【比較表】おすすめのクラウド型ログ管理システム
おすすめのクラウド型ログ管理システムを比較
現代ではインターネット技術の発展によりクラウド型のシステムが普及しています。ログ管理システムでも、導入コストが低く、比較的スムーズに導入できるシステムとして、クラウド型を選択する企業が増えています。
まずは、ITトレンド編集部がおすすめするクラウド型ログ管理システムを紹介していきます。
クライアント運用管理ソフトウェア SKYSEA Client View
- 「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2024-2025」で1位を獲得!
- 日々のログを収集し、情報漏洩リスクの素早い発見をサポート
- 特定のファイル操作などをログで確認、状況把握をご支援
Sky株式会社が提供する「クライアント運用管理ソフトウェア SKYSEA Client View」は、PCの操作ログを幅広く収集・検索でき、情報漏えいリスクの早期把握に役立つ運用管理ソフトです。ファイル操作や外部通信などを記録し、条件検索やアラート表示で効率的に確認できます。さらに画面操作を自動録画し、必要箇所を動画や静止画で保存できるため、正当性の確認や誤操作の早期発見にも有効です。
MaLionCloud
- 勤怠管理システムと連携し、従業員の働き方をグラフで見える化
- PC・スマホ・タブレット一元管理!社内外すべてのIT資産見える化
- PCの操作ログやIT資産の監視・制御で、情報漏洩リスクの見える化
株式会社インターコムが提供する「MaLionCloud」は、社内外のIT資産を一元的に管理し、PCやスマートデバイスの運用状況を見える化できるクラウドサービスです。勤怠システムとの連携により働き方を把握でき、時間外労働の削減にも貢献します。さらに操作ログの収集やレポート出力で情報漏えいリスクを管理し、資産の導入から廃棄までを効率的にサポートします。
ez-PCLogger
- 在宅勤務等テレワークでの勤務状況を客観的な記録により把握!
- PC のログオン&ログオフ情報収集に特化したシンプルなツール
- 企業規模や業界問わず、安価なライセンス体系
株式会社ニッポンダイナミックシステムズが提供する「ez-PCLogger」は、社員の勤務状況を客観的に把握できるログ管理ツールです。PCのログイン・ログオフ情報を自動収集し、自己申告による労働時間との乖離を確認できます。勤怠管理システムと連携することで、労働時間の適正な把握や法改正に対応した管理を実現し、働き方改革に貢献します。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版
- 使いやすい管理コンソールで PC・スマホをクラウドで一元管理
- IT 資産管理・操作ログ管理など PC 管理に必要な機能を網羅
- Apple Business Manager・Android Enterprise にも対応した MDM
エムオーテックス株式会社が提供する「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」は、PCやスマホをクラウドで一元管理できるIT資産管理・MDMツールです。操作ログ管理やセキュリティ対策などPC管理に必要な機能を網羅し、取得データを分かりやすいレポートで可視化。IT資産の最適運用や情報漏洩対策、働き方の把握まで幅広く対応し、効率的な管理を支援します。
AssetView Cloud +
- ヒトを軸とした人事情報連携による管理でセキュリティ対策
- 業務に必要なプランのみ選択しコスト削減と高効率な運用を実現
- 目的に沿った運用ができるよう導入から運用まで幅広くサポート
株式会社ハンモックが提供する「AssetView Cloud +」は、「ヒト」を軸とした情報セキュリティ対策を実現する運用管理ツールです。IT資産・情報資産・SaaSを一元管理し、IT資産管理、情報漏えい対策、PC更新管理、SaaS管理の4プランを選択可能。台帳作業やサポート工数を削減し、セキュリティリスクへの対応やコスト最適化を支援します。管理窓口の一本化で効率的な運用を可能にします。
Watchy
- PC1台100円〜で手軽に始められる
- ログ管理〜IT資産管理まで幅広く管理ができる
- 運用の保守点検負担が少ないクラウドサービス
