ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■使える電話番号別
- ■社内の電話の仕組み・端末別
- クラウドPBX型:トビラフォン Cloud、りもふぉん、RemoTEL
- 既存のPBXにSIPトランクでつなぐ型:SIPトランキング、クラコールSIPtrunk
- スマートフォンのソフトフォンで使える:AGEphone、トビラフォン Cloud、RemoTEL
IP電話の種類を整理する3つの軸
IP電話とは、インターネットと同じIPという通信の仕組みで音声を送る電話です。種類が多く見えるのは、異なる観点の分類が混ざって語られるケースがあるためです。まずは、従来の電話との違いと、種類を整理する3つの軸を確認しましょう。
従来の固定電話との違い
従来の固定電話は、電話局と利用者の間を電話用の回線でつなぎ、通話のたびに回線を確保する方式でした。これに対し、IP電話は音声を細かなデータに分けて、光回線などのデータ通信用の回線で送ります。
データ通信の回線を使うため、インターネットと同じ回線で電話も使える、拠点が離れていても内線でつなぎやすい、といった特徴があります。一方で、音声の品質は社内ネットワークや回線の状況に影響を受けます。こうした仕組みの違いをふまえて、種類ごとの特徴を見ていきましょう。
番号・仕組み・端末という3つの軸
IP電話の種類は、次の3つの軸で整理できます。それぞれの軸は独立しており、例えば「0AB~J番号を使い、クラウドPBXで、スマートフォンアプリから発着信する」のように組み合わせて選びます。
| 軸 | 主な種類 |
|---|---|
| 電話番号 | 0AB~J番号、050番号、電話番号を使わない通話 |
| 社内の電話の仕組み | 回線だけIP電話にする方法、IP-PBX、クラウドPBX |
| 端末 | IP電話機、ソフトフォン、アダプター経由の電話機 |
3つの軸を分けて考えると、サービスの資料を読むときに、何が違うのかを判断しやすくなります。
電話番号で分けるIP電話の種類
IP電話を選ぶうえで最初に決めたいのが、どの電話番号を使うかです。番号の種類によって、通話品質の基準や緊急通報への対応、取引先からの見え方が異なります。ここでは、代表的な3つのタイプを紹介します。
0AB~J番号のIP電話
0AB~J番号とは、「03」や「06」のように0から始まり、市外局番を含む10桁の電話番号です。0AB~J番号を使うIP電話は、総務省が定める通話品質などの基準を満たす必要があり、従来の固定電話に近い品質が求められています。
市外局番から地域がわかるため、取引先や顧客に所在地を示しやすく、会社の代表番号として使われる番号です。110番や119番などの緊急通報に対応するサービスもあります。番号を取得できる条件は、事業所の所在地などによって異なる場合があるため、提供事業者に確認しましょう。
050番号のIP電話
050番号とは、050から始まる11桁の電話番号です。地域と結びつかない番号のため、事業所の所在地に関係なく使えます。スマートフォンのアプリで手軽に始められるサービスもあり、個人事業主や小規模な事業者の仕事用の番号として使われています。
一方で、050番号に求められる通話品質の基準は、0AB~J番号より緩やかです。緊急通報に発信できないサービスもあります。また、提供事業者を変えると番号を引き継げない場合があるため、長く使う代表番号にするかどうかは慎重に判断しましょう。
電話番号を使わない通話サービス
IP電話の仕組みを使う通話には、電話番号を使わないものもあります。ビジネスチャットやWeb会議、メッセージアプリの音声通話機能は、IP電話と同じくIPの仕組みで音声を送りますが、電話番号を使わず、同じサービスの利用者どうしで通話します。
社内の連絡には便利ですが、一般の固定電話や携帯電話とは原則として通話できません。顧客や取引先からの電話を受ける用途には向かないため、0AB~J番号や050番号のIP電話と使い分けることが大切です。社内の通話をこうしたサービスに寄せ、外線だけをIP電話で受ける組み合わせ方もあります。
社内の電話の仕組みで分けるIP電話の種類
企業でIP電話を使う場合は、外線と内線をどう管理するかという社内の電話の仕組みも選ぶ必要があります。今のビジネスフォンをどこまで生かすか、主装置を自社に置くかによって、大きく3つの種類に分けられます。
回線だけをIP電話にする方法
今のビジネスフォンの主装置と電話機をそのまま使い、外線の回線だけを光回線のIP電話に切り替える方法です。主装置とは、外線と内線をつなぎ、電話機を制御する機器のことです。
