インベントリ管理機能は、管理対象PCのハードウェア情報(CPU・メモリ・ストレージ・OS・シリアル番号)とソフトウェア情報(インストールされているアプリケーション一覧・バージョン)を自動で収集・記録する機能です。手動での台帳更新作業が不要になり、常に最新の資産状況を把握できます。
インベントリ収集の方式には、1)エージェント型(管理対象PCにソフトをインストールして収集)と2)エージェントレス型(ネットワーク経由で情報収集)があります。エージェント型は詳細な情報収集が可能ですが全PCへのインストール作業が必要です。エージェントレス型はインストール作業不要ですが収集できる情報量に制限がある場合があります。自社の管理環境に合った方式を選びましょう。
ライセンス管理でコンプライアンスリスクを回避する
ソフトウェアライセンス管理機能は、購入・保有しているライセンス数と実際にインストールされている数を自動で比較し、ライセンス不足(違反リスク)とライセンス余剰(コスト無駄)を可視化します。ライセンス違反はベンダーの監査(ライセンス監査)で発覚した際に高額の追徴コストが発生するリスクがあるため、日常的な管理が重要です。
ライセンス管理では、1)ライセンス数の記録と証跡の管理、2)インストール数との自動照合、3)ライセンス期限・更新日のアラート機能、4)ボリュームライセンス・サブスクリプション型ライセンスへの対応、が評価ポイントです。特にMicrosoft・Adobeなど主要ベンダーのライセンス形態(OEM・パッケージ・サブスクリプション)に対応しているかを確認しましょう。
セキュリティ管理・操作ログで内部不正を防止する
IT資産管理システムのセキュリティ機能には、1)操作ログ収集(ファイルアクセス・USB接続・メール送信などの記録)、2)デバイス制御(USBメモリの接続制限・印刷制限)、3)ウイルス対策の適用状況確認、4)OSやソフトウェアの更新状態の確認(パッチ管理)、5)不正なソフトウェアのインストール検知、が含まれます。
内部情報漏洩対策として操作ログが重要な証拠になる場合があります。ログの保存期間・検索機能・エクスポート機能が充実しているシステムは、インシデント発生時の原因追跡に有効です。セキュリティ機能の充実度は製品によって大きく異なるため、自社のセキュリティ要件と照らし合わせて評価しましょう。
機能の選び方と必要な機能の絞り込み方
IT資産管理システムの機能は多岐にわたりますが、すべての機能が自社に必要というわけではありません。優先すべき機能を見極めるための考え方を整理します。
自社の課題から「MUST機能」を特定する方法
IT資産管理システムに求める機能を決める出発点は「現在の課題を解決するために何が必要か」です。1)資産台帳の最新性が保てていない(自動インベントリ収集が必要)、2)ソフトウェアのライセンス数が把握できていない(ライセンス管理が必要)、3)情報漏洩リスクが心配(操作ログ・デバイス制御が必要)、4)廃棄時の資産記録が不十分(資産ライフサイクル管理が必要)、という課題分類から必要機能を特定しましょう。
「MUST機能(必須)」「WANT機能(あると良い)」「NOT機能(不要)」に分類した要件一覧を作成し、複数のベンダーに同じ要件書を提示して機能の充足度を比較することで、自社ニーズに合った製品を効率的に絞り込むことができます。
モバイルデバイス・クラウド資産への対応範囲を確認する
近年はPC以外にスマートフォン・タブレット・IoTデバイスなどのモバイルデバイス管理(MDM)と、クラウドサービスの契約情報・ライセンス管理も重要なIT資産管理の範囲になっています。BYOD(個人所有デバイスの業務利用)やテレワークが普及した環境では、オフィス外のデバイスも一元管理できるシステムが求められます。
SaaS・クラウドサービスの利用状況管理(シャドーITの検知・利用状況の可視化)にも対応したシステムは、クラウドが普及した現代のIT環境の管理に特に有効です。管理対象デバイスの種類とOSの範囲(Windows・Mac・iOS・Androidなど)が自社環境と一致するかを確認しましょう。
レポート・ダッシュボードで経営報告に活用する
IT資産管理システムのレポート機能は、情報システム部門の日常業務だけでなく、経営層への報告資料としても活用できます。資産の総数・種別分類・取得金額の合計・廃棄予定資産のリストなどをグラフや表で視覚的に確認できるダッシュボードがあれば、IT投資の状況を経営層に報告しやすくなります。
コンプライアンス報告(ライセンス遵守状況・セキュリティパッチの適用率など)を自動で生成できる機能は、情報システム担当者のレポート作成工数を削減します。定型レポートのカスタマイズ性や、データをExcel・CSVでエクスポートできるかも確認しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料を取り寄せて機能や特徴をさまざまな製品と比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でIT資産管理システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
ITトレンドで比較できるIT資産管理システム
豊富な機能を持つIT資産管理システムを比較できます。インベントリ管理・ライセンス管理・セキュリティ機能の充実度を各製品の資料で確認して、自社課題を解決できる製品を選んでください。
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まとめ
IT資産管理システムには、インベントリ自動収集・ライセンス管理・セキュリティ管理・レポーティングなど、さまざまな機能があります。自社の現在の課題からMUST機能を特定し、モバイルデバイス・クラウド資産への対応範囲も確認した上で複数製品を比較することで、自社ニーズに合ったシステムを選定しやすくなります。


