名刺管理サービスの市場規模
名刺管理サービス市場が形成されたのは2007年といわれています。当時はカメラやスキャナによる名刺をデータ化するだけのサービスでしたが、さまざまなシステムと連携して企業の収益アップを実現するソリューションとして発展を遂げます。
国内の市場規模と予測
シード・プランニングの調査によると、法人向け有料名刺管理サービスの国内市場規模は、2024年に約291億円を突破しました。市場は引き続き拡大しており、2013年の約14億円から、約21倍に成長しています。2026年には355億円規模に達すると予測されています。
Sansanが公表した調査結果のポイントでは、今後の市場拡大の要因として、名刺データを活用した営業DXの普及が挙げられています。あわせて、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)など他のソリューションとの連携や、新機能の搭載も挙げられています。
参考:Sansan、法人向け名刺管理サービス13年連続シェアNo.1~契約件数1万1000件を突破し、業界シェア率85.8%~|Sansan株式会社
世界の市場規模
世界市場の動向を見ると、名刺管理サービスの規模は2024年時点で約4億2,200万ドルに達しており、2025年には約4億5,200万ドル、2032年には約6億7,200万ドルへと拡大すると予測されています。年平均成長率(CAGR)は6.8%と見込まれており、営業効率化やクラウド活用、AI技術の浸透が市場拡大を後押ししています。
世界の数字は、海外の調査会社が公表したものです。上で紹介した国内の数字とは、調査の対象も範囲も異なるため、直接比べることはできません。
参考:Business Card Management Market Outlook 2025-2032|intelmarketresearch
ITトレンドでは、さまざまな機能を搭載した名刺管理ソフトを紹介・比較しています。オンライン名刺交換機能を搭載したものや名刺管理アプリを提供しているもの、高いシェアを誇る製品など多数取り扱っているので、当記事の内容も踏まえつつ、自社に適したサービスを選択・検討してください。
名刺管理サービスの市場規模が拡大している理由
名刺管理サービスの市場規模の拡大にはどのような理由があるのでしょうか。考えられる2つの理由をそれぞれ見ていきましょう。
データ活用への意識向上
名刺はこれまで、顧客の連絡先を把握する手段でした。近年は、単なる連絡手段ではなく、収益アップを握る鍵として価値が見直されています。
そこには、取引先の人事異動の情報など、営業活動において有益な企業情報が詰まっています。これを活用し、取引先にアプローチを試みたり、名刺交換した社員に新規営業先への仲介を依頼したりすることが可能です。また、従来は営業担当者が自ら名刺を管理していたため、担当者以外は取引先情報がわからず、問い合わせがあっても対応できませんでした。
しかし、名刺のデータ化により、情報を全社で共有できるようになりました。結果、社内外の人脈網が可視化され、名刺交換した当事者でなくても取引先に対して適切な対応が可能になったのです。このような背景から、名刺の価値が見直されデータとして活用する企業が増加していきました。
技術の進歩
名刺をデータ化する技術は大きく進歩しています。これまでは、名刺データを手動で入力したりOCR(Optical Character Recognition)で読み込んだりするのが一般的でしたが、入力や読み込みミスが多く、データとして活用できないのが課題でした。
しかし、ディープラーニングといったデータ化技術の進歩により、文字認識・解析の精度が向上しています。アルファベットの「l(エル)」と数字の「1」を正確に判別できるなど、精度の高い文字認識が可能になりました。また、認識後の補正やチェックも自動で行え、名刺のデータ化を短時間で正確に行えるようになったのです。
そして、クラウドサービスの進歩も、名刺管理サービスの市場規模が拡大した要因といえます。クラウドサービスは、外出先でも名刺のスキャンを行えたり、スマートフォンで名刺を検索したりすることを可能にしました。
「シェア」の数字の見方
名刺管理サービスの「シェア」は、記事ごとに数字が違うことがあります。理由は、数字の測り方と対象が違うからです。大きく、調査会社の市場データ、ベンダーが公表する数字、ITトレンドの資料請求ランキングの3つに分けると読み解きやすくなります。
| 種類 | 何を測っているか | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 調査会社の市場データ(例:シード・プランニング) | 国内の法人向け有料名刺管理サービスの市場規模や、売上シェアを調べたもの。対象の年や範囲は調査ごとに決まる | 調査名と対象年を確認する |
| ベンダーが公表する数字 | 調査会社のデータをもとに、ベンダー自身が公表する | 公表した会社と、もとの調査名・対象年を確認する |
| ITトレンドの資料請求ランキング | ITトレンドで資料請求が多かった製品の順位。上半期ランキング2026は、2026年1月〜5月の資料請求数 | 市場シェアではない。製品への関心の高さを示す |
例えばSansan株式会社は、シード・プランニングの調査で、「Sansan」の売上シェアが85.8%となり、13年連続でシェア1位になったと公表しています。
ITトレンドの資料請求ランキング
ITトレンド上半期ランキング2026(名刺管理ソフト)は、2026年1月1日から5月31日までの資料請求数をもとにした順位です。市場シェアを示すものではありません。
| 順位 | 製品名 | 提供元 |
|---|---|---|
| 1位 | Sansan | Sansan株式会社 |
| 2位 | SKYPCE | Sky株式会社 |
| 3位 | ホットプロファイル | 株式会社ハンモック |
| 4位 | トーニチ・ネクスタ・メイシ | 東日印刷株式会社 |
| 5位 | 名刺de商売繁盛 | ヤマトシステム開発株式会社 |
| 6位 | 無料版Eightでまずはお試し【Eight Team】 | Sansan株式会社 |
| 7位 | Knowledge Suite+ | ブルーテック株式会社 |
| 8位 | PHONE APPLI PEOPLE | 株式会社 Phone Appli |
上位8製品のうち、1位の「Sansan」と6位の「無料版Eightでまずはお試し【Eight Team】」は、どちらもSansan株式会社の製品です。最新の順位は、名刺管理 資料請求ランキングで確認できます。
参考:名刺管理の上半期資料請求ランキング2026|ITトレンド
名刺管理サービスの市場動向
名刺管理サービスは、CRM(顧客管理システム)/SFA(営業支援システム)といったソリューションとの連携が拡大しており、今後、更なる発展が見込まれるでしょう。
CRMの顧客情報やSFAの折衝記録と、名刺情報の紐付けが可能になり、社内外活動の見える化を促進します。結果、営業活動の効率化やマーケティング力が強化されるのです。
このような効果により、あらゆる業種・業界で、名刺管理サービスの市場拡大が見込まれます。
名刺管理サービスの市場規模を知り、製品導入を検討しよう
名刺管理サービスの市場規模は、2007年の登場から現在に至るまで拡大の一途をたどっています。国内の法人向け有料サービスの市場規模は、シード・プランニングの調査で、2024年に約291億円を突破し、2026年には355億円規模に達すると予測されています。
多くの企業が名刺の価値を再認識したことが、市場が拡大した要因です。また、文字のデータ化技術やクラウドサービスの発達も要因として挙げられるでしょう。今後はCRM/SFAとの連携で、さらに法人向け名刺管理サービス市場における規模の拡大が予想されます。
「シェア」の数字は調査ごとに測り方が違うため、調査名と時点を確認しましょう。名刺管理サービスの市場規模を正しく認識し、製品を導入してください。以下のボタンからさっそく資料を取り寄せ、法人向けクラウド名刺管理サービスを比較検討してみてはいかがでしょうか。


