統合運用管理導入前に見られる課題
企業の日常業務は、ITシステムに統合運用管理が導入されていなくても遂行できます。しかし、いざデータ分析を実行しようとすると、以下のような問題が起こってきます。
- ■発生した障害の原因が究明できない
- ■24時間365日の管理ができない
- ■サーバやネットワークが低パフォーマンス
- ■ネットワークに関する業務に追われる
- ■IT資産やソフトウェアライセンスの管理が煩雑
発生した障害の原因が究明できない
自社のシステムに障害が発生したとき、システム管理者がすぐ原因を発見できるとは限りません。特に過去の設定変更が原因となっている障害などでは、高度な知識を持つ技術者でなければ発見は困難です。
24時間365日の管理ができない
ITシステムを自社で運用しているが専任の管理者はおらず、24時間365日管理することはできない−−こういった企業では、障害発生時の復旧などに時間を要することになります。
サーバやネットワークが低パフォーマンス
自社で構築したサーバやネットワークでは、そのスペックから期待されるようなパフォーマンスが発揮できないことがあります。これは、アプリケーションの稼働状況などに応じて実施すべきチューニング作業が行なわれていないためです。
ネットワークに関する業務に追われる
サーバやネットワークは構築すれば終わりではなく、自社のドメインやサーバ証明書の更新など定期的に発生する作業があります。導入時に複数の企業と契約していた場合、それぞれの窓口に問い合わせなければなりません。
IT資産やソフトウェアライセンスの管理が煩雑
パソコンが購入したものかリースされたものかを把握する、保守契約の情報を保管しておく、ハブのどのポートにどのパソコンが接続されているかなど、IT資産全体を管理するとなると、膨大な情報を保存しておかなければなりません。
また、業務に使用するソフトウェアではライセンス管理が必須ですが、多数のライセンスを適切に管理する作業は労力を必要とするものです。
統合運用管理ツールの導入4つのメリット
上記の課題解決に役立つのが、企業内のITシステムを一元管理する統合運用管理です。統合運用管理でできることによって、それぞれどのように解決するのか見ていきましょう。
導入メリット1. サーバやネットワークに関する業務をアウトソース
統合運用管理のサービスによっては、サーバやネットワークの構築をアウトソーシングすることができます。構築後は、センター常駐の技術担当者が24時間365日監視する体制で運用。後から設定の変更が必要になった場合も、作業を依頼することが可能です。これにより、自社の人員は本来の業務に専念できます。
導入メリット2. アプリケーションを最大限のパフォーマンスで利用できる
統合運用管理では、その多くにおいて事前のヒアリングによりアプリケーションの特性などを考慮した上でサーバやネットワークが構築されます。
さらに、サーバやネットワークの「チューニング作業」も実施。アプリケーションの稼働状況によって、改善が見込める場合はチューニング作業を行ない、最大限のパフォーマンスでアプリケーションを利用できます。
導入メリット3. 統合運用管理で窓口を一元化
統合運用管理によりアウトソースを利用することのメリットのひとつは、「窓口を一元化」できるというものです。ドメイン更新やサーバ証明書の期限確認などで、いちいち問い合わせ先を調べる必要がなくなります。
導入メリット4. IT資産を集中管理
統合運用管理ソフトウェアは、使いやすいGUIの管理画面でIT資産管理を行なえるツールです。パソコンなどのハードウェアやネットワーク構成、ハブ接続ポート、リース・レンタル・保守契約などあらゆる情報の集中管理に対応しています。
ソフトウェアライセンス管理では、フォントを含むソフトウェアのライセンスや使用機器、使用者などの情報を管理可能。ライセンス違反による企業信頼損失の防止効果も得られます。
統合運用管理ツールを導入して課題を一挙解決!
以上のように、統合運用管理ツールによってシステム運用における課題を解決することができ、IT資産管理のコスト削減や業務の効率化が可能です。管理ソフトウェアやサービスなどの中から自社に適したものを選択できるよう、詳細な資料で比較検討してみましょう。