EAIとは
EAIとは、企業内に存在するさまざまな業務システムのデータやビジネスプロセスを連携する仕組みのことです。企業で利用するシステムには、さまざまなデータが点在しています。EAIを企業内のデータ連携基盤として活用することで、業務におけるデータ管理・データ活用効率化が図れるでしょう。従来の開発コストや管理の手間などの課題も解消されるため、IT化の促進にともない注目度が高まっているツールです。
また、EAIと似たデータ連携ツールにETLがあります。ETLとは企業内の各システムから抽出したデータの一元管理をするツールです。データ変換・加工から、DWHというデータベースへの集約までを行います。ETLでデータ統合を行うことで、BIツールでのデータ分析などを可能にします。企業データを一つの場所に集約し、二次利用したい場合はETL、スムーズなシステムのデータ連携をしたい場合はEAIがおすすめです。
以下のページでは、EAIとETLの違いについてさらに詳しく解説しているので、参考にしてください。
EAIにおける有料版・無料版の違い
コストを抑えてEAIを導入したい場合には、無料版を活用するケースもあるでしょう。無料で利用できるEAIには、オープンソースのツールがあります。しかしオープンソースのEAIは専門知識をもつ開発担当者が必要など、無料で利用できるEAIと有料のEAIには異なる点があります。有料版と無料版の具体的な違いは以下のとおりです。
ここでは、無料で利用できるEAIと有料版の違いについて詳しく解説します。
操作性
無料版のEAIはUIが簡素で操作性に配慮していない製品や、製品の操作説明が提供されていない場合もあり、使いこなすことが難しいものも少なくありません。オープンソースのEAIであれば自社で使いやすいように改善も可能ですが、開発には専門知識が必要になります。
有料版のEAIはユーザビリティに優れたUIが設計されており、直感的な操作で運用できる製品が多くあります。テンプレートを無料で配布している製品もあり、初心者でも操作に迷うことが少ないでしょう。担当者のスキルや知識に差があっても業務品質を一定に保てるため、属人化の防止にも貢献します。実際にEAIツールを活用する従業員のスキルにあわせて製品を比較検討するとよいでしょう。
データ量
無料版のEAIは扱えるデータ量が比較的少ない傾向にあります。そのため、大容量のデータ連携や多数のシステムとの連携が難しい製品もあるでしょう。
一方、有料版のEAIは大容量のデータ処理・連携に対応が可能です。企業内に点在するデータを連携できれば、大幅な業務効率化につながります。ビッグデータなど取り扱うデータが多い企業は、有料版のEAIがおすすめです。また、将来的に扱うデータ量が増加する可能性がある場合は、有料版に移行ができるEAIを検討するとよいでしょう。
連携可能サービス
さまざまなシステムを利用している場合は、導入するEAIのアダプターが一致しているかが重要です。オープンソースのEAIの場合は、利用しているシステムごとにアダプターを開発し連携する必要があります。専門知識はもちろん、手間や時間を要するでしょう。
有料版のEAIであれば、多数のアダプターを標準搭載している製品も多くあり、他システムとの連携性も高い傾向にあります。利用しているシステムが多い企業では、有料版のEAIがおすすめです。
【比較表】無料トライアルが利用できるEAIツール
有料のEAIツールには、一定期間の無料トライアルが可能な製品もあります。EAIツールを導入する前に、実際に使ってみて操作性の確認や運用方法・導入効果を検討したいと考える方におすすめです。ここでは、ITトレンド編集部がおすすめする無料トライアルを実施しているEAIツールを紹介します。無料トライアル期間や有料版の参考価格も紹介しているので、導入検討の参考にしてください。
以下のボタンより、ITトレンドがおすすめするEAIツールの製品資料を無料で一括請求できます。さっそく製品の比較を行いたい方は、ぜひご活用ください。
\ EAIツール の製品を調べて比較 /
製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら
無料トライアルを実施しているEAIツール
有料版のEAIツールを導入する前に、無料トライアルを活用して自社に適したツールか確認してから比較検討するとよいでしょう。ここでは、無料トライアルを実施しているEAIツールについて詳しく紹介します。
Magic xpi Integration Platform
製品・サービスのPOINT
- ノン・コーディングでシステム連携が可能
- 66種・500機能以上の豊富なアダプター群によるリアルタイム連携
- インメモリー・データグリッド技術で拡張性と冗長性を実現
「Magic xpi Integration Platform」は、マジックソフトウェア・ジャパン株式会社が提供するEAIツールです。アダプターの色分け表示機能により、ツールの作業進捗をリアルタイムで把握しやすいのが特徴です。アダプターの豊富さや強固なサーバの利用により、拡張性と冗長性にも優れています。無料トライアル期間は14日間です。
《Reckoner》のPOINT
- クラウド型ETLサービスの決定版‼100種以上のデータ連携先と接続
- データ連携作業の工数を大幅削減!プログラム作業不要で実現!
