エクセルでテキストマイニングはできる?
エクセルでも、キーワードの出現回数の集計やランキング化、グラフによる可視化など、基本的なテキストマイニングは可能です。特に、分析するキーワードがあらかじめ決まっている場合や、少量のアンケートデータを集計する場合に適しています。
例えば、COUNTIF関数を使えば特定のキーワードを含む回答数を集計できます。また、単語ごとに整理したデータをピボットテーブルに取り込めば、頻出語をランキング形式で確認することも可能です。
一方、日本語の文章を自動で単語に分割する形態素解析や、感情分析、共起語分析などはエクセル単体では対応が難しいため、外部ツールや専用のテキストマイニングツールとの併用が必要です。
| 分析内容 | エクセルでの対応 |
|---|---|
| 特定キーワードの出現回数 | ○ COUNTIF関数などで可能 |
| 頻出キーワードのランキング | ○ ピボットテーブルなどで可能 |
| グラフによる可視化 | ○ 棒グラフなどで可能 |
| 文章の形態素解析 | △ 外部ツールとの併用が必要 |
| ワードクラウドの作成 | △ アドインや外部ツールが必要 |
| 感情分析・共起語分析 | △ 専用ツールの利用が効率的 |
エクセルを用いたテキストマイニングのやり方
エクセルでテキストマイニングを行う場合は、まず文章を分析しやすい状態に整え、その後キーワードを集計して可視化します。基本的には以下の3ステップで進めます。
ここでは、その具体的な手順を紹介します。
1.文章を単語化する
文章から頻出語を網羅的に抽出する場合は、文章を一つひとつの単語に分解する必要があります。この処理を「形態素解析」と呼びます。分解する方法は、MeCabやJanomeなどの形態素解析エンジンを用いた「分かち書き(単語の区切りに空白を入れる)」などが挙げられます。
単語レベルで分解することで、単語の頻出度の計測が可能です。また、「サーバー」と「サーバ」のような表記の違い(表記ゆれ)を修正しておくと、さらに正確に集計できます。
2.単語を集計する
形態素解析したあとは、単語の出現回数をカウントします。「COUNTIF関数」を用いてエクセルでテキストマイニングを実施する方法が一般的です。
ただし、データ量が多かったり条件が複雑だったりすると、エクセルの関数だけでは集計が難しいケースもあります。例えば、アンケートの感想であれば表現の仕方は異なるため、困難といえるでしょう。集計が困難な場合は、エクセルと連動して利用できる集計用のソフトウェアを使用すると効率的です。
無料で利用できるソフトもあるため、活用しましょう。
3.キーワードの出現率をもとにテキストを可視化する(ワードクラウドの作成)
テキスト内に含まれるキーワードの出現率を視覚的に表現する方法として、「ワードクラウド」があります。これは、テキストデータに含まれる単語の出現頻度に応じて、文字の大きさや色を変えて表示する図のことで、頻出キーワードを直感的に把握するのに適しています。
ワードクラウドをエクセルで作る場合は、単語の集計と同様にフリーのソフトかアドインを利用します。また、自身でプログラミングし開発する方法もおすすめです。
こうした分析も、エクセルより簡単に実現できるツールがあります。以下から複数ツールの資料を取り寄せ、ぜひ比較検討してください。
テキストマイニングで使用するエクセルの関数
エクセルでテキストマイニングを行う際には、キーワードのカウントだけでなく、データの分割や表記の統一にも関数を活用できます。代表的な関数と用途は以下のとおりです。
| 関数 | 主な用途 |
|---|---|
| COUNTIF | 特定キーワードの出現回数を数える |
| TEXTSPLIT | 区切り文字をもとにテキストを分割する |
| SUBSTITUTE | 文字や表記を置換して表記ゆれを整える |
| TRIM | 不要な半角スペースを削除する |
| SUM | 集計した数値を合計する |
COUNTIF関数
「=COUNTIF(範囲,検索条件)」
COUNTIF関数は、指定した範囲のなかから条件に一致するセルの個数を数える関数です。テキストマイニングでは、特定のキーワードや回答の出現回数を調べる際に活用できます。
例えば、C1~C99のセルに1つずつ単語が入力されており、「単語A」「単語B」の数を調べる場合は以下のように指定します。
- 「=COUNTIF($C$1:$C$99,"単語A")」
- 「=COUNTIF($C$1:$C$99,"単語B")」
また、セル内に文章が入力されており、そのなかに特定の文字列を含む回答数を調べる場合にはワイルドカード「*」を使用できます。
- 「=COUNTIF($C$1:$C$99,"*使いやすい*")」
ただし、この方法は文字列が含まれているセル数を数えるもので、文章中に同じ単語が複数回出現した場合の総出現回数を数える方法とは異なります。
TEXTSPLIT関数
「=TEXTSPLIT(テキスト,列区切り記号,[行区切り記号])」
TEXTSPLIT関数は、スペースやカンマなどの区切り文字をもとに、1つのセルに入力されたテキストを複数のセルへ分割できる関数です。
