ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■提供形態別
- オンプレミス型:快決!シフト君NEO
- クラウド型(SaaS):ジョブカン勤怠管理、KING OF TIME、ジンジャー勤怠、勤務シフト作成お助けマン、oplus、マネーフォワード クラウド勤怠Plus、快決!シフト君NEO
- パッケージソフト:快決!シフト君NEO、スタッフシフト[TSW]
- ■自社運用の支援範囲別
- 保守・運用サポートを重視したい:KING OF TIME、快決!シフト君NEO
- 個別の業務要件に対応したい:ジンジャー勤怠、勤務シフト作成お助けマン、oplus
- 導入時の設定支援を受けたい:ジョブカン勤怠管理、ジンジャー勤怠
- 法改正に伴うシステム更新を任せたい:KING OF TIME、ジンジャー勤怠、マネーフォワード クラウド勤怠Plus
WFMをオンプレミスで運用するとは
オンプレミス型のWFMとは、シフト作成や需要予測、人員配置を担うシステムを、自社で用意したサーバーに導入して運用する形態です。まずは仕組みと、クラウド型との運用面の違いを押さえましょう。
自社サーバーにWFMを置く仕組み
オンプレミス型では、WFMのソフトウェアとデータベースを自社のサーバー室やデータセンターに設置します。従業員情報や勤務実績、需要予測に使う売上・受注データなどが、社内のネットワーク内で保管・処理される点が特徴です。
一方で、スタッフがスマートフォンから希望シフトを提出する運用では、社外から社内のWFMへ接続する経路が必要です。VPN(仮想的な専用回線)の利用や公開範囲の制限など、アクセス経路の設計も含めて検討しましょう。
クラウド型WFMとの運用上の違い
クラウド型は提供会社のサーバーで動き、機能の更新やサーバー保守も提供会社が担います。オンプレミス型は、ハードウェアの調達からOSやミドルウェアの更新、バックアップまで自社の管理範囲に入ります。
その代わり、画面や計算ロジックの個別開発、社内システムとの接続方式などを自社で決めやすい面があります。どちらが適するかは、求めるカスタマイズの度合いと、運用を担える人員の有無によって変わります。機能追加の反映時期を自社で選べる点を利点と捉える企業もあります。
オンプレミス型WFMが検討される3つの条件
クラウド型を前提に検討を始めた企業でも、条件によってはオンプレミス型のシフト管理・人員計画システムが検討対象に入ります。ここでは検討のきっかけになりやすい3つの条件を紹介します。
勤務ルールが複雑で個別開発が必要な場合
24時間稼働の工場や病院、物流拠点などでは、交替勤務の組み合わせや連続勤務の上限、資格保有者の配置基準など、独自の勤務ルールを抱えている場合があります。標準機能の設定だけで表現できないと、例外処理が手作業として残ります。
オンプレミス型は、パッケージをもとに計算ロジックを追加開発できる製品があり、自社ルールをシステムに組み込みやすい点が利点です。ただし追加開発した部分は、バージョンアップ時の改修対象にもなる点に注意しましょう。
社内システムとの密な連携が必要な場合
WFMは勤怠管理や給与計算、生産管理、POSなど複数のシステムとデータをやりとりします。基幹システムがオンプレミスで動いている企業では、同じ社内ネットワーク上にWFMを置くと、データ連携の設計を社内で完結できる場合があります。
例えば、生産計画や来店予測のデータを夜間に取り込み、翌日の必要人数を自動で算出するといった連携です。クラウド型でもAPI(システム同士をつなぐ窓口)で連携できる製品はあるため、連携方式の実現性は両方の形態で比べましょう。
データの保管場所に社内規程がある場合
金融機関や公共性の高い事業者、取引先との契約で情報の取り扱いが細かく決められている企業では、従業員データを社外のサーバーに置くことに制約がある場合があります。こうした規程がある場合、オンプレミス型が選択肢として挙がります。
ただし、クラウド型でも国内データセンターの利用や第三者認証の取得状況を開示している製品があります。規程が禁じている範囲が社外での保管全般か、条件を満たさない保管に限られるかを情報システム部門と確認しておくと、判断の幅が広がります。
