資料請求リスト
0件

中小病院向け電子カルテの価格は?病床数と部門連携で変わる費用

中小病院向け電子カルテの価格は?病床数と部門連携で変わる費用

中小病院向け電子カルテの価格は、病床数と端末台数、そして検査や薬剤などの部門システムとどこまで連携するかで大きく変わります。製品によっては病床数に応じて数千万円規模の参考価格を示しており、診療所向けの料金とは費用の構造が異なる点に注意が必要です。この記事では、200床未満を中心とした中小病院の電子カルテについて、初期費用の内訳から保守費と更新費、提供形態による違いまでを整理しました。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■提供形態別
    ■導入範囲別

    中小病院向け電子カルテの価格が高額になる理由

    中小病院の電子カルテは、外来だけでなく病棟や各部門の業務を一つにつなぐ仕組みです。そのため、ソフトウェアの費用に加えて、端末やサーバ、院内ネットワークの費用が積み上がります。まずは価格を構成する基本の要素を確認しましょう。

    病床数と端末台数で決まるライセンス費用

    中小病院向け電子カルテの価格は、病床数や同時に使う端末台数を基準に見積もられるケースがあります。病床が増えると、病棟や外来で使う端末、利用する職員のアカウントも増えるためです。

    製品によっては、50床、100床、200床といった病床規模ごとに参考価格を示しており、規模が大きくなるほど金額が上がる傾向です。見積もりを依頼する際は、病床数だけでなく、外来・病棟・部門ごとに必要な端末台数を数えておくと、金額の根拠を確かめやすくなります。

    オーダリングと医事会計を含む基本範囲

    病院向けの電子カルテは、診療記録に加えて、検査や処方、注射の指示を各部門へ伝えるオーダリング機能を含む構成が見られます。さらに、診療報酬を計算する医事会計システムとセットで見積もられることもあります。

    どこまでを基本料金に含めるかは製品ごとに異なります。電子カルテ単体の金額だけを比べると、医事会計や入院管理が別料金だったという事態も起こり得るでしょう。見積もりでは、基本範囲とオプションの境目を一覧にしてもらうと、比べやすくなります。

    関連記事 中小病院向け電子カルテを徹底比較!選び方やおすすめ製品を紹介

    院内サーバとネットワーク工事の費用

    院内にサーバを置くオンプレミス型では、サーバ機器の購入費や設置作業費が初期費用に含まれます。病棟や部門に端末を広げるための院内ネットワークの配線工事、無線LANの整備が必要になる場合もあります。

    これらは電子カルテのソフトウェアとは別の業者が担当することもあり、見積書が分かれる点に注意が必要です。既存の院内ネットワークを使えるかどうかで費用が変わるため、現在の配線や機器の状況をベンダーと一緒に確認しておきましょう。

    部門システム連携で上乗せされる費用

    中小病院の電子カルテでは、検査や放射線、薬剤といった部門システムとの連携が価格を左右します。連携ごとに接続費用や調整作業が発生するため、どの部門とつなぐかを決めることが見積もりの出発点です。

    検査・放射線部門との接続費用

    検体検査の結果を電子カルテに取り込む検査システムや、レントゲンやCTの画像を保管・表示するPACSと呼ばれる画像管理システムとの連携は、病院で検討される代表的な接続です。

    こうした連携には、データの受け渡し方法をそろえる接続作業費がかかります。すでに使っている部門システムとつなぐ場合は、部門システム側のベンダーにも改修費用が発生する可能性があります。電子カルテ側と部門側の両方から見積もりを取り、費用の全体像を把握しておくと安心です。

    薬剤・給食・リハビリ部門との連携

    処方や注射の情報を薬剤部門へ送る仕組み、入院患者の食事内容を給食部門へ伝える仕組み、リハビリの計画や実施記録の管理も、中小病院で連携を検討する範囲です。

    これらを電子カルテの標準機能で対応できるか、別の部門システムとの連携が必要かは製品によって異なります。部門ごとに紙の伝票や手入力が残ると、連携費用は抑えられても業務の負担が残ります。費用と業務効率のバランスを見て、連携する部門の優先順位を決めましょう。

    看護支援システムの範囲

    病棟で使う看護記録や看護計画、体温や血圧の経過を記録する温度板などの看護支援機能は、病床を持つ病院にとって重要な範囲です。電子カルテに一体で組み込まれている製品と、別の看護支援システムとして提供される製品があります。

