クラウド型リモートアクセスツールを比較
まずはITトレンド編集部がおすすめする、クラウド型リモートアクセスツールを人気ランキング順にご紹介します。
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製品名 |
対象従業員規模 |
提供形態 |
参考価格 |
レビュー評価 |
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SWANStor |
全ての規模に対応 |
クラウド |
-(30日間の無料トライアルあり) |
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moconav |
全ての規模に対応 |
オンプレミス / クラウド / SaaS |
- |
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CACHATTO |
全ての規模に対応 |
クラウド / オンプレミス / SaaS |
- |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《SWANStor》のPOINT
- FW工事、専門知識不要でリモートアクセスの環境を構築可能
- 用途に応じて多彩な認証オプションを自由にカスタマイズできる!
- 端末の種類やキャリアを問わず、アプリに簡単にログインができる
エリアビイジャパン株式会社が提供する「SWANStor」はファイアウォールの設定変更をせずとも、社内LANにインストールするだけでリモートアクセス環境を構築できます。ワンタイムパスワードや端末認証、ICカード認証ができるセキュリティオプションや24時間365日体制での運用監視のほか、豊富な導入実績が魅力です。
《moconavi》のPOINT
- 「端末にデータを残さない」セキュアなリモートアクセス!
- アプリベースならではの高い操作性!
- 1400社、32万ID 以上の導入実績!
株式会社レコモットの「moconavi」はグループウェアやクラウドストレージ、CRMなど連携サービスが豊富なテレワークプラットフォームです。アプリを経由して安全なリモートアクセスを実現します。マルチデバイス対応で、アプリベースならではの高い操作性が魅力です。
《CACHATTO》のPOINT
- 1,700社80万ユーザーの豊富な導入実績
- 利用端末にデータを残さない万全の情報漏洩対策
- ハイブリッドワーク、フルテレワーク、隙間時間の活用まで実現
e-Janネットワークス株式会社が提供している「CACHATTO(カチャット)」はクラウドや社内LANに、LANケーブルをカチャッと挿すだけで利用ができるテレワークツールです。端末へのデータ保存禁止や、スクリーンショットでの保存制御が可能です。簡単な設定でメールやグループウェアなどと連携できるほか、サーバやファイアウォールの設定変更も最小限の操作で完了します。
まだまだある!クラウド型リモートアクセスツール
クラウド型リモートアクセスツールはまだあります。ここではいくつかのツールをピックアップしてご紹介します。
RemoteOn
ジャパンメディアシステム株式会社の「RemoteOn」は、画面転送法方式のクラウドリモートアクセスサービスです。独自のプロトコルを使用してPC間のファイルのアップロードやコピーを禁止し、ウイルスの侵入や通信データの盗聴を防ぎます。
IIJ GIOリモートアクセスサービス/タイプA
株式会社インターネットイニシアティブが提供している「IIJ GIOリモートアクセスサービス/タイプA」は、きめ細やかなアクセス制御でなりすましや不正アクセスを防止するクラウド型リモートアクセスサービスです。端末や回線は問いません。
Splashtop Business
「Splashtop Business」はスプラッシュトップ株式会社が提供しているリモートアクセスツールで、スマートデバイスにアプリをインストールするだけで、手元のデバイスを自席のパソコンと同じように利用できます。サーバを用意する必要がなく、スピーディーに導入可能です。
RemoteView
RSUPPORT株式会社の「RemoteView」は、ChromeやSafariなどのWebブラウザを利用したリモートアクセスツールです。接続までにかかる時間が3秒と短いのが特徴です。二段階認証、接続時の画面録画などのセキュリティ機能を搭載しています。
TRUST DELETE Biz
「TRUST DELETE Biz」はワンビ株式会社が提供しているリモートワイプソフトです。一般的なリモートアクセスツールとは異なり、もしもの事態を想定して情報漏えい対策を行うものです。デバイスロックや位置情報の取得ができ、セキュリティ対策を行えます。
ここまでクラウド型リモートアクセスツールを紹介しましたが、カスタマイズを行いたい場合や、より柔軟な運用を行いたいという方はアプライアンス型をはじめとするほかの導入形態も考える必要があるでしょう。
