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物流管理システムの連携性を解説|WMS・会計・EC・配送とのつなぎ方

物流管理システムの連携性を解説|WMS・会計・EC・配送とのつなぎ方

物流管理システムは単体でも使えますが、周辺の仕組みとつながっていないと同じ情報を何度も入力する作業が残ります。連携の対応状況は製品によって差が大きく、対応表の項目だけでは実現できる範囲が分かりません。この記事では、連携先ごとに受け渡す情報と、比較の段階で確かめたい仕様を整理して解説します。

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目次

    物流管理システムの連携を検討する理由

    連携は目的ではなく手段です。どの作業を減らしたいのかを先に決めておくと、必要な連携先と方式が見えてきます。ここでは検討の出発点となる考え方を整理します。

    連携がない場合に残る作業

    受注の情報、在庫の数、出荷の実績、請求の金額は、それぞれ別の仕組みで管理されていることがあります。つながっていない場合、担当者が画面を見ながら別の画面へ入力し直す作業が発生します。

    転記の作業は時間がかかるだけでなく、入力の誤りや、更新のタイミングのずれによる数値の食い違いを生む可能性があります。まずは現在どの情報をどこからどこへ手作業で移しているかを書き出しましょう。作業の回数と所要時間を記録しておくと、連携で得られる効果を判断する材料になります。

    連携方式の種類の把握

    連携と一口にいっても実現の方法は分かれます。方式によって必要な作業量や社内で担う範囲が異なるため、違いを押さえておきましょう。

    方式内容
    標準連携特定の製品との接続があらかじめ用意され、設定画面から有効にできる方式
    ファイル連携CSVなどの形式でデータを出力し、別の仕組みへ取り込む方式
    API連携提供された接続仕様を使い、自社側で処理を作り込む方式

    ファイル連携は導入の負担が小さい一方で、取り込みの作業や実行のタイミングを人が管理する必要があります。頻度が高い処理や即時の反映が求められる処理では、標準連携やAPI連携が候補になります。まずは自社が求める反映のタイミングを整理し、方式の候補を絞り込んでおきましょう。

    連携範囲の決め方

    すべての仕組みを一度につなごうとすると、検討と設定にかかる期間が長くなります。効果が大きい箇所から順に進める方針にすると、早い段階で成果を確認できます。

    優先度を決める際は、作業の発生回数、誤りが起きたときの影響の大きさ、関わる担当者の人数を材料にします。出荷の件数が多い業務や、数値の食い違いが取引先へ影響する業務は優先度が高くなる傾向です。段階的に進める計画を立て、関係部署と共有しておきましょう。

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    倉庫や在庫に関わる仕組みとの連携

    物流管理システムと倉庫側の仕組みは、扱う情報が近いため連携の効果が見えやすい組み合わせです。それぞれで受け渡す情報と、確認したい点を整理します。

    倉庫管理システムとの連携

    WMS(Warehouse Management System、倉庫管理システム)は、庫内の入出庫やロケーション、在庫数を管理する仕組みです。物流管理システムと連携すると、出荷指示の受け渡しや在庫数の反映を自動で行える場合があります。

    確認しておきたいのは、受け渡す情報の項目と、反映されるまでの時間です。在庫数が即時に同期されるのか、一定の間隔で更新されるのかによって、受注時に見える数字の意味が変わります。ロットや賞味期限、シリアル番号といった管理項目を扱う場合は、その項目まで連携できるかを個別に確認しましょう。

    バース管理システムとの連携

    バース管理システムは、トラックの着車枠を予約制で管理し、待機時間を減らすための仕組みです。物流管理システムの入出荷予定と連携できると、予約の登録作業を減らせる場合があります。

    連携の可否は製品の組み合わせによって異なるため、双方のベンダーへ確認するのが確実です。標準の連携が用意されていない場合でも、予定情報をファイルで受け渡す方法や、API連携で個別に対応する方法が選択肢になります。運用の変更が必要になる範囲もあわせて確かめておきましょう。

