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健康管理システムを無料で使う方法は?対応業務や制限、有料版との違いを解説

健康管理システムを無料で使う方法は?対応業務や制限、有料版との違いを解説

健康管理システムを無料で利用する方法には、表計算ソフトで管理台帳を作成する方法や、厚生労働省が提供するプログラムを活用する方法があります。従業員数や管理項目が少なければ、費用をかけずに運用を始められるでしょう。

この記事では、無料で対応できる業務や制限、有料の健康管理システムへ切り替える判断基準を解説します。

この記事は2026年7月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    無料で使える健康管理システムとは

    無料で使える健康管理システムとは、表計算ソフトや公的機関のプログラムを利用し、従業員の健康情報を費用をかけずに管理する仕組みです。専用製品の無料プランは限られるため、目的ごとに複数のツールを組みあわせる方法が中心となります。

    表計算ソフトで管理表を作る

    表計算ソフトを利用すれば、健康診断の受診日や受診状況、再検査の案内状況などを一覧で管理できます。すでに社内で利用しているソフトであれば、新たなシステム費用は発生しません。

    従業員数が少なく、管理項目も限定されている企業に適した方法です。ただし、健康診断結果は要配慮個人情報にあたるため、閲覧権限やファイルの保存場所を慎重に決める必要があります。

    無料のフォームを活用する

    Webフォームを利用すると、健康診断の受診予定日や受診完了の報告、面談希望などを従業員から収集できます。回答内容を表計算ソフトへ自動反映させれば、メールで個別に確認する手間も減らせるでしょう。

    ただし、健康診断結果や病歴などを収集する場合は、利用規約やデータの保存場所を確認してください。一般的なアンケートフォームが、機密性の高い健康情報の管理に適しているとは限りません。

    公的な無料ツールを利用する

    厚生労働省は、ストレスチェックの受検や個人結果の出力、集団分析に対応した「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」を無料で提供しています。ストレスチェックにかかるシステム費用を抑えたい企業の選択肢です。

    一方、健康診断結果や面談記録、長時間労働者への対応まで一元管理する製品ではありません。無料プログラムだけで健康管理業務全体を完結させるのではなく、管理台帳や社内手順を別途整える必要があります。

    参考:厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム|厚生労働省

    無料の健康管理システムでできること

    無料の仕組みでも、健康診断の対象者管理や受診状況の確認、ストレスチェックの実施などには対応できます。はじめに管理対象を絞り、必要な項目や更新頻度を決めると運用しやすくなります。代表的な対応業務を確認しましょう。

    健康診断の対象者を管理する

    従業員名や所属、雇用形態、前回の受診日を一覧にすれば、健康診断の対象者を把握できます。受診予定日や予約状況も記録しておくと、未受診者への案内に活用可能です。

    事業者は、常時使用する労働者に対して、原則として1年以内ごとに1回の定期健康診断を実施する必要があります。対象者の抽出条件を事前に整理し、確認漏れを防ぎましょう。

    参考:労働安全衛生法に基づく定期健康診断|厚生労働省

    受診状況を一覧で確認する

    受診予定や受診済み、結果回収済み、再検査案内済みといった進捗を管理表へ記録できます。担当者が状況を一覧で把握できれば、未受診者や結果未提出者への連絡を進めやすくなるでしょう。

    更新ルールが曖昧だと、実際の受診状況と管理表に差が生じます。更新担当者や確認日を決め、古い情報が残らない運用にすることが重要です。

    ストレスチェックを実施する

    厚生労働省の無料プログラムでは、ストレスチェックの受検や結果の出力、集団分析などを行えます。質問票や通知文のテンプレートも公開されており、制度を運用する際の参考にできます。

    常時50人以上の労働者を使用する事業場では、ストレスチェックの実施結果を労働基準監督署へ報告する必要があります。実施者や産業医と相談し、情報の取り扱いも含めた体制を整えましょう。

    参考:労働者数50人以上の事業者の方|厚生労働省

    対象者への連絡を管理する

    表計算ソフトとメールを組みあわせれば、未受診者や再検査対象者への連絡履歴を管理できます。連絡日や対応状況を記録しておくと、担当者が交代した場合も経緯を確認しやすくなります。

