ウェビナーとは
ウェビナーとは、Webとセミナーからなる造語で、インターネットを活用したオンラインセミナーのことです。リアルタイムで視聴する「ライブ配信」と、事前録画した内容を視聴する「録画配信」の2種類に大別されます。
またウェビナーツールとは、ウェビナー配信に用いられるITツールのことです。ウェビナーツールには企画や告知、開催からアフターフォローまで、ウェビナーに関する一連の業務に必要な機能が搭載されており、ウェビナーの効率的な運営が実現します。なお、主な基本機能は次のとおりです。
- ●配信・録画機能
- ●画面・資料共有機能
- ●チャット・アンケート機能
- ●ウェビナー参加者の管理機能
ウェビナーツールのメリット
ウェビナーツールを活用すると、どのようなメリットが得られるのか具体的に解説します。
セミナーコスト削減
通常のセミナーや講演会は会場の使用料金や運営スタッフなどのコストがかかります。さらに、会場の設営や撤去、配布資料作成といった作業が発生し、多くの時間を要します。
ウェビナーツールを活用すると、オンライン上でセミナーや講演会が開催されるため、会場費・設営費・人件費・交通費などさまざまなセミナーコストの削減が可能です。
場所や時間に縛られないため集客しやすい
対面型のセミナーやイベントは、収容人数の上限や、参加したくても遠くて行けないといった場所による制約を受けます。
ウェビナーツールを利用すれば、オンラインでセミナーやイベントを開催できるため、場所に縛られず集客できるのがメリットです。オンラインでの開催なら、限られた地域だけでなく、離れた地域からの集客も望めるでしょう。また、録画配信を利用すれば、都合のよい時間に再生可能なため、時間の制約を受けずにサービスを提供できます。
顧客管理が簡単
ウェビナーへの申し込み時点で、システムに参加者情報が登録されるため、オフラインでの名刺交換のように、顧客情報獲得に手間暇をかける必要はありません。さらに、オンライン上のアンケートを活用することで、顧客の興味関心や要望をスムーズに収集できます。
参加者を分析できる
ウェビナーツールには、マーケティングに役立つアンケート調査機能や申込管理機能、動画閲覧履歴機能などが搭載されている製品もあります。これらの機能を活用すると、参加者のニーズや悩みを簡単に分析できます。
分析や意識調査といったマーケティングを行うことで、参加者のニーズを把握しターゲットに適切なアプローチが可能です。顧客のニーズにあわせて適切なアプローチが行えれば、商品やサービスの販売につながり、収益増大も見込めるでしょう。
ウェビナーツールの選び方
ウェビナーツールを選ぶ際には、対象規模やサポート体制など確認すべき点があります。具体的にどのようなポイントに着目すればよいか解説します。
自社の開催規模に適しているか
ウェビナーツールには少人数に適したものもあれば、数百人規模の大人数向けのものもあります。製品やプランによっても条件は異なるため、接続可能人数や何名規模のウェビナーを対象としているか確認しましょう。
また、自社の開催頻度に適しているかも確認する必要があります。頻繁にウェビナーを開催するのであれば、月額定額制のツールがおすすめです。開催頻度が少ない場合であれば、無駄なく利用できる従量課金制ツールが適しています。
気軽に参加できる環境か
気軽にウェビナーへ参加できるように、参加者が使いやすいツールを選ぶことも重要です。具体的には、会員登録やアプリのダウンロード不要で参加できるか、専用のURLからワンクリックで参加できるか、シンプルで操作方法がわかりやすいかなどをチェックしましょう。また、スマホやタブレットなどのマルチデバイスに対応した製品だと参加できるデバイスを限定しません。
サポート体制は万全か
ウェビナーでは、配信中に音声や映像が途切れるなどの配信トラブルが発生する可能性もあります。こうした配信トラブルに備えて、サポート窓口の対応時間や内容を確認しておく必要があります。
ウェビナー当日に立会可能なものや外国語でのサポート、訪問サポートに対応するものなど、製品によりさまざまです。特にウェビナーの開催がはじめての場合や経験が浅い場合には、サポートが必要になるシーンも多くなるため、サポート体制が充実した製品を選ぶと安心でしょう。
無料トライアルやデモ体験が可能か