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    受注や会計に関わる仕組みとの連携

    物流の情報は、販売や経理の業務にもつながります。前工程と後工程をつなぐ連携は、部署をまたいだ転記作業を減らす効果が期待できます。

    ECカートとの連携

    ECサイトの注文情報を物流管理システムへ取り込めると、出荷指示までの作業を短縮できます。複数のモールや自社サイトを運営している場合は、それぞれに対応しているかを確認しましょう。

    あわせて確かめたいのは、取り込む範囲と戻す情報です。注文と配送先の情報を取り込むだけか、出荷の完了や追跡番号をECサイト側へ戻せるかで、顧客への案内の手間が変わります。キャンセルや変更が発生した場合の扱いも、運用に影響するため確認しておきましょう。

    会計システムとの連携

    出荷や配送の実績を会計システムへ渡せると、請求や原価の集計にかかる作業を減らせます。連携の対象となる情報は、売上の計上、配送費用、在庫の評価額などが考えられます。

    押さえておきたいのは、どの科目にどの情報を渡すかを設定できるかという点です。自社の勘定科目や部門の区分にあわせられないと、取り込んだ後に修正作業が残ります。締めのタイミングとの関係も重要で、経理の担当者を交えて要件を整理しておくと、導入後の手戻りを減らせます。

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    配送事業者の仕組みとの連携

    出荷の最終工程では、配送事業者の仕組みとのやり取りが発生します。送り状の発行と追跡情報の取得は作業量が多い部分のため、対応状況を具体的に確認しましょう。

    送り状の発行と追跡情報の取得

    大手の配送事業者は、送り状を発行するための仕組みや、荷物の状況を確認する手段を提供しています。物流管理システムがこれらに対応していると、出荷データから送り状を作成し、追跡番号を取り込む流れを自動化できる場合があります。

    対応の範囲は製品と契約内容によって異なるため、自社が利用している配送事業者とサービスの種類を伝えて確認しましょう。あわせて、配送事業者側で必要となる契約や機器があるかも確かめておくと、導入時の準備を進めやすくなります。

    複数の配送事業者を使う場合の扱い

    荷物の大きさや配送先によって事業者を使い分けている場合、条件に応じた振り分けを設定できるかが確認の対象になります。手作業で選ぶ運用が残ると、件数が増えたときの負担が大きくなります。

    振り分けの条件を管理画面から変更できるか、料金の計算に対応しているかも確かめておきましょう。配送事業者側の様式や仕様が変更された場合に、製品側で対応されるのか自社で設定を直すのかも重要な確認事項です。対応の範囲と費用を契約前に確認しておくことをおすすめします。あわせて、変更が行われる際の告知の方法と時期も聞いておくと、社内での準備を計画的に進められます。

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    API連携で確認したい仕様と進め方

    標準の連携が用意されていない相手とつなぐ場合は、API連携が候補になります。APIは、外部の仕組みから機能やデータを呼び出すための接続窓口です。仕様と運用面の条件をあわせて確認しましょう。

    公開されている操作の範囲

    APIで何ができるかは製品によって異なります。在庫数の取得だけができるものと、出荷指示の登録や実績の更新まで行えるものがあり、実現したい処理に必要な操作がそろっているかを確かめる必要があります。

    仕様書を契約前に確認できるかも聞いておきましょう。事前に内容を確認できれば、開発にかかる工数を見積もったうえで判断できます。公開されていない場合は、実現したい処理を具体的に伝えて対応可否を問い合わせる進め方が現実的です。

    認証方式と利用条件の確認

    APIを使う際は接続を許可するための認証が必要です。認証の方式や鍵の管理方法が社内の基準を満たすかを、情報システム部門とあわせて確認しておきましょう。

    一定時間あたりの呼び出し回数に上限が設けられている場合もあります。出荷件数が多い時期に上限へ達すると、処理が受け付けられず反映が遅れる可能性があります。想定される件数を伝えたうえで、上限値と超過した場合の扱いを契約前に確認しておくことをおすすめします。