    ただし、メール本文に詳しい検査結果を記載すると、誤送信時の影響が大きくなります。案内内容を必要最小限にとどめ、健康情報そのものは権限管理された場所で扱いましょう。


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    無料の健康管理システムの制限

    無料ツールは費用を抑えられる一方、複数の健康情報を連携したり、対象者を自動抽出したりする機能は限られます。従業員数が増えるほど手作業も増えるため、無料運用で生じやすい制限を理解しておきましょう。

    複数の情報をまとめにくい

    無料運用では、健康診断結果やストレスチェック、長時間労働、産業医面談の情報が別々のファイルに分かれやすくなります。必要な情報を確認するたびに、複数の台帳を照合しなければなりません。

    同じ従業員の情報でも、社員番号や氏名の表記が異なると正しくひもづけられない場合があります。無料で運用する際は、共通の管理番号や入力形式を決めておくことが大切です。

    更新や集計に手間がかかる

    表計算ソフトでは、受診状況や判定結果を担当者が入力する必要があります。対象者が多い企業では、データの転記や並べ替え、確認作業に時間がかかるでしょう。

    複数の担当者が同時に編集すると、入力内容の重複や削除も起こり得ます。ファイルの更新履歴を残し、編集者を限定するなど、運用上の対策が求められます。

    対象者の抽出を自動化しにくい

    再検査が必要な従業員や、長時間労働と高ストレスが重なっている従業員を抽出するには、複数の条件を設定する必要があります。表計算ソフトでも対応できますが、関数やデータ加工の知識が欠かせません。

    抽出条件を誤ると、フォローが必要な従業員を見落とす恐れがあります。重要な判定を自動計算だけに任せず、医師や保健師による確認を含めた業務手順を作りましょう。

    権限管理に限界がある

    健康情報は、取り扱える担当者を限定すべき重要な情報です。一般的な共有フォルダでは、ファイル単位で閲覧権限を設定できても、項目ごとに表示範囲を分けられない場合があります。

    人事担当者や産業医、保健師で閲覧できる情報を変えたい場合、無料ツールでは運用が複雑になりがちです。アクセス履歴を確認できるか、退職者の権限を速やかに削除できるかも確認してください。

    無料の健康管理システムが向く企業

    無料の健康管理システムが向いているのは、管理対象者や健康管理業務が少なく、担当者が手作業で状況を確認できる企業です。費用だけで判断せず、必要な管理範囲や担当者の作業量を踏まえて選びましょう。

    従業員数が少ない企業

    従業員数が少なく、健康診断を受ける医療機関も限られている場合は、表計算ソフトで管理できる可能性があります。受診案内や結果回収の件数が少なければ、個別対応の負担も抑えられるでしょう。

    ただし、従業員数が少なくても、複数拠点や夜勤勤務がある企業では管理が複雑になります。人数だけでなく、勤務形態や健診の種類も考慮してください。

    管理業務が限定されている企業

    健康診断の受診確認だけを行いたい場合や、ストレスチェックのみを無料プログラムで実施したい場合は、無料ツールが選択肢となります。管理目的が明確であれば、必要以上に複雑な仕組みを用意せずに済みます。

    一方、産業医面談や就業判定、再検査の勧奨まで管理する場合は、複数の台帳が必要です。対応範囲が広がる予定なら、将来の運用も踏まえて検討しましょう。

    導入前に業務を整理したい企業

    専用製品を導入する前に、無料の管理表で業務の流れを整理する方法もあります。誰が情報を登録し、どの時点で産業医へ共有するかを確認すれば、製品に必要な機能を明確にできます。

    無料運用を長期間続けることだけを目的にせず、導入要件を整理する準備期間として活用するのも有効です。手作業が多い工程を記録しておくと、製品比較の判断材料になります。

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    無料から有料へ切り替える判断

    無料運用から有料の健康管理システムへ切り替える目安は、手作業による更新や確認が担当者の負担になったときです。対応漏れや誤入力のリスクも含め、費用と業務負担のバランスを確認しましょう。

