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シンクライアント導入のメリット・デメリットは?方式別に紹介!

シンクライアント導入のメリット・デメリットは?方式別に紹介!

シンクライアントとは、ネットワーク経由でサーバ上のアプリケーションなどを実行・管理するクライアント端末のことです。サーバーで処理された結果をPC画面に表示するのみのシンプルな仕組みで、端末にデータを保持しないため情報漏えい対策と注目されています。

この記事では、シンクライアント導入だけでなく、「ネットブート型」「サーバベース型」など各方式ごとのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

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シンクライアント導入のメリット

まずは、シンクライアントの導入メリットを4つ紹介します。

各端末からの情報漏えい防止

サーバ側で処理したデータを端末に表示するため、デバイスにデータが残らず、情報漏えいを防止できます。顧客情報などの個人情報や機密情報なども、サーバとの接続を断てば閲覧できなくなるため、セキュリティ面でも安心です。

スマートデバイスとの連携でアクセス性向上

端末とは画面情報と入力情報だけをネットワーク経由で接続するため、対象となる端末はシンクライアント端末に限定されず、タブレットやスマートフォンでも利用可能です。仮想デスクトップ環境やリモートデスクトップなどの技術を活用することで、在宅勤務、フリーアドレス、ノマドワークなどの多様なワークスタイルにも柔軟に対応できます。

サーバ管理者の負担軽減

ユーザーのクライアント端末側には日々の業務データや個々で管理すべきソフトウェアなどがなく、サーバ管理者はサーバベース方式でメインサーバをメンテナンスするだけです。ソフトウェアのインストールやアップデートなどを一元管理できるので、大幅な負担減となります。

一元管理で運用管理コストが削減

シンクライアント環境にはいろいろな種類がありますが、すべてに共通している点は、ベースとなる環境を一括管理できることです。必要な端末が増えた場合、個別に専用OSやアプリケーションをインストールすることなく、基本的にはあらかじめ用意されたOSイメージを使い接続するだけで利用できます。

また、個々で勝手にアプリケーションをインストールできないため、セキュリティ対策にもなります。アプリケーションやOSのアップデートも同様で、運用管理コスト削減が可能なうえ、事前にチェックしマスターとなるイメージに反映可能です。これにより、無用なトラブルも事前に防げます。

運用管理コストは、数百台・数千台と規模が大きくなると人件費も含めて大きな負担となってきます。管理台数が多い場合はシンクライアントを導入するメリットが非常に大きいといえます。

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シンクライアント導入のデメリット

メリットの多いシンクライアントですが、デメリットとしてはどのような点があるのでしょうか。ここでは、一般的に挙げられるデメリットを3つ紹介します。

リソースが制限される

ユーザー側はメインメモリやディスクなどの使用量を減らせるため、端末のパフォーマンスを上げられます。しかし、減らした分はメインサーバが負担するため、複数のユーザーが同時に共有をするとサーバで必要とするリソースは多大なものになります。

サーバに集約するほど障害が発生しやすい

メインサーバで一括処理や管理を行っているため、サーバに障害が発生した場合、すべての端末で業務が停止してしまう可能性があります。経営存続にも影響を与えかねないため、導入前にはこのようなリスクも発生するということを理解しておきましょう。

ネットワーク接続がないと使えない

サーバからの通信はネットワークを経由して行われます。そのため、ネット環境がなければ利用ができません。ネットワーク環境が整っている社内などでは問題ありませんが、出先で使う場合には、最低限の通信手段を確保する必要があります。

画面データを転送する関係上、比較的データ転送量が多いこともあり、長時間使用する場合、携帯電話などのモバイル通信網では、データ転送量の上限も気にする必要があるでしょう。そして何らかの事情でサーバが止まってしまうと、何もできなくなるというデメリットもあります。通信回線を多重化すれば可能性は低くなりますがゼロにはなりません。

各方式のメリット・デメリットを比較してみよう

シンクライアントには、「ネットブート型」と「画面転送型」2つの実装方式があります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

ネットブート型

サーバ上のイメージファイルを使い、ネットワーク経由でOSやアプリケーションなどを端末でブート(起動)するタイプです。

メリット
ネットワークを介するため、ローカルからブートする場合と比較すると多少時間がかかります。しかし、一度ブートすれば操作性は通常のPCと変わりません。
デメリット
ユーザーごとに複数の環境を利用する場合は、環境ごとにイメージファイルが必要となるため、管理工数がかかってしまいます。

画面転送型

サーバで処理した結果を、クライアント端末に表示させるタイプです。現在ではこの型が主流となっています。画面転送型は、さらに以下3つの方式に分類されます。

ブレードPC型

ブレードPCとは、PCを構成するために必要なメモリ・CPU・ハードディスクなどを1枚の基盤(ブレード)にした小型のPC端末のことです。ブレードPC型は、ユーザー分用意したブレードPCと各クライアント端末を1対1で接続し、サーバで一元管理するタイプです。従来と同様のPC操作性や画面表示を確保しつつ、情報をまとめて管理できます。

メリット
ユーザーごとにマシンを保有できるため、共有タイプよりも高いパフォーマンスが期待できます。CADなどの高いスペックで求められるグラフィック処理などにおすすめです。
デメリット
ユーザー分のブレードPCを必要とするため、コストが高くなり、管理も煩雑になります。

サーバベース型

サーバで実行したアプリケーションを、全ユーザーで同時に共有するタイプです。

メリット
1つのアプリケーションを共有するため、一般的なサーバで十分に対応できます。高性能なサーバを用意する必要がなく、コストパフォーマンスに優れています。
デメリット
アクセスが集中すると、動作不良を起こしパフォーマンスが低下します。

デスクトップ仮想化(VDI)型

サーバ上で複数の仮想PCを構築するタイプです。ブレードPCの仮想版をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

メリット
仮想PCを増減する際、仮想マシンを複製するだけなので管理しやすく、コストも抑えられます。また、独立した環境なので、アクセス集中した場合でもユーザーに影響が及びにくいといったメリットがあります。
デメリット
サーバとは別にアプリケーションのライセンス費用が必要です。仮想環境の管理工数もかかります。

まとめ

シンクライアントの概要から、各実装方式のメリット・デメリットまで解説しました。多くのタイプがあるなかで、自社にはどのタイプが最適なのかを慎重に検討することが大切です。

自社のデスクトップ環境を見直し、シンクライアントを導入しようとしている企業は、ぜひ参考にしてみてください。

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