WFMを自社運用するときに引き受ける業務と体制
オンプレミス型のWFMを選ぶと、導入後の運用業務の多くを自社が担います。導入を決める前に、どの業務が発生し、誰が担当するのかを洗い出しておきましょう。
サーバー保守とバックアップの運用
サーバーの監視、OSやミドルウェアのセキュリティ更新、ディスク容量の管理は自社の担当です。勤務実績や予測データは年々蓄積されるため、保存期間のルールも必要です。WFMが止まると希望シフトの受付や翌週のシフト公開が遅れ、現場の勤務に影響が出るおそれがあります。
そのため、バックアップの取得頻度と保管場所、障害時に復旧するまでの手順と目標時間を事前に決めておくことが大切です。復旧手順は定期的に検証環境で試し、勤務データが欠けずに戻せるかまで確認しておくと安心です。シフト確定日や給与締め日の直前は障害の影響が大きいため、更新作業の日程も避けて組みましょう。
法改正や社内制度の変更への追従
労働基準法や労働時間に関する規制が改正されると、残業上限や休憩、休日のチェックロジックの見直しが必要になる場合があります。クラウド型では提供会社が更新するケースがありますが、オンプレミス型では更新プログラムの適用作業を自社で行います。
個別開発した部分がある場合は、その部分の改修も必要です。保守契約に法改正対応がどこまで含まれるか、適用作業の代行まで頼めるか、手順書の提供だけかを契約前に確認しましょう。
複数人で支える運用担当の体制
WFMの運用は、勤務ルールのマスタ設定に詳しい人事・現場側と、サーバーに詳しい情報システム側の両方の知識が必要です。担当者を1人に限定すると、異動や休暇の際に設定変更や障害対応が滞るおそれがあります。
設定変更の手順書や変更履歴を残し、少なくとも2人以上が対応できる体制にしておきましょう。ベンダーへの問い合わせ窓口と、社内で判断する範囲の線引きを決めておくと、トラブル時の対応がスムーズです。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でシフト管理・人員計画システム(WFM)の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
オンプレミス型WFMで見落としやすい費用
オンプレミス型の費用は、ソフトウェアのライセンス費用だけでは判断できません。導入時と数年後の更新時に、どのような費用が発生するかを把握しておきましょう。
導入時に発生する費用項目
導入時には、ソフトウェアのライセンス費用に加えて、サーバー機器やOS、データベースソフトの調達費用がかかります。勤務ルールの設定作業や既存システムとの連携開発、データ移行を依頼する場合は、その作業費も必要です。
見積もりを比べる際は、どの項目が含まれているかをそろえて比較することが大切です。冗長化(障害に備えてサーバーを二重化すること)や検証環境の有無も、費用に影響する項目です。サーバー機器を自社で用意するのか、ベンダーが調達するのかによっても、見積もりの総額は大きく変わります。
保守契約と更新時期に発生する費用
導入後は、年間の保守費用やサーバーの電気代、運用担当者の人件費が継続して発生します。また、サーバー機器には保守期限があり、数年ごとにハードウェアの更新とシステムの移行作業が必要になる場合があります。
クラウド型の月額料金と比較するときは、こうした更新費用も含めた数年単位の総額で比べると判断を誤りにくくなります。更新時期にあわせてクラウド型へ切り替える選択肢も残しておくと、計画を立てやすくなるでしょう。
WFMのオンプレミス導入を検討する進め方
オンプレミスかクラウドかを先に決めてしまうと、要件にあう製品を見落とすおそれがあります。要件を整理してから提供形態を絞り込む順番で進めましょう。
要件を整理してから提供形態を比べる
最初に、表現したい勤務ルール、連携が必要なシステム、データの保管に関する社内規程、利用する従業員数と拠点数を一覧にまとめます。そのうえで、各要件がクラウド型の標準機能で実現できるか、オンプレミス型の個別開発が必要かを分類します。
個別開発が必要な要件が少なければ、クラウド型で十分な場合もあります。反対に、規程上クラウド型が使えない場合は、オンプレミス型やプライベートクラウド型に絞って比較を進めるとよいでしょう。