ウェビナーツールには無料トライアルやデモ体験が可能な製品もあります。無料版やデモ版では、利用できる機能や人数に制限があるものの、基本的な機能やUIについては十分に確認できます。本格導入前に接続の画質や音質、操作感や使い勝手などを比較し、自社の環境に最適なツールを探しましょう。
【比較表】おすすめのウェビナーツール
ITトレンドおすすめのウェビナーツールを紹介します。まずは、提供形態や機能、クチコミ評価などをまとめた比較表で、各製品の特徴を比べてみてみましょう。
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製品名 |
特徴 |
配信方法 |
配信規模 |
参考価格 |
レビュー評価 |
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Cocripo |
簡単操作・低コストでウェビナー配信に特化した専用ツール |
ライブ配信 録画配信 |
300名 |
月額30,000円~ |
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EventHub |
数十名規模のウェビナーから数万名規模の大規模展示会まで対応 |
ライブ配信 録画配信 |
ー |
ー |
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MICE Online |
視聴者分析と演出機能を備えた動画配信プラットフォーム |
ライブ配信 録画配信 |
10,000名 |
月額4,000円~/1時間・~25アクセス |
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ZIKU |
メタバース空間上で既存ツールから動画配信できる |
ライブ配信(※別ツールを利用) |
ー |
初期費用:500,000円 ブース費用:150,000円~/ブース 来場登録者200,000円/1,000名 |
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Smart Webinar |
ナビゲーションにそって操作するだけでウェビナーを簡単に開催 |
ライブ配信 録画配信 |
200名以上に対応 |
初期費用100,000円 月額30,000円~/配信5時間まで、同時視聴者200名まで |
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※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
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ウェビナーツールのおすすめ製品を比較
ここからは、各製品の情報を詳しく見てみましょう。気になる製品は緑の「+資料請求リストに追加」ボタンでカート追加しておき、あとからまとめて資料請求ができるので、製品選びにご活用ください。
《MICE Online》のPOINT
- 専門知識は不要!1台のノートPCがあればウェビナー開催可能
- テロップやリアクションボタン、PinPなどの多彩な演出機能搭載
- ログやデータから視聴分析し、ウェビナー配信を強力サポート
MICEプラットフォーム株式会社が提供する「MICE Online」は、ウェビナー視聴者の反応を分析し見える化する動画配信プラットフォームです。時間ごとの視聴者数やリアクション、アンケートデータを用いて視聴データを分析します。分析結果をもとに受注見込みの高い視聴者を把握できるため、効果的な営業活動につながるでしょう。また、テロップやリアクションボタンなど、ウェビナーを盛り上げる演出機能も豊富です。
配信方法 |
ライブ配信 / 録画配信 |
配信規模 |
ー |
参考価格 |
月額4,000円~/1時間・25アクセス ※動画の配信時間とアクセス数に応じて、従量課金または月額利用タイプの料金プランがある ※無料トライアルあり |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Cocripo》のPOINT
- 面倒な設定は不要!とにかく簡単にウェビナーを始められる!
- チャットやアンケート機能で双方向のコミュニケーションを実現!
