
メール配信のトラブルは避けては通れない?
メール配信するうえで、キャリアブロックやメールの未達、深夜の配信などによるトラブルは避けたいものです。メール配信システムを導入すれば問題ないと思われるかもしれませんが、実はちょっとした落とし穴があります。よくある失敗例として、次の4つが挙げられます。
- 1.機能に過不足があった
- 2.配信数の上限が低かった
- 3.到達率が悪かった
- 4.ベンダーサポートが不十分だった
こういったよくある失敗例を、メール配信システムの導入検討段階で把握しておきましょう。ここからは失敗事例を4つご紹介しながら、メール配信システムの適切な選び方も解説します。
失敗事例1:機能に過不足があった
「機能が足りずやりたいことができない」「多機能すぎてすべてを使いこなすことができない」という失敗はよくあります。具体的には「HTMLメールの作成においてテンプレが用意されていないので初心者は作りにくい」「開封率などを測定できるが分析しにくい」などです。せっかくメール配信システムを導入してもコストがかさむだけで、費用対効果は見込めないでしょう。
こういった失敗を防ぐには、どんな目的をもってメール配信システムを導入するのか整理し、必要な機能を洗い出しましょう。そのあとで、メール配信システムをいくつか比較し、必要な機能だけを搭載した製品を選んでください。
失敗事例2:配信数の上限が低かった
利用するメール配信システムによっては、配信できるメールの数に上限を設けています。250通までというものがあれば、100万通以上配信可能なものもあります。
そのため、既存の顧客数はもちろん、見込み顧客を考慮して配信数を想定しておかなければなりません。しかし、「実際に運用してみたら想定していたよりも配信数が多く、すぐに上限に達してしまった」という失敗も起こり得ます。余裕を持たせて、配信数の上限が高い製品を選ぶと安心です。
ただ、配信数を増やすことが目的になってしまわないように注意してください。メール配信は、顧客との関係を強化したり販売を促進したりするのが本来の目的です。単に大量に配信できる製品を選べば良いと考えるのではなく、アプローチすべき顧客にメール配信をすることを意識し、どのくらいの配信数が妥当なのかを考慮しましょう。
失敗事例3:到達率が悪かった
到達率とは、配信したメールの総数に対して送信先の受信ボックスに届いた割合を指します。エラーメールを送り続けるとISPによってスパムメールと判定され、ブロックされる可能性が高いです。その結果、到達率が下がってしまいます。
到達率も製品によってバラつきがあります。それを確認せずにメール配信システムを選んでしまい、「メール配信しても顧客に読まれていなかった」という失敗もあるでしょう。 これを防ぐため、エラーメールを管理し、優良配信者と認定されているメール配信システムを選ぶことをおすすめします。
失敗事例4:ベンダーサポートが不十分だった
ITに関しての知識が乏しいと、操作に迷ったりシステムエラー時に適切な処理をできなかったりするケースは多いでしょう。その際、ベンダーのサポートが役立つのですが、ベンダーによってサービスの品質には大きな差があるのです。不親切な対応をされ、結局疑問を解決できなかったという失敗談もあります。
メール配信システムを比較検討するにあたっては、ベンダーサポートの有無を確認し、さらにサービスの品質も確認しておくと良いでしょう。専属の営業担当が対応してくれたり、キャプチャを使って操作方法を説明してくれたりするサービスは優良といえます。
失敗例を参考に、適切なメール配信システムの選定を!
メール配信システムの導入に失敗する例として以下4つを取り上げました。
- ■機能に過不足があった
- ■配信数の上限が低かった
- ■到達率が悪かった
- ■ベンダーサポートが不十分だった
このような失敗を防ぐために、導入目的を明確化することが重要です。そこから必要な機能や配信数を想定します。さらに、到達率やベンダーサポートを確認するには実際に無料トライアルなどで利用してみると良いです。適切なメール配信システムを選び、メールマーケティングに活用しましょう。