例えば、A1に「商品 価格 サポート」のようにスペースで区切られたデータが入力されている場合は、以下の式で分割できます。
- 「=TEXTSPLIT(A1," ")」
形態素解析ツールなどであらかじめ分かち書きした文章をエクセルに取り込み、単語ごとに分割するときに便利です。ただし、TEXTSPLIT関数そのものに、日本語の文章を意味のある単語へ自動的に分解する形態素解析機能があるわけではありません。
SUBSTITUTE関数
「=SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列)」
SUBSTITUTE関数は、指定した文字列を別の文字列へ置き換える関数です。テキストマイニングでは、表記ゆれを統一する際に活用できます。
例えば、「サーバ」と「サーバー」を「サーバー」に統一したい場合は、以下のように設定します。
- 「=SUBSTITUTE(A1,"サーバー","サーバ")」
表記が統一されていないまま集計すると同じ意味の単語が別々にカウントされるため、分析前のデータ整形が重要です。
TRIM関数
「=TRIM(文字列)」
TRIM関数は、文字列に含まれる不要な半角スペースを取り除く際に使用します。アンケートや外部システムから取り込んだテキストには、意図しない空白が含まれている場合があります。
余分な空白によって同じ単語が別データとして扱われることを防ぐため、集計前のデータクリーニングに役立ちます。
SUM関数
「=SUM(数値または範囲)」
SUM関数は、指定した範囲に含まれる数値を合計する関数です。COUNTIF関数などで算出した複数の集計結果を合算する際に利用できます。
例えばD1~D5に集計結果が入力されている場合は、以下の式で合計できます。
- 「=SUM(D1:D5)」
エクセルでできるテキストマイニングの範囲
エクセルでも、基本的なテキストマイニングは実施できますが、扱えるデータ量や分析の高度さには限界があるため、目的に応じて専用ツールとの使い分けが重要になります。ここでは、エクセルで「できること」と「難しいこと」を整理して紹介します。
エクセルでできること
エクセルでは、主に以下のような基本的なテキスト分析が可能です。
- ■キーワードの出現頻度の集計
- COUNTIF関数などを使い、特定の単語がどれだけ出現しているかを集計できます。
- ■アンケートの自由回答の簡易分析
- 形態素解析で分解した単語をエクセルに取り込み、回答傾向を把握できます。
- ■キーワードランキングの作成
- 出現回数をもとに並べ替えることで、よく使われている単語をランキング形式で整理できます。
- ■グラフによる可視化
- 棒グラフや円グラフを使い、キーワードの出現傾向を視覚的に把握できます。
これらの方法を活用すれば、アンケート分析や簡単なコメント分析など、日常業務でのテキスト分析には十分役立ちます。
エクセルでは難しい分析
一方で、エクセルだけでは対応が難しい高度なテキストマイニングもあります。
- ●感情分析(ポジティブ・ネガティブ判定)
- ●共起語分析(単語同士の関係性の分析)
- ●大量データの高速処理
- ●AIを用いた文章分類やトピック分析
なお、エクセルによるテキストマイニングは、関数の設定やマクロの活用など一定の知識が必要です。また、分析の精度や扱えるデータ量にはどうしても限界があります。効率的かつ高度な分析を行うには、テキストマイニング専用ツールの活用が有効です。
エクセルで難しい高度なテキストマイニングはツールを活用
エクセルはCOUNTIF関数やSUM関数を駆使することで、テキストデータを一定レベルまで分析できます。しかし、データ量が増えたり、感情分析や複雑な共起語解析が必要になったりすると、手作業やマクロだけでは対応しきれない場面も出てきます。
また、分析結果を自動的にグラフ化したり、ダッシュボードで可視化したりするには、エクセルだけでなく専用ツールを使うほうが圧倒的に効率的です。ここからは、無料で使えるツールと有料ツールについてそれぞれ紹介します。
無料ツールにできること
現在では、無料で使えるテキストマイニングツールも豊富に登場しています。エクセルより簡単に、文章の単語出現頻度を自動集計したり、ワードクラウドを作成したりできるのが特徴です。はじめてテキストマイニングを試す場合は、こうした無料ツールを活用するのもよいでしょう。
以下のページで、無料で利用できるテキストマイニングツールを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
有料ツールにできること
さらに高度なテキストマイニングを行うなら、有料ツールの活用がおすすめです。有料版のテキストマイニングツールなら、膨大なテキストデータの一括処理やネガポジ判定(感情分析)、共起語の抽出、キーワード出現率の自動グラフ化など、エクセルでは実現しづらい分析が簡単に行えます。
また、クラウド上でデータを管理しBIツールと連携させることで、よりスピーディーに意思決定へつなげられるのも大きなメリットです。