- ウェビナー導入実績多数!初めての企業様でも安心のサポート体制
株式会社コクリポが提供している「Cocripo」は、低コストかつ簡単操作が魅力のウェビナー配信ツールです。専用ソフト不要でPCがあれば配信でき、参加者側もデバイスを問わず視聴可能です。またチャットやアンケート機能のほか、共同主催者機能やデータダウンロード機能なども搭載されています。さらにサポート体制にも定評があり、突然のトラブルにも柔軟に対応します。
配信方法 |
ライブ配信 / 録画配信 |
配信規模 |
300名 |
参考価格 |
ビジネスプラン:初期費用無料、月額30,000円~(月10時間/100名参加可能) エンタープライズプラン:初期費用無料、月額70,000円~(月20時間/300名参加可能) ※無料トライアルあり、時間は追加購入可能 |
改善してほしい点 卸売・小売業・商業(商社含む) 250名以上 500名未満
《EventHub》のPOINT
- 優れた操作性・シンプルなデザインで、誰でも簡単に利用可能
- 名刺交換やチャット等でコミュニケーションを活性化、成果が向上
- 参加者の行動をリアルタイムで把握、様々なデータを一元管理
株式会社EventHubが提供する「EventHub」は、数十名規模のウェビナーから数万名規模の大規模展示会まで幅広く対応するイベントプラットフォームです。ユーザーの行動や視聴ログからリードの温度感を判別でき、動画配信前後の掲示板機能やオンライン商談機能によりスムーズに案件化へ進められるでしょう。ウェビナーだけでなくオフラインやハイブリット開催も含めた多くのイベントを企画する企業に適しています。
配信方法 |
ライブ配信 / 録画配信 |
配信規模 |
ー |
参考価格 |
ー |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《ZIKU》のPOINT
- 来場者がアバター表示され、臨場感あるメタバース空間を演出
- ブラウザのみで利用でき、いつでもイベント空間を簡単に実現
- 情報を得ながらコミュニケーションが取れ効果的な話しかけが可能
株式会社ジクウが提供する「ZIKU」は、参加者がアバターを使ってバーチャル空間上で自由に歩き回れるメタバースイベントプラットフォームです。実際の展示会場を再現したメタバース空間により、偶然の発見や出会いの場を提供するなど、リアルイベントのような臨場感あるオンラインイベントを実現します。展示併設セミナーやIRイベントなどのウェビナー開催に活用可能です。また、取得した情報はCSVダウンロードもできるため、イベント後の営業活動にも役立ちます。
配信方法 |
ライブ配信 / 録画配信 |
配信規模 |
ー |
参考価格 |
初期費用:500,000円 ブース費用:150,000円/小・中ブース、450,000円/大ブース 来場登録者(1,000名枠):2️00,000円 ※各契約は4か月、無料トライアルあり |
※"ー"の情報はITトレンド編集部で確認できなかった項目です。詳細は各企業にお問い合わせください。
《Smart Webinar》のPOINT
- 設定画面のフローに従って必要な情報を入力するだけの簡単操作
- PDCAを回してより成果に繋がるウェビナーの改善を実現
- 1画面内で完結できる無駄のない配置で煩わしい操作を解決できる
株式会社スプラシアが提供する「Smart Webinar」は、集客から参加者管理、配信、分析までを一元管理するウェビナーマーケティングツールです。ナビゲーションに従って操作するだけではじめてでも簡単にウェビナーを開催できます。またメール配信ツールが不要なうえ、ZoomやTeamsなどのWeb会議ツールとの連携にも対応します。
配信方法 |
ライブ配信 / 録画配信 |
配信規模 |
200名以上に対応 |
参考価格 |
スタンダード:初期費用100,000円、月額30,000円(5時間/月・同時視聴数~200名) スタンダードプラス:初期費用100,000円、月額70,000円(25時間/月・同時視聴数~200名) ※配信上限期間、同時視聴数の追加も可能 ※無料トライアルあり |
自社にあったウェビナーツールを比較・導入しよう
ウェビナーツールの導入により、ウェビナーの集客効率化や参加者の分析が一元化できます。ただし、製品により対応する開催規模や機能、サポート体制が違うため、複数製品の資料請求や無料トライアルを通じて比較・検討してみてください。
なお、ITトレンドではウェビナーツールの一括資料請求が可能です。社内検討の際にも活用できる比較表作成特典もあるので、ぜひお役立てください。