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給与明細の電子化には同意書が必要!関連する法律や導入の流れを解説

給与明細の電子化には同意書が必要!関連する法律や導入の流れを解説

給与明細の電子化は、会社(雇用者)・従業員(被雇用者)双方にとってメリットがある利便性の高いシステムです。しかし、電子化による業務削減等のメリットを享受するためには法律で条件が定められており、従業員から事前に同意を得る必要があります。

この記事では、従業員の同意が必要な法的根拠を解説し、給与明細電子化における導入ポイントや同意が得られない場合の対処法を紹介します。関連製品の一括資料請求も可能なため、製品をじっくり検討したい方はぜひご利用ください。

この記事は2023年11月時点の情報に基づいて編集しています。
目次
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    給与明細電子化に同意書が必要な法的根拠

    所得税法231条によると、企業には給与明細の交付義務があり、従業員の承諾を得れば電子化されたデータにより提供できると明記されています。ただし、従業員から請求があった場合は、紙による給与明細書を交付しなくてはなりません。

    この法律によれば、給与明細の電子化は事前に従業員へ説明し、同意を得ることで導入できます。

    参考:所得税法|e-Gov法令検索

    給与明細電子化を導入する前に知っておきたい4つのポイント

    給与明細を電子化するうえで、準備しておくべきポイントを紹介します。

    給与明細電子化導入前のポイントイメージ図

    給与明細データの交付方法を決定

    給与明細を電子化すると、自社の従業員へ明細を一斉に配布できます。ただし、パソコンやスマートフォンを所有していない従業員がいる可能性もあるため、あらかじめ端末の所持状況を調べておきましょう。

    給与明細データの交付方法は、主にメール配信とクラウドサービス上での配信の2種類があります。従業員への聞き取りを行ったうえで、自社に適した交付方法に対応したシステムを選びましょう。なお給与明細電子化システムには、メール・Webサイトどちらか一方に対応したものと、いずれにも対応できる製品があります。

    従業員から同意書を取得する

    給与明細を電子化するために必要な同意書は、Webサイト上で配布されているテンプレートを活用するか、給与明細電子化システムから同意を得る方法があります。システムで同意を得るには、明細発行画面の初回のログイン時に承諾書を表示し、従業員に「同意する」を選択してもらうことで意思確認ができます。製品により多少フローは異なりますが、システムを用いた方が効率的なため、給与明細電子化に先駆けて給与明細システムを検討するのもおすすめです。

    関連記事 【2025年版】Web給与明細システム17選比較!選び方と無料で使える製品も紹介

    従業員から同意を得る手順

    同意書の取得フローから同意書に書くべき内容までを以下にまとめました。

    ■同意書の取得手順
    • 1.給与明細電子化に関する同意書を用意する
    • 2.受給者にシステムや制度を説明する
    • 3.従業員(被雇用者)に意思確認を行い同意を得る
    ■交付者が受給者に提示すべき内容
    • ●電子交付する書類の名称
    • ●電磁的方法の種類やその具体的な方法(Eメール、社内LANの選択など)
    • ●受信者ファイルへの記録方法
    • ●交付予定日
    • ●交付開始日

    なお、承諾を得るための法的な記載事項や書式等は存在しません。交付者が提示した情報に受給者が同意し、「電子交付について承諾する旨、承諾日、受給者氏名」を得ることで承諾したとされます。ただし、令和5年の税制改正により、期日までに同意する・しないについて回答しなかった場合、同意したとみなされるため、あらかじめ従業員に周知しておくとよいでしょう。

    参考:1. 基本的な事項及び2.事前承諾|国税庁
    参考:源泉所得税の改正のあらまし 令和5年4月|国税庁

    セキュリティの確保

    給与明細の電子化には、誤配付や紛失の防止など、セキュリティ面でのメリットがあります。その利点をさらに高めるためには、電子化特有の情報流出経路を塞いでおくことも必要です。

    総務・経理担当者は、給与明細に限らず、従業員のセンシティブな個人情報を管理しているため、担当者のパソコンのウイルスやスパイウェア対策は欠かせません。給与明細を電子化するのであれば、一般的なセキュリティ対策に加えて、入力ミスやメール誤送信防止のためのチェック体制を整備しましょう。さらにこれらに関連する機能の有無を各ベンダーに確認しておくのもおすすめです。

    そのほか従業員に対しては定期的なパスワード変更などを推奨し、セキュリティ意識の向上をこころがけましょう。

    給与計算・会計システムとの連携

    給与明細電子化システムは、勤怠管理システムや給与計算ソフトの情報と連携して明細作成を効率化できます。また、会計・税務申告ソフトと連携すれば、源泉徴収票や年末調整業務も一貫して行えます。

    給与明細の配布に限らずさまざまな関連業務の効率化を求める場合は、既存のシステムとデータ連携できるかを必ず確認しましょう。給与明細電子化システムと他システムとの同時導入、システム全体の入れ替えによって得られるメリットも検討し、全社的なシステム構築を視野に入れることが重要です。

    給与明細電子化システムの導入を検討している方は、以下のボタンからおすすめ製品の資料を一括請求できます。ぜひご活用ください。

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    給与明細電子化に従業員が同意しない場合の対応

    ここでは、給与明細の電子化において従業員からの同意が得られない場合の対応法について解説します。

    同意を得られるよう個別に説得する

    給与明細の電子化に反対する従業員が少ない場合は、個々でヒアリングを行い、可能な限り同意を得られるよう説得するのが望ましいでしょう。なぜ紙での発行を望むのかを聞き取って解決策を検討したり、電子化による従業員側へのメリットを伝えたりしてみてください。給与明細電子化における従業員側のメリットは以下のとおりです。

    • ●過去の明細の管理が容易になる
    • ●時間や場所に囚われず明細を確認できる
    • ●紛失のリスクや再発行の手間がなくなる

    給与明細電子化のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

    関連記事 給与明細電子化とは?電子化のメリット・デメリットを解説

    給与明細データを印刷し紙で配布する

    「受け取るために必要な端末が用意できない」「機械が苦手なので紙で受け取りたい」など、従業員のさまざまな事情により電子化に同意してもらえないケースも多々あります。同意が得られない場合は、給与明細の電子データを紙に印刷して配布しましょう。

    給与明細電子化システムを導入すれば、給与明細の作成や管理も効率化できるため、従業員の一部から同意が得られない場合でも十分に工数削減が期待できます

    受給者から同意を得て給料明細電子化を導入しよう

    給与明細の電子化の導入過程では、従業員の状況、そして業務システムなど、会社や業務の全体をあらためて見直す取り組みが必要です。

    もし給与明細電子化に同意しない従業員がいる場合は、電子化のメリットを丁寧に説明してみてください。また無料トライアルや体験デモを活用し、操作画面を事前に共有することで従業員の不安が解消されるケースもあります。給与明細電子化システムを導入する際には、前もって従業員の同意を得られるよう準備しましょう。

    若林 宏岳
    若林 宏岳さんのコメント

    新型コロナの流行で給与明細を手渡しすることが困難となり、給与明細や源泉徴収票を電子化する会社が急速に増加しています。給与明細の電子化には従業員の同意書を入手する必要があり、他のシステムとは異なり会社の一存で導入することはできません。しかしながら、給与明細の印刷、郵送のコスト削減やこれらにかかる人件費削減など電子化により得られるメリットは大きいです。

    電子化に同意しない従業員に対しては、個別に紙媒体での給与明細の交付する必要があります。できるだけ多くの従業員から同意を得るためには、電子化による従業員側のメリットの説明や事前アンケートを実施して従業員の懸念点を解消しておくことがポイントとなります。

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