株式会社スタメンが提供する「Watchy」は、内部不正や人的ミスによる情報漏えいを防ぐクラウド型ログ管理サービスです。ファイル操作やアクセス状況を把握でき、自社の運用に合わせた管理体制を構築可能。アラート通知機能により管理者の負担を軽減し、セキュリティレベルの向上を支援します。さらにサーバー設置が不要で導入や運用の手間を抑えられる点も特徴です。
Eye“247” Work Smart Cloud
- PC操作ログを記録・追跡し、情報漏洩の内部不正を未然に抑止
- USB使用制限などの機能で情報漏洩リスクを低減!通知設定も可能
- コストは抑えて、いざという時にも安心できるログ追跡管理
株式会社フーバーブレインが提供する「Eye“247” Work Smart Cloud」は、PCログを自動取得・可視化し、業務管理や情報漏洩対策を効率化できるクラウドサービスです。操作履歴やファイル・URL・印刷ログを細かく記録し、リスクがあれば管理者へ通知可能。行動の透明性を高め、不必要な疑念を減らしつつ、インシデント発生時の原因特定と再発防止にも役立ちます。
Survey Eyes
- 誰が・いつ・どこにアクセスし、どんな操作をしたか記録・管理
- サービス残業の有無や不正アクセスなどの情報を取得し検証が可能
- 操作ログの管理を周知させ、情報セキュリティに対する意識向上
エクスジェン・ネットワークス株式会社が提供する「Survey Eyes」は、社内外のWindows端末に対応した操作ログ管理ツールです。エージェントを導入するだけで、誰が・いつ・何をしたかを自動で記録し、端末情報の収集を効率化します。Webアクセスやファイル操作、印刷履歴など多様なログを取得でき、不正抑止やインシデント調査、労務管理のエビデンスとして活用できます。
AUDIT MASTER (株式会社アクアシステムズ)
- オンプレ・クラウド両対応!あらゆる機器・アプリのログを取得!
- SQLコマンドやクエリを含んだ詳細なログを取得可能!
- 使いやすい標準機能を網羅し手厚いサポートで簡単導入!
株式会社アクアシステムズが提供する「AUDIT MASTER」は、オンプレミスとマルチクラウド環境のデータベースを一元管理できる監査ソリューションです。すべての操作ログを漏れなく取得し、データベースへの影響を抑えながら安全に監査できます。シンプルな操作画面と標準装備の管理機能により、短時間で導入・設定でき、効率的な運用と継続的なセキュリティ管理を実現します。
Logstorage (インフォサイエンス株式会社)
- 様々なログデータを漏れなく収集
- ログデータを分かり易く分析
- 安全にログデータを保管
インフォサイエンス株式会社が提供する「Logstorage」は、400種以上のログ形式に対応し、syslogサーバ不要で収集可能なログ管理ツールです。機能パーツを組み合わせて自社仕様に最適化でき、最小構成から大規模構成までスケールアウトも可能です。直感的なUIと専門スキル不要のパターン登録により、情報システム部門以外でも効率的に運用できる点が特徴です。
Splunk (富士通株式会社)
- あらゆる種類のマシンデータを収集・分析可能
- 強力な検索・分析機能:リアルタイムな分析と高度な可視化を実現
- ニーズに合わせた機能拡張と多環境対応
富士通株式会社が提供する「Splunk」は、さまざまなITシステムから生成されるデータを収集・検索・分析・可視化できるプラットフォームです。テキストデータを高速にインデックス化し、ITインフラの監視やサービス可視化、リアルタイムのセキュリティ分析に活用できます。また、IoTデータも統合的に扱え、横断的な分析や不正検知に役立ちます。
その他のクラウド型ログ管理システム一覧
ここまで紹介してきたITトレンド編集部おすすめのシステム以外にも、クラウド型ログ管理システムの製品は多くあります。ここからはその他のおすすめのクラウド型ログ管理システムを紹介していきます。
Illegal View
「Illegal View」は株式会社日立ソリューションズ・クリエイトが提供しているログ管理システムです。このツールは業務に使うPCの作業内容を常に監視し、操作したログを動画として記録します。
また、PCにログインしたタイミングや特定のシステムを起動したとき、USBメモリを接続したときなど、さまざまな操作を検知し、アラーム通知を出すことができます。このアラーム通知はデスクトップの録画を開始するという通知であるため、社員は常に操作が見られているという意識を持てるため、内部不正を抑制できます。