    連携が止まったときの確認手段

    連携は動き始めてからの運用も考えておく必要があります。同期の停止、認証エラー、一部項目の欠損、重複した登録といった事象は、製品側の仕様変更、自社側の設定、連携先の状態など複数の要因で起こる可能性があります。

    そのため、エラー時に管理者へ通知されるか、履歴やログを確認できるか、失敗した処理を再実行できるかを事前に確かめておきましょう。確認できる仕組みがあると原因の切り分けが進み、対応が特定の担当者だけに集中する状況も避けやすくなります。連絡窓口と手順を社内で共有しておきましょう。

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    他システムとつなぎやすい物流管理システム

    倉庫や受発注、配送事業者の仕組みとどこまで情報を受け渡せるかは、製品ごとに差があります。連携の対応範囲を確認しやすい製品を紹介します。

    W3 mimosa

    株式会社ダイアログ
    《W3 mimosa》のPOINT
    1. 『高機能』業種別テンプレートをはじめ150以上の機能を標準搭載
    2. 『使いやすい』表計算ソフトに近いデザインを導入、使いやすいUI
    3. 『各種システム連携』既存システムやECカート、OMSとも連携可能

    株式会社ダイアログが提供する「W3 mimosa」は、クラウドで利用する倉庫在庫管理システムです。AmazonやYahoo!ショッピング、Shopify、EC-CUBEといったECサイトとの連携に対応するほか、送り状発行サービスやPOS(販売時点情報管理)システム、物流ロボットやマテハン機器とも接続できます。連携の方式はCSV形式のファイル連携と標準APIの公開の両方が用意され、手動での取り込みとFTPによる自動連携を選べます。荷姿やロケーション、ロットの管理から入荷、検品、出荷、棚卸までを標準機能で扱えます。

    LMS

    株式会社セイノー情報サービス
    《LMS》のPOINT
    1. 物流情報を計画・進捗管理・分析します
    2. 入出荷業務・配送業務の予実を管理します
    3. 庫内作業の平準化・新規顧客の早期対応

    株式会社セイノー情報サービスが提供する「LMS」は、社内の各システムに点在する物流情報を一元管理する統合物流管理システムです。倉庫管理システムや輸配送管理システムと連携し、倉庫作業から配達完了までの進捗情報を収集してモニタリングできます。複数拠点の在庫をリアルタイムに把握する在庫統合管理に加え、出荷計画や輸配送計画の立案、輸配送費や倉庫料の自動計算にも対応します。誤出荷率や欠品率といった指標を管理する仕組みも備えています。

    RMS

    株式会社セイノー情報サービス
    《RMS》のPOINT
    1. ロボットで現場の省力化・省人化を推進!生産性向上が実現
    2. 各種ロボット・業務システムのシームレスな連携で改修コスト抑制
    3. 素早く変化に対応し、導入効果を早期に享受

    株式会社セイノー情報サービスが提供する「RMS」は、業務システムとロボット制御システムをつなぐ共通基盤として提供されるシステムです。倉庫管理システムなどが持つ情報をロボット側の制御システムへ受け渡し、業務上の要求をロボットや機器への指示に変換します。複数の制御システムや自動倉庫を統合して管理できるほか、稼働状況や進捗の収集と可視化、デジタル空間でのシミュレーションにも対応します。庫内作業の自動化を進める場面での連携先として検討できます。

    まとめ

    物流管理システムの連携性は、倉庫、受注と会計、配送事業者、API連携という区分で確かめると整理できます。対応の一覧だけで判断せず、受け渡す情報の項目、反映されるまでの時間、エラー時の確認手段まで質問することが大切です。自社の環境にあう製品を見極めるために、資料請求で連携仕様を取り寄せ、比較検討を進めてみてください。

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