ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■利用する体制別
- 契約件数が少なく小さく始めたい:電子印鑑GMOサイン、LegalXross
- 法務担当者が複数いて審査件数が多い:Cospal、MNTSQ CLM、LIRIS CLM、GVAmanage
- 部門ごとに閲覧範囲を分けて管理したい:ContractS CLM、電子印鑑GMOサイン
- ■導入の始め方別
- 無料のプランで締結の運用を試せる:電子印鑑GMOサイン
- 電子契約の締結から始めたい:クラウドサイン
- 契約書の作成と更新管理から始めたい:Keiyaku.Ai
- 過去の契約書の取り込みや設定を支援してもらえる:Cospal、LIRIS CLM、Contract One
契約ライフサイクルマネジメントの価格を年間総額でつかむ
CLMの価格を稟議にかけるときは、月額料金だけを示すのではなく、1年間や契約期間全体でいくらかかるかを示すと判断を得やすくなります。料金表に表れない費用もあるため、総額を構成する要素を整理しておきましょう。
契約期間と支払い条件
CLMの料金表では月額が示されていても、実際の契約は年単位で、年額を一括で支払う条件となっている場合があります。最低契約期間が設けられていると、途中で解約しても残りの期間の料金がかかる可能性があります。
稟議書には、初期費用と年額、契約期間、更新時の料金改定の有無を記載しておくと、経理部門や決裁者からの質問に答えやすくなります。見積書に記載がない条件は、提供会社に書面で確認しておきましょう。
費用として見込む社内の工数
CLMの導入では、法務部門が契約類型や承認ルートを整理したり、過去の契約書を取り込んだりする作業が発生します。こうした社内の工数は見積書に表れませんが、導入期間中の実質的な費用です。
担当者の作業時間の見込みを稟議書に添えておくと、導入後に想定外の負担が生じたという評価を避けられます。作業の一部を提供会社に依頼する場合は、外部への支払いと社内工数のどちらが妥当かも比べておきましょう。
オプションと追加料金の条件
基本料金に含まれない機能や作業は、オプションとして追加料金がかかる場合があります。AIによる審査支援、電子契約の送信、過去の契約書の取り込み代行、外部システムとの連携などが、製品によってはオプション扱いです。
利用者数や保管件数が上限を超えたときの追加料金も確認しておきましょう。稟議では、導入時点の金額に加えて、利用が広がった場合に費用がどう増えるかを示しておくと、承認後に追加予算を求める事態を避けやすくなります。
契約件数と体制で異なるCLMの費用感
契約ライフサイクルマネジメントの費用は、扱う契約の件数と、契約業務に関わる人の体制によって変わります。自社と近い体制の例を参考に、どのような料金のプランが候補に入るのかを見当をつけましょう。
契約件数が少ない中小企業
年間の契約件数が少なく、総務や管理部門の担当者が契約業務を兼務している企業では、保管と期限管理を中心にした低価格のプランから始める方法があります。月額1万円台から数万円程度の料金を公開している製品も見られます。
この規模では、高度な審査支援よりも、契約書を探す時間の短縮や更新漏れの防止が主な目的となる場合があります。必要な機能を絞ることで、価格に見あう効果を説明しやすくなります。
法務担当者が複数いる企業
法務部門に複数の担当者がいて、各部門からの審査依頼を受け付けている企業では、依頼の受付や進捗の管理、審査履歴の共有まで含むプランが候補です。機能の範囲が広がるため、料金は個別見積もりとなる製品も見られます。
依頼部門の利用者が多い場合は、ユーザー数による課金の影響が大きくなります。依頼者と法務担当者で料金が異なるかを確認し、全社に展開した場合の金額も試算しておきましょう。
グループ会社で共通利用する企業
グループ会社の契約を親会社の法務部門で一括して管理する場合は、会社ごとに閲覧範囲を分ける権限設定や、複数の承認ルートの管理が必要です。設定や運用の要件が複雑になるため、個別見積もりとなる例が見られます。
費用を会社ごとに負担する場合は、利用者数や契約件数に応じた配分のルールも決めておく必要があります。稟議の段階で負担方法を示すと、グループ各社の合意を得やすくなります。
CLMの導入効果を数字で示す方法
稟議で価格の妥当性を説明するには、導入によって減らせる時間や費用を、できるだけ数字で示すことが有効です。効果を過大に見積もらないよう、現状の業務を実際に計測した数字をもとに試算しましょう。
契約審査と書類探しにかかる時間
審査の依頼をメールで受けている場合、依頼内容の確認や最新版の契約書の特定、過去の類似契約の検索に時間がかかっていることがあります。1件あたりの作業時間と年間の件数を掛けると、現状の工数を金額に換算できます。
CLMの導入でどの作業が短縮されるかは、運用の方法や機能の範囲によって異なります。対象業務を一部に絞って短縮できる時間を見込み、無料トライアルで実際に計測できれば、説得力のある数字として示せます。
