データベースの種類と選定ポイント
データベースには以下の3種類があります。どういった方におすすめできるかもあわせて紹介するので、参考にしてください。
- ■フリーソフトのデータベース
- 名前のとおり無料で配布されている無料のデータベースです。社内に開発担当がいない場合や、コストを抑えた利用をしたい場合におすすめです。
- ■オープンソースのデータベース
- ソースコードを公開しており、無料で使えますが、自身でシステムを作り上げる必要があります。社内に開発担当がいる場合や、業務に最適なシステムを一から構築したい場合におすすめです。
- ■商用データベース(データベース管理ソフト)
- 主に各ベンダーから提供されている有償の製品を指します。製品によりますが、セキュリティ性能やサポートが充実していたり、業務にあわせてカスタマイズができたりするので、社内に開発担当がいないが最適なデータベースを使いたいといった場合におすすめです。
以下の記事では、データベースソフトの基礎知識について詳しく解説しています。データベースソフトについてより詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
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オープンソース・データベースとフリーソフトの違い
オープンソース・データベースとフリーソフトの大きな違いは、自身でシステムの改造ができるかです。
オープンソース・データベースは、プログラミング言語で構成された文字列であるソースコードを公開して、誰でも自由に改造や再配布ができます。一方でフリーソフトはソースコードを公開することはなく、ソフトの開発者でなければカスタマイズできません。
用途や運用にあわせて改造、再配布ができるオープンソースは、フリーソフトと比べて自由度が高いといえるでしょう。自社での使用目的にあわせて選定することがおすすめです。
無料で使えるデータベースの注意点
無料のデータベースを使用する際の注意点は、以下のとおりです。
- ・自社でシステム開発しなければいけない
- ・保守体制が万全ではない
それぞれの注意点について詳しく解説します。
自社でシステム開発しなければいけない
有償のソフトウエアを利用する場合は、マニュアルやサポートが整備されています。しかし、オープンソースの場合は自らソースコードを理解しシステムを開発する必要があります。
さまざまな状況を想定し、導入したソフトウエアの知識やスキルをもつ人材を確保しなければ、運用は難しいといえるでしょう。
保守体制が万全ではない
開発同様、保守管理も自社内で行う必要性があります。管理ツールやバックアップにおいても、自ら適切なツールを選択し動作確認をしなければなりません。
有償のソフトウエアであれば、バグなどのトラブルが発生した場合は提供元とサポート担当者に任せられます。また、管理ツールやバックアップに関しても仕組みが確立されており、運用管理が容易です。
こうした点からも、導入後の保守体制について十分に検討し、商用データベースと比較してみるとよいでしょう。商用データベース製品は以下より資料請求が可能です。
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無料で導入できるデータベースを紹介
ここからは無料で導入できるデータベース製品を紹介します。
MySQL
「MySQL」はOracle社が提供する世界でもっともシェアされているオープンソースデータベースシステムです。GoogleやYahooなどの有名な検索エンジンサイトでも使用されています。
- ■大容量かつ高速での動作が特徴
- ■操作方法がシンプルで使いやすい
- ■有償のサポートもあり(有償のライセンス購入は24万円~)
PostgreSQL
「PostgreSQL」はカリフォルニア州立大学で開発されたデータベースが基になり、現在は世界中のプログラマーによって開発されているデータベースシステムです。商用製品と匹敵する機能と信頼性を有し、人気を集めています。日本国内で特にシェアが高く、業務用システムとして導入されています。
- ■複雑なシステム構造に対応でき、商用利用も可能
- ■連携可能なオープンソースソフトが多い
- ■有償でのサポートサービスを提供している企業もある
MariaDB
「MariaDB」はMariaDB社が提供するMySQLから派生したデータベースシステムです。MySQLとの互換性を維持しながら、性能を高めるための独自機能が追加されています。
- ■高性能な機能を標準で搭載
- ■開発計画の情報、バグの対応情報を常に公開
- ■マルチスレッドを使用し、高負荷のかかる大容量データも処理可能
MongoDB
「MongoDB」はMongoDB Incが開発、サポートを行うドキュメント指向型のデータベースシステムで、世界各地で多くの企業に導入されています。NoSQL(SQL以外のデータベース)として、国内でも普及率はトップを占めています。
- ■高速でデータ追加、編集、削除が可能
- ■主要なプログラミング言語を使用し提供されている
- ■RESTインターフェイスを標準搭載し、JSON(※)を使用したデータ送受信が可能
※JSON:JavaScript Object Notationの略。テキストベースのデータフォーマットのこと。
Fullfree
「Fullfree」は株式会社フリースタイルが提供するエクセルに比較的近く、既にエクセルが使える方なら少ない時間でデータベースソフトが使えることが特長の無料データベースです。カード型やクラウドにも対応したフリーソフトで、使い方はすべてWebで公開されています。
- ■エクセル利用者に最適なデータベースソフト
- ■エクセルファイルを簡単DB化
- ■クラウド対応で複数ユーザーでの共有に強い
必要に応じて有償のデータベースも検討しましょう
無料のデータベースシステムは導入のコストが大幅に抑えられる一方で、自社での対応能力が求められる一面もあります。導入前に製品の特徴を把握し、最適なデータベースシステムを選びましょう。
有償のデータベースと比較したいという方は、こちらの記事でITトレンドおすすめのデータベース製品を詳しく紹介しているためぜひ参考にしてください。
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