無料で使える会計アプリの特徴
会計アプリの中には無料で使える製品も多くあります。しかし、有料版とまったく同じ機能や特徴をもつわけではありません。そのため、利用する前に知っておきたい無料会計アプリの特徴を解説します。
会計ソフトと連動しているものがほとんど
会計アプリ自体、会計ソフトのアプリ版としてリリースされていることがほとんどです。そのため会計ソフトと契約したうえでインストールしたアプリにログインして活用します。
無料で使える会計アプリのほとんどは、有料である会計ソフトとセットになっている認識をもつことが必要です。さらに会計ソフト自体が完全無料というものは少なく、会計ソフトの「無料プラン」を利用するケースがほとんどでしょう。
完全無料の会計アプリは機能が限られている
数あるアプリの中には、完全無料の独立した会計アプリも存在します。しかし、そのほとんどが機能に制限があり、無料のままでは利用できない機能が多くあります。
完全無料版は会計アプリというよりも「家計簿アプリ」のイメージが強いものになります。会計業務を充実させたいときは、有料の会計ソフトがおすすめです。
無料から始められるおすすめの会計アプリ
続いて、スマホアプリに対応した無料で始められる会計ソフトを紹介します。
《freee 会計》のPOINT
- 経営レポートを自動作成、リアルタイムな意思決定が可能に
- 経費精算やワークフローにも対応。転記や人的ミスを減らす
- 上場準備企業様にも最適な内部統制機能
freee株式会社が提供する「クラウド会計ソフト freee」は、経理初心者でも決算書作成まで容易にできるiPhone・Android対応のクラウド会計ソフトです。レシートや領収書をスマホで撮影するだけで自動で仕訳ができ、銀行口座やクレジットカードとも同期を行えます。最大30日間のトライアルがあり、トライアル期間を過ぎると自動的に「無料プラン」に切り替わります。無料プランでは利用できる機能がかなり制限されるため、今後本格的に会計ソフトを使用する方には有料版がおすすめです。
HANJO 法人会計
カシオ計算機株式会社が提供する「HANJO 法人会計」は、主に飲食店の経理に特化したクラウド会計ソフトです。iPhone・Android対応の「HANJOサービスアプリ」では、取引シーンを選ぶだけで、勘定科目を自動で設定。300以上もの取引シーンから適した勘定科目を自動でセットしてくれます。さらにレシート/領収書の読み取り機能による自動仕分けにも対応。カシオレジとも連携し、精算レポートのQRコードを読み込めば、売上データの自動取り込みが可能です。最大2か月間のトライアル期間は、すべての機能を無料で使えます。
タブレット会計
ソリマチ株式会社が提供する「タブレット会計」は、iPadのアプリとして提供されている会計ソフトです。タブレット向けに作られており、iPhoneやAndroidのスマホでは利用できません。全国およそ99%の金融機関に対応し、銀行口座やクレジットカードの入出金明細が取り込めます。さらに領収書や請求書を撮影し、仕訳とひもづけて保存が可能。入力した仕訳をもとに自動的に出納帳が作成されます。タップとスワイプだけで基本操作ができ、会計初心者でも手軽に始められるのが特徴です。
マネーフォワード クラウド確定申告
「マネーフォワード クラウド確定申告」は株式会社マネーフォワードが提供するiPhone・Android対応の個人事業主向け会計ソフトです。「マネーフォワード クラウド確定申告」の特徴は、「マネーフォワード クラウド」の各種サービスとの連携により日々のバックオフィス業務の効率化が図れること。同社が提供する請求書作成や給与計算、勤怠管理など別サービスとの連携や決算書自動作成機能など便利な機能を備えています。無料プランはありませんが、無料トライアルで1か月間「パーソナルプラン」を利用できます。
弥生会計 オンライン
「弥生会計オンライン」は弥生株式会社が提供するクラウド型会計ソフトです。iPhone・Androidに対応し、初心者でも使いやすいUIが魅力です。対応電話・メールでの操作サポートや仕訳や経理業務の相談などサポートも充実しています。簿記知識がなくても金額と日付を入力するだけで複式簿記帳簿が作成可能。会計帳簿や法人決算も自動で作成してくれます。一部の機能を最大2か月間使える「無料体験版」(決算機能は利用不可)に加え、「セルフプラン」ならすべての機能が1年間無料でお試し可能です。
taxnote
「taxnote」は合同会社ノンモが提供する記帳専用のiPhone・iPad・Android対応の会計アプリです。帳簿入力に特化しているため、決算書の自動作成機能には対応していません。決算書や申告書は自身で作成できる方や会員登録なしで気軽に会計ソフトを使い始めたい方におすすめです。CSV出力機能搭載で、freeeや弥生会計、マネーフォワードクラウド等にデータ出力ができるため、すでに会計ソフトを利用しているけれどスマホでさらに効率化したい人にも適しています。基本機能はすべて無料で使用できますが、月15件までの入力制限あり。帳簿入力が多い事業主は有料版への切り替えがおすすめです。
下記リンクでは、過去30日間を通して、ユーザーからの問い合わせが多かった「法人向け会計ソフト」をランキング形式で紹介しています。「有料・無料」、「ソフト・アプリ」それぞれの観点からトータルで判断する材料としてぜひご活用ください。
無料の会計アプリを比較して、最適なサービスを導入しよう
無料で使える会計アプリの多くは、iPhoneとAndroidの両方に対応しているため、すでに使っているデバイスで簡単に始められるのが魅力です。ただし無料版であるため、機能や利用可能な期間に制限があります。本格的に会計業務を効率化したい場合は、有料製品が適しているでしょう。
以下の記事では、人気の会計ソフトを紹介しています。製品ごとの特徴や会計ソフトの選び方も解説していますので、会計ソフトをトータルに比較できます。ぜひ製品選びの参考にしてみてください。
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