更新期限の見落としによる損失
自動更新の条項がある契約で解約の申し入れ期限を見落とすと、不要なサービスの利用料を払い続けることになりかねません。過去に期限を見落とした事例があれば、その金額は効果を示す具体的な材料です。
期限の通知機能で見落としのリスクを抑えられる点を示し、通知を受け取った後に誰が判断するかという運用ルールもあわせて説明しましょう。仕組みとルールの両方をそろえることで、効果の見込みに根拠を持たせられます。
電子契約による印紙税や郵送費の削減
締結の工程を電子契約に切り替える場合、紙の契約書の印刷や郵送、製本の手間と費用を減らせます。また、電子データで作成・締結した契約書は、印紙税の課税文書にあたらないとする国税庁の見解が示されています。
削減できる金額は、紙で締結している契約の件数と種類によって変わります。取引先が電子契約に対応できない場合もあるため、移行できる割合を見積もって試算し、税務上の扱いは顧問税理士などにも確認しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でCLM(契約ライフサイクルマネジメント)の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品の比較検討を進めましょう。
稟議で問われやすい価格以外の論点
CLMの稟議では、価格に加えて、情報管理や既存システムとの関係についても質問を受けることがあります。契約書は取引条件や個人情報を含む重要な情報のため、事前に回答を用意しておくと承認までの時間を短縮できます。
情報セキュリティと権限の管理
契約書を社外のクラウドに保管することに対しては、情報システム部門からセキュリティの確認を求められる場合があります。通信や保存データの暗号化、アクセスログの記録、取得している第三者認証などを提供会社の資料で確認しておきましょう。
あわせて、部門ごとに閲覧できる契約書を制限できるかも説明が必要です。人事関連の契約や役員に関わる契約など、閲覧者を限定したい書類の扱いを具体的に示すと、懸念を解消しやすくなります。
既存システムとの重複と解約時のデータ
すでに電子契約サービスやワークフローシステムを使っている場合、CLMと機能が重なる部分の扱いを問われることがあります。既存のシステムを残して連携させるのか、CLMに置き換えるのかを決め、費用の増減を示しましょう。
将来CLMを解約する場合に、保管した契約書と台帳のデータを一括で出力できるかも確認しておきたい点です。出力の形式と手順を把握しておくと、長期的な利用のリスクについて説明できます。
価格を抑えて契約ライフサイクルマネジメントを始める方法
予算が限られている場合でも、始め方を工夫すれば契約ライフサイクルマネジメントを段階的に導入できます。最初から全社・全工程を対象にせず、効果を確かめながら範囲を広げる進め方を検討しましょう。
対象の部門と契約類型を絞る
契約件数が多い部門や、更新管理が必要な継続契約に対象を絞って始めると、利用者数や取り込み件数を抑えられます。秘密保持契約や業務委託契約など、件数の多い類型から運用を固めるのも1つの方法です。
小さく始めた範囲で効果を計測し、その結果を次の稟議の材料に使えば、対象の拡大を説明しやすくなります。プランの変更や利用者の追加が契約期間中にできるかも確認しておきましょう。
無料トライアルで運用を試す
無料トライアルを提供している製品では、実際の契約書を使って審査依頼から保管までの流れを試せます。操作に迷う箇所や、自社の承認ルートを再現できるかを、本契約の前に確かめられる点が利点です。
トライアルでは、法務部門だけでなく、契約を依頼する部門の担当者にも操作してもらいましょう。利用者の意見を稟議書に添えると、導入後に使われないのではという懸念にも答えられます。
稟議の検討材料にしたいCLMの一覧
始めやすい料金の示し方や、審査体制にあう機能、導入時の支援に注目して、この記事で紹介する契約ライフサイクルマネジメントを一覧にしました。稟議書に添える候補を選ぶ際の参考にしてください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Cospal | 参考価格は15,000円~。審査依頼から更新管理までをAIと自動ワークフローで支援 |
| クラウドサイン | 参考価格は11,000円~で初期費用なし。取引相手は登録不要で契約を締結できる |
| 電子印鑑GMOサイン | お試しフリープランがあり、1カ月単位で契約できる。文書管理機能も備える |
| LegalXross | 作成・締結・管理などから必要なサービスを選べ、1つの機能から始められる |
| MNTSQ CLM | 相談をフォームで受け付け、全担当案件の進捗をダッシュボードで一覧化できる |
