ホスティングサービスとは
ホスティングサービスとは、インターネット経由でベンダーが用意したサーバを利用するサービスのことです。
ひとつのサーバを複数の企業または個人でシェアします。
レンタルサーバとの違い
レンタルサーバもホスティングも、ベンダーが用意したサーバをシェアして使用する点は同様です。しかし、ホスティングサービスはサーバのみの提供で、レンタルサーバはOSやソフトウェアも提供しています。ホスティングサービスは、OSやソフトウェアがないぶん自由な開発を得意とします。
また、社内サーバをもつ場合でも、災害対策のリスク分散のためホスティングサービスを利用する企業もあるでしょう。用途や目的によってレンタルサーバとホスティングサービスの使い分けるのがおすすめです。
ホスティングサービスの種類
ホスティングにはいくつかの種類があるため、自社の用途・目的に合ったサーバを選ぶ必要があります。主なサーバの種類は以下のとおりです。
- ◆共用サーバ
- 複数のユーザが1台のサーバを利用する方法です。ほかの種類と比較すると非常に低価格ですが、他者の影響を受けやすく自由度が低い点はデメリットです。
- ◆専用サーバ
- 自社専用のサーバをレンタルする方法です。他者の影響を受けず、高い自由度をもちますが、コストがかかります。
- ◆VPS
- 仮想化技術を使ったサーバであり、1つの物理サーバに複数台のコンピュータを起動させます。費用を抑えやすいですが、高度な技術が必要です。
ホスティングの種類について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
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製品・サービスのPOINT
- 山手線駅最寄駅徒歩1分。駆けつけ可能なデータセンター
- FISC安全対策基準に準拠し脆弱性診断もサポート
- ニーズに合わせ重要なデータは遠隔地へオンラインでバックアップ
さくら情報システム株式会社が提供する「仮想化ホスティングサービス」は、高機能なデータセンターを利用できます。警備会社による有人警備の実施(24時間365日体制)や生体認証装置、供連れ防止ゲートなどセキュリティ対策の手厚さが特徴です。60日間の無料トライアル期間があるため、試してから導入を決められます。
提供形態 |
クラウド |
サーバの種類 |
仮想 |
価格 |
14,000円/月(シンプルプランの基本料金) |
SmartConnect Cloud Platform
製品・サービスのPOINT
- オンプレミスからかんたんクラウド移行
- 自社DC運用、日本語スタッフによる24時間365日サポート
- トータルコストの最適化を実現
「SmartConnect Cloud Platform」は、NTTスマートコネクト株式会社が提供するIaaSタイプとHaaSタイプの2つのプランから選択できるサービスです。「Type-S」は、国産プライベートクラウドでサーバリソース(CPU・メモリー・ストレージ)を占有できるIaaSタイプです。他ユーザーの影響を受けずに使用したい法人におすすめで、オンプレミスのVMware環境からクラウドへの移行もスムーズです。
専用の物理サーバを用いる「Type-B」はHaaSタイプで、OSや構成パーツ選択の自由度が高いだけでなく、クラウドの利便性も兼ね備えています。スモールスタート・小規模運用からはじめたいという企業にも適しています。
提供形態 |
クラウド |
サーバの種類 |
専用/仮想 |
価格 |
Type-S 362,000円~/Type-B 120,000円~ |
WordPressなどCMSに最適!ホスティングサービス比較
レンタルサーバを利用する際は、WordPressのようなCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を活用するケースが多い傾向にあります。CMSに最適なホスティングサービスを紹介します。
製品・サービスのPOINT
- 高速レスポンスで訪問者を逃さない
- アクセス集中時に高いパフォーマンスを維持
- 手厚いサポートで安心して使用できる
GMOペパボ株式会社が提供する「ロリポップ!レンタルサーバー」は、サイト運営に適したホスティングサービスです。安定した高速サーバを提供しているだけでなくWordPressの導入サポートなども充実しています。24時間365日体制のサポートがあるため、安心してサイトを構築できるでしょう。
提供形態 |
SaaS |
サーバの種類 |
ー |
価格 |
【初期費用】エコノミー、ライト、スタンダード:1,650円/ハイスピード:無料/エンタープライズ:3,300円
【月額料金】エコノミー:99円~/ライト:220円~/スタンダード:440円~/ハイスピード:550円~/エンタープライズ:2,200円~
|
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《さくらのレンタルサーバ》のPOINT
- クイックインストール機能で導入時間を短縮
- 16倍の高速化を誇るシステムで訪問者の離脱を防ぐ
- 新型のコントロールパネルで操作効率アップ
「さくらのレンタルサーバ」は、さくらインターネット株式会社が提供するサービスです。サイトを構築する際のテスト環境や本番環境の機能を無料で利用できます。マルチドメインは200個まで対応しており、転送量が多くても安定して稼働するサービスです。
提供形態 |
SaaS |
サーバの種類 |
ー |
価格 |
【年間一括支払い料金】ライト:1,571円/スタンダード:5,238円/プレミアム:15,714円/ビジネス:26,191円
/ビジネスプロ:47,143円/マネージドサーバ(HDDプラン):145,200円/マネージドサーバ(SDDプラン):217,800円 |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