    別システムの場合は、追加のライセンス費用や連携費用がかかります。看護部門の端末台数や、夜勤帯の運用も費用に影響する要素です。看護部門の担当者も見積もりの段階から参加し、必要な機能を一緒に整理すると後からの追加費用を防ぎやすくなります。

    関連記事 無料の中小病院向け電子カルテを比較!費用や選び方も解説

    中小病院の電子カルテで続く保守費と更新費

    電子カルテの費用は導入時だけで終わりません。毎年の保守費に加え、数年ごとにシステム更新の費用がかかります。厚生労働省も、病院情報システム関連経費の増加が病院経営を圧迫していると課題に挙げています。

    年間保守費に含まれる内容

    保守費には、ソフトウェアの不具合修正や問い合わせ対応、機器の故障時の交換などが含まれます。年間保守費は、初期費用の一定割合で設定されるケースもあります。

    ただし、保守の範囲は契約ごとに異なります。診療報酬改定にあわせたプログラムの更新、夜間や休日の障害対応、現地での作業が保守料金に含まれるかは、事前に確認したい項目です。保守契約書で対応時間と対応範囲を確かめ、追加料金が発生する作業を把握しておきましょう。

    数年ごとに訪れるシステム更新

    オンプレミス型の電子カルテは、サーバや端末の老朽化、OSのサポート終了などをきっかけに、数年ごとにシステムを入れ替える必要があります。更新時には、導入時と同程度の費用がかかるケースがあるといわれています。

    更新費用には、新しい機器の購入費のほか、過去の診療データを新システムへ移すデータ移行費用も含まれます。初回の見積もりの段階で、5年程度の期間を想定した総額を試算しておくと、更新時期の資金計画が立てやすくなります。

    サイバーセキュリティ対策の費用

    医療機関がランサムウェアに感染すると、診療機能を維持できなくなる可能性があります。そのため電子カルテの運用には、外部との接続点の管理やバックアップの確保といったセキュリティ対策の費用も考えておく必要があります。

    厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」では、医療機関が取り組むべき対策が示されています。バックアップを別の場所に保管する仕組みや、障害時に紙運用へ切り替える手順の整備も含め、電子カルテのベンダーや院内の情報システム担当と相談しながら必要な費用を見積もりましょう。

    提供形態による中小病院向け電子カルテの価格差

    中小病院向け電子カルテには、院内にサーバを置くオンプレミス型と、インターネット経由で使うクラウド型があります。提供形態によって初期費用と月々の費用の配分が変わり、国の方針もクラウド型への移行を後押ししています。

    オンプレミス型の費用構造

    オンプレミス型は、院内のサーバに電子カルテを構築する形態です。サーバ機器や構築作業の費用を初期費用としてまとめて支払い、その後は保守費を払う構造です。

    病院ごとの運用にあわせて画面や帳票を作り込むカスタマイズに対応しやすい一方で、作り込むほど費用は上がります。厚生労働省も、オンプレミス型が主流の現状について、カスタマイズによってコストが高くなりやすいと指摘しています。カスタマイズの要否は費用とあわせて判断しましょう。

    病院向けクラウド型の現状

    クラウド型は、ベンダーが管理するサーバ上の電子カルテをインターネット経由で利用する形態です。サーバの購入が不要なため、初期費用を抑え、月額利用料として費用を平準化できる点がメリットです。

    一方で、厚生労働省の資料では、現状は病院向けにクラウド型電子カルテを提供しているベンダーが限られていると示されています。部門システムとの連携方法や、インターネット回線に障害が起きたときの運用も、オンプレミス型とは異なるため事前に確認が必要です。

    国の標準仕様と今後の価格動向

    国は、遅くとも2030年には概ねすべての医療機関で、患者の医療情報を共有するための電子カルテの導入を目指す方針を示しています。あわせて、病院の電子カルテを、クラウドでの利用を前提に設計された廉価なもの(クラウド・ネイティブ)へ移行するため、標準仕様の策定を進めています。

    標準仕様では、ベンダーのWebサイトで電子カルテの価格を公開していることも要件の一つに挙げられています。今後は製品の選択肢や価格の比べ方が変わる可能性があるため、更新時期が近い病院は、厚生労働省の最新の発表もあわせて確認しておくとよいでしょう。

