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IT資産管理ツールとMDMやSAMの違いは?管理範囲で見る使い分け

IT資産管理ツールとMDMやSAMの違いは?管理範囲で見る使い分け

IT資産管理ツールは、社内のPCやサーバー、ソフトウェアを台帳にまとめ、ライセンスや操作の状況まで把握するためのツールです。MDMはスマートフォンなどモバイル端末の設定と制御、SAMはソフトウェアライセンスの適正な利用、固定資産管理は会計上の資産管理が主な目的であり、管理する範囲が異なります。この記事では、似たツールとの違いと併用の考え方、IT資産管理ツール同士で差が出る点を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■あわせて管理したい範囲別
    ■管理したいOS別

    IT資産管理ツールと似たツールの違いは管理の目的

    IT資産管理ツールと名前や機能が似たツールは複数あります。違いを理解するには、何を管理の対象にし、何のために管理するのかを比べると整理しやすくなります。まずはIT資産管理ツールの役割を確認し、似たツールとの違いを一覧で示します。

    IT資産管理ツールが担う範囲

    IT資産管理ツールは、社内にあるPCやサーバー、周辺機器、ソフトウェアの情報を集め、資産台帳として一元管理するためのツールです。端末からハードウェア構成やインストール済みソフトウェアを自動で収集し、ライセンスの保有数と照合します。

    製品によっては、USBメモリの利用制限や操作ログの記録、ソフトウェアの配布といった機能も備えています。資産を数えるだけでなく、端末の使われ方まで管理できる点が、ほかのツールとの違いを考える出発点です。

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    似たツールとの違いの一覧

    IT資産管理ツールと混同されやすいツールの主な違いを、管理の対象と目的で整理すると次のとおりです。実際の製品では機能の重なりがあり、IT資産管理ツールがMDMやSAMの機能を含む場合もあります。

    ツール主な管理対象と目的
    IT資産管理ツールPCやサーバー、ソフトウェアを台帳化し、ライセンスや操作の状況を把握する
    MDMスマートフォンやタブレットの設定と制御、紛失時の対応を行う
    SAMソフトウェアライセンスの購入から廃棄までを管理し、適正な利用を保つ
    固定資産管理システム会計上の資産として取得価額や減価償却を管理する
    EDR端末上の不審な動きを検知し、攻撃への対応を支援する

    IT資産管理ツールとMDMの違い

    MDM(Mobile Device Management)は、スマートフォンやタブレットを管理するためのツールです。IT資産管理ツールと機能が重なる部分もありますが、得意とする端末の種類とできる操作に違いがあります。併用する場合の考え方もあわせて紹介します。

    管理する端末の種類の違い

    IT資産管理ツールは、主にWindowsなどのPCとサーバーを対象に発展してきました。一方のMDMは、iOSやAndroidといったモバイル端末のOSが用意する管理の仕組みを使い、端末を遠隔で管理します。

    そのため、PCの詳細なソフトウェア情報や操作ログはIT資産管理ツール、スマートフォンの設定配布はMDMが向いているという分担になりやすい傾向です。最近は、PCとモバイル端末をまとめて管理するUEM(統合エンドポイント管理)と呼ばれる製品もあり、境界は製品ごとに異なります。

    できる操作の違い

    MDMの代表的な操作は、Wi-Fiやメールの設定の一括配布、アプリの配布や利用制限、紛失した端末の画面ロックやデータの遠隔消去です。持ち歩く端末を前提に、紛失や盗難への備えを重視しています。

    IT資産管理ツールは、台帳の整備やライセンスの照合、ソフトウェア配布や更新プログラムの適用状況の確認が主な役割です。PCの遠隔ロックや消去に対応する製品もありますが、対応の有無は製品によって異なるため、必要な操作を一覧にして確認しましょう。

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    併用するときの役割分担

    PCとスマートフォンの両方を業務で使う企業では、IT資産管理ツールとMDMを併用するケースがあります。その場合は、どちらの台帳を正とするか、端末の登録や廃棄をどちらで記録するかを先に決めておくことが大切です。

    台帳が2つに分かれたままだと、同じ利用者の端末を別々に探す手間が生じます。MDMの端末情報をIT資産管理ツールに取り込めるか、CSVなどで定期的に統合できるかを確認すると、全体の端末数を1か所で把握できます。

    IT資産管理ツールとSAMや固定資産管理の違い

    IT資産管理ツールは、ソフトウェア資産管理(SAM)や固定資産管理システムとも混同されることがあります。どれも資産を管理しますが、管理の観点が技術面か、契約面か、会計面かで役割が分かれます。

