ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■調達方法別
- 機器の買い取り:SG-ONE、Pico-UTM 100 S
- 月額利用・レンタル(機器込み):FLESPEEQ UTM Lite、SG-ONE、MALUTO
- ■拠点・接続形態別
- 既存ルーターに追加して設置:FLESPEEQ UTM Lite、SG-ONE、Pico-UTM 100 S
- 複数拠点(拠点間VPN):ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ、beat/active、CyberGate-CloudUTM
- テレワーク(リモートアクセスVPN):ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ、beat/active
UTMの乗り換えを検討するきっかけ
UTMは、ファイアウォールやウイルス対策、不正侵入の防御などを1台にまとめた機器です。機器である以上、いずれ更新の時期が訪れます。乗り換えのきっかけを把握しておくと、準備を始めるタイミングを判断しやすくなります。
メーカーのサポート終了
UTMには、メーカーが定めるサポート終了の時期があります。サポートが終わると、ファームウェアの更新やウイルス定義の配信が止まり、新しい脅威に対応できなくなる可能性があります。
サポート終了の予定は、メーカーのWebサイトや販売代理店の案内で確認できます。現在使っている機種の型番を確認し、終了時期を把握したうえで、更新の計画を立てましょう。
リース満了と保守契約の更新
UTMをリースで導入している場合は、リース期間の満了が乗り換えの節目です。再リースで使い続ける方法もありますが、機器の世代が古くなるほど、性能面やサポート面の制約が増える場合があります。
保守契約やライセンスの更新時期も、見直しのきっかけです。更新費用と新機種への入れ替え費用を比べ、どちらが自社にあうかを判断するとよいでしょう。リース会社との契約内容も早めに確認しておきます。
通信量の増加による処理の遅れ
導入時より社員数やクラウドサービスの利用が増えると、UTMの処理が追いつかず、通信が遅くなる場合があります。UTMは通信の中身を検査するため、有効にする機能が多いほど処理の負荷が高まります。
Web会議の音声が途切れる、ファイルのアップロードに時間がかかるといった状況が続く場合は、UTMの負荷を確認してみましょう。原因は回線や端末にある場合もあるため、複数の要因をあわせて調べることが大切です。
新しいUTMの機種選定で確認する数値
乗り換え先のUTMを選ぶ際は、カタログに並ぶ数値の意味を理解して比べることが重要です。同じ「スループット」でも測定条件が異なる場合があるため、自社の使い方に近い条件の値を確認しましょう。
全機能を有効にした際の処理性能
UTMのカタログには、ファイアウォール機能だけを使った場合と、ウイルス対策や侵入防御を有効にした場合の処理性能が別々に記載されていることがあります。実際の運用に近いのは、使う予定の機能をすべて有効にした場合の値です。
現在の通信量と、今後の社員数の増加やクラウド利用の拡大を見込んだうえで、余裕のある機種を選びます。現行機器の負荷の記録があれば、販売代理店に共有して相談すると選定の精度が上がります。
VPNの同時接続数
テレワークでリモートアクセスVPNを使っている場合は、同時に接続できる人数の上限を確認します。在宅勤務の日が重なると、上限に達して接続できない社員が出る可能性があるためです。
拠点間VPNを使っている場合は、接続する拠点の数と、拠点ごとの通信量も確認しておきます。VPNの方式や認証の方法が現行機器と変わる場合は、社員の端末側で設定を変える必要があるかどうかも確かめましょう。
ライセンスの期間と更新費用
UTMは、機器本体とは別に、セキュリティ機能を使うためのライセンス契約が必要な製品があります。ライセンスの期間や、期間満了後の更新費用は製品によって異なります。
導入時の費用だけで比べると、数年後の更新時に想定外の費用が発生する場合があります。機器の利用予定期間を通じた総額で比べ、買い取り・リース・月額サービスのどれが自社にあうかも検討しましょう。
UTMの乗り換えで移行する設定
新しいUTMには、現行機器の設定を引き継ぐ必要があります。メーカーが同じでも機種や世代が変わると、設定ファイルをそのまま読み込めない場合があるため、移行対象を一覧にして確認しましょう。
ポリシーとアドレス定義
ファイアウォールのポリシーは、どの通信を通し、どの通信を止めるかを決める中心的な設定です。長く運用した機器では、すでに使っていないサーバ向けのルールや、一時的に追加した例外が残っていることがあります。