| LIRIS CLM | 担当案件数や依頼から締結までのリードタイムをダッシュボードで分析できる |
| ContractS CLM | 契約書単位や部署、フォルダごとに閲覧権限を設定でき、承認フローも複数構築可能 |
| Contract One | スキャン代行とAIで契約書をデータ化。専任コンサルタントが導入から定着まで支援 |
| GVAmanage | SlackやTeams、メールで法務依頼を受け付け、AIによる契約書レビューに対応 |
| Keiyaku.Ai | 雛形登録で契約書の作成を効率化し、検索と自動通知で更新漏れを防ぐ |
体制と始め方にあわせて選ぶCLM
稟議で説明しやすいよう、料金を公開しているか、小さく始められるか、法務部門の審査体制や閲覧権限の管理、導入時の支援にどう対応しているかという観点で製品を選びました。
Cospal
- ドロップするだけで、契約審査依頼が完了
- 契約相談・稟議プロセスを自動最適化
- ナレッジデータベースの自動構築
株式会社Connected withが提供する「Cospal」は、月額の目安を示しながら、審査から更新までの効率化を稟議で説明したい企業に向くAI CLMです。参考価格は15,000円~です。案件は契約の性質や申請者の所属部署などにあわせて、適切な法務担当者へ自動で配分するよう設定できます。更新アラートに加えて更新意思の確認・記録まで自動で行うため、更新期限の見落とし防止を導入効果として示しやすいでしょう。設定代行やデータ移行代行は、別途見積もりで依頼できます。
クラウドサイン
- 累計契約送信件数3000万件超! 導入実績250万社以上※
- 弁護士監修。日本の法律に関する知見を活かした開発・サポート
- 電子帳簿保存法の要件を満たしたデータ保存が可能
弁護士ドットコム株式会社が提供する「クラウドサイン」は、締結の工程から電子化し、郵送や保管の手間の削減を効果として示したい企業に向く電子契約サービスです。参考価格は11,000円~で、初期費用はかかりません。契約書のPDFをアップロードして送信すれば、取引相手はクラウドサインに登録しなくても同意できます。製本や郵送、保管などの作業が不要になり、郵送代や保管場所のコスト削減につながります。弁護士監修のもとで運営されており、電子帳簿保存法の要件を満たしたデータ保存も可能です。
電子印鑑GMOサイン
- 導入企業数No.1※導入企業数300万社以上
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- フォルダ設定や閲覧制限などの文書管理機能が充実
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供する「電子印鑑GMOサイン」は、本契約の前に電子契約の運用を確かめたい企業に向くクラウド型の電子契約サービスです。無料で使える「お試しフリープラン」があり、1カ月単位で契約できるため、スモールスタートしやすい点が特徴です。フォルダ設定や閲覧制限などの文書管理機能で、部外秘の文書も管理できます。導入から定着までを個別に支援する導入支援と、無料の電話サポートも利用できます。
LegalXross
- 貴社の課題に合わせて、必要なサービスを必要な分だけご提供
- SMBCグループが提供する、銀行基準のセキュリティ体制
- 第一線で活躍する、各領域のプロフェッショナルが集結
SMBCリーガルX株式会社が提供する「LegalXross」は、対象業務を絞って導入し、効果を確かめてから範囲を広げたい企業に向く契約管理プラットフォームです。作成・締結・管理などのカテゴリごとにサービスが用意され、必要なサービスを必要な分だけ利用できます。1つの機能から始めることも、複数を組み合わせて横断的に使うことも可能です。AI契約書作成や電子契約サービス「LX Sign」、AIが管理台帳を自動生成するAI契約書管理などがあり、SMBCグループによる銀行基準のセキュリティ体制で提供されています。
MNTSQ CLM
- トップローファームの知見 × AIで、法務業務の革新を支援
- 相談受付から契約締結までの情報を集約し、一元管理と整理を実現
- ナレッジをユーザー全体に還元し、組織としての法務力を高めます
MNTSQ株式会社(MNTSQ, Ltd.)が提供する「MNTSQ CLM」は、複数の法務担当者で多くの審査依頼を受けている企業に向く契約業務支援プラットフォームです。フォーム入力で依頼方法を統一し、メールを含むやりとりを案件情報として自動で記録できます。全担当案件の進捗はダッシュボードで一覧化でき、審査の滞留を把握しやすくなります。AIによる台帳自動入力や、柔軟な通知設定による更新・期限管理にも対応しています。ISO 27001を取得しており、セキュリティの確認を求められる稟議でも資料を用意しやすいでしょう。
LIRIS CLM
- 契約書の作成から承認、締結、管理まで一括して管理
- 抜群の操作性で、とにかく使いやすい!