DEFESA Logger
「DEFESA Logger」は日本ナレッジ株式会社が提供しているログ管理システムです。このツールは社内のWindowsOS上のさまざまな操作ログをリアルタイムに収集し、他にもWebのアクセスや通信履歴、操作履歴を管理できます。自動でログを取得しますが、使用しているアプリケーションの負担は軽いため、動作には影響しません。
収集したログは見やすい管理画面で操作することができ、詳細検索機能があるため、トラブルが発生したときには迅速な究明が可能です。
NonCopy2
「NonCopy2」はサイエンスパーク株式会社が提供しているログ管理システムです。このツールはログを取得し管理・分析できるツールですが、本来の機能は重要なデータを含んだファイルサーバ、ローカルディスク、クラウドストレージにセキュリティ強度が高い「電子金庫」という安全な領域を作ることが可能です。
ログ管理を行うことで情報漏えいしたときに速やかに原因究明を行えますが、このツールを使うことで、重要な情報は安全な領域で保護することができます。企業のデータを安全に守りつつ、ログを管理することで社内のポリシー遵守状況やITツールの稼働状況を把握できます。
RS-SHADAN
「RS-SHADAN」は株式会社両備システムズが提供しているログ管理システムです。このシステムを使うことで、近年増加しているスマートフォン・タブレットや持ち込みPCによるセキュリティ対策を行うことができます。このような端末が社内ネットワークに接続することで、社内の重要な情報を持ち出すことに繋がり、情報漏えいの危険性が高まります。
認証していない端末がネットワークにアクセスしようとしたときや、その情報を検知でき、また重大な情報にアクセスしようとしたときにもその状況を把握できます。
LBアクセスログ3 Pro
「LBアクセスログ3 Pro」は株式会社ライフボートが提供しているログ管理システムです。PCのあらゆる操作状況を記録することができ、自社に必要なログのみを選択して収集することが可能です。収集したログは暗号化して保管することができるため、情報漏えい対策にもなり、安心して運用できます。
ログはリアルタイムで取得しているため、異常なログを検知したときにはメールでアラートの通知が届きます。このメール通知の際にデスクトップのキャプチャ画面をスクリーンショットで添付することができるため、トラブルを明確に把握できます。また、保存しているログは削除や変更ができないような形式で保管されているため、改ざんされる心配もありません。
ランキングでもログ管理システムをご紹介しています。
クラウド型ログ管理システムの特徴は?
近年、インターネット技術の発達によりクラウド型のシステムが登場しています。オンプレミス型のシステムに比較して、低価格で導入時のハードルが低いこともあり、多くの企業で導入が進んでいます。しかし、全ての企業にとってクラウド型が最適というわけではありません。
システムの導入方法で失敗しないために、クラウド型ログ管理システムの特徴を説明していきます。検討の参考にしてください。
導入コストは安価で、運用にはコストがかかる
クラウド型のシステムは自社にサーバを設置してシステムを構築する必要がありません。既に構築しているサービス提供元のサーバに、インターネットを介しアクセスすることで機能やサービスを利用することができます。新たに設備を用意する必要がない分、導入コストを抑えることが可能です。
また、クラウド型システムの特徴として、初期費用が低価格で、月額料金制であることが挙げられます。そのため、長期間に見るとオンプレミス型のような自社構築のシステムよりも利用料金が高くなる可能性があります。
導入まで短期間、すぐにシステムを利用できる
クラウド型のサービスは既にシステムの構築が完了しているため、短期間で利用開始が可能です。契約を行い、簡単な初期設定を行うだけで導入できるため、1週間前後でシステムを利用できることもあります。
さらに、サーバはサービスを提供している企業が管理しているため、保守・運用・アップデートについて、社内に専門知識や技術を持ったエンジニアがいなくても導入し利用することができます。
オンプレミス型ログ管理システムの特徴は?