電話機の操作が変わらないため、社員が戸惑いにくいという特徴があります。一方で、光回線と主装置をつなぐための機器が必要になる場合があります。また、主装置の保守や更新は引き続き自社で対応するため、テレワークでの電話対応といった使い方の変化は限定的です。
IP-PBX
IP-PBXは、IP電話に対応した主装置を自社に置く仕組みです。PBXは構内交換機の略で、社内の内線や外線の発着信を制御します。社内ネットワークを使って内線をつなぐため、IP電話機や対応するスマートフォンアプリを内線として使える場合があります。
機器を自社で管理するため、設定を細かく調整したい企業や、既存の社内システムと連携させたい企業で検討されています。一方で、機器の購入費や保守の手間がかかり、拠点を増やす際は機器の設定やネットワークの見直しが必要です。
クラウドPBX
クラウドPBXは、主装置の役割をインターネット上のサービスとして提供する仕組みです。オフィスに主装置を置かず、スマートフォンやパソコン、IP電話機をインターネット経由でつないで内線や外線を使います。
場所を問わず会社の番号で発着信しやすく、拠点やテレワークの社員を同じ内線でつなげる点が特徴です。利用者の追加や設定の変更も管理画面から行えるサービスがあります。ただし、インターネット回線の状況が通話品質に影響するため、導入前に自社の環境で試すことが大切です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でIP電話の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品の比較検討を進めましょう。
使う端末で分けるIP電話の種類
IP電話は、どの端末で通話するかによっても種類が分かれます。端末によって、必要な機器や使える場所、使い勝手が変わるため、社員の働き方にあわせて選びましょう。複数の端末を組み合わせて使うことも可能です。
IP電話機
IP電話機は、IP電話専用の卓上電話機です。LANケーブルなどで社内ネットワークにつなぎ、従来のビジネスフォンと同じように受話器で通話します。
受付や窓口など、決まった席で電話を受ける業務に向いています。保留や転送のボタンが付いた機種もあり、電話の操作に慣れた社員にとって使いやすい形です。対応する機種はサービスごとに決まっている場合があるため、今の電話機を使えるか、新たに購入が必要かを確認しておきましょう。
ソフトフォン
ソフトフォンは、スマートフォンやパソコンにアプリを入れて、IP電話として使う方法です。専用の電話機を用意せずに始められ、在宅勤務や外出先からも会社の番号で発着信できます。
社員の携帯電話を内線として使えれば、オフィスにいない社員にも電話を取り次げます。一方で、スマートフォンの電池残量や通信状況に影響を受けるほか、紛失時の対応も考える必要があります。業務用のスマートフォンを使うか、私物の端末を使うかもあわせて決めておきましょう。
アダプター経由の電話機
今使っている電話機を、アダプターと呼ばれる変換機器を介してIP電話につなぐ方法もあります。光回線のIP電話では、通信事業者が提供するホームゲートウェイなどの機器に電話機を接続する形があります。
電話機を買い替えずに済み、操作も変わらないため、少人数の事務所や店舗で使われています。ただし、FAXや警備システムなど、電話回線につながる機器がIP電話で動くかは機器によって異なります。切り替え前に、機器の保守会社へ確認しておくと安心です。
企業の状況にあわせたIP電話の組み合わせ例
3つの軸で整理したIP電話の種類は、企業の状況によって適した組み合わせが変わります。ここでは、代表的な3つの状況を例に、番号と仕組み、端末の組み合わせ方を紹介します。自社に近い例を参考にしてください。
1拠点の小規模な事務所
社員が少なく1拠点で働く事務所では、0AB~J番号の光回線のIP電話に、今の電話機をつなぐ組み合わせが考えられます。番号や操作を大きく変えずに、IP電話の料金体系を利用できます。
外出の多い社員がいる場合は、050番号やクラウドPBXのアプリで、会社の番号をスマートフォンでも使えるようにする方法もあります。今の電話の使い方に困りごとがあるかを基準に、変える範囲を決めましょう。
複数拠点やテレワークのある企業
本社と支店があり、テレワークの社員もいる企業では、0AB~J番号を使えるクラウドPBXとソフトフォンの組み合わせが選択肢です。拠点や自宅にいる社員を同じ内線でつなぎ、代表番号の電話を誰でも受けられるようにできます。