    SAMはライセンスの適正利用が目的

    SAM(Software Asset Management)は、ソフトウェアのライセンスを購入から割り当て、廃棄まで管理し、契約どおりに利用されている状態を保つ取り組みです。国際規格ISO/IEC 19770-1で、そのプロセスの考え方が示されています。

    IT資産管理ツールのライセンス管理機能はSAMを支える道具の一つです。ただし、ライセンスの契約条件や証書の保管、購入手続きの管理まで含めるには、運用ルールや専用の機能が必要な場合があります。ツールで集めたインストール情報を、契約情報と照らし合わせる体制を整えましょう。

    固定資産管理は会計上の資産管理

    固定資産管理システムは、取得価額や耐用年数、減価償却費といった会計と税務の情報を管理するためのシステムです。PCも金額などの条件によっては固定資産として扱われますが、管理の目的は帳簿上の資産を正しく計上することにあります。

    一方、IT資産管理ツールは、端末の設置場所や利用者、入っているソフトウェアといった実際の利用状況を把握します。両者の資産番号を共通にしておくと、廃棄したPCが会計上の台帳に残っているといったずれを見つけやすくなります。

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    ログ管理やEDRなどセキュリティ製品との使い分け

    IT資産管理ツールの中には、操作ログの記録や外部媒体の制御といったセキュリティ機能を備える製品があります。そのため、ログ管理ツールやEDRとの違いがわかりにくい場合があります。目的と得意な場面で比べてみましょう。

    操作ログ機能との重なり

    IT資産管理ツールの操作ログは、ファイル操作や外部媒体への書き出し、Webサイトの閲覧など、従業員の端末上の操作を記録するものです。情報の持ち出しを抑止し、問題が起きた際に経緯を確認する目的で使われます。

    サーバーやネットワーク機器のログまで横断して集めて分析したい場合は、統合ログ管理ツールが候補に入ります。IT資産管理ツールのログ機能で足りるかは、記録したい機器の範囲と保存期間、検索のしやすさを基準に判断しましょう。

    EDRは攻撃の検知と対応が目的

    EDR(Endpoint Detection and Response)は、端末上のプロセスや通信を監視し、マルウェアなどによる不審な動きを検知して、調査や隔離を支援する製品です。外部からの攻撃への対応を主な目的としています。

    IT資産管理ツールは攻撃の検知を目的とした製品ではないため、EDRの代わりにはなりにくいと考えましょう。一方で、EDRを導入していない端末を台帳で見つけたり、更新プログラムが未適用の端末を把握したりする場面では、IT資産管理ツールの情報が役立ちます。

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    IT資産管理ツール同士で差が出るポイント

    同じIT資産管理ツールでも、製品によって提供形態や対応する端末、セキュリティ機能の範囲が異なります。似たツールとの違いを踏まえたうえで、製品同士を比べる際に差が出やすい点を整理します。

    提供形態と社外の端末への対応

    IT資産管理ツールには、管理サーバーを社内に置くオンプレミス型と、提供会社の環境を使うクラウド型があります。クラウド型は、インターネットにつながっていれば社外のPCからも情報を集めやすい点が特徴です。

    オンプレミス型は、操作ログなどのデータを社内に保管したい場合に選ばれることがあります。社外のPCを管理するには、中継サーバーの設置やVPN接続が必要になる場合もあるため、テレワークの割合とあわせて確認しましょう。

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    対応OSと管理できる機器の範囲

    対応するOSは製品によって異なります。Windows向けの機能が中心の製品もあれば、MacやLinuxにも対応する製品もあります。同じ製品でも、OSによって取得できる情報や使える制御機能が違う場合があります。

    複合機やネットワーク機器、エージェントを入れられない機器を台帳に載せたい場合は、ネットワーク上の機器を探して登録する機能の有無も比べたい点です。自社の端末をOS別に数え、すべてを同じ水準で管理できるかを確認しましょう。

    操作ログと制御機能の深さ

    操作ログや外部媒体の制御は、製品によって記録できる項目や制御の細かさに差が出やすい部分です。例えば、USBメモリを一律に禁止するだけか、許可した機器だけ使えるようにできるかといった違いがあります。

    記録の項目を増やすと、ログの保存容量や管理者の確認作業も増えます。何を記録すれば社内規程の目的を満たせるかを先に決め、その項目に対応しているかを製品資料で確かめると、過不足のない製品を選びやすくなります。