    中小病院の電子カルテ費用を抑える院内準備

    中小病院向け電子カルテの価格は、要件の決め方で変わります。必要な機能を絞り込み、制度の支援も確認すれば、見積もり額が妥当かどうかを判断しやすくなるでしょう。院内で進めておきたい準備を3つ紹介します。

    連携が必要な部門の棚卸し

    まず、現在使っている部門システムと、紙で運用している業務を一覧にします。どの部門と電子カルテをつなぐか、どの業務を電子カルテの標準機能で置き換えるかを決めると、見積もりの前提がそろいます。

    前提がそろわないまま複数のベンダーに見積もりを依頼すると、各社で含まれる範囲が違い、金額を比べられません。部門ごとの担当者に業務の流れを聞き取り、優先度の高い連携と後回しにできる連携を分けておきましょう。

    カスタマイズ範囲の絞り込み

    画面や帳票を自院の運用にあわせて作り込むと、初期費用が上がるだけでなく、次の更新時にも同じ作業が発生し、出費がかさむ可能性があります。

    費用を抑えるには、製品の標準機能に運用をあわせられないかを検討することが有効です。例えば、帳票を標準の様式に切り替える、独自の入力ルールを見直すといった方法があります。現場の負担が大きく増える部分だけをカスタマイズの対象にすると、費用と使い勝手のバランスを取りやすくなります。

    補助制度の対象確認

    厚生労働省は、電子カルテを導入済みの病院に対して、医療情報化支援基金を活用した改修を促す方針を示しています。対象は、次回のシステム更新時に行う電子カルテ情報共有サービスや電子処方箋への対応です。

    補助の対象や補助率、申請期限は年度によって変わるため、最新の内容は厚生労働省や都道府県の公式情報で確認しましょう。更新の計画を早めに立てておくと、補助制度の募集時期にあわせて準備を進めやすくなります。

    中小病院向け電子カルテの対応範囲と参考料金一覧

    この記事で紹介する中小病院向け電子カルテの提供形態や参考価格、主な特徴を一覧にまとめました。実際の費用は病床数や導入機能、連携するシステムによって異なるため、見積もりを依頼する際の参考にしてください。

    製品名提供形態価格特徴
    ウェブカルテⅡオンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS別途お問い合わせ看護支援機能を備え、検査・RIS・PACSなどの部門システムと連携
    Medicom-CKⅡSaaS別途お問い合わせ一般・療養型病院向け。看護必要度や医療区分・ADLの管理に対応
    blancクラウド / SaaS別途お問い合わせORCA一体型。処方・注射・検査などのオーダリング機能を搭載
    i-MEDIC Plus++オンプレミス / クラウド / SaaS初期費用1,000,000円、月額0円~医療・介護情報を一元管理し、病床や施設の稼働率を可視化
    MALLオンプレミス / クラウド / SaaS50床:1,800万円~、200床:5,500万円~150社以上の他社部門システムと連携。病棟マップ機能も搭載
    HOPELifeMark-MXオンプレミス / クラウド / SaaS別途お問い合わせ300床までの病院向け。看護支援や手術・リハビリなどの機能を搭載
    HOPECloudChartⅡクラウド / SaaS別途お問い合わせ100床までの病院向け。50種類以上のオプションから機能を選択可能
    DS KARTEクラウド / SaaS別途お問い合わせ200床以下の病院向け。リハビリ・透析や医事会計への請求処理に対応
    電子カルテシステムERオンプレミス別途お問い合わせ検査・栄養管理などの部門システムや介護施設との連携に対応

    病床規模と連携範囲で比べる中小病院向け電子カルテ

    中小規模病院向けの電子カルテについて、部門システムとの連携や看護支援・医事会計の対応範囲を比較します。基本料金に含まれる機能や導入時の支援範囲は製品ごとに異なるため、資料や見積もりで確認しましょう。

    Medicom-CKⅡ

    ウィーメックス株式会社
    《Medicom-CKⅡ》のPOINT
    1. シンプルで使いやすい操作性。中小規模病院に特化した機能性
    2. チーム医療に必要な機能を搭載!環境に合わせた使い方を実現
    3. Web型電子カルテなので、離れた場所でも情報共有が可能

