ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■端末を使うネットワーク別
- 閉域網の中で端末を管理:OPTiM Biz、SOTI MobiControl、MobiControl、AssetViewMDM
- インターネットに接続できない環境へのアプリ配信:SOTI MobiControl
- オンプレミス型とクラウド型から提供形態を選択:クライアント運用管理ソフト SKYSEA Client View、OPTiM Biz、SOTI MobiControl、AssetViewMDM
- ■管理する端末別
- iPhoneやiPadが中心:クライアント運用管理ソフト SKYSEA Client View、OPTiM Biz、SOTI MobiControl、AssetViewMDM
- Androidの業務用端末が中心:クライアント運用管理ソフト SKYSEA Client View、OPTiM Biz、SOTI MobiControl、MobiControl、AssetViewMDM
オンプレミス型のモバイル端末管理ツールが求められる現場
オンプレミス型のモバイル端末管理ツールは、端末やデータを社外のネットワークに出したくない現場で検討されます。どのような現場で使われるのかを知ると、自社の要件と照らし合わせやすくなります。
工場や倉庫で使う業務用端末
工場や倉庫では、在庫の確認や検品、作業記録の入力に、スマホやタブレット、バーコードを読み取る業務用端末が使われています。生産設備を制御するネットワークを守るため、これらの端末を社内のネットワークだけにつなぎ、インターネットへの接続を制限している現場もあります。
こうした環境で端末の設定や業務アプリをまとめて管理するには、社内のネットワークに置いたサーバーから管理できるオンプレミス型が検討されます。端末の台数が多く、同じ設定をそろえたい現場では、手作業による設定の手間を減らせます。
ネットワークを分離している医療機関や自治体
医療機関や自治体では、患者や住民の情報を扱うネットワークを、インターネットにつながるネットワークと分けて運用している場合があります。院内や庁内でタブレットを使う際も、分離したネットワークのなかで管理したいという要件が出てきます。
この場合、端末をどちらのネットワークにつなぐのか、管理用のサーバーをどこに置くのかを、ネットワーク全体の設計とあわせて決める必要があります。所管の官庁が示すガイドラインや組織内の規程も確認し、情報システム部門やネットワークの構築事業者と相談しながら進めましょう。
設計情報や機密情報を扱う研究開発部門
製品の設計図や試験データを扱う研究開発部門では、情報漏えいを防ぐために、端末の利用を社内のネットワークに限っている場合があります。現場で写真を撮って記録する、図面をタブレットで確認するといった使い方では、端末内のデータの扱いが課題です。
オンプレミス型のMDMで、カメラや外部への共有機能を制限し、端末の管理情報も社内のサーバーに保存すれば、社外にデータが出る経路を減らせます。どの機能を制限できるかはOSや製品によって異なるため、事前に確認しましょう。
閉域網でモバイル端末管理ツールを使う際の制約
閉域網でMDMを使う場合、端末の種類によっては外部のサービスとの通信が欠かせません。どのような通信が必要かを知らずに導入すると、端末に命令が届かないといった問題が起こる可能性があります。
iPhoneやiPadはAppleのプッシュ通知を使う
iPhoneやiPadを管理する場合、MDMのサーバーは、まずAppleのプッシュ通知サービス(APNs)を通じて端末に合図を送ります。合図を受け取った端末がMDMのサーバーに接続し、設定や命令を受け取る仕組みです。
そのため、MDMのサーバーと端末の両方が、APNsと通信できる必要があります。Appleは必要な通信先やポート番号を公開しているため、閉域網でも、これらの通信先に限って外部との通信を許可する設計が求められます。
Android端末の管理とGoogleのサービス
Android端末の多くは、GoogleのAndroid Enterpriseという管理の仕組みを使ってMDMで管理します。この仕組みでは、端末の登録や業務アプリの配布、端末への通知に、Googleのサービスとの通信を使う場面があります。
モバイル端末管理ツールによっては、Googleのサービスに頼らずに社内のサーバーと端末が直接通信する方式を用意している場合もあります。ただし、使える管理機能や対応する端末が限られることがあるため、閉域網での動作条件を提供会社に確認しましょう。
OSアップデートやアプリ配布の経路
閉域網では、OSのアップデートや、アプリストアからのアプリのダウンロードもできない場合があります。弱点を修正するアップデートを長く適用しないままにすると、端末が攻撃を受けるおそれが高まります。
アップデートの配信元への通信だけを許可する、定期的に端末を回収して更新するなど、更新の経路をあらかじめ決めておくことが大切です。社内で開発した業務アプリは、MDMのサーバーから直接配布できるかも確認しておきましょう。
閉域網でオンプレミスMDMを使うネットワーク構成
閉域網でモバイル端末管理ツールを使うには、端末をどの経路で社内のネットワークにつなぐかと、外部との通信をどこまで許可するかを設計します。代表的な構成の考え方を紹介します。
閉域SIMやVPNで社内網につなぐ
