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在宅診療向け電子カルテの価格は?月額と訪問用端末の費用目安

在宅診療向け電子カルテの価格は?月額と訪問用端末の費用目安

在宅診療向け電子カルテの価格は、クラウド型の月額利用料が中心です。利用する医師や看護師の人数で月額が変わり、訪問先で使うタブレットや通信回線の費用も別にかかります。初期費用を無料とする製品もある一方、端末やオプションを含めると総額は大きく変わります。この記事では、在宅医療向け電子カルテの料金の仕組みと、訪問診療ならではの費用項目を整理しました。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■診療形態別
    ■訪問先での利用環境別
    • オフライン環境でも入力できる:homis
    • 訪問看護や介護事業者と情報共有できる:homis、Zaitak Karte
    • 処方箋や紹介状を訪問先から送付できる:Zaitak Karte

    在宅診療向け電子カルテの価格はクラウド型の月額が中心

    在宅診療では、患者の自宅や施設でカルテを確認・入力する場面が中心です。そのため、院外からインターネット経由で使えるクラウド型の製品が主な選択肢です。まずは料金の基本的な仕組みを確認しましょう。

    初期費用と月額利用料の目安

    クラウド型の在宅医療向け電子カルテは、初期費用と月額利用料を組み合わせた料金体系をとる製品が見られます。初期費用を無料とする製品もあれば、導入時の設定や操作説明を含めて数十万円程度を設定する製品もあります。

    月額利用料は、利用人数に応じて1万円前後から設定する製品が見られる一方で、価格を公開せず見積もりで案内する製品もあります。料金表だけで判断せず、初期費用に含まれる作業内容と月額に含まれる機能を、資料や見積もりで確かめることが大切です。

    関連記事 在宅診療向け電子カルテのメリットとは?訪問先で記録できる仕組みと選び方を解説

    アカウント数で変わる月額

    在宅医療向け電子カルテの月額は、利用するアカウント数によって段階的に変わる料金体系をとる製品があります。例えば、5人までの基本料金に、人数が増えるごとに追加料金がかかるといった形です。

    在宅診療では、医師だけでなく同行する看護師や、事務スタッフ、連携先の職員もカルテを見る場合があります。誰がどの程度使うかで必要なアカウント数が変わるため、閲覧のみの利用者にも料金がかかるかを確認しておくと、実際の月額を見積もりやすくなります。

    外来併設か在宅専門かで変わる契約範囲

    外来診療と在宅医療を両方行うクリニックでは、外来用の電子カルテと在宅用の機能を一つの製品でまかなえるかが費用に影響します。在宅医療専用の製品を別に契約すると、二つのシステムの利用料がかかるためです。

    一方、在宅医療を専門に行うクリニックでは、外来向けの機能は少なくても、訪問スケジュールや文書作成の機能を重視する選び方もあります。自院の診療形態にあわせて、必要な機能が基本料金に含まれる製品を選ぶと、無駄な費用を抑えられます。

    訪問先で使う端末と通信の費用

    在宅診療向け電子カルテは、ソフトウェアの利用料だけでは使えません。訪問先へ持ち出すタブレットやスマートフォン、通信回線などの費用が別途必要です。院内の端末とは異なる費用項目を整理しておきましょう。

    タブレットやスマートフォンの調達

    訪問先でカルテを入力するには、持ち運べる端末が必要です。電子カルテによって推奨する端末の種類やOSが異なるため、手持ちの端末が使えるかどうかで導入費用が変わります。

    訪問チームごとに端末を用意する場合、チーム数に応じて台数が増えます。端末の購入費に加えて、故障や紛失に備えた予備機や保証サービスの費用も考えておきましょう。電子カルテのベンダーが端末をセットで提供しているか、自院で調達するのかも見積もりの段階で確かめておくと安心です。

    モバイル回線とオフライン対応

    クラウド型の電子カルテを訪問先で使うには、モバイル回線の通信費がかかります。端末ごとにSIMカードを契約するか、持ち運べる通信機器を使うかで、月々の費用が変わります。

    また、山間部や建物の構造によっては電波が届きにくい訪問先もあります。通信が途切れたときにも入力を続け、電波が戻った際に保存できるオフライン対応の機能を持つ製品もあります。通信状況の悪い訪問先がある場合は、この機能の有無と追加料金の有無を確認しましょう。

    携帯プリンタなど周辺機器の費用

    訪問先で処方箋や領収書、患者への説明資料を渡す運用では、持ち運べる携帯プリンタが必要になる場合があります。プリンタ本体に加えて、用紙やインクなどの消耗品も継続的な費用です。