    ウィーメックス株式会社が提供する「Medicom-CKⅡ」は、一般・療養型の中小規模病院向けのWeb型電子カルテシステムです。中小規模病院に必要な機能を厳選して標準パッケージ化しており、帳票やカルテ記載の文例も標準で用意されています。バイタルや食事の一括入力、看護必要度や医療区分・ADL区分の管理にも対応。クライアントへの専用ソフトのインストールが不要で、PCやタブレット、スマートフォンから利用できます。

    blanc

    JBCC株式会社
    《blanc》のPOINT
    1. クラウドなのでハードウェアやシステム管理等の運用コスト軽減
    2. 携帯電話等の回線を利用!安全にどこからでも利用できます。
    3. 災害に強い!東日本・西日本それぞれでデータを保管

    JBCC株式会社が提供する「blanc」は、一般病院・精神病院向けのクラウドカルテです。日医標準レセプトソフト(ORCA)を組み込んだ医事一体型で、処方・注射・検体・画像・処置などのオーダリング機能を備えています。現在利用中の医事会計システムを接続して使うことも可能です。院内サーバーが不要なため、導入や更新のたびにサーバーやソフトウェアを購入する必要がなく、システム利用料として費用を支払う形です。データは東日本と西日本の両方で保管されます。

    i-MEDIC Plus++

    株式会社コア
    《i-MEDIC Plus++》のPOINT
    1. 医療と介護を、ひとつのシステムで一元管理
    2. 「治療」「ケア」から「看取り」まで生涯にわたって管理
    3. 法人内サービスの稼働管理で病床・施設を効率的にマネジメント

    株式会社コアが提供する「i-MEDIC Plus++」は、回復期・地域包括ケア・療養型などを担うケアミックス病院向けの医療介護統合電子カルテシステムです。外来や入院、介護サービスの利用履歴を一元管理し、病床や施設の稼働率を可視化できます。オンプレミスとクラウドの両方に対応しており、医療・介護の情報共有を効率化します。初期費用は1,000,000円、月額費用は0円~で、病院数や規模、介護サービスの運用範囲によって費用が異なります。

    MALL (株式会社パシフィックメディカル)

    《MALL》のPOINT
    1. 2,664種類もの設定項目で病院ごとの運用にフィット!
    2. 約150社の他社システムと他社検査機器と連動可能!
    3. 20年以上・約200件の導入実績!継続率は99%!

    HOPELifeMark-MX (富士通株式会社)

    《HOPELifeMark-MX》のPOINT
    1. 現場の情報活用を推進する使いやすいユーザーインターフェース
    2. 地域ぐるみのケアを可能にするシステム連携機能
    3. トータルコストを軽減し、安定稼働する仮想化サーバ―を採用

    HOPECloudChartⅡ (富士通株式会社)

    《HOPECloudChartⅡ》のPOINT
    1. すぐに使えるように専門の学習プログラムやサポートが揃っている
    2. ユニバーサルデザインの優しい画面で直感的に操作できる
    3. 病院形態に合わせて柔軟に選べる豊富なオプション機能

    DS KARTE (大新技研株式会社)

    《DS KARTE》のPOINT
    1. 文書の作成から管理まで全て解決できるシステム!
    2. 職員間の情報共有に最適なPメール機能を搭載!
    3. 一画面でまとめて確認できる統合チャート機能!

    電子カルテシステムER (株式会社ワイズマン)

    《電子カルテシステムER》のPOINT
    1. 複数の医師やスタッフが適時、情報チェックできる!
    2. 受付や診療がスムーズに進行し待ち時間の短縮に繋がる!
    3. オーダーや他部門の記録を引用できて転記作業が軽減!

    まとめ

    中小病院向け電子カルテの価格は、病床数や端末台数、部門システムとの連携範囲、カスタマイズの量によって大きく変わります。導入時の費用だけでなく、年間保守費や数年ごとの更新費、セキュリティ対策まで含めた総額で考えることが大切です。国の標準仕様やクラウド化の動きもふまえ、自院に必要な範囲を整理したうえで、複数の中小病院向け電子カルテの資料を請求して比較してみてください。

    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「中小病院向け電子カルテの価格は?病床数と部門連携で変わる費用」というテーマについて解説しています。中小病院向け電子カルテの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
    このページの内容をシェアする
    facebookに投稿する
    Xでtweetする
    このエントリーをはてなブックマークに追加する
    pocketで後で読む
    カテゴリー資料請求ランキング
    カテゴリー資料請求ランキング
    11月02日(月)更新
    ITトレンドへの製品掲載・広告出稿はこちらから