    管理対象者が増えたとき

    従業員数や拠点数が増えると、健康診断の対象者抽出や受診案内、結果回収の件数も増加します。表計算ソフトで行を追加するだけでは、未対応者を把握しにくくなるでしょう。

    入退社や異動の情報を人事システムから連携できる製品であれば、対象者情報の更新を効率化できます。組織変更が多い企業では、連携方法も重要な比較項目です。

    管理ファイルが増えたとき

    年度や拠点、健診種別ごとにファイルが分かれ、必要な情報をすぐに確認できなくなった場合は切り替えの目安です。保存先が担当者によって異なる状態では、最新版の判断も難しくなります。

    健康管理システムで情報を一元化すると、従業員ごとの履歴を確認しやすくなります。過去の健康診断結果や面談履歴を継続して管理したい企業にも適しています。

    対応漏れが発生したとき

    未受診者への案内や再検査の勧奨、産業医への意見聴取が遅れる場合は、無料運用の見直しが必要です。担当者の記憶や個別の予定表に依存すると、繁忙期に対応が抜ける恐れがあります。

    対象者の自動抽出や通知、タスク管理に対応した製品なら、次に行うべき業務を把握しやすくなります。導入時は、自社の対応手順にあわせて通知条件を設定できるか確認しましょう。

    セキュリティを強化したいとき

    共有フォルダやメールでの健康情報管理に不安がある場合も、有料製品を検討する時期です。閲覧権限や操作履歴、通信と保存データの暗号化などを確認すると、製品を比較しやすくなります。

    必要なセキュリティ水準は、管理する情報や社内規程によって異なります。製品資料を確認し、情報システム部門や個人情報保護の担当者とも相談してください。

    判断項目無料運用を続けやすい状態有料版を検討したい状態
    従業員数対象者が少なく手作業で確認できる対象者や拠点が増え更新に時間がかかる
    管理範囲受診状況など限定した項目のみ管理する健診結果や面談、長時間労働をまとめて管理する
    作業負担定期的な更新を担当者が無理なく行える転記や集計が担当者の負担になっている
    セキュリティ限定した担当者と保存場所で管理できる細かな権限設定や操作履歴が必要である

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    無料で比較できる健康管理システム

    法人向け健康管理システムでは、継続利用できる無料プランが限られます。ITトレンドでは、製品資料を無料で請求し、機能や費用、無料トライアルの有無を比較できます。ここでは、健康情報の一元管理に対応する製品を紹介します。

    Carely(ケアリィ)健康管理クラウド

    株式会社iCARE
    製品・サービスのPOINT
    1. 健康労務管理の工数75%削減
    2. 健康情報のデータ化・可視化 により健康リスクを予防
    3. 国際規格のセキュリティ認証「ISO27018」を取得

    株式会社iCAREが提供する「Carely(ケアリィ)健康管理クラウド」は、健康診断や面談、長時間労働などの情報を一元管理する製品です。健康管理に関する業務を一覧で把握し、対象者への対応状況を整理できます。無料トライアルや料金の最新情報は、提供会社への問い合わせや製品資料で確認しましょう。

    ハピネスパートナーズ

    エムスリーヘルスデザイン株式会社
    《ハピネスパートナーズ》のPOINT
    1. 全拠点・全従業員の健康情報をクラウド上で一元管理・分析
    2. 「EBHS(エビス)」機能で組織の健康課題と改善施策を自動で分析
    3. 東証プライム上場エムスリーグループが健康経営を総合的に支援

    エムスリーヘルスデザイン株式会社が提供する「ハピネスパートナーズ」は、健康診断やストレスチェック、産業医面談の情報をクラウド上で管理する健康管理システムです。拠点ごとに分かれた健康情報をまとめ、組織の健康課題を確認したい企業に適しています。無料利用の可否や契約条件は、資料で確認してください。

    健康管理システム『Be Health』

    株式会社エヌ・エイ・シー・ケア
    製品・サービスのPOINT
    1. 事務作業時間大幅削減!本来やりたい産業保健業務に時間が取れる
    2. 導入時も導入後も圧倒的な低価格!
    3. 健診結果のデータ化から統一まで強力サポート

    株式会社エヌ・エイ・シー・ケアが提供する健康管理システム「Be Health」は、健康診断結果のデータ化や受診状況の管理を支援する製品です。紙や表計算ソフトで管理している健診情報を整理し、担当者の確認作業を減らしたい企業に適しています。試用環境や費用については、資料請求後に確認しましょう。