工場の外や移動先で端末を使う場合は、通信事業者が提供する閉域網サービス用のSIM(閉域SIM)を使う方法があります。閉域SIMを利用すると、インターネットを経由せずに通信事業者の閉域網から自社ネットワークへ接続する構成をとれます。ただし、利用するサービスによって通信経路が異なるため、事前に確認が必要です。
ほかに、端末からVPNで社内につなぐ方法もあります。いずれの場合も、紛失した端末をMDMで遠隔ロックするには、その端末が社内網につながっている必要がある点に注意し、通信の経路を設計しましょう。
外部との通信を限定して許可する
iPhoneやiPadのように、OSメーカーのサービスとの通信が必要な端末もあります。その場合は、ファイアウォールで外部への通信をすべて止めるのではなく、必要な通信先だけを許可する方法をとります。この設計には、ネットワークの専門知識が求められます。
許可する通信先は、OSメーカーやモバイル端末管理ツールの提供会社が公開する情報をもとに決めます。通信先は変更される場合があるため、定期的に公開情報を確認し、設定を見直す担当を決めておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でMDM(モバイル端末管理)の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
閉域網で使う端末の準備と登録
インターネットから切り離した環境で使う端末は、利用者に配る前の準備(キッティング)にも工夫が必要です。端末をMDMに登録する手順と、紛失時の対応を事前に決めておきましょう。
社内でキッティングを行う手順
キッティングとは、端末の初期設定やMDMへの登録、業務アプリのインストールを行い、すぐに使える状態にする作業です。閉域網で使う端末でも、初期設定の段階でOSメーカーのサービスとの通信が必要な場合があります。
そのため、キッティング用に外部と通信できる専用のネットワークを用意し、設定が終わってから閉域網に切り替える方法がとられることもあります。手順書を作成して、誰が作業しても同じ設定になるようにしておくと、台数が多い場合も効率よく進められます。
紛失時の遠隔ロックが届く条件
MDMの遠隔ロックや遠隔消去は、端末がネットワークにつながってはじめて実行されます。社内のWi-Fiだけで使う端末を社外に持ち出して紛失した場合、命令が届かない可能性があります。
端末に一定期間MDMとの通信がない場合に自動で利用を制限するなど、端末側で動作する設定を使えるかを確認しておきましょう。持ち出しのルールや、紛失時の報告手順もあわせて決めておくことが大切です。
オンプレミスとクラウドを用途で使い分ける
すべての端末を閉域網とオンプレミス型のMDMで管理する必要があるとは限りません。端末の用途ごとに求められる安全性は異なるため、管理方法を分けることも検討しましょう。
閉域網の端末と社外で使う端末を分ける
工場内の業務用端末は閉域網とオンプレミス型のモバイル端末管理ツールで管理し、営業担当者が社外で使うスマホはクラウド型で管理する、という分け方があります。社外で使う端末はインターネットに接続する前提のため、クラウド型のほうが運用しやすい場合があります。
ただし、管理する仕組みが2つに分かれると、管理画面や運用ルールも2つ必要です。管理者の負担と、得られる安全性のバランスを見て判断しましょう。
将来の構成変更を見込んだ選び方
現在は閉域網だけで使っている端末でも、将来、業務アプリのクラウド化に伴ってインターネットに接続する可能性があります。オンプレミス型とクラウド型の両方を提供しているモバイル端末管理ツールであれば、提供形態を移す際の手間を抑えられる場合があります。
移行時に端末の再登録が必要か、設定を引き継げるかも、導入前に提供会社へ確認しておくと安心です。
閉域網で検討できるモバイル端末管理ツール
閉域網やオンプレミスでの利用に対応したモバイル端末管理ツールを、提供形態と特徴で比べられるようにまとめました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| クライアント運用管理ソフト SKYSEA Client View | クラウド型とオンプレミス型に対応。iOS・Android端末の管理機能をオプションで提供 |
| OPTiM Biz | 閉域オンプレミスで構築可能。官公庁や工場などの高セキュリティ環境に対応 |
| SOTI MobiControl | オンプレミスで導入可能。閉域ネットワークでの端末管理や独自方式によるアプリ配信に対応 |
| Trend Micro Mobile Security | ITトレンドではオンプレミス型として掲載。不正プログラム対策やWeb脅威対策、MDM機能を搭載 |
| MobiControl | 業務特化型MDM。数千台から数万台の端末管理を想定し、学習塾や閉域ネットワークでの利用にも対応 |
| AssetViewMDM | クラウド型と閉域網でのオンプレミス運用に対応。マルチOSの端末管理や紛失対策を支援 |
社内網での運用に対応するオンプレミスMDM
閉域網やオンプレミス環境での利用を想定した製品を紹介します。外部との通信が必要な機能や対応端末の条件は製品ごとに異なるため、資料で動作条件を確認しましょう。
クライアント運用管理ソフト SKYSEA Client View
- スマートフォンやタブレット端末等のビジネス活用をサポート
- 業務上不要な機能を使用禁止に設定可能。情報漏洩リスクの軽減に
- 使いやすい管理画面でモバイル端末の資産情報を一覧で確認!
