メール配信エラーの原因と対処法
メール配信エラーとなったときは、メールサーバーから「MAILER-DAEMON」や「Mail Delivery Subsystem」などの名前で英文メールが届きます。メールの件名や本文も全て英語表記ですが、エラーになった原因が記載されています。
では、メールサーバーはどのようなメールをエラーと認識するのでしょうか。考えられる5つの原因とその対処法を解説します。
メールアドレスが間違っている
原因の1つは、メールアドレスの間違いです。この間違いは、配信担当者による入力ミスやお客様による登録ミス、メールアドレスの変更などが考えられます。
メール配信エラーの内容によって、アドレスのどの部分に間違いがあるかを知ることが可能です。エラーメッセージの内容は以下のとおりです。
- @以前(アカウント)の間違い
-
- ■550 User unknown
- ■Invalid recipient
- ■Invalid user specified
- @以降(ドメイン)の間違い
-
- ■550 Host unknown
- ■host not found
- ■DNS Error
エラーメッセージの前に付いている3桁の数字はメール配信のエラーコードで、5から始まるものは永続的な理由による配信エラーであることを示します。
この原因に対処するにはメールアドレスを再確認後、ミスを訂正してメールを再配信します。それでもメールがエラーになるのであれば、間違ったメールアドレスを登録していないかお客様に確認し、再登録してもらいましょう。
なお、現在使われていないメールアドレスは配信リストから排除しなければなりません。
メールのデータサイズが大きすぎる・長すぎる
メールの文章が長すぎたり、添付ファイルが大きすぎて、送信先の受信ボックスに入りきらないときにも配信エラーが起きます。このケースのエラーメッセージは以下のとおりです。
- ■552 Message is too large
- ■this mailbox is full
- ■Message exceeds maximum fixed size
メールの本文やヘッダが長いときは文章を短くしたり、改行したりしましょう。添付ファイルの大きさが原因と考えられる場合、圧縮または、分割して複数回に分けて送信するのもおすすめです。
送信先の容量が不足している
送信先のメールボックスの容量が不足していると、エラーが発生してメールを配信できません。このケースのエラーメッセージは以下のとおりです。
- ■Message size exceeds remaining quota
- ■over quota
この場合、お客様に連絡をしてメールボックスの拡張か、メールボックス内のメールの移動・削除をお願いするしか方法はありません。
送信先のメールサーバが停止している
送信先のメールサーバ・ネットワーク停止が原因で、メール配信エラーが起こるケースがあります。この場合のエラーメッセージは「Message could not be delivered」などです。
メールサーバ・ネットワーク停止が原因でメールが配信できない旨を、お客様へ伝えてください。
スパムメールと判断されている
携帯各社が提供する迷惑メール対策機能により、スパムメールと判断されるとメール配信エラーになる可能性が高いです。このケースによるエラーメッセージには「Message content rejected」といったものがあります。
一度に大量のメルマガを配信したり、「今すぐクリック」や「高収入!」といった詐欺を連想させるような煽り文句を過剰に使用したり、公序良俗に反する単語を含んでいたりすると、スパムフィルターに引っ掛かりやすくなるので注意しましょう。
また、お客様が知らないメールアドレスからの受信を拒否している場合も考えられます。お客様に受信拒否機能を一時的に解除してもらい、自社のメールアドレスを登録してもらう必要があるでしょう。もし応じていただけない場合はメール配信の停止が必要です。
エラーメールを効率的に解析・停止させる方法
大量にメール配信している場合、エラーメールの原因を1つ1つ探ったり、メール配信の停止を行ったりするのは非効率です。そこで、メール配信システムを活用したエラーメールの管理をおすすめします。
メール配信システムは、エラーメールの原因を解析・停止する機能を搭載しています。配信後のエラー解析結果を一覧表示し、エラー種別ごとにエラーメールアドレスの把握が可能です。
同画面上でメール配信の停止も行えます。エラーの回数に制限を設ければ、エラー上限を上回ったメールアドレスに対して、自動でメール配信を停止します。メール配信停止の作業が不要になり、業務の効率化につながるでしょう。
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原因を押さえてメール配信のエラーをなくそう
メール配信エラーの原因と対処法は以下のとおりです。
- メールアドレス間違い
- 訂正後、再配信。お客様へアドレス再登録を依頼
- メールデータ超過
- 適切なサイズへ変更
- 送信先の容量不足やメールサーバ停止
- お客様へ連絡
- スパムメールへ振り分け
- 不適切な単語の使用を控える。お客様へ受信拒否設定解除を依頼
メール配信システムの活用で、エラーメールアドレスの管理が効率的になります。エラーメールの軽減に努めましょう。