クラウド型のシステムが登場するまでは、自社にサーバを設置しシステムを構築する「オンプレミス型」が主流でした。企業によってはオンプレミス型の方がメリットがあるケースもあります。
ここからはオンプレミス型のログ管理システムの特徴を説明していきます。
導入コストは高いが、運用コストは安いケースもある
オンプレミス型のシステムは、自社にサーバを設置しシステムを構築する必要があるため、サーバやネットワーク機器などを用意するコストがかかります。他にもサーバルームなど、サーバを保管する場所を確保し、サーバを冷却するために空調設備を整えることも必要です。さらに、オンプレミス型のシステムは自社でシステムの保守・運用を行うため、専門知識と技術があるエンジニアを配置が必要です。
しかし、オンプレミス型のシステムの場合は運用担当者の人件費と光熱費で運用できるため、クラウド型のシステムよりも運用コストを抑えられるケースもあります。
システム導入・開発に時間がかかるがカスタマイズが柔軟
オンプレミス型では、自社にサーバを設置し、システムを構築すると1ヶ月から3ヶ月ほどの時間がかかります。また、導入コストが大きくなる分、社内の申請も通りにくくなり、システム導入の承認が出るまでに時間がかかることが大半です。
しかし、オンプレミス型のシステムは自社のシステムと柔軟に連携できるなど、自由にカスタマイズできるメリットがあります。自社のシステムと連携させたり、機能を追加するなど開発を行う稼働までに半年以上かかる場合もあるでしょう。オンプレミス型の導入には十分な検討と導入の時間が取れるかどうかということも考慮することをおすすめします。
ログ管理システムを選ぶポイントとは?
ログ管理システムを選ぶときにはクラウド・オンプレミスといった導入形態も重要になりますが、どのような機能が必要かを知ることも大切です。ログ管理システムの種類は非常に多いため、導入に失敗しないようにログ管理システムの選び方を知ることが重要です。ここからはログ管理システムを選ぶポイントを説明していきます。
重要度の高い情報資産は何か
ログ管理システムを導入するときに、まず最優先で守る情報は何かを決めます。社内の全てのログを収集できるシステムもありますが、価格は高くなる傾向があります。また、収集するログの種類が多くなれば保存するデータの容量が必要になります。自社にとって優先度が低いログを収集することは、無駄が多くコストが高くなります。そのため、自社の優先順位に合うログの収集機能を持ったシステムを選ぶことが重要です。
ログ管理のタイミングや容量が適切か
ログ管理システムは製品ごとにログを収集するタイミングが異なります。情報漏えい対策やトラブルが発生したときに迅速に対応するためには、リアルタイムにログを収集することが求められます。従業員数が多い企業や、使っているシステムが多いと情報漏えいやトラブルが起きるリスクが大きくなるため、間隔を空けずにログを収集することが求められます。
分析機能が充実しているか
ログ管理システムを活用すれば、様々なログを一括管理し分析することが可能です。例えば、同一のエラーログが頻繁にある場合はシステムを有効に使えていないケース可能性を見つけることができます。ログの分析が容易で、可視化しやすいレポートを出力することが可能なシステムであれば、自社の業務改善にも役立てることができます。
システム自体のセキュリティは問題ないか
システムの知識がある人であれば社内ルールを破ったとしても、そのログを消去することが可能です。このようなログの改ざんが行われるケースもあるため、システム側で改ざん対策があるかが重要です。暗号化された通信を使用しているなど、システム自体のセキュリティに問題がないかも確しましょう。
ログ管理システムで情報資産を守ろう!
クラウド型のログ管理システムは導入が非常にしやすいことが特徴です。自社のIT資産管理や情報の有効活用のために積極的に導入を検討してみてはいかがでしょうか。システムの選定で失敗しないためには、自社の目的を整理して、自社に合った製品をいくつかピックアップして選択することがおすすめです。