以下の記事では、有料のテキストマイニングツールの比較や選び方、活用ポイントを詳しく紹介しています。ツール選定で迷っている方は、ぜひご覧ください。
また、エクセルで手間のかかる分析も、専用ツールなら感情分析や共起語解析までスムーズに実施可能です。以下より複数ツールの資料をまとめて取り寄せて比較できるので、ぜひチェックしてみてください。
【独自調査】テキストマイニングツールを導入した企業のレビュー
ここでは実際にテキストマイニングツールを導入している企業からITトレンドに寄せられたレビューを紹介します。利用者の声をもとに、導入後に感じられたメリットや課題を確認し、導入への参考にしてみてください。
顧客コメントの集計・分析を自動化
従来はアルバイトを雇い入力やグループ分けを行っていた顧客アンケートの定性コメント分析を、ツール導入により自動で実施できるようになりました。類似コメントの整理や課題の相関関係の図示まで可能となり、業務効率が大幅に向上。結果として人件費削減にもつながっています。
見える化エンジンを利用したユーザーの口コミ
バージョンアップした際に、それまでのコメントのグループ分けがおかしくなることが何度か発生しました。また先方のヘルプデスクに電話し、修正してもらって際に、修正前のものをそのまま残されたため、どれが修正されたものか混乱することがありました。
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AI開発を効率化し初心者でも導入・検証が容易
AI開発に必要な機能が揃っており、プログラミング言語や外部ツールとの幅広い連携にも対応できるのがメリットです。初心者でもネットで調べながらAI構築が可能で、導入や検証、開発の効率を大きく高められる点が評価されています。
「自社に合う製品を診断してみたい」、「どんな観点で選べばいいかわからない」という方向けの診断ページもあります。
ITトレンドで過去にテキストマイニングツールを資料請求した方のお悩みや要望から作成した簡単な質問に答えるだけで、最適なシステムを案内します。
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テキストマイニングとエクセルに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、エクセルを使ったテキストマイニングについてよくある質問をまとめ、初心者にもわかりやすく解説します。
- Q:エクセルだけでテキストマイニングはできますか?
- エクセルでも、キーワードの出現頻度の集計や簡単な可視化など、基本的なテキストマイニングは可能です。COUNTIF関数やSUM関数を活用することで、単語の出現回数を集計できます。ただし、感情分析や共起語分析などの高度な分析を行う場合は、専用のテキストマイニングツールを利用するのが一般的です。
- Q:エクセルで形態素解析はできますか?
- エクセル単体では形態素解析はできません。日本語の文章を単語に分解するには、MeCabやJanomeなどの形態素解析ツールを利用して「分かち書き」を行い、その結果をエクセルに取り込んで分析する方法が一般的です。
- Q:エクセルでワードクラウドは作成できますか?
- エクセル単体ではワードクラウドを作成する機能はありませんが、アドインや外部ツールを利用することで作成できます。テキストの出現頻度データをエクセルで集計し、そのデータをワードクラウド生成ツールに取り込む方法がよく使われます。
- Q:大量のテキストデータもエクセルで分析できますか?
- データ量が少ない場合はエクセルでも対応可能ですが、大量のテキストデータを扱う場合は処理が重くなったり、分析の自由度が限られたりすることがあります。そのため、大規模データの分析や高度なテキスト分析を行う場合は、専用のテキストマイニングツールを利用するのがおすすめです。
まとめ
COUNTIFやTEXTSPLITなどの関数を活用してデータを整形・集計し、ワードクラウドなどで可視化するのが基本的な流れです。ただし、データ量が多い場合や、より高度な分析を求める場合には、ツールを利用した方が効率的です。
業務で本格的にテキストマイニングを活用したい方は、以下のボタンより複数ツールの一括資料請求が可能です。エクセルでは難しい高度な分析も簡単に実現できるので、ぜひ導入してください。



今までは顧客アンケートでのお客様のコメント・意見など定性コメントを、アルバイト社員を雇いコメント・意見の入力や似たようなコメント・課題のグループ分けなど人の手でやってもらってました。それを見える化エンジンに顧客アンケートのデータを入れると、その中のお客様のコメント・意見など定性コメントを見える化エンジンで読み取ってくれるだけでなく、似たようなコメント・課題もまとめてくれたり、それぞれのコメント・課題の相関関係も図示してくれたりと、それまで人の手で行っていた作業を、見えるかエンジンで効率的に行ってくれ、業務効率が向上したのと、そのためにアルバイトを雇わなくても済むようになり、費用削減にも大きく貢献してくれました。
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