ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■計画の期間別
- 年次・複数年の要員計画:Loglass 人員計画
- 月次・週次の配置計画:Qolus(コーラス)、快決!シフト君NEO、ハイソルシフト
- ■活用するデータ・情報別
- 人事・給与のデータ:ジンジャー勤怠、Loglass 人員計画
- 勤怠・シフトのデータ:KING OF TIME、ジンジャー勤怠、マネーフォワード クラウド勤怠Plus、快決!シフト君NEO
- 予算・人件費のデータ:KING OF TIME、ジンジャー勤怠、Loglass 人員計画
人員計画システムのAIとは?シフト管理との違い
人員計画システムのAIは、将来の必要人数や人件費を見積もるための機能です。同じWFMの領域でも、日々の勤務を組むシフト管理とは扱う期間や目的が異なります。まずは両者の違いと、AIが扱うデータを整理します。
人員計画とシフト管理の役割の違い
人員計画は「何人を、どの部署に、いつまでに確保するか」を決める業務です。一方、シフト管理は確保した人員を「誰が、いつ働くか」に割り当てる業務を指します。人員計画が中長期の方針を決め、シフト管理がそれを日々の勤務に落とし込む関係です。
AIの使い方も異なり、シフト管理では勤務の組み合わせを作るのに対し、人員計画では将来の人数や費用を見積もることが中心です。自社が見直したいのがどちらなのかを整理してから製品を探すと、比較の対象を絞り込めます。
AIが扱うデータと出力
人員計画システムのAIが扱う主なデータは、業務量の実績や見通し、従業員数、雇用形態、人件費、入社・退職の履歴などです。これらをもとに、将来の必要人数や人件費の推移を試算します。
出力は、部署別の必要人数と現有人数の差、採用が必要な時期と人数、人件費の見込みといった形で示されます。どのデータを取り込めるか、どの単位で試算できるかは製品によって異なるため、自社が持つデータの範囲と照らして確認しましょう。
AIで変わる人員計画の3つの場面
AIを取り入れた人員計画システムは、計画づくりの複数の場面で担当者を支援します。ここでは、必要人数の逆算、人件費のシナリオ比較、退職や異動を見込んだ計画という3つの場面に分けて、AIの活用方法を紹介します。
業務量の見通しから必要人数を逆算する
1つ目は、将来の業務量から必要な人数を逆算する場面です。過去の業務量の推移や季節変動をAIが分析し、来期以降の業務量を予測したうえで、それをこなすのに必要な人数を算出します。
例えば、物流拠点で繁忙期の出荷量の増加を見込む場合、どの時期に何人の増員が必要かを早めに把握できます。担当者の経験にもとづく見積もりと比べることで、計画の前提を見直すきっかけにもなるでしょう。業務量の予測には、受注や出荷の実績など、時期ごとに記録されたデータが必要です。予測値は参考値として扱い、事業計画とあわせて判断しましょう。
人件費のシナリオを比べる
2つ目は、複数の条件で人件費を試算し、比べる場面です。「正社員を増やす場合」「パートを増やす場合」「業務の一部を外部に委託する場合」のように、前提を変えたシナリオごとの人数と費用を並べて検討できます。
表計算ソフトで同じことを行うと、シナリオが増えるほど計算式の管理が複雑になり、誤りに気づきにくくなるおそれがあります。人員計画システムでは前提条件を切り替えて試算できるため、予算策定の会議で比較材料を示しやすくなります。ただし、賃金改定などの前提は担当者が設定する必要があります。
退職や異動の見通しを計画に織り込む
3つ目は、退職や異動による人員の減少を見込んで計画を立てる場面です。過去の入退社の傾向をもとに将来の人員数の推移を試算し、採用の時期と人数の検討に役立てる機能を持つ製品があります。
個人ごとの退職の可能性を推定する機能を備えた製品もありますが、その扱いには慎重さが求められます。結果を個人の評価や処遇に直接使うのではなく、組織全体の傾向を把握する目的にとどめるなど、利用目的を社内で決めておくことが大切です。
AI搭載の人員計画システム(WFM)のAIを運用するコツと注意点
人員計画にAIを使う際は、予測の扱い方と人事データの管理に注意が必要です。結果を過信すると計画のずれにつながり、データの扱いを誤ると従業員の信頼を損なうおそれがあります。ここでは主な注意点を3つ解説します。
予測は判断材料の一つとして扱う
AIの試算は、過去の傾向が今後も続くという前提にもとづいています。そのため、新規事業の立ち上げや拠点の統廃合、法改正といった大きな変化があると、予測と実態がずれる場合があります。
AIの結果は判断材料の一つとして扱い、経営方針や現場の声とあわせて計画を決めることが重要です。予測と実績のずれを定期的に確認し、前提条件を見直す仕組みを作っておくと、計画の精度を少しずつ高められます。見直しの担当者と頻度も決めておきましょう。見直しの結果を関係部署と共有すると、計画への理解も得やすくなります。
