データベースとは
データベースとは、各データを集めて整理した情報の集まりのことです。身近な例でいうと、名簿や住所録もデータベースといえます。
一般的にビジネスの場で用いられる場合は、データ管理・検索機能の備わったデータベースシステムを指します。
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データベースを活用してできること
データベースを活用すると実現できることは以下のとおりです。それぞれ詳しく解説します。
- ●データの管理・共有
- ●データの分類・検索
- ●基幹ソフト・システムとの連携
- ●ブラウザでの直感的な利用
- ●セキュリティ強化
1.データを管理し、必要な情報共有できる
データベースシステムの主な機能は、データを管理し情報を共有することです。散らばった大量のデータを箱の中に収める役割をもちます。そしてその箱の中からデータを検索、抽出、共有することで、情報を活用できるようになります。
散らばったデータを集める方法はいくつかありますが、RDBと呼ばれるリレーショナルデータベースが最近の主流です。
- RDB(リレーショナルデータベース)とは
- RDBは列と行で構成されたデータベースを指します。エクセルなどの表計算ソフトというと想像が付きやすいでしょう。特長として、情報を関連付けして分析するのに優れている点が挙げられます。
2.データの検索・抽出が素早くできる
データの種類によって格納する場所を区分けできることもデータベースの機能です。ひとつの場所に大量のデータが格納されたデータベースは、検索や抽出する作業に時間がかかるでしょう。そのため検索の頻度や重要性、関連性などにより分類することで作業を効率化できます。
またデータは日々蓄積され、年数を経るごとにますます増えていきます。増え続けるデータを有効活用するためには、データベースシステムを導入して適切に管理するのがおすすめです。
3.エクセルなどのソフトや基幹システムとの連携ができる
保存されているデータは、文字や数字がおびただしく並んでいます。このままの状態では効果予測やデータ分析をするのに時間がかかるでしょう。これを解決するため、データベースシステムには、各種ソフトウェアや基幹システムと連携する機能が付随しています。
例えば、CSV形式でのデータ抽出や条件設定に対応しているとエクセルでのデータ成形が容易になります。また自社で管理している売上データや顧客データなどの基幹システムや基幹マスタと連携すると、より詳細な分析や相関分析が可能です。
4.専門知識を必要とせずブラウザ上で利用できる
一部の専門スタッフしかデータを抽出できないシステムは、業務に支障をきたします。そこでデータベースシステムを導入すると、専門知識がなくてもデータを活用できます。
その理由は多くのデータベースシステムがブラウザでアクセスできる仕組みを導入しているからです。ブラウザでデータベースへアクセスできると、Webサイトを閲覧するようにデータを検索・抽出できます。
また、重要なのはデータをいかに素早く見つけ出せるかです。このようにデータベースシステムを導入すると、必要な情報を必要な人がスピーディーに抽出できるようになります。
5.セキュリティ強化、監視・通知設定ができる
多くの場合、データベースには顧客の個人情報や機密情報が含まれています。データベースにはセキュリティ強化や監視機能も備わっており、データが暗号化されるなど、大切な情報を強固に保護してくれます。
監視・通知機能とは、データベースへの特定のアクセスや疑わしい行為などを察知した際に、セキュリティ担当者に通知する機能です。この機能により、企業のデータは安全に守られます。
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企業のデータベース活用事例
企業でのデータベース活用例として、つぎのものが挙げられます。
- ●顧客情報
- ●営業リスト
- ●オーダリングシステム
- ●在庫管理リスト
データベースにデータを集約することで、人的な作業負担やヒューマンエラーを減らせます。作業効率の上昇のほか、情報の適切な抽出・活用により経営施策の最適化も望めるでしょう。
情報活用の基本となるデータベースを構築しよう
データをどう活用するかでビジネスの流れが左右される昨今、データベースの構築は必須といえます。データベースを導入すれば、散らばっているデータを整理、統合し、課題解決のための礎を築けるからです。
情報を活用するための第一歩として、ぜひデータベースシステムの導入をご検討ください。