    ほかにも、マイナンバーカードを使ったオンライン資格確認を訪問先で行う場合は、対応するアプリや機器の準備が必要になる場合があります。周辺機器は電子カルテの見積もりに含まれないことがあるため、訪問時の業務の流れを一つずつたどり、必要な機器を洗い出しておくと漏れを防げます。

    在宅医療向け電子カルテのオプション料金

    在宅医療向け電子カルテには、訪問診療の業務にあわせた機能があります。基本料金に含まれる製品と、オプションとして追加料金がかかる製品があるため、必要な機能ごとに料金を確認することが重要です。

    訪問スケジュールの管理機能

    訪問スケジュールの管理機能は、どの患者をいつ、誰が訪問するかを管理し、訪問チームで共有するための機能です。患者の住所をもとに訪問ルートを確認できる製品もあります。

    訪問件数が増えると、紙やカレンダーアプリでの管理では予定の変更が伝わりにくくなります。電子カルテとスケジュールが連動していれば、訪問先で予定と患者情報を同時に確認できます。スケジュール機能が基本料金に含まれるか、別料金かを比べておきましょう。

    在宅医療に関する文書の作成支援

    在宅医療では、訪問看護ステーションへの訪問看護指示書や、ケアマネジャーへの情報提供書など、さまざまな文書を作成します。これらの文書を電子カルテの記録から作成できる機能は、事務作業の負担を減らすのに役立ちます。

    対応する文書の種類や様式の数は製品によって異なります。よく作成する文書が標準で用意されているか、様式を追加する場合に費用がかかるかを確認しておきましょう。訪問先から病院に戻らず文書を送付できるインターネットFAX連携に対応する製品もあります。

    多職種連携と情報共有の機能

    在宅医療では、訪問看護師やケアマネジャー、薬局、介護事業者など、院外のさまざまな職種と患者情報を共有します。多職種連携の機能を使うと、これらの関係者と診療内容や患者の状態を共有しやすくなります。

    連携先の職員が閲覧するたびにアカウント料金がかかる製品もあれば、連携用の機能を無料で使える製品もあります。共有する情報の範囲や、閲覧権限の設定方法とあわせて、連携先の利用にかかる費用を確認しておくことが大切です。

    関連記事 在宅医療における電子カルテシステムの選び方は?機能や注意点、費用目安を解説

    在宅診療の電子カルテで見落としやすいレセプト費用

    電子カルテの価格を比べる際は、診療報酬を計算するレセプトコンピュータ(レセコン)の費用も含めて考える必要があります。在宅医療の算定は外来と仕組みが異なるため、対応範囲の確認も欠かせません。

    レセコン一体型と連動型の費用差

    電子カルテには、レセコンの機能を内蔵した一体型と、別のレセコンとデータを連動させる連動型があります。一体型は一つの契約でまかなえる一方で、月額利用料は連動型のプランより高めに設定される例が見られます。

    連動型では、日本医師会が提供する日医標準レセプトソフト(ORCA)などのレセコンと組み合わせて使います。この場合は、電子カルテの利用料に加えて、レセコン側の導入費やサポート費用がかかります。両方の費用を合計して比べることが重要です。

    在宅医療の算定ルールへの対応

    在宅医療では、在宅時医学総合管理料のように、月単位で算定する項目や、訪問先の種類によって点数が変わる項目があります。これらを正しく算定するには、電子カルテとレセコンが在宅医療の算定に対応しているかが重要です。

    算定の補助機能がない場合、事務スタッフが手作業で確認する負担が残ります。診療報酬は定期的に改定されるため、改定時のプログラム更新が月額料金に含まれるか、別料金かもあわせて確認しておきましょう。

    訪問件数の増加を見据えた費用の考え方

    在宅診療は、患者数や訪問チームの増加にあわせて利用規模が変わりやすい診療形態です。導入時の金額だけでなく、規模が大きくなった後の費用や、安全に使い続けるための費用も考えておきましょう。

    医師や看護師が増えたときの追加費用

    訪問件数が増え、医師や看護師を増員すると、アカウント料金や端末、通信回線の費用も増えます。料金が人数に比例して増える製品と、一定の人数までは定額の製品があり、規模によって有利な料金体系は変わります。

    導入時の人数だけで見積もると、数年後に想定以上の月額になる可能性があります。今後の採用計画をもとに、人数が増えた場合の月額をベンダーに試算してもらうと、長期的な費用を比べやすくなります。

    端末紛失に備えるセキュリティ費用

    院外に端末を持ち出す在宅診療では、端末の紛失や盗難に備えたセキュリティ対策が重要です。端末にパスワードを設定するだけでなく、紛失時に遠隔で端末をロックしたりデータを消去したりする仕組みを検討しましょう。