人事データの利用目的を明確にする
人員計画システムでは、給与や評価、勤怠といった個人に関するデータを扱います。個人情報保護法にもとづき、利用目的の特定や安全管理措置が求められるため、閲覧できる人を権限で制限できるかを確認しましょう。
また、AIの試算結果を人事の判断に使う場合は、従業員に対してどのような目的でデータを使っているかを説明できる状態にしておくことが望ましいです。社内規程や情報システム部門のルールとあわせて、データの利用範囲を定めておきましょう。
前提条件を定期的に見直す
試算に使う前提条件には、賃金の水準や採用にかかる期間、業務の生産性などがあります。これらは市場環境や社内の取り組みによって変わるため、一度設定したまま放置すると、計画と実態の差が広がるおそれがあります。
予算策定の時期や四半期ごとなど、前提を見直すタイミングを決めておきましょう。見直しの内容と理由を記録しておくと、担当者が交代しても計画の経緯を引き継げます。複数の部署が関わる場合は、前提条件の更新者を明確にしておくと混乱を防げます。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でシフト管理・人員計画(WFM)の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
AI搭載の人員計画システムの比較ポイントと選び方
AI機能を持つ人員計画システムを選ぶ際は、試算の柔軟さとデータ連携、現場の配置計画までのつながりを確認しましょう。製品によって得意とする計画の期間や範囲が異なるため、自社の目的にあうかを見極めることが大切です。
前提を変えた試算を比べられるか
人員計画では、複数のシナリオを比較して意思決定することが求められます。そのため、賃金や採用人数、業務量の前提を変えて試算し、その結果を並べて比べられるかを確認しましょう。
あわせて、試算の根拠が画面で確認できるかも重要です。どのデータからどのように必要人数を算出したのかがわかれば、経営層への説明に使えます。試算結果を表やグラフで出力し、会議資料に転用できるかも確認しておくと便利です。デモでは自社に近い条件でシナリオを作ってもらい、操作の流れと出力の見やすさを確かめるとよいでしょう。
既存の人事・会計データとつながるか
人員計画の精度は、取り込めるデータの範囲に左右されます。人事システムやタレントマネジメントシステム、会計システムと連携できれば、従業員情報や人件費の実績を手作業で集める手間を減らせます。
連携方法には、標準の連携機能やAPI、CSVでの取り込みがあります。APIとは、システム同士がデータをやり取りする仕組みです。どの項目を自動で取り込めるか、更新の頻度はどうかを確認しておくと、導入後の運用負荷を見積もりやすくなります。
シフトや配置の計画まで落とし込めるか
中長期の人員計画を立てても、日々の配置に反映されなければ効果は限られます。人員計画とシフト管理の機能が一体になった製品や、シフト管理システムと連携できる製品であれば、計画と実際の勤務のずれを確認しやすくなります。
一方、すでにシフト管理システムを使っている場合は、人員計画の機能だけを追加できる製品も選択肢です。自社の業務フローを踏まえ、どこまでを1つのシステムで扱いたいかを整理してから比較しましょう。将来の拠点や従業員の増加も考慮しておくと、導入後の入れ替えを避けやすくなります。
AI機能搭載の人員計画システム一覧
この記事で紹介する人員計画システムのうち、製品ページでAI機能を確認できる製品を一覧にまとめました。AIが担う範囲や機能の違いを比較してください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Qolus(コーラス) | 最適化AIで勤務シフトを自動作成。複数拠点をまたぐ応援管理や労働時間集計に対応 |
| ジンジャー勤怠 | 予実管理で従業員の予算・実績とAIによる残業時間の予測を確認でき、勤怠データの自動集計にも対応 |
| 快決!シフト君NEO | シフト立案AIエンジンでシフト原案を作成でき、勤務管理や給与計算と連携して拠点の過不足を把握できる |
AI機能搭載の人員計画システムの紹介
ここでは、AI機能を備えた人員計画システムを紹介します。AIが担う範囲と、対応する業務や機能を確認し、自社の課題にあう製品を選びましょう。
Qolus(コーラス)
- フリー(時間帯)とパターンシフト(日勤、夜勤)を自動作成!
- メンバー間の勤務調整、店舗間調整と複数店舗管理の効率化!
- いつでも、どこからでも簡単に勤務希望の提出と勤務表の確認!