受付など席で電話を受ける部署にはIP電話機を置き、ほかの社員はスマートフォンを使うといった使い分けも可能です。拠点ごとの番号を残すかどうかも、あわせて検討しましょう。
通話量が多い窓口を持つ企業
顧客からの問い合わせ窓口など、通話量が多い部署を持つ企業では、安定した通話品質と着信の振り分けが重要です。0AB~J番号やフリーダイヤルを使い、IP-PBXまたはクラウドPBXで着信を管理する形が考えられます。
端末は、長時間の通話に向くIP電話機やヘッドセットを使う方法があります。通話録音や着信の振り分けなど、必要な機能を備えた仕組みを選ぶことが大切です。同時に何件の通話が発生するかを把握し、回線や仕組みの容量が足りるかを提供事業者に確認しましょう。
番号・仕組み・端末別 IP電話製品の特徴一覧
紹介する製品が、使える電話番号や社内の仕組み、使う端末のどれにあたるかを一覧で確認できます。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| トビラフォン Cloud | 専用アプリのフルクラウド型クラウドPBX。通話録音やFAX機能も備える |
| SIPトランキング | 既存PBXを生かし、高品質な音声通話につなげるSIPトランク |
| クラコールSIPtrunk | インターネット回線を使うクラウド型IP電話。PBX連携や単体利用が可能 |
| CITVPlus | 電話加入権・工事不要で固定電話番号を取得。スマホで発着信が可能 |
| RemoTEL | スマホアプリから会社の番号で発着信。地域番号もそのまま使える |
| vphone+ | スマホで固定電話番号を利用でき、回線工事も不要 |
| りもふぉん | 複数のスマホを同時に呼び出せるクラウドビジネスフォン型のIP電話 |
| AGEphone | PCやスマホをビジネスフォン化する法人向けソフトフォン |
IP電話の種類別に見る製品の紹介
電話番号、社内の電話の仕組み、端末という3つの軸で、種類ごとのIP電話の製品を紹介します。
トビラフォン Cloud
- 設備投資不要で簡単に導入可能
- 自動テキスト化などのさまざまな機能が標準搭載
- 柔軟な着信設定と操作性に優れた管理画面
トビラシステムズ株式会社が提供する「トビラフォン Cloud」は、専用アプリを入れたスマートフォンで会社番号の発着信ができる、フルクラウド型のクラウドPBXです。内線・保留・転送などビジネスフォンの基本機能に加え、IVRや通話録音、FAX機能も備えます。アダプター型PBXでは回線事業者との契約が別途必要になる場合がありますが、契約と請求を一本化できる点が特徴です。
SIPトランキング (VonageJapan合同会社)
- 既存PBXで高品質な音声通話を実現
- 電話番号移行可能、ビジネス継続性を確保
- 回線利用でコスト削減と拡張性を両立
クラコールSIPtrunk (株式会社三通テレコムサービス)
- フレッツ光、ひかり電話オフィスタイプに対応
- ISDN回線からのスムーズな移行を実現
- 導入実績300社以上、安心のセキュリティ体制。
CITVPlus (株式会社グラントン)
- 電話加入権・工事不要で固定電話番号を取得
- 10分で電話番号取得、SMS認証で簡単申し込み
- 専用TAで固定電話とスマホで同一番号利用可能
RemoTEL (株式会社ジェイドコーポレーション)
- 最短1営業日で利用を開始可能!
- 1か月単位で契約できる柔軟な料金体系!
- オプションで通話録音にも対応!
vphone+ (SD Research and Development株式会社)
- 秒課金制で通話料のコスト削減
- 回線工事不要で、申し込みから最短3営業日で利用開始
- CRM画面を自由にカスタマイズ可能
りもふぉん (合同会社クラウドエンジン)
- 工事や設備機器が必要ないため初期費用や導入コストを削減できる
- どこにいても登録したメンバーのスマホを同時に呼出しできる
- 在宅勤務でも出社して仕事をしても、設定の変更がいらない
AGEphone (株式会社ageet)
- 電話のプロが10年以上利用
- 日本独自のビジネスホン文化に対応
- AES/ECDH音声暗号で高いセキュリティ。
まとめ
IP電話の種類は、電話番号、社内の電話の仕組み、端末の3つの軸で整理できます。番号には0AB~J番号や050番号、仕組みにはIP-PBXやクラウドPBX、端末にはIP電話機やソフトフォンなどがあります。それぞれの軸を分けて考え、自社の拠点数や働き方、通話量にあう組み合わせを選びましょう。自社に適したIP電話を見つけるため、まずは資料請求して各サービスを比較してみてください。

