おさらい!HTMLメールとは?
HTMLメールとは、HTMLという言語で作成されたメールのことです。
かつては敬遠されがちだったHTMLメールですが、現在では売上拡大や顧客満足度の向上のために利用する企業が増えています。特に新規顧客獲得やアップセル・クロスセルなどで高い効果を上げており、改めて注目されています。
HTMLメール3つのメリット
では、まずはHTMLメールのメリットを整理していきましょう。
メリット1.メールの表現力が上がる
HTMLメール最大のメリットは、その表現力にあります。Webサイトのような見栄えになり、メールの内容が伝えやすくなります。文字の大きさや色の変更が自由自在で、写真や動画を自由に配置できる点が特徴的です。文字だけのテキストメールよりも読まれやすく、訴求力が高いでしょう。
そのため、メールマガジンやダイレクトメールに多用されています。特に、新商品やサービスの提案する際にHTMLメールを使うと、視覚的にアピールできるため効果的です。
メリット2.効果測定ができる
HTMLメールにはURLやパラメータも入れ込めるため、メール配信の成果を数値化して見ることができます。以下のような指標を測定します。
- ■メールの開封率
- ■開封された場所(地域)
- ■開封した端末(携帯や、デスクトップ等)
- ■リンクのクリック率
テキストメールでは効果測定が難しいため、メールマーケティングにおいてはHTMLメールを利用しましょう。
メリット3.コンバージョン率向上にもつながる
コンバージョン率を上げるには、クリック率を高める必要があります。テキストメールよりもHTMLメールは読まれやすいためクリック率が高く、コンバージョンにつなげやすいです。
さらに、クリック率の測定が可能になることで、クリック率が下がっている原因を突き詰めて改善できます。リンクボタンの位置や大きさ・色などを変えて試行錯誤し、クリック率を高めれば、コンバージョン率の向上も期待できるでしょう。
HTMLメール3つのデメリット
HTMLメールにはデメリットもあります。どんな点が問題となるのでしょうか。
デメリット1.メール作成に知識・時間・コストが必要になる
HTMLメールの作成には、HTML言語を使いこなす知識が必要です。全く知識がない方がHTMLメールを作成するのは難しく、作成を外注することもあります。仮に、知識があってもテキストメールより作成に時間がかかり、コストがかかるでしょう。
しかし、最近はメール配信システムに専用のエディタが付属され、HTMLメール作成のハードルが下がっています。
デメリット2.HTMLメールを開けない受信者もいる
多くのメールソフトでは、届いたHTMLメールを正しく表示できますが、一部のソフトはHTMLメールに対応していないことがあります。HTMLタグが正しく表示されないと、画像が見られず、レイアウトがズレて非常に判読しにくいメールとなってしまいます。
また、受信者によってはHTMLメールの受信を拒否している場合もあります。受信環境によってメールの到達率や開封率が左右される点は大きなデメリットでしょう。
デメリット3.容量が大きくサーバに負荷がかかる
HTMLメールの本文中に、画像を多用すればするほどメールの容量が大きくなり、メールサーバに負荷をかけます。受信者のメールボックスの容量も圧迫し、メールを開くのに時間がかかることもあるでしょう。
これを嫌がる受信者は多く、配信停止につながるので、HTMLメールの容量が大きくなりすぎないようにしましょう。
HTMLメール配信のモデルケース
HTMLメール配信イメージを具体化しやすいよう、導入事例を紹介します。
ある女性ファッション通販サイトの会員制サイトでは、ダイレクトメールとしてHTMLメール配信を行っています。配信対象者ごとに推奨する商品を変更して毎週配信しています。テキストメールを配信していたときよりも売上を上げていましたが、効果測定の結果、クリック率が低く、最後まで読まれていなかったと判明しました。
そこで、メールの内容をコンパクトにして、商品ページへのリンクを目立つようにしたところ、クリック率が上がり、売上アップに成功しました。担当者はメルマガを経由した購入率が、1.5倍に増加したと語っています。きめ細かな効果測定を繰り返したことが成功要因となっているでしょう。
どうやって導入する?HTMLメールの作り方
先述したとおり、メール配信システムを使うとHTMLメールを簡単に作れます。直感的な操作で、文字の大きさや色を変えたり、画像を挿入できるからです。一度作成したHTMLメールをテンプレートとして登録すれば、次にHTMLメールを作成する際はコーティングの手間が省けます。
加えて、メール配信システムでは効果測定の数値データをグラフなど、視覚的に表示できるため、分析がしやすくなります。
そのほか、レスポンシブデザインやマルチパート配信に対応したメール配信システムだと、受信者の端末に合ったサイズのHTMLメールにしたり、受信環境に合わせてテキストメールに自動変換したりできます。
誰もが読みやすいHTMLメールを配信するには、メール配信システムが欠かせないでしょう。
メールマーケティングをするならHTMLメール!
HTMLメールは訴求力が高く、効果測定もできるため、コンバージョンにつなげげやすいです。メールの作成に時間がかかり、受信環境に左右されるというデメリットもありますが、メール配信システムで解決できます。メール配信システムでは直感的な操作でHTMLメールを作成でき、自動的に受信環境に合ったメールを配信します。ぜひメール配信システムの導入を検討してみましょう。