IT資産管理ツールとは
IT資産管理とは、企業におけるIT資産であるパソコン・スマートフォン・プリンターなどのハードウェアや、インストールされたソフトウェアやライセンスなどの保有・利用状況を可視化し、適正かつ効率的に管理できるツールのことです。
ITトレンド編集部厳選! IT資産管理ツール
カテゴリー数・製品数業界最大級の当サイトがおすすめする、IT資産管理サービスを2021年間ランキング順に比較紹介します。製品はすべて無料で資料請求できるので、気になる製品は比較検討してみましょう。
製品・サービスのPOINT
- 手頃な月額利用料でIT資産管理を手軽にスタート
- サーバの導入やメンテナンスも不要
- セキュアなクラウド環境でご提供
「IT's Cloud(イッツクラウド)」は、さくら情報システム株式会社がIT資産管理パッケージ「SS1」を、仮想化ホスティングを用いてクラウドサービスとして提供しています。資産管理、システム管理、契約管理、PCやSS1運用機能を基本機能として搭載するほか、多彩なオプション機能から自由に選択可能です。
対象従業員規模 |
50名以上 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
月680円/1クライアント
最小契約は50クライアント~/サービス登録料45,000円 |
対応機能 |
台帳管理作成、自動情報収集、ライセンス管理
ソフトウェア辞書、契約管理、アラート機能など |
《IT Policy N@vi》のPOINT
- IT資産の情報収集によるハードウェア・ソフトウェアの一括管理
- オンライン棚卸によるIT機器の見える化
- コロナ禍でもクラウドならではの簡単導入・展開
富士通株式会社が提供する「IT Policy N@vi」は、企業内のICT機器の管理運用をおこなうクラウドサービスです。ハードウェアやソフトウェアのインベントリ収集、オンライン棚卸しなどのIT資産管理機能のほか、セキュリティ診断や操作制限ができます。管理対象の端末にプログラムをインストールするだけで使えるので導入がスムーズでしょう。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド |
参考価格 |
価格:9,000円 ~
※最少契約数は20ライセンス(月額450円/1ライセンス) |
対応機能 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Freshservice》のPOINT
- Freshworks製品は世界中の4万社を超えるお客様が利用!
- 【瞬間導入】かんたん設定で、最短2日で運用開始可能!
- 【3つの要素で業務効率化を実現】①ナレッジ共有、②自動化、③分析
OrangeOne株式会社が提供する「Freshservice」は、資産管理やサービスデスク機能を搭載したITサービスマネジメントツールです。インテリジェント検知ツールで資産を検知し、資産の在庫やソフトウェアライセンスなどの管理を行います。モバイルアプリを使えば、その場で資産をスキャンしてデータベースで管理できます。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド / SaaS |
参考価格 |
25,200円~144,000円 月3,200円~(年間一括契約の場合) |
対応機能 |
台帳管理作成、自動情報収集、ライセンス管理、契約管理、アラート機能 |
System Support best1(SS1)
《System Support best1(SS1)》のPOINT
- 運用しやすい製品設計で、大規模環境での導入実績も豊富!
- 多言語対応やインターネット経由の情報収集機能も充実!
- 選べるオプション機能で無駄を生まない価格体系!
株式会社ディー・オー・エスの「System Support best1(SS1)」は、2,200社以上で導入されているIT資産管理ソフトです。契約管理やソフトウェア管理などの基本的なIT資産管理機能のほか、オプションでログ管理や運用支援機能、情報漏えい対策機能を付加できます。エクセルのように直感的に操作できる管理画面や、専門スタッフによる迅速なサポートも特徴です。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
パッケージソフト |
参考価格 |
500,000円/100ライセンス 2,350,000円/500ライセンス |
対応機能 |
台帳管理作成、自動情報収集、ライセンス管理、ソフトウェア辞書、契約管理、アラート機能 |
《SKYSEA Client View》のPOINT
- 「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2021-2022」で第1位を獲得!
- 使いやすさが特徴!直感的な画面で効率的な操作を支援
- 変動する資産情報を自動で収集、IT資産運用の最適化をサポート
「SKYSEA Client View」は、Sky株式会社提供のクライアント運用管理ソフトウェアです。資産管理のほか、セキュリティ管理やログ管理などの機能を有し、クライアントPCの一元管理のしやすさに定評があります。テレワークでの運用支援機能やサイバー攻撃に対処する多層防御機能もあり、他社のセキュリティ製品との連携も可能なのが強みの一つでしょう。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
パッケージソフト |
参考価格 |
ー |
対応機能 |
台帳管理作成、自動情報収集、ライセンス管理、ソフトウェア辞書、アラート機能 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《MCore》のPOINT
- 大規模環境の運用実績が豊富、かつハイスケーラビリティな製品!
- 1サーバで10万台までの運用実績あり!
- 大型アップデートもネットワークへ負荷をかけずに効率良く配信!
