【図解】MDM(モバイル端末管理)の基本機能一覧
MDMツールには、大きく分けて5つの機能があります。それぞれの機能について、特徴やメリットを解説します。
端末の管理
MDMツールの主要な機能としてあげられるのが、端末の管理・制御機能です。自社のセキュリティポリシーにあわせて、ユーザーや端末ごとに管理者側で設定を変更できます。
【設定内容の一例】
- ●ネットワークやメールなど、端末の初期設定
- ●OSのアップデートやアプリの管理
- ●セキュリティ設定
階層やグループごとに一括管理
大規模な組織で従業員がモバイル端末を一台ずつ所持する場合、管理対象が多くなるため、管理が行き届かないこともあるでしょう。MDMツールは複雑な構造の組織にも対応し、支店や部署などのグループ単位でモバイル端末を管理できます。
機能制限や端末設定などを一括で管理できるため、手間がかかりません。利用端末の登録も容易になり、CSVなどでの一括登録が可能です。大規模な組織でも端末の用意から設定、運用開始までスムーズに行えるでしょう。
個別の端末管理
MDMでは利用端末と管理者を紐づけており、各モバイル端末の詳細まで管理できるのが特長です。例えば以下のような情報も取得可能です。
- ●デバイスの利用状況
- ●利用コンテンツ
- ●位置情報
- ●デバイスの異常検知
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盗難・紛失対策のための遠隔操作
端末の盗難や紛失といった際に威力を発揮する「遠隔操作機能」は、MDMツールで最も重要な機能の一つといえるでしょう。代表的な機能を紹介します。
リモートロックシステム
モバイル端末には顧客の名前や連絡先など、重要な個人情報が含まれています。社外秘の情報が記録されている可能性もあるでしょう。端末を紛失すれば、情報漏えいや訴訟といったトラブルにも発展しかねません。
そこで紛失や盗難のリスクに備えるのが「遠隔操作機能」です。管理画面上から遠隔操作で端末にロックをかけられ、トラブルに迅速に対応できます。
その他の盗難・紛失対策機能
盗難紛失時のセキュリティ対策は、リモートロックだけではありません。例えば以下の機能が挙げられます。
- ■画面ロック
- パスワードを入力しなければ画面のロックを解除できない機能
- ■ローカルワイプ
- パスワードを一定の回数間違えると、データを消去する機能
- ■仮想デスクトップ
- 仮想のデスクトップにデータを置き、端末内のデータ保管を防止する機能
セキュリティ対策
モバイル端末の性能が上がり、重要な情報や機密ファイルの扱いも可能になれば、より強固なウイルス対策を立てる必要があるでしょう。実際、iPhoneやAndroid向けのウイルスは数多く存在しています。これらの脅威から端末を守る対策は欠かせません。
MDMツールでは、ネットワークの接続先や閲覧できるWebサイトを制限できます。また、データの暗号化機能や端末内でのデータ保管を防止する仮想デスクトップ機能などが備わっています。ただしセキュリティ機能は製品により異なるため、導入前に確認してください。
そのほか、従業員の利用状況や位置情報を収集・管理する機能も備わっています。運用ルールに従って適切に利用しているかの確認が可能で、テレワークにも役立つでしょう。
アプリケーションの一括管理
近年、従業員が個人で所有している端末を業務用に活用する「BYOD」の運用事例が増えています。そこで業務中の私的利用や機密情報の漏えい防止として、端末内のアプリケーションを一括管理するMAMを搭載した製品が多くあります。
具体的には、業務で使用するアプリケーションの配布やアンインストール、バージョンアップなどの遠隔管理が可能です。専用サーバを構築することなく、自社アプリケーション配布がスムーズに行えます。
コンテンツの管理・配布
端末内のファイル・ドキュメント管理や配布などはMCMと呼ばれ、MAM同様にBYOD端末のセキュリティ対策として有効です。各コンテンツのアクセス・機能制限機能や、ログ分析機能、専用ブラウザサービスなどがあります。端末管理において、よりセキュリティレベルを高めたい場合に有効です。
ITトレンドがおすすめするMDMツールは、以下の記事で紹介しています。機能や特徴を比較してみてください。
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MDMツールの活用でモバイル端末の管理を徹底しよう
モバイルデバイスの普及やマルチデバイスに対応したクラウド製品の増加、リモートワークなどのフレキシブルな勤務形態の浸透にともない、社外で仕事をする機会が増えつつあるでしょう。利用端末が増えるほど管理は煩雑になり、セキュリティ上のリスクも高まります。
MDMツールの導入により業務で利用する端末の一括管理や、統一されたセキュリティポリシー下での運用が実現可能です。スマートフォンやタブレットを業務で利用する場合には、必須のツールといえます。MDMで端末を管理し、セキュリティ対策や業務の効率化に役立てましょう。