よくあるリモートアクセスツール導入前の課題
リモートアクセスツールを導入していない企業では、さまざまな問題を抱えています。
問題点① 「社外から社内サーバにアクセスできない」
リモートアクセスの仕組みがないと、社内サーバや社内PCにあるデータを、社外から閲覧したりダウンロードしたりできません。外出が多い営業パーソンなどは、外回りが終わったあとに、わざわざ帰社して資料や日報を作成しなくてはならない企業もあります。
問題点② 「情報の持ち出しリスクが高い」
社外でデータを見ながら資料作成しようとする際には、社内にある機密データや資料を持ち出す必要があります。その場合、データをコピーしたり紛失したり外部に流出したりと、さまざまなリスクが高まります。
問題点③ 「働き方・勤務形態が制限される」
社内サーバにアクセスするときに社内PCを使わなければいけない、という環境では、外部へ業務委託を行うことが難しくなります。また、テレワークや在宅勤務などが注目されている中、社員に場所にとらわれない働き方を許容することができないでしょう。

リモートアクセスツールでどう解決されるのか?
このような問題点を抱えている企業は、リモートアクセスツールを導入することによって、どのようになるのでしょうか。
社外から社内PCのデータを閲覧・編集できる
リモートアクセスツールを導入すれば、会社の外からでも社内PCにあるファイルやデータを閲覧できます。また、手元のデバイスにダウンロードせずに、ファイルなどを編集することもできるので、カフェや自宅などでの業務も捗ります。
専用キーでセキュリティも確保できる
リモートアクセスツールには、USBキーを挿すことで、既存のパソコンを「仮想シンクライアント」として使える製品があります。データやアプリケーションはサーバに集約されているので、アクセスできるのは設定されたリソースだけ。USBキーを抜けばアクセスはできず、データはサーバにとどめるので、安心して運用できます。USBキーのほかに、証明書発行などのシステムも利用可能です。
パソコンはセキュリティを強化したシンクライアントと異なり、HDDやSDDを搭載しています。仮想シンクライアントとして利用するときは、パソコンの機能を制限。HDD/SDDの書き込み制限、クリップボード(画面キャプチャ)の利用制限、印刷禁止、Webアクセス制限などを実施するので、データを持ち出すことは非常に困難です。
さらに高度なセキュリティレベルの維持には、自動監視システムが利用されています。「リアルタイムの動作状況確認」や「データの自動更新」、「ログ/設定データ保存」、「通信データの統計・解析によるレポート」といった機能を提供することで、管理者の運用負担が軽減可能です。
さまざまな働き方・勤務形態に対応可能
リモートアクセスシステムでは、自宅でも情報漏洩の心配なしにアクセスできるので、セキュアなテレワーク環境を構築し勤務してもらうことができます。このテレワーク環境は社内の担当者だけでなく、業務依託した外注先に社内のシステムを使用させる、というスタイルも可能にします。
また、個人認証システムがあるため、普段本社で勤務している営業担当者が支社に出張した際も、通常使用している環境がそのまま再現されます。製品によっては、スマートフォンやタブレットにパソコンの画面をリアルタイム配信する機能を搭載。パソコンを使用できない環境で作業することや、パソコンを携帯せず出張する、といったことも可能になっています。
まとめ リモートアクセスで多様な働き方を実現!
リモートアクセスツールでは、直感的に操作できるWebベースの管理画面が採用されています。仮想シンクライアントの画面も特殊な操作は不要で、いずれもトレーニングなしに導入することが可能です。こうした製品から自社のシステムに最適なものを選択することで、業務効率を改善できます。まずは製品ごとに、詳細な資料で検討してみてはいかがでしょうか。