ベンダーに提供形態と保守範囲を確認する
製品によっては、同じWFMでもクラウド型とオンプレミス型の両方を提供している場合や、オンプレミス型の提供を終了している場合があります。資料請求の段階で、提供形態と今後の提供方針を確認しておきましょう。
あわせて、保守契約の対応時間、障害時の対応方法、法改正時の更新プログラムの提供有無、サーバーの推奨構成も確認します。回答を比較表にまとめると、社内での稟議や説明にも使いやすくなります。可能であれば、自社の勤務ルールを再現した試験環境で操作を確かめると、導入後の手戻りを減らせるでしょう。
提供形態で比べるWFM製品の一覧
オンプレミス型とクラウド型を並べて検討できるよう、この記事で紹介する製品の提供形態と特徴を一覧にしました。自社で運用を担う範囲を考える際の参考にしてください。
| 製品名 | 提供形態 | 特徴 |
|---|---|---|
| ジョブカン勤怠管理 | クラウド / SaaS / ASP | シフト募集・作成と勤怠集計を連動。初期設定代行サポート(有償)も用意 |
| KING OF TIME | クラウド / SaaS / ASP | 多様なシフトパターンや勤怠集計ルールに対応し、定期的なバージョンアップを実施 |
| ジンジャー勤怠 | クラウド / SaaS / ASP / サービス | シフトや勤怠を一元管理し、給与計算との連携や導入時の設定支援に対応 |
| 勤務シフト作成お助けマン | クラウド / SaaS / ASP / サービス | 細かな勤務条件を考慮し、最適化AIでシフトを自動作成。専用設備は不要 |
| oplus | クラウド / SaaS | シフト提出・作成・確定から勤怠管理まで一元化。個別のカスタム開発にも対応 |
| マネーフォワード クラウド勤怠Plus | クラウド / SaaS | 多様な就業ルールやシフト管理に対応し、法令改正に伴うアップデートを自動で実施 |
| 快決!シフト君NEO | オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS | 多様な勤務形態に対応し、シフト作成や人員配置、勤務管理・給与計算との連携を支援 |
| スタッフシフト[TSW] | パッケージソフト | シフト調整・有給管理・給与計算・法定書類の作成に対応。スタッフとの連絡にも活用 |
自社運用とクラウド運用を比べられるWFM製品
オンプレミス型・パッケージ型の製品に加え、個別開発への対応や法改正時の更新など、自社で運用する場合の負担と比べやすいクラウド型の製品を紹介します。
ジョブカン勤怠管理
- 1ヶ月ごとのシフト状況を1つの画面で確認可能!楽々シフト作成!
- スタッフへのシフト募集からシフト作成までをシステム上で実現!
- 人員の過不足が背景色で一目瞭然!人員配置が楽々!
株式会社DONUTSが提供する「ジョブカン勤怠管理」は、シフト作成と勤怠管理をまとめて効率化したい企業向けのクラウド型システムです。スタッフからのシフト希望の収集やシフト表の作成、打刻・勤務時間の集計を一元管理します。曜日ごとの必要人数やシフトパターンを設定でき、人員の過不足も画面上で確認可能。就業規則や勤怠管理方法にあわせた初期設定代行サポート(有償)もあり、導入時の設定負担を軽減できます。API連携にも対応しています。
KING OF TIME
- 20年以上要望に応え続けた圧倒的信頼性。細かな要望に応えます。
- 導入から運用後も。豊富なノウハウと体制万全のサポート。
- パターン登録数無制限。様々な働き方に対応します。
株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供する「KING OF TIME」は、勤怠管理システムの保守や更新を提供会社に任せたい企業向けのクラウドサービスです。多様なシフトパターンの登録やシフト作成、勤務実績の集計に対応し、各社の就業規則にあわせた勤怠管理を支援します。法改正への対応や機能追加を含む定期的なバージョンアップが行われるため、自社でシステムの更新作業を担う必要がありません。CSVやAPIによる外部システムとのデータ連携にも対応しています。
ジンジャー勤怠
- 給与システムとの連携も簡単!