Sky株式会社が提供する「クライアント運用管理ソフト SKYSEA Client View」は、組織の運用にあわせてクラウド型とオンプレミス型から提供形態を選べるクライアント運用管理ソフトです。MDMはオプション機能として利用でき、iOS端末とAndroid端末に対応しています。業務上不要な機能の使用禁止や、特定アプリのインストール禁止などのポリシーを設定でき、紛失時にはロック・ワイプ・パスコード消去を管理機から実行可能です。PCの資産管理やログ管理とあわせて運用したい企業に向いています。
OPTiM Biz
- 遠隔でロックやデータ消去ができ、強固なセキュリティ対策を実現
- 大量の端末も一括で設定でき、作業や運用コストの低減が可能
- 高セキュリティの求められる閉域オンプレミスでも構築できる
株式会社オプティムが提供する「OPTiM Biz」は、官公庁や工場など、高いセキュリティが求められる環境向けに閉域オンプレミスで構築できるMDMです。SaaS型やプライベートクラウドにも対応しており、端末の用途やセキュリティ要件にあわせて提供形態を選べます。Android・iOS・iPadOS・Windows・macOSの管理に対応し、遠隔での端末ロックやデータ消去、暗号化の設定、スクリーンロックの強制などが可能です。業務アプリの配信や端末の設定も管理画面から一括で行え、大量の端末を管理する際の負担を軽減します。
SOTI MobiControl
- オリジナルのホーム画面でデバイスを自社サービス専用機に
- リモートコントロール、アプリ配布などの遠隔操作で業務を効率化
- 会社の情報資産を保護する高度なセキュリティを標準実装
ペネトレイト・オブ・リミット株式会社が提供する「SOTI MobiControl」は、病院や金融機関などの閉域ネットワーク内でも端末を管理できる業務用MDMです。クラウド型とオンプレミス型の両方に対応し、独自のパッケージ配信機能により、インターネットに接続できない環境でも業務アプリを配信できます。製造・物流・小売などの現場で使う業務専用端末の管理にも適しています。USBやSDカードの利用制限、無線LANの設定、リモートロック・ワイプ、証明書の配布などを行えます。利用できる機能はOSやネットワーク構成によって異なります。
Trend Micro Mobile Security (トレンドマイクロ株式会社)
- セキュリティ業界で高い評価を誇るベンダー
- モバイル端末とアプリを1つのコンソールで一元管理
- 同社の他製品との連携でツール横断的なポリシー管理を実現
MobiControl (ペネトレイト・オブ・リミット株式会社)
- 世界174ヶ国、18,000社以上で導入実績
- 「Enterprise IoT Management Innovation Category」受賞
- APAC部門で売上上位の実績
AssetViewMDM (株式会社ハンモック)
- マルチOS端末を一括管理。
- 盗難・紛失対策と端末状態の把握に対応。
- クラウドのサーバーレス提供と閉域網オンプレ運用を選択可。
まとめ
オンプレミス型のモバイル端末管理ツール(MDM)は、工場や医療機関など、閉域網で業務端末を使う現場で選択肢となります。iPhoneやAndroidの管理にはOSメーカーのサービスとの通信が必要な場面があるため、必要な通信先だけを許可する設計や、キッティング時の通信経路を決めておきましょう。用途ごとにクラウド型と使い分ける方法もあります。自社のネットワーク環境にあうMDMを、資料請求で比較してみてください。