乗り換えは、不要なルールを整理するよい機会です。各ルールの目的を確認し、必要なものだけを移行すると、新しい機器での管理の手間を減らせます。整理した内容は、設計資料として残しておきましょう。
VPNの接続設定
拠点間VPNでは、接続相手の機器のIPアドレスや暗号化の方式、事前共有鍵などを新しい機器に設定します。相手側の機器でも設定の変更を伴う場合があるため、拠点の担当者と作業日を調整します。
リモートアクセスVPNでは、利用者のアカウントや認証の連携先、接続用ソフトの対応状況を確認します。接続用ソフトの入れ替えが必要な場合は、社員への案内と配布の手順も準備しておきましょう。
NATとルーティングの設定
NAT(社内と社外のIPアドレスを変換する仕組み)やルーティング(通信の経路を決める設定)も移行の対象です。外部に公開しているサーバがある場合は、アドレス変換の設定が漏れると外部からアクセスできなくなります。
UTMでDHCP(端末にIPアドレスを自動で割り当てる機能)を使っている場合は、割り当ての範囲や固定の割り当ても確認します。プロバイダから提供された固定IPアドレスの設定もあわせて書き出しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でUTM(統合脅威管理)の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
UTMの切り替え当日の段取り
UTMを入れ替える作業中は、社内のインターネット接続が一時的に止まります。業務への影響を抑えるために、作業する時間帯と手順、問題が起きた際の戻し方を事前に決めておくことが大切です。
作業日と停止時間の調整
切り替え作業は、利用者の少ない夜間や休日に行うと、業務への影響を抑えられます。インターネットだけでなく、拠点間の通信やクラウドサービスへの接続も止まるため、影響を受ける部署に事前に案内します。
販売代理店や構築業者に作業を依頼する場合は、作業日の予約が必要です。保守終了やリース満了の直前は依頼が集中する可能性もあるため、余裕を持って日程を押さえておくと安心です。
切り戻し手順の準備
新しい機器で問題が起きた場合に備えて、旧機器に戻す手順を用意しておきます。旧機器の設定を消さずに保管し、配線を差し替えるだけで元の構成に戻せる状態にしておくのが基本です。
どの時点まで問題が解決しなければ切り戻すか、判断の期限と判断する人を決めておくことも重要です。作業の担当者と社内の責任者で、連絡方法を事前に共有しておきましょう。
切り替え後の動作確認
切り替え後は、インターネットへの接続だけでなく、業務で使う通信が期待どおりに動くかを確認します。具体的には、拠点間VPNやリモートアクセスVPN、公開サーバへのアクセス、クラウドサービスへのログインなどです。
確認する項目を事前に一覧にしておくと、漏れを防げます。翌営業日は利用者からの問い合わせが増える可能性があるため、複数の担当者で対応できる体制を整えておきましょう。
旧UTMの返却と後処理
新しいUTMが安定して動き始めたら、旧機器の後処理を進めます。旧機器には社内ネットワークの情報が残っているため、返却や廃棄の前にデータの扱いを確認することが欠かせません。
設定情報と証明書の消去
旧UTMには、ネットワーク構成やVPNの接続情報、管理者のアカウント、証明書などが保存されています。これらが外部に渡ると、社内ネットワークへの不正なアクセスに悪用されるおそれがあります。
返却や廃棄の前に、初期化の方法をメーカーや販売代理店に確認し、設定情報を消去します。データ消去の証明書を発行するサービスもあるため、社内規程にあわせて利用を検討しましょう。
リース返却と保守契約の終了
リースで導入していた場合は、リース会社の指定する方法で機器を返却します。返却の期限や、初期化の要否、付属品の扱いはリース会社によって異なるため、契約内容を確認しておきましょう。
旧機器の保守契約やライセンスも、終了の手続きを忘れずに行います。切り戻しの備えとして一定期間は契約を残す方法もありますが、重複期間が長いほど費用がかかるため、期間を決めて管理することが大切です。
UTM更改時の候補製品と特徴
機器の更改にあわせて候補にしたいUTM製品を、調達方法や設置方法、VPNへの対応がわかるように整理しました。現行機器の構成と照らし合わせて比べてみてください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| FLESPEEQ UTM Lite | 既存ルータの配下に接続して導入。標準設定済みで、届いた機器をすぐ使い始められる |
| SG-ONE | ルーターとスイッチの間に差し込んで設置。買い切り型とレンタル型から選べる |
| ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ | 拠点間VPNやリモートVPNをオプションで追加でき、運用監視も任せられる |
