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グローバル原価管理における課題や解決策は?気を付けるべき点も解説

2024年01月09日 最終更新

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グローバル原価管理における課題や解決策は?気を付けるべき点も解説

国内と国外では原価管理の仕組みや手法がことなっており、国内の企業なら問題なくても、グローバル基準での原価管理が難しいと感じている企業も多いのではないでしょうか。この記事ではグローバル原価管理の課題や推進方法、注意点などを解説します。最適なコスト構造を実現する参考にしてください。

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グローバル原価管理における課題

日本の企業が抱えるグローバル原価管理における課題は、そもそも原価管理ができていないことです。良質な商品を必要量届けることばかりに注力してきた結果、原価管理がおろそかになっていました。企業で統一した方法がなく、各拠点に任せているケースも少なくありません。

拠点が国内のみにある場合は、まだ管理しやすいでしょう。しかし、海外に複数の拠点を持つと、拠点任せの原価管理では限界が訪れます。具体的には以下の問題が発生します。

  • ■海外拠点の原価状況を把握しづらい
  • ■拠点間で原価や生産性を比較できない
  • ■原価管理体制が整っていないため、担当者変更時に支障をきたす
  • ■採算のシミュレーションが難しい
  • ■ある拠点で有効だった原価管理の方法や改善施策がほかの拠点で通用しない
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グローバル原価管理の推進方法

上述した課題を解決し、グローバル原価管理を推進する方法を4ステップに分けて紹介します。

1.原価管理モデルを策定する

課題を整理し、それらを解決する将来像を描きましょう。具体的には、以下のことを明らかにします。

  • ■原価管理の目的
  • ■原価管理体系(コンセプト、PDCAサイクルなど)
  • ■基本項目定義(原価費目、原価部門、工程区分など)
  • ■原価計算方法(費目別原価計算、原材料費計算など)
  • ■主要KPI

いくつかの海外拠点における原価管理モデルを、上記の設定に基づいて更新します。

2.原価管理システムを構築する

前のステップで原価管理モデルを導入したら、次はそれを実現するためのシステムを構築します。原価管理システムを構築し、必要なデータを収集できる体制を整えましょう。

どのようなデータを収集すべきかは、原価管理の目標によって異なります。たとえば、特定の原料の使用量を管理したいのであれば、その使用量を収集する仕組みが必要です。また、従業員の作業効率を高めたいのであれば、単位時間当たりの処理速度などがデータ収集の対象になるでしょう。

3.作成案を実行する

ここまでのステップでインフラの整備までが終わったため、次は実行に移ります。原価管理モデルに従って新たな体制で原価管理を実行し、データを収集しましょう。

実行に当たって注意すべきなのは、関連部門の理解を得る必要があることです。営業部門などの、直接製造に関わらない部門の理解も欠かせません。製造方法や原価管理方法、計算方法が変わる以上、ほかの部門にも影響が及ぶ可能性があるためです。

原価管理は製造部門だけでなく、組織が一丸となって取り組むべき課題だと考えましょう。また、計画をすべて一度に実行しようとすると負担が増えすぎ、頓挫する可能性があります。小規模の実施を段階的に進めていきましょう。

4.評価・改善を行う

ステップ3で収集したデータを評価し改善活動を行う段階です。良い効果が得られた施策は導入規模を広げていきます。各拠点で導入を進め、導入した拠点ではその後も定着するように努めましょう。また、複数の施策を実施した場合は、どの施策がもっとも優れているか比較・分析しましょう。

一方、思ったような効果が得られなかった施策は改善が必要です。改善点を整理し、次のアクションへつなげる必要があります。はっきりと改善点が分からない場合は、さらに詳細なデータ収集を行ってもよいでしょう。

グローバル原価管理を進めるためのポイント

続いて、グローバル原価管理を進めるためのポイントを3つ解説します。

基準の統一

拠点間で原価計算の基準が異なると、同じ項目でも実際には異なる内容を反映することになります。以下の基準を統一し、計算方法の違いによる結果の差異を排除しましょう。

  • ■勘定科目体系や勘定科目に含まれる費用
  • ■間接費などの配賦基準の計算方法
  • ■操業度や稼働率など、計算の前提となる用語の定義
  • ■拠点間取引や内部振替に関する処理の基準・手続

すべてを急に統一させようとすると現場に混乱をもたらすかもしれません。重要性の高いものから順次導入しましょう。

柔軟な原価計算方法の採用

前項で解説した内容と矛盾するようですが、原価計算方法には柔軟性も必要です。なぜなら、拠点や工程によって異なる計算方法が求められる可能性があるためです。

たとえば、箱に商品を詰める作業工程がある2つの拠点A・Bを例に考えましょう。Aだけが機械を導入し、Bは人力でその作業をやっているとします。

人力であれば、箱に詰める商品の数が多いほど時間がかかります。しかし、機械であれば商品数に関係なく瞬時に梱包できるかもしれません。この場合、拠点Bでは商品数と原価(人件費)が比例し、拠点Aではしないことになります。

このようなケースでは、同じ作業工程でも原価の計算方法を統一するのは困難です。したがって、現場の状況を踏まえて計算方法を変えられるように柔軟性が求められます。

データ収集のスピード向上

データ収集における精度とスピードはトレードオフの関係にあります。トレードオフとは、どちらかを優先すると、もう一方は手放さなければならないということです。

時間をかけたほうがデータの精度は高まります。しかし、円滑にPDCAサイクルを回すにはスピードも重要です。機械で自動収集できるデータはよいですが、レポートなど人手が必要なデータ収集は、増えると改善活動の妨げになります。

精度とスピードのどちらをどこまで優先するかは企業の方針次第です。しかし、どちらかのみを追求しすぎず、ある程度のところで妥協しなければならない点には留意しましょう。

グローバル原価管理を推進し、コスト構造を最適化しよう!

グローバル原価管理を推進するステップは掴むことができたでしょうか。グローバル原価管理を進めるうえで注意すべきポイントは以下の3つです。

  • ■基準の統一
  • ■柔軟な計算方法の採用
  • ■データ収集のスピード向上

以上を踏まえてグローバル原価管理を推進し、コスト構造を最適化しましょう。

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