以下の記事ではクラウド型以外のリモートアクセスツールも多数紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
リモートアクセスツールの選び方のポイント
ここからは、クラウド型リモートアクセスツールの選定ポイントを紹介します。
どのような課金形態か
リモートアクセスツールで多い料金形態は「従量課金制」です。これは利用者数や使用量に応じて課金される方式です。従量課金制のほかには定額課金制という形態もあり、この場合は毎月定額の料金がかかります。
従量課金制の製品の多くは、利用者がパソコンへUSBトークンを差し込むことでリモートアクセスが実現します。もしくは管理者があらかじめ権限を付与した人のみリモートアクセス可能とさせる方式もあります。
なお、従量課金制は低コストで実現できる反面、手間がかかります。接続人数が限定される上にUSBトークンの配布やアクセス権限の管理が必要なためです。したがって、小規模もしくは試験的な運用に向いています。大規模な組織で本格的に運用する場合は、定額課金制が適しているでしょう。
ツールのセキュリティ強度は高いかどうか
個人情報や機密データにリモートでアクセスする場合、十分なセキュリティ対策が重要です。リモートアクセスツールの多くはセキュリティ対策が組み込まれています。
たとえば、振る舞いやログを24時間365日監視したり、稼働状況を毎月レポート化して提供したり、さまざまなリモートアクセスツールがあります。
自社で扱うデータの重要度に応じて、セキュリティ強度の高いツールを選定しましょう。
ツール接続タイプはどのような種類か
リモートアクセスツールには次の3つの接続タイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。1つずつ説明していきます。
【社内LANを延長するタイプ】
VPNを利用し外出先のPCと社内LANの間をトンネリングすることで、社内サーバへ接続します。
- メリット
- 外出先でも社内と同じようにPCを利用できます。ファイルのダウンロードや業務システム・メールサーバの利用など大半の業務を社内と同様に行うことが可能です。
- デメリット
- 高速な回線を用意する必要があり、万全なセキュリティ対策を施しておかないと情報漏洩の危険が高まります。
【Webアプリ限定で接続するタイプ】
ブラウザ対応のパソコンやスマートフォンを用いてWebアプリにのみ接続します。
- メリット
- 社内のWebシステムに限定して接続許可するため情報漏洩のリスクが低くなります。
- デメリット
- 社外からできる業務が限定されることと、Webアプリによっては接続できない可能性があるため事前検証が必要です。
【社内PCを遠隔操作するタイプ】
外出先のPCから社内のPCに接続して遠隔操作を行います。
- メリット
- 回線を高速にすることなく社内の大半の業務を社内と同様に行えます。また、PC側では必要最小限の処理を行い、多くの処理をサーバ側で行わせる仕組みである「シンクライアント」として利用することで、外部PCにデータを残さないため情報漏洩対策にもなるでしょう。
- デメリット
- 何らかの方法で社内PCの電源を立ち上げる仕組みを構築する必要があります。
クラウド型リモートアクセスツールのメリット
次にクラウド型リモートアクセスツールを導入するメリットを3点紹介します。
短期間でサービスを利用できる
クラウド型サービスのため、社内へのネットワーク機器の設置や複雑な設定作業が必要ありません。リモートで利用したいPCに専用のソフトウェアをインストールし、クラウドで提供されるゲートウェイにPCの情報を登録すれば完了、というような製品もあります。短期間で簡単にサービスを導入したいならクラウド型が最適でしょう。
導入や運用費用を抑えられる
ネットワーク機器を社内に設置する場合は機器の導入費用や保守費用、さらに導入やサポートにかかる人件費が必要です。しかし、クラウド型であれば基本的に初期費用と月額利用料のみなので費用を抑えることができます。
セキュリティ対策を行っているツールが多い
クラウド型で提供されるサービスの場合、すでにビジネス上必要となるセキュリティ対策を行っているツールが多いです。たとえば、以下のような対策が施されている場合があります。
- ■あらかじめ外出先のPCから社内LANへの通信は暗号化されている
- ■事前に登録されたPCしか接続できない
- ■外出先のPCには社内データのコピー禁止
通信の暗号化やPCの事前登録を行うことで、不正アクセスを防ぎます。さらに、万が一不正なアクセスがあった場合でもデータのコピーを防止することで、情報の持ち出しを抑制できるでしょう。
自社に合ったツールを導入しビジネスを効率化しよう
おすすめのクラウド型リモートアクセスツールを紹介し、ツールを選定するポイントやクラウド型ツールのメリットを説明しました。
自社でのリモートアクセスの使い方や求められるセキュリティレベルを見極めた上で最適なツールを導入し、ビジネスを効率化しましょう。