| Pico-UTM 100 S | ルーターにつなぐだけで使えるコンパクトなUTM。推奨設定済みで設定作業が不要 |
| MALUTO | 機器とライセンスを月額で利用。故障時やアップデート時の機器交換も月額内 |
| beat/active | 拠点間をVPNで直接つなぎ、外出先からのリモートアクセスにも対応 |
| CyberGate-CloudUTM | クラウド型のUTMサービス。拠点間のVPN接続機能を備え、運用も任せられる |
入れ替え作業と拠点構成で選ぶUTM
乗り換え先の候補として、設置の手軽さや調達方法、拠点間VPN・リモートアクセスへの対応に特徴がある製品を紹介します。移行作業の支援範囲も製品によって異なるため、あわせて確認しましょう。
FLESPEEQ UTM Lite
- セキュリティ機能に特化!低価格で安心のセキュリティ対策を実現
- 既存ルータの配下に接続するだけ!迅速かつスムーズに導入可能
- 安心のサポート付き!専任者がいなくても運用できる
日本通信ネットワーク株式会社が提供する「FLESPEEQ UTM Lite」は、既存ルータの配下に接続するだけで導入できる法人向けUTMです。現在のルータを残したまま追加する形のため、入れ替え時の構成変更を抑えたい場合の候補です。標準設定が施された状態で届くため、接続後すぐに使い始められる点は、入れ替え作業の負担を抑えたい場合に役立ちます。月額費用に機器代金・設定・運用が含まれ、定義ファイルの自動更新や機器のセンドバック保守も受けられます。
SG-ONE
- 複数の強力なセキュリティ機能!サイバー攻撃対策を1台でカバー
- 簡単設置!既存ルーターとスイッチの間へ差し込むだけ
- セキュリティ機能が有効状態でも高速なスキャンが可能
株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「SG-ONE」は、既存のルーターとスイッチの間に差し込んで設置するUTMサービスです。導入にあたって特別な専門知識や設置工事は必要なく、ネットワークプロテクションやアンチウイルス、ログ管理などの機能を1台で利用できます。セキュリティ機能を有効にした状態でも高速なスキャンを行え、接続端末数の制限もありません。契約は買い切り型とレンタル型から選べるため、更改にあわせて調達方法を見直したい場合にも比べやすいでしょう。
ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ
- 業界最多クラスのセキュリティ機能の中で独自のカスタムが可能
- 管理者負担軽減!導入から運用、保守まですべて一括対応。
- 24時間365日の障害検知・切り分けから復旧対応までサポート!
株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ」は、統合脅威管理をマネージドサービスとして提供するUTMです。中小企業から大企業まで幅広いネットワーク規模に対応するラインナップがあります。拠点間VPNやリモートVPN、VPN for Amazon VPCなどをオプションで選べるため、複数拠点やテレワークの構成を見直す際の候補です。24時間365日の運用監視とオンサイト保守で、離れた拠点の運用も任せられます。
Pico-UTM 100 S (株式会社ビープラス)
- 強力なコンパクトUTM!複数のセキュリティ機能を1台に。
- LAN全体を低コストで守る!自動的にアップデートで常に最新
- 脅威対策のスループット約700Mbps!ストレスフリーで使用可能
MALUTO (株式会社コムネットシステム)
- 複数のセキュリティ機能を1つで利用可能!
- ログレポートやダッシュボードがグラフィカルで分かりやすい
- 月額で常に最新のUTMが利用できる!
beat/active (富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)
- 多層防御による強固なセキュリティシステムを実現
- 簡単な設定によるネットワーク運用の負担軽減
- 働き方の多様化に対応する様々なサービス
CyberGate-CloudUTM (CyberGateSecurity株式会社)
- 最新の脅威に対応するリアルタイムなセキュリティアップデート
- 導入・運用負荷を軽減するマネージドサービス
- 拠点間のセキュアなVPN接続機能
まとめ
UTMの乗り換えは、保守終了やリース満了の時期から逆算して計画し、機種選定から設定移行、切り替え、旧機器の後処理まで順に進めることが重要です。機種選定では、全機能を有効にした際の処理性能やVPNの同時接続数、ライセンスの更新費用を確認しましょう。調達方法や移行支援の内容は製品によって異なるため、複数のUTM(統合脅威管理)製品の資料請求をして比較してみてください。

