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統合脅威管理(UTM)が照合するデータベースの種類と更新

統合脅威管理(UTM)が照合するデータベースの種類と更新

統合脅威管理(UTM)は、ウイルスの特徴や危険なWebサイトの情報をまとめたデータベースと通信を照合し、通すか止めるかを判定しています。そのため、データベースがどの範囲の脅威を扱い、どの頻度で更新されるかは、UTMの守りの範囲に関わる要素です。この記事では、UTMが使うデータベースの種類と更新の仕組み、ライセンスとの関係、社内のデータベースサーバーを守る場合のUTMの役割を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■照合の方式別
    ■ライセンスの形態別

    統合脅威管理が照合に使うデータベースとは

    UTMの多くの機能は、あらかじめ用意された脅威の情報と通信の内容を照らしあわせて判定します。データベースの役割と限界を知っておくと、UTMに任せられる範囲と、ほかの対策で補う範囲を判断しやすくなります。

    データベースと照合して通信を判定する仕組み

    UTMは、通信の宛先やファイルの中身を、データベースに登録された情報と照らしあわせます。例えば、受け取ったファイルが既知のウイルスの特徴と一致すれば遮断し、閲覧しようとしたWebサイトが危険なカテゴリに登録されていればアクセスを止めます。

    この仕組みは、すでに知られている脅威を素早く見分けられる点が利点です。提供会社は新しい脅威を分析してデータベースに追加し、UTMはその更新を受け取って判定に使います。データベースが新しいほど、最近の脅威にも対応できる可能性が高まります。逆に、更新が遅れている間は、その期間に見つかった脅威を見分けられない場合があります。

    関連記事 UTMの役割とは?セキュリティの代表ファイアウォールとの違いも

    データベースだけでは見つけにくい脅威

    データベースとの照合は、登録されていない新しい脅威や、少しずつ形を変えた攻撃を見分けにくい面があります。データベースに追加されるまでの間は、照合だけでは止められない可能性があるためです。

    この弱点を補うため、疑わしいファイルを隔離した環境で実際に動かして挙動を調べるサンドボックスや、通信の振る舞いから異常を見つける仕組みを組み合わせる製品もあります。データベース以外にどのような判定の方法を持つかも、製品を比べる際の確認項目です。

    UTMの機能別に見るデータベースの種類

    UTMは複数の機能を1台にまとめた機器のため、機能ごとに使うデータベースが異なります。代表的な種類を知っておくと、ライセンスの内容や更新の状況を管理画面で確かめる際に役立ちます。

    ウイルス定義と不正侵入のシグネチャ

    ウイルス対策の機能は、ウイルスの特徴をまとめたウイルス定義と照合して、メールの添付ファイルやダウンロードしたファイルを検査します。不正侵入防御の機能は、攻撃に使われる通信のパターンをまとめたシグネチャと照合して、ソフトウェアの弱点を狙う通信などを見分けます。

    どちらも新しい脅威にあわせて追加や修正が続くため、更新が止まると守りの範囲が古いまま残ります。管理画面では、それぞれの最終更新日時を確認できるようにしておくとよいでしょう。

    URLのカテゴリとレピュテーション

    Webフィルタリングの機能は、Webサイトをニュースや動画、ギャンブルといったカテゴリに分類したデータベースを使います。社内の規程にあわせて、閲覧を止めるカテゴリを選ぶ仕組みです。

    あわせて、過去に不正な活動が確認されたWebサイトやIPアドレスを評価したレピュテーションの情報を使う製品もあります。レピュテーションとは、通信先がどの程度信頼できるかを評価した情報です。分類が実際の内容と異なる場合に、提供会社へ再分類を依頼できるかも確認しておくと安心です。

    アプリケーションを見分ける識別情報

    アプリケーション制御の機能は、通信の特徴からどのクラウドサービスやアプリケーションが使われているかを見分けます。宛先のアドレスだけでは区別しにくいサービスも、通信の内容から判定できる場合があります。この判定にも、アプリケーションごとの識別情報をまとめたデータベースが使われます。

    社内で許可していないファイル共有サービスの利用を止める、といった使い方が考えられます。新しいサービスが登場したり、既存のサービスの仕様が変わったりすると識別情報も更新されるため、ほかのデータベースと同様に更新の状況を確認しましょう。

    関連記事 UTMを選ぶための4つのポイントとは?丁寧に解説

    UTMのデータベース更新とライセンスの関係

    UTMのデータベースは、提供会社との契約が有効な間に更新を受け取れる仕組みが中心です。更新の方法と、契約が切れた場合の影響を事前に確認しておくと、守りの空白を防げます。

    更新の頻度と方法の確認

    データベースの更新は、UTMがインターネット経由で提供会社のサーバーから取得する方式が中心です。自動更新が可能な製品では、更新を確認する間隔を設定できる場合があります。