「MCore」は、住友電工情報システム株式会社が提供している統合管理ツールです。IT資産管理のほか、アクセス制御やログ管理などのセキュリティ機能を集約したオールインワンタイプです。負荷を最小限に抑えた設計なので、1サーバで大規模な運用にも対応できます。そのほか、1億件のログを数秒で検索するエンジンやデータ連携ツールを標準搭載しています。
対象従業員規模 |
500名以上 |
提供形態 |
オンプレミス / パッケージソフト / アプライアンス |
参考価格 |
ー |
対応機能 |
台帳管理作成、自動情報収集、ライセンス管理、ソフトウェア辞書、契約管理、アラート機能 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《e-Survey+》のPOINT
- 端末にエージェントをインストールする事なくIT資産管理を実現
- 初年度保守費なし。無償DBを利用した安価で使い勝手のよいツール
- 既存環境への追加(ツールの共存)により、自社に即した運用を実現
「e-Survey+」は、株式会社ニッポンダイナミックシステムズが提供するIT資産管理ツールです。エージェントレス型なので、既存環境に影響を与えることなく導入できます。ワンクリックでIT資産を収集でき、無償のデータベースを利用するのでコストを抑えられます。L2Blockerと連携してセキュリティの強化も可能です。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
パッケージソフト / オンプレミス |
参考価格 |
1,500,000円(500台利用の場合) |
対応機能 |
台帳管理作成、自動情報収集、ライセンス管理、ソフトウェア辞書、契約管理、アラート機能 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《AssetView》のPOINT
- PCの管理・セキュリティ対策を包括的に実現!
- 多彩な機能をひとつの画面で操作・管理でき、使いやすい!
- 導入コスト・環境に合わせた理想的な管理が可能
「AseetView」は、株式会社ハンモックが提供するIT資産管理ツールです。組織内のPC情報を収集する機能に加え、PCの設定コントロールや制御・警告・マルウェア対策等もおこなうトータルクライアントソリューションです。機能もサービスもオーダーメイド感覚で、目的に応じた段階導入ができます。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS |
参考価格 |
別途お問い合わせ |
対応機能 |
台帳管理作成、自動情報収集、ライセンス管理、ソフトウェア辞書、契約管理、アラート機能 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《シンプルデバイス管理》のPOINT
- テレワーク用PCを貴社に代わってリモート管理
- キッティング作業から発送までワンストップで対応
- 貴社の課題に合わせてサポート内容をカスタマイズ
株式会社アイエスエフネットが提供する「シンプルデバイス管理」は、社内システムへのアクセスが必要になる業務を在宅・テレワークでも「簡単に」「安全に」実行可能となるサービスです。テレワークの環境構築を全力でサポートしているため、システム管理者も出社せずに作業可能です。在庫PCの入出庫をキッティング作業から発送までワンストップで対応しています。
対象従業員規模 |
すべての規模に対応 |
提供形態 |
クラウド/サービス |
参考価格 |
ー |
対応機能 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
以上、2021年間ランキング11位までの製品を紹介しました。最新の人気製品から検討してみたい方はこちらのランキングも参考にしてください。
LanScope Cat
エムオーテックス株式会社が提供する「LanScope Cat」は、IT資産管理・内部不正対策・外部脅威対策を1つに集約した統合管理ツールです。トップシェアを誇る製品で、導入実績も10,000社と豊富なのが特長です。IT資産管理機能は、ソフトウェア資産管理やファイル配布(脆弱性対策)ネットワーク検知、リモートコントロール機能などがあります。
MaLionCloud
株式会社インターコムの「MaLionCloud」は、IT資産管理・情報漏えい対策のほか、労務管理まで行えるクラウド型ツールです。IT資産の不正利用や長時間労働をAIが発見し、社内のセキュリティや労働環境を適正な状態に保てるため、残業管理やテレワーク管理にも活用されています。そのほか、IT資産情報の自動収集やライセンス管理、ソフトウェア辞書機能などを搭載しています。
QND Premium
「QND Premium」はクオリティソフト株式会社が提供している、IT資産管理とセキュリティ管理をおこなうクラウド型IT資産管理ツールです。オンプレミスとクラウドでの資産管理を効率的に行えるハイブリッド式であるのが特徴です。操作ログの取得や外部メディア制御ができます。また、MDMを搭載した同社の「ISM CloudOne」と連携すれば、海外拠点のモバイル端末も管理可能です。
おさらい!IT資産管理とは
IT資産管理ツールに導入にあたって、基礎知識をおさらいしておきましょう。
IT資産管理とは、企業内にあるパソコンをはじめとする端末やサーバ、OSやアプリケーション、ライセンスなど、ハードウェアやソフトウェアのIT資産を一元管理することです。IT資産の数や稼働状況を正確に把握し、不正利用がないかなどを確認するために管理します。
IT資産管理には、IT資産台帳が必要になります。エクセルを使って台帳を作成する方法もありますが、IT資産の数が多いと管理や更新が膨大な量になりミスもおこりやすくなるでしょう。
多くの企業では、IT資産管理ツールを導入して、IT資産台帳の作成や情報収集を自動化しています。また、ソフトウェアのアップデートやパッチ適用を一括で行えるので、管理の負担が減るでしょう。不正防止機能を搭載したIT資産管理ツールもあり、セキュリティの強化やコンプライアンス遵守に繋がります。
IT資産管理ツールを導入すべき部署・部門
- ■IT関連の資産を管理する
- ■ライセンスを管理する
- ■セキュリティを管理する
IT資産管理の概要を詳しく見たい方は以下をご覧ください。
関連記事
watch_later 2021.12.24
IT資産管理とは?実施する理由や実施方法をわかりやすく解説!
