よくあるメルマガ配信の失敗例と原因
メルマガ配信においては、どのような失敗があるでしょうか。代表的な失敗例とその原因を4つ紹介します。
失敗例1:メルマガの到達率が悪い
到達率とは、配信したメルマガのうち、読者の受信ボックスに届いた割合を表す指標です。メルマガの到達率が悪いと、メルマガを配信しても読者に読んでもらえません。
到達率が低い理由には一時的なエラーと継続的なエラーがあり、前者の原因として以下が考えられます。
- サーバによる原因
-
- ■メルマガのサイズが大きかったり、メールの形式が不適切だったりすると受信サーバに拒否されます。
- ■サーバが過負荷の状態だったり、メンテナンス中だったりすると一時的にサーバがストップします。
- ■共有サーバのメール配信システムを利用しているなら要注意です。ユーザーの中に迷惑メールを配信する悪質な業者がいた場合、その
サーバのIPアドレスは不正であるとみなされ、サーバから配信されたメールは受信拒否されます。
- 読者による原因
-
- ■メールボックスがいっぱいだったり、受信を拒否したりしていることが考えられます。
一方、継続的なエラーを起こす原因としては、登録されたメールアドレスが間違っているケースが該当します。
失敗例2:メルマガ配信の時間帯と量が不適切である
読者の生活スタイルに合わせてメルマガ配信しないと、失敗につながる可能性が高いです。
ビジネスマンは7~9時、主婦は13~15時にメールチェックをする人が多く、その時間に配信するのが最適です。それ以外の時間に配信した場合は開封されにくいでしょう。
また、メルマガを頻繁に配信すると読者に迷惑と思われがちです。読者を意識せず、配信側の都合で配信を続ければ、メルマガを解除されてしまいます。
失敗例3:メルマガのセグメントが不適切である
メルマガのセグメントが不適切だと、読者の求める情報を届けられません。
年代や居住地など、さまざまな切り口でセグメントしますが、各セグメントで届ける情報は異なります。関東在住の方が求める情報を関西の方に発信したり、ビジネスマン向けの情報を主婦層に発信したりしても、読者にとっては不要な情報です。
このようなメルマガを配信し続けると読者に不信感を抱かれ、配信解除されてしまうかもしれません。
失敗例4:メルマガのタイトルや内容が不適切である
メルマガ配信において、タイトルや内容が読者にとって魅力的かどうかは重要です。
人はタイトルだけを読み「自分に必要な情報かどうか」を一瞬で判断しているといわれています。セールス色が強く、企業目線のタイトルのメルマガはゴミ箱行きになりかねません。
なお、タイトルと内容は一致しているのが前提です。興味を惹けるタイトルでも、コンテンツが物足りず、内容の薄い本文だと読者のニーズは満たせません。期待と失望の落差が大きいほど、読者のメルマガに対する興味は薄れていくでしょう。
メルマガ配信を成功させるポイント
メルマガ配信を失敗せずに成功させるにはどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。4つのポイントをそれぞれ紹介します。
ポイント1:メルマガ読者のリストを定期的に更新する
不達のメールアドレスをそのままにし、そのリストでメルマガ配信を続けるとメールのエラー率が上がってしまいます。
携帯キャリアやプロバイダなどは迷惑メールをブロックするために、IPアドレスやドメインにスコアを付けています。エラー率が高いとスコアが低くなり、迷惑メールとみなされブロックされやすいです。
エラー率を下げるには読者リストを定期的に更新し、不要なメールアドレスはリストから消去してください。リストを更新すればスコアのアップにつながり、エラー率の低下を期待できます。
ポイント2:配信するタイミングと量を検証する
読者の購入意欲を促進させようとセールや新商品・サービスの告知のメルマガを頻繁に配信するのは逆効果です。適切な頻度を見極め、配信しましょう。
さらに、配信日時も読者に合わせるべきです。読者がメルマガを読めない時間帯に配信しても意味がありません。
読者ごとに、日や時間帯を変えた場合の開封率・クリック率の検証を複数行います。その中で最も数値の高い日時にメルマガを配信するのが良いでしょう。
ポイント3:読者のセグメントを見直す
読者のセグメントが適切でないと、メルマガ配信は失敗につながりかねません。
過去の開封率・クリック率といったデータから、読者のセグメンテーションを再度行ってください。その際、趣味嗜好や興味の範囲といった読者の属性情報で詳細なセグメントを作成します。
セグメントが細かすぎるとセグメントが重複したり、メルマガ配信の手間が増えたりするので、まずは関係性の高いもの同士でグループにまとめます。最終的に、2~3つのグループに分けると良いでしょう。
セグメンテーションの精度が高いほど開封率・クリック率やコンバージョン率のアップが期待できます。
ポイント4:魅力的な件名と内容にする
「セール開催中!」といった訴求が甘い件名だと、読者は自身に必要な情報なのかわかりません。競合他社のメルマガに埋もれないためには、「端的でわかりやすく開封したくなる」件名だと良いでしょう。「~~が50%オフ!〇日まで!」というように具体的かつ簡潔にすべきです。
また、スマホの読者も意識して、件名が途中で見切れないよう、文字数も考慮すると良いです。メルマガの本文においても難しい言い回しは避け、適度の改行や適切な余白を設けるなど、読者が読みやすい文章にしてください。
メルマガ配信の失敗を防ぐ「メール配信システム」とは
メール配信システムは、メルマガ配信に関わる業務を効率化するシステムです。メールリストにエラーメールアドレスがあれば自動的に排除したり、ステップメールやパーソナライズメールを自動配信できたりします。
また、効果測定機能も搭載し、開封率やクリック率を測定したりできます。件名が異なるメールを複数準備して実験的に配信すれば、1番開封率・クリック率が高い件名はどれか明確です。
これらの機能を活用すればメルマガ配信の失敗を防ぎ、配信業務の効率化にもつながります。
メルマガ配信に失敗する原因を理解してしっかり対策しよう!
メルマガ配信に失敗する原因と対策は以下のとおりです。
- 原因
-
- ■到達率の低さ
- ■配信日時、頻度が不適切
- ■セグメントが不適切
- ■タイトル、件名が不適切
- 対策
-
- ■メールリストの定期的な更新
- ■配信日時、頻度の検証
- ■セグメントの見直し
- ■タイトルと内容の工夫
配信の失敗を防ぎ、配信業務を効率化するにはメール配信システムが最適です。
メルマガの配信が失敗する原因を理解し、対策に取り組みましょう。