メール配信システムとは
メール配信システムとは、メールの作成から一斉配信、配信後の効果測定までを支援し、メールマーケティングを効率的に行うためのシステムです。主に以下のような機能が搭載されています。
- ■メール作成機能
- デザイン性のあるメールを簡単に作成できる機能。
- ■ターゲット抽出機能
- 自社の顧客情報と連携し、ターゲットを絞って的確な配信が行える機能。
- ■予約配信機能
- 配信する日時を設定し予約送信ができる機能。
- ■効果測定機能
- メールの開封率やURLのクリック率などを分析できる機能。
以下の記事ではメール配信システムについて詳しく解説しているため、あわせて参考にしてください。
MAツールとは
MAツールとは、リードの新規獲得から育成、商談につなげるまでのマーケティング活動全体をサポートするツールです。主に以下のような機能が搭載されています。
- ■顧客管理機能
- 顧客情報を一元管理する機能。
- ■スコアリング機能
- 温度感の高いホットリードを判別するための機能。
- ■メール配信機能
- それぞれのリード顧客に適した内容・タイミングでメールを配信する機能。
- ■Webページ・フォーム作成機能
- Webページや問い合わせフォームなどを簡単に作成できる機能。
- ■分析機能
- 収集した顧客データの分析を行う機能。
MAツールについては以下の記事で詳しく解説しているため、あわせて参考にしてください。
メール配信システムとMAツールの違い
メール配信システムとMAツールは、利用する目的やカバーできる業務範囲に違いがあります。
MAツールの目的は、マーケティング業務全体を効率化させ、新規顧客獲得におけるマーケティングの施策を管理することです。一方、メール配信システムはメール配信業務の効率化を目的としており、効果的なメルマガの作成や配信、次回の配信につなげるための結果分析などの業務を中心にサポートするという違いがあります。
メリットから見るメール配信システムとMAツールの違い
メール配信システムとMAツールでは、得られるメリットにどのような違いがあるのでしょうか。
メール配信システムのメリット
まずはメール配信システムのメリットを紹介します。
- ■大量かつ正確にメールを配信できる
- 一斉配信に対応しており、大量のメールを一度に送れる。また、自動配信も可能なため、宛先を間違えるなどの人為的ミスを軽減できる。
- ■コストパフォーマンスの高いメール配信が行える
- メール配信後の効果測定機能を活用することで、結果が伸びない原因を把握し、改善に活かせる。また、ユーザーの行動履歴や購買履歴などをもとに、最適なタイミングや内容のメールを配信できる。
- ■デザイン性の高いメールを簡単に作成できる
- メール配信システムのテンプレート機能を活用すると、専門知識のない人でも、画像や動画などを配置したデザイン性の高いHTMLメールを直感的な操作で簡単に作成できる。
MAツールのメリット
つづいて、MAツールのメリットを紹介します。
- ■営業部門とマーケ部門の連携がスムーズになる
- MAツールでは顧客情報を一元管理しているため、リードの獲得経路や顧客の温度間、営業状況などの詳しい情報を営業部門とスムーズに共有できる。また、効率的な営業活動が可能になる。
- ■高度な分析ができる
- 特定ページの閲覧時間やアクセス履歴などから多角的な分析が可能。また、分析結果をもとに自動でホットリードが抽出される。
- ■他システムと連携できる
- MAツールのAPI連携機能によって、CRMやSFA、名刺管理ツールなどさまざまなツールと連携可能。あらゆるデータをMAツール一つで管理できるため、より効果的なデータ活用が実現する。
MAツールについてより詳しく知りたい方は、最新の人気ランキングも参考にしてください。
メール配信システムを選ぶべき企業の特徴
ここからは、メール配信システムとMAツールの選び方について解説します。まずは、メール配信システムの導入がおすすめな企業の特徴を紹介します。
これからメールマーケティングをはじめたい企業
メール配信システムは、メール配信業務に必要な機能のみ搭載されているため、シンプルで使いやすく、マーケティングに詳しくない人でも簡単に運用できます。一方、MAツールは機能が豊富なため、一定のマーケティング知識が必要となるケースもあります。
これからメールマーケティングをはじめたい企業や、マーケティングに関するノウハウが少ない場合には、MAツールより運用負担の少ないメール配信システムが適しているでしょう。また、メール配信システムを運用してみて、自社に必要な機能や強化したい課題などを明確にしてからMAツールの導入を検討するのもおすすめです。
予算を抑えたい企業
メール配信システムは、初期不要無料で月額数千円から利用できる製品も多く、運用コストを抑えられます。一方、多機能のMAツールは月額数万円以上かかる製品が多く、メール配信システムに比べて導入コストや運用コストが高い傾向にあります。予算を抑えたい企業にはメール配信システムがおすすめです。また、メール配信システムはシンプルですぐに利用を開始でき、複雑な設定や運用のための体制構築などが必要ないため、マーケティングに多くの人的リソースを割けない企業にも向いています。
以下の記事では、おすすめのメール配信システムを目的タイプ別に紹介しています。選び方や導入メリットも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
MAツールを選ぶべき企業
つづいて、MAツールの導入がおすすめな企業の特徴を紹介します。
マーケティング全体のレベルを向上させたい企業
MAツールでは、メールマーケティングだけでなく、SNS運用やSEO対策、オンライン広告などさまざまなマーケティング施策をサポートできるため、マーケティング全体のレベルを向上させたい企業におすすめです。
また、MAツールにはメール配信システムよりも多くの機能が搭載されています。メールマーケティングをすでに実施している企業では、閲覧時間やアクセス履歴、行動履歴などをもとに多角的な分析ができるMAツールを活用すると、より成果につながるリードを増やせるでしょう。
リード情報を一元管理したい企業
MAツールでは、それぞれのマーケティング施策で獲得したリード情報も一括管理できるため、横断的なリード分析が行えます。また、SFAやCRMとの連携も可能なため、マーケティング業務で発生しやすい情報管理の煩雑化を解消でき、業務効率化にもつながるでしょう。
以下の記事では、導入実績の多い代表的なMAツールを比較紹介しています。比較ポイントや運用時の注意点についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。
それぞれの違いを理解したうえで最適な製品を導入しよう
メール配信システムはメールマーケティングに特化したシステムで、MAツールはマーケティング施策全体を管理できるツールです。機能の豊富さや使いやすいさ、導入ハードルなどが異なるため、それぞれの違いを理解したうえで、自社の現状にあわせて最適な製品を選びましょう。
なお、以下のボタンから各社製品の一括資料請求が可能なため、システム選びの参考にしてください。