    自動更新にしていても、ネットワークの設定変更や回線の不調で更新が止まる可能性があります。管理画面で最終更新日時を定期的に確かめ、更新に失敗した場合に管理者へ通知が届くかも確認しておきましょう。通知を受け取ったら、回線やライセンスの状態を順に調べます。

    ライセンスが切れた場合の影響

    UTMの多くは、機器本体とは別に、データベースの更新を含む年間のライセンスを契約する形で提供されます。ライセンスの期限が切れると、機器は動いていても、ウイルス定義やシグネチャの更新が止まる場合があります。

    更新が止まった状態でも通信は流れ続けるため、守りが古くなっていることに気づきにくい点に注意が必要です。ライセンスの期限を社内の予定表に登録し、更新の手続きを担当する人を複数人で把握しておきましょう。契約の内容によって、更新される機能の範囲が異なる点も確認します。

    関連記事 【図解】UTM(統合脅威管理)とは?機能やメリット・デメリット

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    機器内とクラウドで照合する方式の違い

    データベースとの照合を、UTM本体の中で行うか、提供会社のクラウドに問い合わせて行うかは、製品によって異なります。方式の違いは、照合できる情報の範囲や、回線の状態による影響に関わります。

    機器内にデータベースを持つ方式

    機器内にデータベースを持つ方式では、UTM本体に保存した情報と通信を照合します。外部への問い合わせを待たずに判定できるため、回線の状態に左右されにくい点が特徴です。

    一方で、本体の記憶領域に保存できる情報の量には限りがあります。また、最新の脅威に対応するには、更新を受け取るまでの時間差が生じます。機器内に持つデータベースの範囲と更新の間隔を、提供会社の資料で確認しておきましょう。

    クラウドに問い合わせる方式

    クラウドに問い合わせる方式では、URLやファイルの情報を提供会社のクラウドに送り、最新のデータベースと照合した結果を受け取ります。機器内に保存しきれない量の情報を使えることや、新しい脅威の情報をすばやく反映できます。

    ただし、問い合わせにはインターネットへの接続が必要です。クラウドに接続できない場合に通信を通すのか止めるのかは、製品や設定によって異なります。業務への影響を考えて、障害時の動作を事前に確認しておくことが大切です。

    データベースサーバーを守るときのUTMの役割

    「データベース」という言葉は、顧客情報などを保存する社内のデータベースサーバーを指す場合もあります。UTMはこうしたサーバーへの通信の入口で役立ちますが、守れる範囲には限りがあります。

    データベースサーバーへの接続元を絞る

    UTMのファイアウォール機能で、データベースサーバーに接続できる端末やサーバーを限定すると、不要な経路からのアクセスを減らせます。例えば、業務システムのサーバーと管理者の端末だけに接続を許可し、それ以外の通信は止める設定です。

    この制限を効かせるには、データベースサーバーへの通信がUTMを通る構成になっている必要があります。社内LANの中で直接つながる構成の場合は、ネットワークの区画の分け方から見直しを検討しましょう。

    関連記事 UTMの必要性とは?導入すべき企業と期待効果も解説!

    UTMだけでは守れない範囲の補い方

    Webサイトの入力欄を悪用してデータベースを不正に操作する攻撃は、UTMの不正侵入防御で一部を検知できる場合があります。ただし、Webアプリケーションに特化した検査を行うWAFのほうが、細かく設定できる傾向があります。

    正規の権限を持つ利用者による不適切な操作は、通信の検査だけでは見分けにくいため、データベースの操作ログを記録して確認する仕組みが必要です。UTMとデータベース側の対策の役割を分けて、守りの範囲を整理しましょう。どちらで何を記録するかを決めておくと、問題が起きた際の調査も進めやすくなります。

    関連記事 UTM(統合脅威管理)導入の失敗例とは?失敗を避ける方法も解説!

    照合方式とライセンスで比べるUTM一覧

    脅威データの照合方法や更新の仕組み、ライセンスの契約形態に注目して、この記事で紹介する製品を一覧にまとめました。データベースの更新が途切れない運用を考える際の参考にしてください。

    製品名特徴
    SG-ONE本体内の脅威データに加え、クラウド上にある過去の脅威データとも照合するハイブリッドスキャン
    FLESPEEQ UTM Lite本体の定義ファイルを自動更新し、クラウド連携のスキャンに使うデータも常時更新される
    ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズウィルスプロテクションやコンテンツフィルターなどをオプションで選んで追加できる
    Pico-UTM 100 S本体の定義ファイルは週2回、クラウドデータベースは毎日更新される
    CyberGate-CloudUTMファイアウォールやIPS/IDSを統合したクラウド型UTM。リアルタイムにアップデートされる
    クラウド型UTM機器の導入が不要なクラウド型UTM。ログ分析による攻撃の早期検知に対応
    WatchGuard FireboxIPSやURLフィルタリング、ウイルス対策などをまとめたTOTAL SECURITY SUITEを提供
    MALUTOネットワーク機器とセキュリティライセンスを月額で利用できるサブスクリプションサービス