株式会社NTTデータセキスイシステムズが提供する「Qolus(コーラス)」は、勤務シフトの自動作成に対応したシフト管理クラウドサービスです。複数拠点をまたぐ応援管理と、複数拠点の労働時間集計に対応しており、店舗や拠点の間で人員を調整して拠点全体のコスト最適化を図れる点が特徴です。従業員の雇用形態や希望、スキルを考慮したシフトを最適化AIで自動作成できるため、月次・週次の配置計画を具体的なシフトまで落とし込めます。拠点間の人員調整とシフト作成を効率化したい企業に向いています。
ジンジャー勤怠
- 給与システムとの連携も簡単!
- アプリも対応!スマホやタブレットで簡単操作
- 希望シフト収集や募集、休暇申請/承認を効率化できます!
jinjer株式会社が提供する「ジンジャー勤怠」は、シフト管理と勤怠管理をまとめて扱えるクラウドサービスです。予実管理機能では、従業員の予算や実績、AIによる残業時間の予測を確認できます。API連携で従業員情報を外部システムに自動同期でき、同社の「ジンジャー給与」と併用すれば勤怠の集計データを給与計算へ連携できます。勤怠の実績を人件費の見通しに反映させたい企業に向いています。
快決!シフト君NEO (株式会社NTTデータセキスイシステムズ )
- 2,400法人以上に導入!効率的な勤務計画作成を支援!
- スマートデバイスをフル活用してスタッフの満足度向上!
- 勤務データを有効活用した他システムとのスムーズな連携が可能!
AI機能以外の目的で選ぶ人員計画システム
AI機能以外の観点で人員計画システムを選びたい場合に検討できる製品を紹介します。製品ページにAI機能の記載がないため、AIの有無は資料で確認してください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| KING OF TIME | シフトパターンの作成や欠員シフト募集に対応。勤怠・人事労務・給与などのシリーズ製品とあわせて活用できる |
| マネーフォワード クラウド勤怠Plus | ダッシュボードで残業時間を確認でき、資格などの高度なシフト設定や公開API、クラウド給与連携に対応 |
| Loglass 人員計画 | 人員・給与情報を一元管理し、人員数を人件費に変換して複数の人件費シミュレーションを作成できる |
| ハイソルシフト | 売上・客数にもとづくモデルシフトで人件費を適正化し、店舗間で人手の過不足を可視化 |
KING OF TIME
- 20年以上要望に応え続けた圧倒的信頼性。細かな要望に応えます。
- 導入から運用後も。豊富なノウハウと体制万全のサポート。
- パターン登録数無制限。様々な働き方に対応します。
株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する「KING OF TIME」は、勤怠管理とシフト管理に対応したクラウドサービスです。早番・中番・遅番などのシフトパターンを数の制限なく作成でき、夜勤シフトにも対応する点が特徴です。予定人数に満たない時間帯があれば、欠員シフトの募集をメールで一括通知できます。複数拠点での勤務管理にも対応し、無料で利用できる人事労務やデータ分析、給与などのシリーズ製品も用意されています。勤怠データを起点に人員配置や労務管理を見直したい企業に適しています。
マネーフォワード クラウド勤怠Plus
- 生体認証を活用した打刻で厳格な勤怠記録体制を構築
- 勤怠状況はダッシュボードでリアルタイムに確認可能
- 在宅や出社が混在する環境や、変則勤務にも柔軟に対応
株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド勤怠Plus」は、多様な働き方にあわせて打刻方法やシフト管理を選べる勤怠管理システムです。ダッシュボードで残業時間や締め状況を確認でき、36協定の超過リスクも早期に検知できる仕組みです。勤務設定では資格などを用いた高度なシフト設定が可能で、公開APIやクラウド給与連携、CSVのエクスポート・インポートにも対応しています。勤怠データを他のシステムと組み合わせて人員計画に活用したい企業に適しています。
Loglass 人員計画 (株式会社ログラス)
- 集計作業から解放し、簡単にミスを発見する人員数管理機能
- 事業計画への影響や予実ギャップを正確に把握する人件費管理機能
- 人事情報の閲覧権限管理がより簡単になった権限管理機能
ハイソルシフト (HRソリューションズ株式会社)
- 売上・客数でモデルシフトし、人件費を適正化。
- 店舗間でシフト共有、人手過不足と労働力を可視化。
- 留学生・扶養内勤務者の労働時間をアラート管理
まとめ
人員計画システムのAIは、業務量の見通しや人事データから必要人数と人件費を試算し、採用や配置の計画をシナリオで比べられるようにします。一方で、予測は判断材料の一つにとどめ、人事データの扱いや前提条件の見直しにも注意が必要です。
WFMの製品を選ぶ際は、試算の柔軟さやデータ連携、シフト管理とのつながりを確認しましょう。資料請求で複数の人員計画システムを比べ、自社の計画づくりにあう製品を見つけてください。