- 直感的なインターフェースで簡単操作!ドラッグ&ドロップで連携
株式会社スリーシェイクが提供する「Reckoner」は、100種類以上の連携先と接続できるEAIツールです。データ連携作業を自動化するだけでなく、編集後のデータの再配布も可能です。スケジューリング機能が搭載されており、データ連携のたびに開始命令をする必要がありません。エンジニアとしての経験がなくても、初期設定から実際のデータ連携まで直感的に操作できます。無料トライアル期間は14日間です。
《ASTERIA Warp》のPOINT
- 国内1万社以上の導入実績と18年連続国内シェアNo.1連携ツール
- ノーコード簡単連携で高速開発を実現
- 豊富な接続先で拡張性も抜群!クラウドとの連携機能も充実!
「ASTERIA Warp」は、アステリア株式会社が提供する17年連続国内シェアNo.1のEAIツールです。データベースやExcel・メールなど、異なる環境下のデータを統合管理できます。ユーザビリティが高く、利用するのに専門的な知識やスキルが必要ありません。システム連携に関する突然の仕様変更が生じても柔軟に対応が可能で、エラーメッセージの自動送信など、トラブルに対応しやすいのも特徴です。無料トライアル期間はクラウド版が5日間、オンプレミス版が30日間です。
《Quickwork Automation》のPOINT
- 誰でも使えるコード不要のユーザーインターフェイス
- リアルタイム取引金融機関採用の高度な処理能力
- 最新のグローバルセキュリティ、ISO27001・GDPRに準拠
「Quickwork Automation」は株式会社アイアンドディーが提供するAPI連携ツールです。シンプルなインターフェースが特徴で、アプリケーションをまたいだデータ統合やワークフロー構築を自動化できます。月額3,000円から手軽に利用可能で、ISO27001やGDPRに準拠しているためセキュリティやプライバシーへの対応も万全です。DX推進に課題をもつ企業や、レガシーシステムとクラウドサービスのデータ連携に課題を抱えている企業におすすめです。
《Qanat2.0》のPOINT
- 直感的なドラッグ&ドロップ操作で設計可能!
- トリガーによるスケジューリングで業務の自動化を実現!
- オプションで帳票のダイレクト作成も可能!
JBアドバンスト・テクノロジー株式会社が提供する「Qanat2.0」は、各種システム・クラウドサービスのデータを効率的に連携し、自動化と業務の合理化を実現するシステムです。関数やプログラミングの知識がなくても設計ができ、手動実行・スケジュール実行・ファイル検知実行の3つのタイミングで自動連携のスケジューリングが可能です。また、ノンプログラミングでのクラウドサービス連携・PDFでの帳票作成・メール送信機能など、オプションが充実している点も特徴です。
人気の製品から製品を比較したい方は、以下のボタンより最新の資料請求ランキングをご覧ください。
ETL機能を搭載したEAIツールもおすすめ
データを連携してひとつの場所に集約し二次利用するには、ETLツールが必要です。ETLは無料で利用できるオープンソースもありますが、導入・開発には専門知識が求められます。また、運用にも手間がかかるため、ノーコードで構築できるETL機能を搭載したEAIツールの導入がおすすめです。
ETL機能を搭載したEAIツールであれば、複数のシステムを導入する必要がなく管理も一本化されるため、運用しやすいでしょう。以下のページでは、ETL機能を搭載したEAIツールなど、さまざまなEAIを比較・紹介しています。自社の業務や利用目的に適したツール選定の参考にしてください。
EAIツールは無料トライアルで試してみよう
無料のEAIツールはデータ量や連携可能サービスが少ない、運用・開発に専門知識が必要などの特徴があります。無料のEAIツールを導入する際は、自社で運用が可能か確認して検討するとよいでしょう。
EAIツールの導入を検討する際は、有料版の製品とも比較し自社の利用目的にあった製品を導入するのがおすすめです。下のボタンから各社製品(有料)の資料を一括請求できるので、EAIツールの導入検討にぜひご活用ください。