データマスキングツールとは
データマスキングツールとは、企業が保有するデータを一定ルールのもとで匿名化・削除するツールです。個人情報をはじめ機密データを保護し、情報漏えいや不正アクセスを防ぐために利用されています。
例えば、テストデータの作成時や転送時にはセキュリティが甘くなりがちです。データマスキングツールを活用すれば、自動でデータがマスキングされ、本番に近い状態を維持しつつ、匿名化により機密情報が保護されます。
データマスキングツールの機能
データマスキングツールには、主に以下のような機能が備わっています。
- ●機密情報の抽出
- ●マスキング処理
- ●サブセット化
- ●合成データ生成
- ●マスキングデータ評価
データマスキングツールの主な役割は、ユーザーが設定したルールに沿って機密情報を抽出することです。AIやアルゴリズムを用いて、情報の抽出を自動化します。データの置き換えや匿名化まで、手間なく完了させられるでしょう。不要なデータのみを消去する機能や、テストデータ作成機能を搭載したツールもあります。
データマスキングツールのお探しの方へ
機密情報の処理に便利なデータマスキングツールは、人的ミスの予防はもちろん、データ処理業務の効率化にも役立ちます。さっそくツールを検討したい方は、以下をクリックして製品情報をご覧ください。
データマスキングツールの選び方
データマスキングツールにはさまざまな種類があり、費用もさまざまです。自社にあうツールを導入するためには、以下の3つのポイントに着目してみてください。
希望のマスキング処理方法に対応しているか
データマスキングにはさまざまな処理方法があるため、自社が希望する方法に対応しているツールを選ぶことが大切です。主な処理方法は以下のとおりです。
- ●属性秘匿
- ●コーディング
- ●丸め処理
- ●リレーション維持変換
- ●ランダム化
- ●ユーザー定義による変換 など
また、特に重要なのは、元データの構造を保持する必要があるかという点です。以下のどちらを希望するのかで、選ぶべきツールは変わってくるでしょう。
- ●不可逆的(元には戻せない)なマスキングでよい
- ●状況に応じて元の状態に戻せる必要がある
いずれの場合でも、元データの特性や複雑性を維持する処理方法であれば、より精度の高いテストデータ作成が可能になります。
対応するデータソースの種類は十分か
データマスキングツールは、それぞれで対応できるファイル形式やデータベースが異なります。自社で使用中のファイル形式やデータベースに対応しているツールなら、導入から運用までの流れをスムーズに進められるでしょう。
データベースなら「Microsoft SQL Server」や「MySQL」、ファイル形式なら「CSV」や「Parquet」が、汎用性が高いことで知られています。これらに対応しているツールであれば、幅広いシーンで活用しやすいでしょう。
無理のない料金で使用できるか
データマスキングツールは、機能や提供形式によって費用が異なります。長期利用を前提として導入するものだからこそ、無理のない料金で使用できるかが重要です。
ランニングコストの負担を抑えたいなら、オンプレミス型よりクラウド型がおすすめです。メンテナンスやアップデートといった手間を減らせるメリットもあります。ただし、クラウド型で大量のデータ処理を行う場合、月額費用とは別で料金が発生するケースもあります。別料金発生の可能性やその場合の費用、想定される負担の程度など、契約前の段階で確認しておいてください。
またデータマスキングツールは、「安ければ安いほうがいい」というわけではありません。低コストで利用できるツールは、単純な処理方法にしか対応していない可能性もあります。自社が求める使い方ができるかどうか確認のうえで、コストパフォーマンスに優れたツールを選択しましょう。
おすすめのデータマスキングツールを比較
データマスキングツールは、個人情報を保護するために欠かせないものです。また、「匿名性を維持した状態でデータとして活用したい」という場面にも便利なツールです。どれを選べばよいのか悩んでいる方は、以下で紹介するおすすめツールを参考にしてみてください。それぞれの特徴を紹介します。
IIJクラウドデータプラットフォームサービス
- ASTERIA Warpをコアエンジンとしたクラウド型サービス
- GUIでの開発&約90種類の豊富なアダプターでデータ連携先が豊富
- 個人情報などの機微データも安全に取り扱えるセキュリティ
tasokarena (NTTテクノクロス株式会社)
- NTT独自のPk-匿名化技術を実用化
- 合成データ生成で分析精度・範囲を拡大
- マスキングツールで個人情報を削除
Insight Masking (株式会社インサイトテクノロジー)
- 日本語AIで個人情報を自動検出しマスキング。
- 整合性を維持し安全な匿名データを生成
- 高速処理で大量データのマスキング工数を削減
個人情報マスキングAIツール (株式会社ユーザーローカル)
- AIによる個人情報の自動検知
- GUIとWebAPIで柔軟に導入可能
- クラウドとオンプレミスの両環境に対応
PK Masking (エクセルソフト株式会社)
- 静的・動的マスキングで機密データを柔軟に保護します。
- 金融データ等の機密情報に対し高度な保護規則を適用します。
- 一貫したマスキングでセキュリティと分析精度を両立
AimeMasking (株式会社アイメソフト・ジャパン)
- 人名や住所など多様なデータカテゴリに対応
- 同等名詞の置換でデータの意味を保持
- 日英、多様なファイル形式に対応。
Accelario AI Copilot (Accelario Software Ltd.)
- 最新情報の即時処理で、迅速な意思決定と開発を支援。
- データ自動化で業務効率を最適化
- オンプレとマルチクラウドのデータを一元管理
フリーテキストマスキング
「フリーテキストマスキング」は、フリーテキスト内に記された個人情報を自動で判定し、個人が特定されない形式へと加工します。オフライン環境でマスキングできるため、より安全にデータを取り扱えるでしょう。なお、提供元の株式会社アグレックスはもともと、住所や金融機関、学校、姓名などの各種マスター製品を提供する企業です。これまでに培ったデータクレンジングノウハウと独自のアルゴリズムや各自データを追加することで、精度の高い検出を実現しています。
まとめ
企業にとってデータマスキングツールは、リスク回避およびデータ活用のために欠かせないものです。信頼性が高く、また自社にとって扱いやすいツールを選びましょう。なお、自社のニーズを満たすツールがどれなのか、判断するためには導入前の情報収集が必須です。資料請求で詳細情報を確認し、比較検討に役立ててみてください。


