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MOQ・SPQ・SNPとは?受発注業務の基礎知識を押さえよう!

MOQ・SPQ・SNPとは?受発注業務の基礎知識を押さえよう!

受発注や物流業務ではMOQ・SPQ・SNPといった専門用語が頻繁に使われます。最低発注数量・最小発注単位・梱包単位などの意味を取り違えると、発注ミスや納期トラブルにつながるため、正しく理解しておくことが重要です。

この記事では、MOQ・SPQ・SNPの意味と違い、見積書に記載された数値の読み取り方を例とともにわかりやすく整理します。あわせて受発注システムも紹介するので、業務の見直しにご活用ください。

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目次
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    MOQ・SPQ・SNPとは?

    MOQ・SPQ・SNPは、いずれも取引における数量条件を示すアルファベットの略語です。まずは、それぞれの言葉が持つ基本的な意味を理解しましょう。

    MOQ(最低発注数量)

    MOQ(Minimum Order Quantity)は、発注できる最低数量のことです。たとえば見積書にMOQ:1000pcsと書かれている場合は、1000個以上なら1個単位で数量指定できますが、999個以下では発注できません。

    なぜこのような決まりがあるのかというと、1個だけ、10個だけといった少量受注のために、事業者側が材料手配や準備、段取り、配送手配などを行っていては手間がかかり、満足のいく利益をあげられないためです。

    SPQ(最小発注単位)

    SPQ(Standard Packing Quantity)は、発注できる最小単位のことです。たとえば見積書にSPQ:1000pcsと書かれている場合は、1000個/2000個/3000個といった1000の倍数単位でしか発注できません。

    基本的に1001個・1100個のような細かい数量指定はできませんが、SPQの販売単位を崩して発注できたとしても、単価が上がる可能性があるため、取引の条件をよく確認する必要があります。

    SNP(出荷梱包単位)

    SNP(Standard Number of Package)は、出荷時の梱包量のことです。たとえば見積書にSNP:1000pcsと書かれている場合は、梱包材(カートンボックスもしくはダンボール)1つあたり1000個の商品が梱包されています。

    SNPは輸送効率の最適化を目的としています。梱包材は輸送車やコンテナに納まる大きさに設計されているため、SNPは123pcsや567pcsといった中途半端な値になるケースも多いです。または取引先の生産ロットに合わせて値が決まります。見積書にSNPのみが記載されている場合は、箱単位での発注が求められるのです。

    【比較表】3つの違いまとめ

    3つの用語の違いを一覧表にまとめました。MOQが「最低ライン」を示すのに対し、SPQとSNPは「数量の刻み」を示すものと覚えるとわかりやすいでしょう。

    用語意味現場で困りやすい点
    MOQ(Minimum Order Quantity)最低発注数量MOQ未満は発注不可
    SPQ(Standard Packing Quantity)最小発注単位(倍数)SPQの倍数でしか発注できない
    SNP(Standard Number of Package)出荷時の梱包単位箱単位=実質SPQになることがある

    各用語の意味は理解できても、意味を知っているだけでは、正しい発注判断はできません。発注ミスを防ぐために重要なのは使い方です。次章では、よくある条件パターンを例に、発注可能数の判断方法を具体的に解説します。

    MOQ・SPQ・SNPの使い方は?

    見積書や発注書に記載されたMOQ・SPQ・SNPを確認し、「発注できるか(MOQ)」「いくつ単位で発注できるか(SPQ)」「どんな梱包で届くか(SNP)」の順で条件整理すると、数量ミスや納品トラブルを防げます。

    MOQ・SPQ・SNPの使い方
    ■MOQ:1000
    1000個以上1個単位で発注量を指定できる
    ■MOQ/SPQ:1000/300
    1000個以上、300個単位で発注量を指定できる
    ■SNP:300
    1つの箱に300個梱包

    なお、SPQとSNPは同一の意味として捉えるケースがあります。たとえば「SNP:300」では、梱包単位がそのまま販売単位となっていれば300個単位で発注しなければなりません。つまり「SNP:300」は「SPQ:300」と同じ意味になります。

    もしMOQやSPQ、SNPの条件が合わない場合は、先方と交渉してみましょう。取引実績があれば、多少融通を利かせてくれるケースもあります。打診してみることは大切で、先方が対応できなくても、小口に対応する販売会社を紹介してもらえるかもしれません。

    複雑な発注条件の管理には受発注システムがおすすめです。商品ごとに発注条件をマスタ登録し、発注時に自動でチェック可能です。以下の記事では受発注システムの導入メリットやおすすめの製品を紹介していますのでぜひ参考にしてください。

    関連記事 【2025年】おすすめ受発注システム比較14選!メリットや選び方、人気・満足度も紹介

    MOQ・SPQ・SNPの受発注条件管理には受発注システムがおすすめ

    受発注システムには、商品マスタにMOQやSPQなどの取引条件をあらかじめ登録できる機能が備わっています。システムを利用すれば、発注データを作成する際に、登録された条件を自動でチェックし、条件を満たさない場合はアラートを表示したり、発注できないように制御したりすることが可能です。これにより、担当者の経験や知識に頼ることなく、誰でも正確な発注業務を行えるようになります。

    複雑な受発注条件の管理にお悩みなら、システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。お急ぎの方や「自社に合うタイプがまだわからない」、という方向けの診断ページもあります
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    まとめ

    MOQ・SPQ・SNPは、受発注や物流業務で使われることの多い専門用語です。それぞれの違いを理解して、受発注業務を正確に行いましょう。

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