続きを読む ≫
IT資産管理ツールの選び方
つづいて、IT資産管理ツールの選び方を見ていきましょう。
オンプレミス型かクラウド型か
自社の規模や状況に応じて、IT資産管理ツールの提供形態を選ぶことが重要です。オンプレミス型とクラウド型の違いは以下のとおりですので、押さえておきましょう。
- オンプレミス型
- 自社でサーバを用意し、運用する方式です。機能のカスタマイズも可能。
サーバのスペックが高ければ、規模の大きい企業にも対応できます。
また自社内のネットワークで管理するため、セキュリティ強度が高い傾向があります。。
ただし、クラウド型よりも導入コストがかかり、運用保守に対応できる専門知識・技術を持った人材が必要になるでしょう。
- クラウド型
- サービスを提供している事業者のサーバに接続し、利用する方式です。
インターネット環境があれば、全国に支店がある企業でも管理が可能です。
また、タブレットやスマートフォンからも操作できます。
オンプレミスほど柔軟性はありませんが、短期間・低コストで導入できます。
しかし課金形態により、オンプレミス型より割高になる場合もあるでしょう。
必要な機能を搭載しているか
IT資産管理ツールを導入する目的を明確にして、必要な機能を搭載しているか確認しましょう。製品によって機能の充実度や使いやすさなどが変わってくるので注意してください。主な機能には「台帳管理機能」「インベントリ収集機能」「統合運用管理機能」があります。
台帳管理機能
IT資産管理ツールに既存のIT資産を登録し、台帳で情報を記録・管理する機能です。台帳で管理しているあるべき状態と、収集した現在の状態を照合し、適正な状態を保ちます。このように状態を比較することで、差分を発見して問題の対処が可能です。
インベントリ収集機能
パソコンなどIT資産が保有するメモリ・ハードディスクの容量、IPアドレスといったインベントリ情報を自動で収集する機能です。
エクセルを用いて手動で作業した場合、担当者の業務負担は大きくなるでしょう。特にIT資産の量が膨大な企業であれば、インベントリ情報の収集に忙殺されます。自動収集できれば、業務負荷を大幅に削減できます。
統合運用管理機能
PC・サーバ・ネットワークなど、システム全般の情報を集中管理する機能です。台帳登録している情報やインベントリ情報を一元管理し、運用を効率化します。ほかにもサーバのリソース監視や、死活監視などの機能も搭載しており、規模が大きい企業が利用するケースが多い傾向があります。
セキュリティレベルを強化できるか
IT資産を管理・運用するだけでなく、自社のセキュリティポリシーに則った対策ができるか確認しなければなりません。企業が保有するIT資産には、重要な情報が多く保存されているため、セキュリティ対策が万全でなければ情報漏えいの危険性があります。
具体的には、ユーザーの不正利用防止機能が搭載されているとよいでしょう。不正利用をした場合、ただちに検知して管理者へその情報を知らせる機能です。アラートだけでなく、異常を検知した場合は自動的にネットワークを遮断する機能も有効です。
製品によって搭載している機能は異なるので、予算とのバランスを見て選んでください。
IT資産管理ツール導入時の注意点
IT資産管理ツールを導入してもすべての情報を自動で収集できるわけではありません。当然ですが、ネットワークに接続していない端末の情報は収集できないので注意しましょう。
IT資産管理を適切におこなうためには、社内にあるすべての端末を確実に把握する必要があります。つまり、エージェントが導入されていないPCや、普段利用されずロッカーなどに保管されている端末も管理しなければなりません。
そのため、IT資産管理ツールで情報収集できる端末と、情報収集できない端末を把握し、適切な管理体制を整えることが大切です。
自社に合ったシステムを導入して、IT資産を適切に管理!
最近では、テレワークの環境構築サービスなども行っているツールもあります。IT資産管理ツールは製品によって搭載されている機能やサービスが異なるので、慎重に選びましょう。
ITトレンド編集部が厳選したIT資産管理ツールの中には、企業ごとにカスタマイズ可能なサービスもあります。興味のある方は製品の資料を確認し、相談してみるとよいかもしれません。