Xserverビジネス
エックスサーバー株式会社が提供している「Xserverビジネス」は、充実したプランがあるサービスです。基本機能だけでなく、SSL証明書・WAF・Web改ざん検知などのセキュリティ機能も備えているため、さまざまな脅威に対応できます。各種設定を無料で代行するサービスもあるため、レンタルサーバがはじめてでも、安心して利用できるでしょう。
WordPress専用サーバー
「WordPress専用サーバー」は、カゴヤ・ジャパン株式会社が提供するWordPressで構築したサイトを快適に運用する環境です。SSL証明書の利用や10GBまでの無料バックアップに対応しており、サービスが充実しています。サーバは複数のグレードがあるため、自社サイトの規模によって最適な種類を選べます。
ヘテムル
GMOペパボ株式会社が提供する「ヘテムル」は、SSDを標準搭載した高速なレンタルサーバです。用途の幅は広く、データベースサーバ・Webサーバ・メールサーバなどに利用できます。アクセスが急増して負荷が高くなっても安定した稼働を実現します。
WADAX
「WADAX」は、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供するホスティングサービスです。専用サーバ・共用サーバ・プライベートクラウドといったサービスを提供しており、自社に合ったタイプを利用できます。サーバには高速処理ができるSSDだけでなく、セコムと連携した不正侵入検知防護システム(IPS)が標準実装されているため、安心して利用できるでしょう。
メール専用で使用可能!ホスティングサービス比較
レンタルサーバはメール専用のサーバを構築するために利用することも多い傾向にあります。メール専用で使用できるホスティングサービスを紹介します。
レンタルサーバー アルファメール
株式会社大塚商会が提供する「アルファメール」は、プランが豊富なレンタルサーバです。ビジネス利用に適したドメインを無料で取得し、レンタルサーバと一緒に管理されるため、更新忘れによる失効の心配もありません。メールだけでなく自社ホームページを作成する機能が搭載されたプランもあるため、新しく事業をはじめる場合にも活用できるでしょう。
WebARENA メールホスティング
「WebARENA メールホスティング」は、株式会社NTTPCコミュニケーションズが提供している高い安定性を誇るサービスです。すべての設備を二重化しており、万が一の事態が発生してもサーバの稼働は継続できます。Webメールに必要な機能は標準で備わっているため、素早く利用できるでしょう。
さくらのメールボックス
さくらインターネット株式会社が提供する「さくらのメールボックス」は、独自ドメインが使用できるメール専用レンタルサーバです。初期費用無料でメールアドレスは無制限に利用できるため、従業員数が多い企業にも適しています。迷惑メールフィルタも搭載しているため、セキュリティ面も安心して利用できるでしょう。
メールサーバー
「メールサーバー」サービスは、カゴヤ・ジャパン株式会社が提供する信頼性と実績が優れている低価格なレンタルサーバです。Webメールを標準搭載しているため、外出先でもメールが利用できます。独自ドメインもカゴヤ経由で取得することが可能です。ウイルスチェックや迷惑メール対策なども実施しており、セキュリティ対策も万全です。
まだまだある!その他ホスティングサービス比較
CMSやメールのほかにも、さまざまな用途で利用ができるホスティングサービスを紹介します。
《さくらのVPS》のPOINT
- シンプルでサーバ初心者向けの特長が多数
- データセンターは国内3か所から選択可能
- ローカルネットワークの接続台数が無制限
さくらインターネット株式会社が提供する「さくらのVPS」は、コストパフォーマンスが高いVPSです。導入後の設定スクリプトや操作しやすいコントロールパネルなど、サーバ運用の初心者でも安心して利用できるでしょう。2週間の無料トライアルがあるため、導入前にお試し運用できます。
提供形態 |
サービス |
サーバの種類 |
専用/仮想 |
価格 |
月額643円~ |
《GMOクラウド専用サーバー》のPOINT
- 1999年から培われてきた豊富な導入実績
- 低価格プランから高機能なプランまで幅広く用意
- 運用代行サービスでユーザーの負担を最小限に
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供する「GMOクラウド専用サーバー」は、導入が手軽にできるクラウド専用サーバです。1999年からホスティングサービスをはじめ長年の実績があります。サーバ管理の手間が最小限に抑えられているため、業務の効率化につながるでしょう。ハードウェアやOSは自由な選択が可能です。
提供形態 |
サービス |
サーバの種類 |
専用/仮想 |
価格 |
月額8,381円~ |
SuitePRO V4
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ
《SuitePRO V4》のPOINT
- 2018年度稼働率実績99.97%
- 最大3世代までのバックアップを保存可能
- VPN接続オプションの閉域接続で社内利用も
「SuitePRO V4」は、株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズが提供するホスティングサービスです。拡張性が高く、用途に応じたスペックの変更に柔軟な対応ができます。UTMの標準搭載であらゆる脅威に対応できるため、メールサーバなど安全性の高い運用ができるでしょう。
提供形態 |
サービス |
サーバの種類 |
専用/仮想 |
価格 |