    HM-neo

    NTTテクノクロス株式会社
    《HM-neo》のPOINT
    1. 【健康管理業務はこれひとつ】健康管理に必要なメニューが充実!
    2. 【健康管理のDX化】紙から電子へ、スムーズに探せる・見える
    3. 【健康経営を推進】健康情報のクロス分析で組織の早期改善を支援

    NTTテクノクロス株式会社が提供する健康管理システム「HM-neo」は、健康診断や保健指導、面談などの健康管理業務に対応する製品です。従業員ごとの健康情報を継続して管理し、産業保健スタッフ間で共有したい場合に向いています。無料で試せる範囲や導入費用は、提供条件を確認してください。

    健康管理システム「HealthCore」

    株式会社ヒューマネージ
    製品・サービスのPOINT
    1. タスクや実施状況を一目で把握でき法定業務の抜け漏れをなくせる
    2. 多重リスク管理機能でリスク予備軍をいち早くフォローアップ
    3. 充実したストレスチェック、エンゲージメントサーベイを標準搭載

    株式会社ヒューマネージが提供する健康管理システム「HealthCore」は、健康診断やストレスチェック、エンゲージメントサーベイの情報を管理できる製品です。複数の健康情報を組みあわせ、対応が必要な従業員を確認したい企業の候補になります。無料トライアルや提供条件は、個別に確認してください。

    mediment

    メディフォン株式会社
    《mediment》のPOINT
    1. 点在する多様な健康データをまとめて管理し、工数を大幅に削減
    2. 誰でも簡単に多彩な分析が可能!個人・組織の健康状態を可視化
    3. 健康リスクの早期把握&幅広い支援で従業員フォローの均一化

    メディフォン株式会社が提供する「mediment」は、健康診断やストレスチェック、産業医面談に関する業務をまとめて管理する健康管理システムです。受診状況や面談の進捗を一つの画面で確認し、担当者間の情報共有を整えたい企業に適しています。料金や無料トライアルの有無は、最新の製品資料で確認しましょう。

    無料の健康管理システムのFAQ

    無料の健康管理システムを検討する際は、費用だけでなく、管理できる情報やセキュリティ、運用負担も確認する必要があります。ここでは、導入担当者が疑問を感じやすい点をまとめました。

    Q1:健康管理システムを完全無料で使えますか?
    表計算ソフトや厚生労働省のストレスチェック実施プログラムを活用すれば、費用をかけずに一部の業務を管理できます。ただし、健康診断や面談、長時間労働などの情報を一元管理できる法人向け製品で、継続的な無料プランを提供している例は限られます。
    Q2:表計算ソフトだけでも管理できますか?
    従業員数や管理項目が少なければ、受診状況や案内履歴の管理に利用できます。一方、ファイルの増加や誤入力、権限管理には注意が必要です。管理対象が増えた場合は、専用製品への切り替えを検討しましょう。
    Q3:無料ツールで健康診断結果を保存しても問題ありませんか?
    利用するツールのセキュリティや契約内容、社内規程によって判断が異なります。健康診断結果は慎重な取り扱いが必要な情報です。閲覧権限や保存場所、操作履歴、退職者の権限削除などを確認してください。
    Q4:無料トライアルでは何を確認すべきですか?
    自社の健診結果を登録できるか、対象者を抽出しやすいか、権限を細かく設定できるかを確認しましょう。人事情報の連携方法や導入後のサポート、データ移行に必要な作業も比較すると判断しやすくなります。
    Q5:有料製品へ切り替える目安は何ですか?
    管理ファイルや対象者が増え、更新や確認に時間がかかり始めたときが目安です。未受診者への連絡や再検査の案内に漏れが生じる場合も、専用製品の導入を検討してください。

    まとめ

    健康管理システムは、表計算ソフトや厚生労働省のプログラムを活用すれば、一部の業務を無料で始められます。ただし、従業員数や管理情報が増えると、更新作業や権限管理、対象者の抽出が複雑になります。

    無料運用の負担が大きい場合は、有料製品の機能や費用を比較しましょう。自社に必要な管理範囲を整理したうえで、複数製品の資料請求を行い、操作性や連携方法、サポート体制を確認してください。

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