次世代物流システムの市場規模
次世代物流システムの市場規模を見ていきましょう。
2021年は6,282億円の見込み
株式会社富士経済の「2022年版 次世代物流ビジネス・システムの実態と将来展望」によると、新型コロナウイルス感染症による影響で2020年の物流市場は縮小傾向にありました。しかし2021年以降は、市場の拡大が予測されています。
2026年には9,627億円の見通し
同社は、次世代物流システムの市場規模は、2026年には9627億円(2020年比:60%増)に至ると予測しています。ロボティクス・オートメーション、IoT、AIの伸びが期待され、今後の市場拡大を推し進めると考えられています。
参考:次世代物流システム・サービス市場を調査|富士経済
参考:2022年版 次世代物流ビジネス・システムの実態と将来展望|富士経済
市場規模が拡大する理由
なぜ物流システムの市場規模は拡大しているのでしょうか。
DXの取り組みが加速
AIやロボットを活用した業務の自動化や高度化などの取り組みを通じた、DX化(デジタルトランスフォーメーション)の加速が理由に挙げられるでしょう。物流業界における人手不足の深刻化や、新型コロナウイルスの影響によって、省人化や効率化を目的とした自動化ニーズは高まりを見せています。特に、伸びが期待される市場について以下で説明します。ロボティクス・オートメーション
ロボティクス・オートメーションの市場規模は、2026年には914億円(2020年比:2.4倍)に至ると予測されます。固定設備と違い、レイアウトやオペレーションの変更・生産ラインの構築などに高い柔軟性をもつため、今後もニーズは高まりをみせるでしょう。
なかでもAGV・アーム付AGVは、コロナ禍による省人化ニーズの加速や2021年に大型案件が目立ったこともあり、拡大が見込まれています。AGVを活用した搬送ニーズに対して、開発やAGV間での連携が進むなど、活用用途の多様化も市場拡大を後押しするでしょう。
IoT
2026年には、IoTの市場規模は642億円(2020年比:139.3%)まで拡大するとみられます。労働力不足や従業員の高齢化に対応するため、従来のアナログ管理からデジタル管理へシフトチェンジしていることが要因の一つです。
無人宅配・配送ロボットや、WMS(倉庫管理システム)などの市場も拡大が見込まれ、今後も堅調な市場拡大が期待されています。
AI
AI活用により再配達を回避するソリューションの実証実験が実施されるなど、本格運用へ向けて着実に進んでいます。2026年の市場規模は506億円(2020年比:7.9倍)の見通しです。
サブスクリプション型サービスに注目
近年、サブスクリプション型サービスの展開が増加傾向にあります。初期費用を抑えられるほか、繁忙期や閑散期による物量の変動にも柔軟に対応できるため、需要が高まっています。2021年におけるRaaS(Robot as a Service)の市場規模は、コロナ禍の影響で横ばいだったものの、2026年には33億円(2020年比:16.5倍)まで増加すると予測されます。
市場規模を参考に最新物流システムの導入を検討しよう
2021年の物流システムの市場規模は6,282億円の見込みです。2026年には9,627億円に到達すると予測されています。市場規模拡大の要因には、自動化ニーズの高まりやDXの加速化、サブスクリプション型サービスの導入などが挙げられます。
次世代物流システム・サービス市場の今後の傾向を踏まえたうえで、最新物流システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。