- 業務フローに合わせて画面や権限を柔軟にカスタマイズ
LIRIS株式会社が提供する「LIRIS CLM」は、導入後の効果を数字で振り返りたい企業に向く契約業務プラットフォームです。ダッシュボードで担当案件数や、依頼から締結までのリードタイムを分析できます。契約依頼フォームでの受付から承認ワークフロー、ステータス管理、契約終了や自動更新のアラートまでを一連で管理可能です。導入設計から初期設定、利用定着まで伴走する支援があり、管理者向けの初期操作説明や利用者向け説明会も提供されます(プランにより異なります)。
ContractS CLM
- 契約書の作成から管理までをワンストップで
- 契約業務のムダな工程をなくして、リードタイム短縮
- 契約関連のあらゆる情報が集約・蓄積され、機会損失を防止
ContractS株式会社が提供する「ContractS CLM」は、情報システム部門から閲覧範囲の管理を問われやすい企業に向くクラウド型サービスです。契約書単位や部署、フォルダごとに柔軟な権限を設定でき、重要書類も適切な制限のもとで管理できます。押印承認を経た契約書だけを締結できるといった制御も可能です。契約内容や担当部署にあわせた承認フローを複数構築でき、SAML認証やIPアドレス制限、アクティビティログといった非機能要件にも対応しています。
Contract One
- 契約書を正確にデータ化し、AIで扱いやすいデータベースを構築
- Contract One内で生成AIを活用し、さまざまな部門の課題を解決
- 法改正への対応をサポート
Sansan株式会社が提供する「Contract One」は、過去の契約書の取り込みと定着までの支援を、提供会社に任せたい企業に向く契約AXサービスです。紙の契約書のスキャンを代行し、AI-OCRと専門スタッフの確認で主要項目をデータ化します。専任のコンサルタントが、契約業務の棚卸しや導入後の業務フローの再構築、現場社員への勉強会を通じて定着まで支援します。シングルサインオンや2要素認証、IPアドレス制限などのセキュリティ機能も備えており、稟議でのセキュリティの確認にも答えやすい製品です。
GVAmanage (GVA TECH株式会社)
- 2024年12月26日、東証グロース市場に新規上場
- Slack・Teams・メール等、普段のツールでそのまま依頼可能
- AIで契約書レビュー、形式チェック、類似案件レコメンド機能搭載
Keiyaku.Ai (AIデータ株式会社)
- 契約書の作成から管理を一元化
- 契約書の雛形登録で作成を効率化し、ミスも防止する。
- 契約書の検索性と自動通知により、更新漏れを防止します。
まとめ
契約ライフサイクルマネジメントの価格を稟議で説明するには、初期費用と年額に社内工数を加えた総額を示すことが大切です。あわせて、審査や書類探しの時間、更新期限の見落とし、印紙税や郵送費といった効果を数字で添えましょう。セキュリティや既存システムとの関係にも答えを用意しておきましょう。自社の体制にあうCLMの価格や機能を比べたい方は、資料請求を活用してください。

