共有サーバーのホスティング料金
共有サーバーは専用サーバーよりコストが低いのが特徴です。では、具体的にどのくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
月額費用:1,000~3,000円
プランによって異なりますが、安いものでは月額1,000円台から利用可能です。GMOクラウド株式会社のWADAXにおける料金プランを例に、月額料金と主なスペックの違いを見てみましょう。
- 【ブロンズプラン】
- 月額:1,210円
- ディスク容量:20GB
- メールアカウント数:20
- メーリングリスト:1
- 【シルバープラン】
- 月額:1,980円
- ディスク容量:50GB
- メールアカウント数:無制限
- メーリングリスト:10
- 【ゴールドプラン】
- 月額:2,860円
- ディスク容量:100GB
- メールアカウント数:無制限
- メーリングリスト:20
- 【プラチナプラン】
- 月額:3,960円
- ディスク容量:150GB
- メールアカウント数:無制限
- メーリングリスト:30
もっとも人気が高いのはシルバープランです。価格はブロンズプランのほうが優れていますが、ビジネス利用ではディスク容量や作成可能アカウント数にある程度の余裕が必要なためです。自社でどのくらいの容量やアカウントが必要か把握したうえで選びましょう。
初期費用:3,000~5,000円
初期費用は3,000~5,000円台が一般的です。前の項で紹介した4つのプランでは、すべて初期費用は3,000円ですが、初期費用無料のケースも少なくありません。
では、いくつかのベンダーが提供する共有サーバーの基本的なプランについて、初期費用を比較してみましょう。
企業名 |
HDD容量 |
初期費用 |
エックスサーバー |
400GB |
3,000円 |
さくらインターネット |
500GB |
約1,000円~ |
KDDIウェブコミュニケーションズ |
無制限 |
無料 |
NTTコミュニケーションズ |
80GB |
3,000円 |
大塚商会 |
100GB |
5,000円 |
GMOインターネット |
400GB |
無料 |
ニフティ |
10GB |
5,000円 |
スペックが良いほど初期費用が高くなるわけではありません。ベンダー次第であるため、導入前によく比較する必要があります。
専用サーバーのホスティング料金
続いて、専用サーバーの料金を見ていきましょう。
月額費用:20,000~40,000円
専用サーバーは共有サーバーより高額な傾向があります。では、GMOクラウド株式会社のWADAXを例に見てみましょう。
- 【プラン1】
- 月額費用:30,800円
- CPU:Xeon E3(4コア/8スレッド)
- メモリ:16GB
- HDD:SAS2TB (RAID10)
- 【プラン2】
- 月額費用:37,400円
- CPU:Xeon Silver 4100シリーズ(8コア/16スレッド)
- メモリ:16GB
- HDD:SAS4TB (RAID10)
- 【SSDプラン】
- 月額費用:41,800円
- CPU:Xeon Silver 4100シリーズ(8コア/16スレッド)
- メモリ:16GB
- SSD:SSD480GB(RAID1)
サーバーの運用業務をベンダーに一任した場合の料金になります。セルフで管理する場合は最安で月額19,440円のプランを選択できます。
月額で払う金額になるので、専用サーバを使う目的をしっかり考えてから導入を検討しましょう。
初期費用:80,000~120,000円
専用サーバーの初期費用は高額で、特に高いものでは100万円以上になるケースもあります。では、GMOクラウド株式会社の専用サーバを例に初期費用を見ていきましょう。
【XD-4プラン】
- 初期費用:76,000円
- CPU:Xeon E3ファミリー(4コア)
- メモリ:16~32GB
【XD-6プラン】
- 初期費用:85,524円
- CPU:Xeon E5ファミリー(6コア)
- メモリ:16~32GB
【XD-8プラン】
- 初期費用:123,620円
- CPU:Xeon E5ファミリー(8コア)
- メモリ:16~48GB
【XD-16プラン】
- 初期費用:123,620円
- CPU:Xeon E5ファミリー(16コア)
- メモリ:16~96GB
上の4プランそれぞれに初期費用無料コースもありますが、その場合は月額料金が増額します。目先の出費にとらわれず、長期的な視点でお得なプランを選びましょう。
コストを抑えたホスティングの導入方法
可能な限りコストを抑えてホスティングサービスを導入するには、どうすればよいのでしょうか。
最低利用期間・費用総額を確認しよう
ホスティングサービスの多くには、最低利用期間が定められています。
たとえば、最低利用期間が1年であれば、最終的には必ず1年分の費用を支払わなければならないということです。途中で解約しても、残りの期間分の料金を請求されるのが一般的です。月額料金が安くても、最低利用期間が長ければ結果的に高額になる可能性があるため注意しましょう。
特に、初期費用が無料の場合は気をつけましょう。なぜなら、初期費用が安いほど月額料金が高い傾向にあるためです。初期費用無料だからと安易に選定すると、その最低利用期間が長い場合、高額な月額料金を長期間支払うことになります。
確実に長期間利用する確信が持てない場合は、最低利用期間が短いものを選びましょう。
不必要なオプショナルサービスは取り除こう
契約プランにはさまざまなオプショナルサービスがついていることがあります。高度なセキュリティ対策や容量の追加などがあるでしょう。しかし、それらは必ずしも必要とは限りません。オプショナルサービスがなくても基本的な利用は可能です。自社に不要なサービスは取り除き、コストカットしましょう。
そのためには、自社にどのような機能やサービスが必要なのかあらかじめ洗い出しておくことが大切です。
SSDかHDDかを確認しよう
ドライブがSSDかHDDかによってホスティングの品質は大きく変わります。SSDのほうが通信速度が速く、特に動的なWebサイトの運営などに用いられます。
しかし、その分SSDは高額です。近年は値段が下がりつつあると言われますが、コストの安さではHDDには敵いません。コストと性能を踏まえて、自社に適しているのがどちらなのか見極めましょう。
ホスティングの費用を理解し自社に見合った製品を導入しよう
ホスティング料金の相場は、共有サーバなのか専用サーバなのかによって変わってきます。専用サーバは高価な分、利用の自由度が大きいことが特徴です。一方で、共有サーバは利用限度が決まっている分、低価格での利用が可能になります。
自社にどちらが合うのかよく検討を行い、導入を決定しましょう。