    こうした端末管理のサービスには、別途月額費用がかかる場合があります。電子カルテ側でログイン時の認証方法や操作履歴の記録に対応しているかもあわせて確認すると、必要な対策と費用を判断しやすくなります。院内で端末の持ち出しルールを決め、職員で共有しておくことも大切です。

    在宅診療で使える電子カルテの特徴と料金の比較表

    訪問先での使い方や在宅向け機能の扱いに注目して、この記事で紹介する電子カルテを一覧にしました。参考価格もあわせて記載しています。

    製品名参考価格特徴
    CLIUS (クリアス)初期費用20万円、月額12,000円 ※ORCA利用料別途訪問スケジュール管理や定期処方に対応。在宅診療機能は追加料金なし
    エムスリーデジカル別途お問い合わせiPadでの手書き入力や写真取り込みに対応。訪問先からも利用可能
    homis別途お問い合わせ訪問診療特化型。通信切断時の入力継続や多職種との情報共有に対応
    Zaitak Karte別途お問い合わせ在宅と外来の患者を一元管理。処方箋や紹介状のFAX送信にも対応
    セコムOWEL別途お問い合わせ小規模外来・在宅クリニック向け。PCやタブレットで院内外から利用可能

    訪問診療の運用にあわせて選ぶ電子カルテ

    在宅診療に必要な機能や、外来と在宅間の情報共有に対応する電子カルテを紹介します。訪問先での入力方法やスケジュール管理、連携できるシステムなどを比較し、自院の診療体制にあう製品を選びましょう。

    CLIUS (クリアス)

    株式会社DONUTS
    《CLIUS (クリアス)》のPOINT
    1. 事前カルテの記入、訪問スケジュールの調整もラクラク
    2. Mac、Windows、iPadで自由に運用!書類一括印刷もOK
    3. 在宅医療を低コストでスタートできる

    株式会社DONUTSが提供する「CLIUS (クリアス)」は、在宅診療と外来診療の両方で使えるクラウド型電子カルテです。訪問診療に必要な事前カルテの作成や定期処方、書類作成、訪問スケジュールの調整を行えるほか、地図連携や前回担当者の引き継ぎにも対応。基本プランは初期導入費用20万円、月額12,000円で、在宅診療機能は追加料金なしで利用できます。レセコンにはクラウドORCAを使用し、ORCAの利用料などは別途必要です。レセコンはクラウドORCAを使う形で、ORCAの利用料などは別途必要です。

    エムスリーデジカル

    エムスリーデジカル株式会社
    《エムスリーデジカル》のPOINT
    1. 初期0円、AIによる自動学習で入力時間80%削減!
    2. 15年利用で約1,000万円のコスト削減が可能!
    3. 金融機関・政府機関も利用する安全技術

    エムスリーデジカル株式会社が提供する「エムスリーデジカル」は、クラウド型の電子カルテです。カルテに入力された内容から医師がよく使う処置行為を学習する自動学習機能を備え、入力の手間を減らせる点が特徴です。iPadアプリを使えば、紙のカルテのように手書きで記載でき、撮影した写真もそのままカルテに反映。自宅や外出先からも利用できるため、訪問先で診療する医師にも向いています。データの自動バックアップにも対応しているため、災害への備えとしても役立つでしょう。

    homis (メディカルインフォマティクス株式会社)

    《homis》のPOINT
    1. "在宅医目線"のシステムで入力作業の最小化を実現!
    2. 多職種とリアルタイムで情報共有。コミュニケーションを活性化!
    3. 診療から請求業務までワンストップで対応可能!

    Zaitak Karte (株式会社アイソル)

    《Zaitak Karte》のPOINT
    1. セキュアなクラウドにカルテを保存!いつでもどこでも参照できる
    2. さまざまな在宅医療関連の文書作成に対応!
    3. インターネットFAX連携で病院に戻らず処方箋や紹介状を送れる!

    セコムOWEL (セコム医療システム株式会社)

    《セコムOWEL》のPOINT
    1. 充実した在宅機能、スムーズな外来管理機能を搭載!
    2. Windows/MacOS対応で端末を自由に選べる!
    3. 豊富な動画マニュアルと手厚いサポートで安心利用!

    まとめ

    在宅診療向け電子カルテの価格は、クラウド型の月額利用料を中心に、アカウント数、訪問用の端末や通信回線、文書作成や多職種連携といったオプション、レセコンの費用で構成されます。料金表の金額だけでなく、訪問件数が増えた後の月額やセキュリティ対策まで含めて試算することが大切です。自院の診療形態にあう在宅医療向け電子カルテを見つけるために、複数の製品の資料を請求して比較してみてください。

    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「在宅診療向け電子カルテの価格は?月額と訪問用端末の費用目安」というテーマについて解説しています。在宅診療向け電子カルテの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
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