    データベースの更新方式で選ぶUTM

    脅威データを機器内とクラウドのどちらで照合するか、更新に必要なライセンスをどう契約するかといった観点で製品を紹介します。照合の方式とライセンスの範囲を確かめながら比較してみてください。

    SG-ONE

    株式会社 USEN ICT Solutions
    《SG-ONE》のPOINT
    1. 複数の強力なセキュリティ機能!サイバー攻撃対策を1台でカバー
    2. 簡単設置!既存ルーターとスイッチの間へ差し込むだけ
    3. セキュリティ機能が有効状態でも高速なスキャンが可能

    株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「SG-ONE」は、脅威データの照合にハイブリッドスキャンを採用したUTMです。本体の容量に限りがあることをふまえ、本体内の脅威データに加えて、クラウド上にある過去の脅威データとも照合します。処理速度は、セキュリティ機能を有効にした状態でも最大約900Mbpsです。機器内とクラウドの照合を併用し、古い脅威の見落としも抑えたい企業の候補です。

    FLESPEEQ UTM Lite

    日本通信ネットワーク株式会社
    《FLESPEEQ UTM Lite》のPOINT
    1. セキュリティ機能に特化!低価格で安心のセキュリティ対策を実現
    2. 既存ルータの配下に接続するだけ!迅速かつスムーズに導入可能
    3. 安心のサポート付き!専任者がいなくても運用できる

    日本通信ネットワーク株式会社が提供する「FLESPEEQ UTM Lite」は、本体のウイルス定義ファイルを自動でアップデートし、常時クラウド連携のスキャンに使うデータも更新される法人向けUTMです。料金プラン「FLESPEEQ UTM Lite」には本体機器代金に加えてライセンス5年分が含まれ、参考価格は月額5,700円~(最低利用期間2年間)です。ライセンスの更新手続きを毎年行う手間を減らし、データベースが古いまま使われる状態を避けたい企業に向いています。

    ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ

    株式会社 USEN ICT Solutions
    製品・サービスのPOINT
    1. 業界最多クラスのセキュリティ機能の中で独自のカスタムが可能
    2. 管理者負担軽減!導入から運用、保守まですべて一括対応。
    3. 24時間365日の障害検知・切り分けから復旧対応までサポート!

    株式会社 USEN ICT Solutionsが提供する「ビジネスセキュリティ(VSR)nシリーズ」は、基本サービスに必要なセキュリティ機能を追加していくUTMサービスです。オプションにはファイアウォールやウィルスプロテクション、コンテンツフィルター、InterSafe WebFilterなどが用意されています。運用監視と設定変更は24時間365日の対応です。使う機能を選んで契約し、更新される機能の範囲を自社の対策にあわせたい企業に適しています。

    Pico-UTM 100 S (株式会社ビープラス)

    《Pico-UTM 100 S》のPOINT
    1. 強力なコンパクトUTM!複数のセキュリティ機能を1台に。
    2. LAN全体を低コストで守る!自動的にアップデートで常に最新
    3. 脅威対策のスループット約700Mbps!ストレスフリーで使用可能

    CyberGate-CloudUTM (CyberGateSecurity株式会社)

    《CyberGate-CloudUTM》のPOINT
    1. 最新の脅威に対応するリアルタイムなセキュリティアップデート
    2. 導入・運用負荷を軽減するマネージドサービス
    3. 拠点間のセキュアなVPN接続機能

    クラウド型UTM (エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社)

    《クラウド型UTM》のPOINT
    1. 国内UTM市場シェアNo.1のFortiGate採用
    2. ログ分析で早期攻撃検知
    3. セキュリティログを長期保管し、監査や分析に備える。

    WatchGuard Firebox (ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社)

    《WatchGuard Firebox》のPOINT
    1. リアルタイムにネットワーク状況を監視するWatchGuard Dimension
    2. スパイウェアやウイルスなど多様な脅威への対策を網羅
    3. 多拠点での導入を効率化するRapidDeploy機能

    MALUTO (株式会社コムネットシステム)

    《MALUTO》のPOINT
    1. 複数のセキュリティ機能を1つで利用可能!
    2. ログレポートやダッシュボードがグラフィカルで分かりやすい
    3. 月額で常に最新のUTMが利用できる!

    まとめ

    統合脅威管理(UTM)は、ウイルス定義やシグネチャ、URLのカテゴリ、アプリケーションの識別情報といったデータベースと照合して通信を判定します。データベースの更新が止まると守りが古くなるため、更新の状況とライセンスの期限を定期的に確認しましょう。照合の方式や、データベースサーバーを守る際の役割分担も選定のポイントです。自社にあう照合の方式や契約形態の製品を、資料請求で比較してみてください。

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