- アプリも対応!スマホやタブレットで簡単操作
- 希望シフト収集や募集、休暇申請/承認を効率化できます!
jinjer株式会社が提供する「ジンジャー勤怠」は、勤務形態にあわせた設定や給与計算との連携を重視する企業向けのクラウド型勤怠管理システムです。シフト制や夜勤、変形労働時間制などの勤務形態に対応し、シフト作成から勤怠集計、給与計算との連携までを効率化します。スマートフォンやタブレットからの打刻、休暇申請・承認にも対応。API連携による外部システムとのデータ連携や、導入時の設定代行サービスも用意されており、自社の運用にあわせた導入を支援します。
勤務シフト作成お助けマン
- 複雑な勤務条件を考慮したシフト表を最適化AIが自動作成。
- クラウドサービスなので大掛かりなシステム構築は不要。
- 2か月間の無料トライアル中も本契約と同じ機能・サポート付き。
鉄道情報システム株式会社が提供する「勤務シフト作成お助けマン」は、複雑な勤務条件を考慮したシフト作成を自動化したい企業向けのクラウドサービスです。「遅番の翌日は早番を割り当てない」といった細かな条件や、スタッフの勤務希望を設定し、最適化AIがシフトを自動作成します。フルタイム勤務向けの「Day」と、時間帯別の勤務管理に適した「Time」を用意。専用設備を構築する必要がなく、作成したシフトはCSVで出力し、外部の勤怠管理システムなどに取り込めます。
oplus
- スマホやPCからシフトを提出・編集
- 条件に応じたシフトをAIを活用して自動作成
- 多彩な勤怠・労務管理サービスとの外部連携
Oplus株式会社が提供する「oplus」は、個別の業務要件をクラウド環境で実現したい企業向けのシフト・勤怠管理サービスです。シフトの提出・作成・確定から打刻・勤怠管理までを一元化し、スタッフの希望シフトも管理画面に自動反映されます。日・週・月単位のシフト管理に加え、時間帯ごとの人員数の確認や、スタッフへの一斉連絡にも対応。要望に応じたカスタム開発も提供しており、標準機能では対応しにくい業務要件についても相談できます。カスタム開発は別途見積もりが必要です。
マネーフォワード クラウド勤怠Plus
- 生体認証を活用した打刻で厳格な勤怠記録体制を構築
- 勤怠状況はダッシュボードでリアルタイムに確認可能
- 在宅や出社が混在する環境や、変則勤務にも柔軟に対応
株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド勤怠Plus」は、法改正への対応や多様な就業ルールの管理を効率化したい企業向けのクラウド型勤怠管理システムです。変形労働時間制や勤務間インターバルに対応し、企業ごとの就業ルールにあわせた設定が可能です。シフト管理に加え、生体認証による打刻や、36協定の超過リスクを早期に検知する機能も搭載。法令改正に伴うアップデートは自動で実施され、公開APIやCSVによる外部システムとのデータ連携にも対応しています。
快決!シフト君NEO (株式会社NTTデータセキスイシステムズ )
- 2,400法人以上に導入!効率的な勤務計画作成を支援!
- スマートデバイスをフル活用してスタッフの満足度向上!
- 勤務データを有効活用した他システムとのスムーズな連携が可能!
スタッフシフト[TSW] (オーバルテクノロジー株式会社)
- アプリでスタッフとのやり取りや書類配布が完結
- 派遣元管理台帳や賃金台帳など法定書類を自動作成
- ユーザー数に関係なくスペック課金
まとめ
WFMをオンプレミスで運用するかは、勤務ルールの複雑さ、社内システムとの連携、データ保管の社内規程の3点で判断します。オンプレミス型は自社要件にあわせた構築がしやすい反面、サーバー保守や法改正への追従、ハードウェア更新の費用を自社で負います。
まずは要件を整理し、クラウド型も含めて比較しましょう。シフト管理・人員計画(WFM)の資料請求を活用し、提供形態と保守範囲を確認したうえで検討を進めてください。

