データベースの基本構造とは
データベースがどのようなものかイメージできれば、より内容を理解しやすくなるでしょう。ここからはデータベースの基本構造について説明します。
特定の形式で整理・保管されたデータの集合体
データベースとは特定の形式でデータを整理し、保管する役割をもつツールです。
一般的にはIT分野で使われる言葉ですが、辞書やアドレス帳も広い意味ではデータベースに該当するでしょう。基本的に整理・保管されたデータを「複数人で利用できる」「検索できる」という2つの要素を含みます。
システムとしてのデータベースはただデータを保管するだけでなく、業務に活用できるように検索・加工しやすいかたちで整理されています。
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2023.06.20
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4つの要素から構成されている
データベースは「テーブル」「カラム」「レコード」「フィールド」という4つの要素から構成されています。イメージしやすいようにエクセルを例にあげながら紹介します。
- ■テーブル
- エクセルのシートに該当する要素です。データベースには膨大な量と種類の情報が保存されており、データの種類に応じてテーブルごとに規則正しく格納されています。
- ■カラム
- 「コラム」とも呼ばれ、エクセルで例えると「列」に該当する垂直方向にあるデータで、「属性」を意味する要素です。
- ■レコード
- レコードはエクセルでいう「行」に該当し、データそのものを意味しますが、水平方向のデータという意味でも使います。
- ■フィールド
- フィールドはエクセルで例えると「セル」を意味する要素であり、データの最小単位です。
リレーショナルデータベースとは
データベースの主要な種類のうち、企業の大半で使われているデータベースはリレーショナルデータベース(RDB)です。そこで、リレーショナルデータベースの特徴を解説します。
複雑なデータの集まりを管理するデータベース
RDBは、複数種類あるデータの集まりを、その関連性を保持したまま保管するものです。
例えば顧客リストには、顧客の氏名や住所、電話番号などの属性情報が保管されています。この情報は互いに関連しており、データを紐づけることでデータを有効活用しやすくなります。
データの重複を省き検索能力も高い
RDBを使えばデータの重複を避けられるため、検索効率の向上が可能です。
同じデータが複数保存されていれば、検索をかけたときに時間が膨れ上がり、検索結果も複数該当してしまいます。そこで、検索するデータが他のデータと関連を持っていれば、検索したいデータも特定しやすくなります。
データベースの仕組み
データベースが具体的に「どのような仕組みでデータを保管しているか」も理解しておきましょう。IT分野で利用されるデータベースにはソフトウェアが組み込まれています。
ここからはデータベースがデータを管理している仕組みについて説明します。
データベース管理システム(DBMS)が使われている
データベースは単体で導入することは少なく、データベース管理システムを利用するのが一般的です。システムにより、データベースに保管されたファイルの整合性を保ち、一貫した管理方法を構築できます。
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データベース言語であるSQLが使われている
このDBMSにはデータベースを操作するための言語であるSQLが使われています。SQLは「構造化問い合わせ言語」を意味するプログラミング言語の一種です。主にデータベースへのデータ保存や抽出・編集に用いられます。
またSQLはデータベース言語としてISO(国際標準化機構)で規格化されており、世界で広く普及されているため、さまざまなRDBの運用に活用可能です。
データベースの基本・仕組みを理解しよう
データベースは単純な要素が複数組み合わさってできています。しかし、高性能なデータベースシステムの仕組みはより複雑になってくるでしょう。まずは基本の仕組みを理解したうえで、データベースを活用しましょう。