月額8,400円~ |
製品・サービスのPOINT
- コントロールパネルでサーバの状況を監視可能
- 閉域網接続でセキュアなサーバアクセスに対応
- ISO20000、ISO27001、ISO9001をの認定を取得した運用サービス
「ホスティング for Enterprise」は、ソフトバンク株式会社が提供するメールやWebなどを提供するプラットフォームです。アカウント管理などの基本機能はもちろん、トラフィックモニタによりサーバの利用状況を把握できます。閉域網ネットワークによる接続も可能なため、安全な環境が実現するでしょう。ハードウェア・OS・アプリケーションの24時間365日の保守が標準で提供されています。
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Amazon Lightsail》のPOINT
- サーバーの作成や複製が簡単
- システムの立ち上げに必要な機能がすべて揃っている
- 状況に応じたパッケージの変更ができる
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社が提供する「Amazon Lightsail」は、ボリュームにより料金が異なるプライベートサーバです。自社の規模にあわせたパッケージを選択できて、必要な分のみ費用が発生します。Wordpressをはじめとするさまざまなシステム構築に必要な機能がすべて揃っているため、他サービスが不要です。多くのプランは、3か月間無料で利用できます。
提供形態 |
サービス |
サーバの種類 |
専用 |
価格 |
Linux・Unix バンドル : 月額3.50USD 5USD 10USD/Windows バンドル: 月額8USD 12USD 20USD/データベースバンドル 月額15USD/コンテナサービス 月額10USD |
CPIレンタルサーバー
「CPIレンタルサーバー」は、株式会社 KDDI ウェブコミュニケーションズが提供するレンタルサーバです。共有サーバと専用サーバ(マネージドプラン・ハイブリッドプラン)の2パターンがあり、どちらもWebサイトの構築・運用に適しています。サイバー攻撃など脅威への対策が可能なため安心して運用できるでしょう。
Zenlogic
株式会社IDCフロンティアが提供している「Zenlogic」は、クラウド型のレンタルサーバです。独自ドメイン対応のSSLサーバ証明書やセキュリティ対策など30種類以上の標準機能を搭載しています。専門スタッフによる無料サポートのほか、作業代行サービスも充実しているため、ITの専任者がいない企業でも安心して導入を検討できます。
ニフクラ レンタルサーバー
富士通クラウドテクノロジーズ株式会社が提供する「ニフクラ レンタルサーバー」は、最先端のセキュリティを低コストで利用できるレンタルサーバです。ビジネス向けに特化したデータセンターであり、企業のニーズにあわせたサーバの運用が可能です。サポート体制も充実しており、設定方法など簡単な内容から電話で相談できます。
BIGLOBEクラウドホスティング
ビッグローブ株式会社が提供する「BIGLOBEクラウドホスティング」は、BCP対策に有効なサービスです。SLA99.99%で安定稼働している国産クラウドであるため、安心して利用しやすいことが特徴です。初期費用は不要で月額固定制のため、予算を立てやすいでしょう。
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ホスティングサービスの選び方
自社に最適なホスティングサービスを導入するための選び方を解説します。
自社サイトの規模にあっているか
サイトの種類やスペックを判断するときには、自社サイトの規模を把握する必要があります。どのくらいのアクセス数か、どのような種類のサイトかなどで適したサーバは変わってきます。例えば、小規模なサイトであれば共用サーバ、大規模な自社サイトの運営であれば専用サーバを使用することが多い傾向にあるでしょう。
必要な機能をそろえているか
自社にとって必要な機能があるか検討しているサーバを確認してください。代表的な機能として、バックアップやメール機能があります。ほかにも、ホスティングサービスをベースに構築されたグループウェアなどもあります。
また、個人情報を取り扱うサイトであれば、セキュリティに関する機能も重要です。膨大な量のファイルやデータを扱う場合は、大きなサーバ容量が求められるでしょう。
価格は妥当か
ホスティングサービスを継続して利用するのであれば、価格も大きな要素です。ホスティングサービスは月額の料金が決まっており、アクセス数や利用するリソースなどは従量課金制の場合が多いといえます。料金プランは、サービスによって変わるためよくしましょう。
また、レンタルサーバは安ければよいわけではありません。価格を抑えるために機能を制限しているサービスもあります。セキュリティ面でも不安がないとは言い切れず、情報漏えいなどのリスクについても考えましょう。
サポート体制は万全か
サイトを運営する場合、サーバは24時間365日体制で稼働する必要があります。自社でメンテナンスを実施すると運用負荷は非常に大きいでしょう。サーバがダウンしたときなどに、どのようなサポート体制があるのか確認することが大切です。サービスの提供者が運用・監視をしていれば安心して利用できるでしょう。
ホスティングを比較して自社に適したサービスを導入しよう
ホスティングサービス(レンタルサーバ)を導入する際は、どのような特徴があるのか事前に確認しましょう。ホスティングには、「共用サーバ」「専用サーバ」「VPS」があり、種類によって価格や性能は異なります。自社に適したサービスを選ぶためにも、自社サイトの規模や必要な機能、価格を比較してください。
一括資料請求を通じてホスティングサービスを比較検討し、最適なサービスを利用しましょう。