メルマガが迷惑メールと判定されてしまう原因
メルマガが迷惑メールと判定される主な原因を4つ紹介します。
原因1:タイトルや本文に問題がある
本文はもちろんですが、タイトルも必ず埋めるようにしましょう。タイトルが空欄だとどのようなメールなのか分かりづらいため、不審なメールと判断される可能性が高くなります。仮に迷惑メールと判定されなくても、読者に開封してもらいづらくなるでしょう。
また、タイトルや本文で使う言葉にも注意しなければなりません。成人向けの内容やお金に関する言葉が入っていると迷惑メールと見なされる可能性があります。
原因2:URLや画像などのコンテンツに問題がある
迷惑メールには、詐欺などを目的とした怪しいURLが記載されていることが多いです。したがって、不適切なURLを載せていると、迷惑メール判定される可能性が高くなります。
具体的には、広告が過剰なサイトやセキュリティレベルの低いサイトなどへのURLは避けましょう。また、短縮URLも控えたほうが賢明です。覚えやすく便利な反面、セキュリティレベルが低いとされています。
さらに、アフィリエイトリンクをメールに貼り付けるのも、迷惑メールと判定されやすくなる要因です。特に、広く使われているGmailではそのリスクが高いとされているため注意が必要です。
一方、メールに掲載する画像にも注意しましょう。画像が大量に用いられていると迷惑メール判定される可能性が高くなります。多くてもコンテンツ全体の3割未満に抑えましょう。
原因3:ドメイン・サーバの評価が低い
ドメインやサーバに問題がある場合も、迷惑メール判定されるリスクが高くなります。過去に迷惑メールに利用されてきたことが多いドメインやサーバを使うと、たとえ普通のメールでも迷惑メールと見なされやすいです。特に、海外のサーバはそのリスクが高い傾向にあるため気をつけましょう。
また、そもそもメルマガを含む商用利用でのメールを禁止しているドメイン・サーバもあります。利用規約に違反するとトラブルにつながるおそれがあるため注意しましょう。
原因4:メールリストを購入している
メールリストを購入してメルマガを配信する場合も、迷惑メールと見なされる可能性が高くなります。なぜなら、購入したメールリストに掲載されているアドレスには、すでに使われていないものも多いからです。少なくとも、正規の手段を踏んで自社で収集したメールアドレスより信頼性が低いのは間違いありません。
したがって、メールリストを購入してメルマガを配信すると、送信エラーの発生率が高くなります。結果として、スパムメールという判定を受けやすくなるのです。
また、そもそも購入したメールリストへのメルマガ配信は、特定電子メール法に抵触する可能性が高いです。法的な問題に発展するリスクが高い点からも、メールリストの購入はやめておきましょう。
メルマガが迷惑メールと判定されないための対策方法
自社のメルマガが迷惑メールと判定されないためには、どのような対策をとれば良いのでしょうか。
メール認証設定の実施
メール認証設定とは、自社のメールが正規のものであると証明する手続きのことです。具体的には、S/MIME・SPF・DKIMなどの方法があります。細かい違いはありますが、いずれもメール改ざんやなりすましなどのサイバー攻撃対策として用いられるものです。
そして、メール認証設定による安全性の確保は、メールへの信頼性向上につながります。つまり、迷惑メールと判定されにくくなるのです。実際のサイバー攻撃を防ぎつつ、同時に迷惑メール判定を回避できる手段なのですから、積極的に活用しましょう。
メール配信リストの定期的な整理
メルマガを配信した際、エラー率が高いと迷惑メールと判定される可能性が高くなります。つまり、迷惑メールと判定されないためには、確実に届くメールアドレスに絞ってメルマガを配信すべきということです。
そこで必要になるのが、メール配信リストの定期的な整理です。エラーが生じているアドレスはリストから排除しましょう。
ちなみに、一部のメルマガ配信システムにはエラーが生じるアドレスへの配信を自動で停止するものもあります。こうしたシステムを活用すれば、リストの見直しを人力で行う必要はなくなり、メルマガの運用にかかる負担が軽減します。
オプトイン・オプトアウトの実施
メルマガを配信した際、受信者はそのメルマガに登録した覚えがなく、戸惑うことがあります。そして、迷惑メールとして拒否や報告を行うケースもあります。こうしたことの積み重ねがメルマガの評価を下げ、迷惑メール判定のリスクを高くするのです。
対策としては、オプトイン・オプトアウトの実施が有効です。オプトインとは、メルマガの配信を受信者に同意してもらうことを言います。たとえば、「メルマガの配信を希望する」というチェック欄を設け、そこにチェックをしてもらうといった形式です。
一方、オプトアウトとは受信者が自分の意思に基づいてメルマガ受信を停止することを言います。具体的には、メールの末尾に「メルマガ停止はこちら」のようにリンクを設け、簡単に停止できるようにするのです。これらの仕組みを整えておけば、受信者を困惑させて迷惑メールと見なされるリスクが低くなります。
メール配信システムの導入
メルマガの配信に無料のサービスを使っていると、迷惑メールと判定されるリスクが高くなります。迷惑メール判定を防ぐ機能が貧弱なうえ、そもそもサービスの信頼性が低いケースも少なくありません。これでは自社でどれほど工夫を凝らしても、迷惑メール判定を減らすのは困難です。
そこで検討したいのが、有料メール配信システムの導入です。有料である分、メルマガ運用向けの機能が充実しています。迷惑メール判定を防ぐための機能はもちろん、セキュリティやメルマガ運用の効率を高める機能も豊富です。本格的にメルマガ運用をしたいのであれば導入を検討しましょう。
メルマガの迷惑メール対策を実施し、開封率を向上!
メルマガが迷惑メールとして判定される代表的な原因は以下の4つです。
- ■タイトルや本文に問題がある
- ■URLや画像が不適切
- ■ドメイン・サーバの評価が低い
- ■メールリストを購入している
また、迷惑メール判定を避ける方法は以下のとおりです。
- ■メール認証設定の実施
- ■メール配信リストの定期的な整理
- ■オプトイン・オプトアウトの実施
- ■メール配信システムの導入
以上を踏まえ、メルマガの開封率を向上させましょう。