    管理範囲で比べるIT資産管理ツール一覧

    IT資産管理ツールとMDMなど似たツールの違いは、管理できる機器とOSの範囲に表れます。この記事で紹介する製品を、管理範囲の観点で一覧にまとめました。

    製品名特徴
    LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版IT資産管理とMDMの機能を搭載。PC・スマホ・Microsoft 365を一元管理し、macOSの制御にも対応
    MaLionCloudWindows・MacのPC情報や操作ログを一元管理。MDMオプションとの組み合わせでスマホ管理にも対応
    WatchyWindows端末向けのクラウド型。ハード・ソフト情報の収集や操作ログ管理など、必要な機能を選択可能
    OPTiM Biz Premiumスマホ・PC・SaaS・ID・物品を一元管理。MDMによる遠隔ロックやワイプ、QRコードを使った棚卸に対応
    ISM CloudOne (IT資産管理)Windows・Mac・スマートデバイス・複合機などを管理。セキュリティ状態の自動診断にも対応
    AssetViewハードウェア台帳やライセンス台帳など4つの管理台帳を作成。PCのログ管理やセキュリティ対策にも対応
    QND Premium/StandardPC・スマホ・ソフトウェアの資産情報を管理。Windows・Macの操作ログ取得や外部メディアの制御に対応
    PCLC-Web端末・ソフトウェア・ライセンス情報をWebで一元管理。申請・承認フローや通知機能にも対応

    管理する機器とOSの範囲で選ぶ製品

    PC中心の製品、スマートフォンまで管理できる製品、操作ログや外部媒体の制御に対応した製品など、管理範囲の異なる製品を紹介します。自社で管理したい機器とOSを思い浮かべながら読み進めてください。

    LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版

    エムオーテックス株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. 使いやすい管理コンソールでPC・スマホ・M365をクラウド一元管理
    2. IT 資産管理・操作ログ管理など PC 管理に必要な機能を網羅
    3. Microsoft 365 にアクセスするユーザーの利用状況を見える化

    エムオーテックス株式会社が提供する「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」は、IT資産管理とMDMの両方の機能を備えたクラウド型のツールです。PCやスマートフォン、Microsoft 365を一つの管理コンソールで扱えます。ハードウェアや設定情報の自動収集に加え、PC操作ログの取得や記録メディアの利用制御、Windowsのアップデート管理にも対応。プリンターやルーターなど、エージェントを導入できない機器も台帳で管理できます。PCとモバイル端末の管理を統合したい企業の候補です。

    MaLionCloud

    株式会社インターコム
    《MaLionCloud》のPOINT
    1. Windows、Mac、スマホを一元管理
    2. IT資産を見える化して、ライフサイクルを徹底管理
    3. 労働状況の見える化で、長時間労働・サービス残業を把握・是正

    株式会社インターコムが提供する「MaLionCloud」は、WindowsとMacのPCを一元管理できるクラウド型の運用管理ツールです。インベントリ収集やライセンス管理、操作ログの取得、操作制限に対応し、社外にあるPCの利用状況もWebブラウザーから確認できます。スマートフォンの管理には、オプションのMDMサービス「BizMobile Go!」を組み合わせる構成です。PCの情報漏えい対策を中心に、必要に応じてモバイル端末にも管理範囲を広げたい企業に適しています。

    Watchy

    株式会社スタメン
    《Watchy》のPOINT
    1. PC1台100円〜で手軽に始められる
    2. IT資産管理〜ログ管理まで幅広く管理ができる
    3. 運用の保守点検負担が少ないクラウドサービス

    株式会社スタメンが提供する「Watchy」は、Windows端末のIT資産情報を自動収集するクラウド型のIT資産管理ツールです。ハードウェアやソフトウェアの情報収集に加え、Windows Updateの適用状況確認、USBドライブやフォルダー、スクリーンの監視にも対応しています。モジュール設計を採用しており、必要な機能だけを選んで契約できる点が特徴です。まずはWindows PCの資産管理から始め、運用状況に応じてログ管理などの機能を追加したい企業に向いています。

    OPTiM Biz Premium

    株式会社オプティム
    《OPTiM Biz Premium》のPOINT
    1. 「スマホ・PC・ID・SaaS・物品」、あらゆる資産を一元管理
    2. MDM市場No.1の国産MDMを含むIT資産管理をワンパッケージでご提供
    3. セキュリティ対策評価制度に向けた対策もお任せください

    株式会社オプティムが提供する「OPTiM Biz Premium」は、スマートフォンやPCの端末管理に、SaaS管理、ID管理、物品管理を加えて一元化するクラウド型のサービスです。WindowsやMac、iOS、Androidなどの端末に対応し、MDMによる遠隔ロックやデータ消去も可能です。さらに、SaaSアカウントの管理や、QRコードを使った物品の棚卸にも対応しています。PCやスマートフォンだけでなく、SaaSやID、備品までまとめて管理したい企業の選択肢です。

    ISM CloudOne (IT資産管理) (クオリティソフト株式会社)

    《ISM CloudOne (IT資産管理)》のPOINT
    1. PCからスマートデバイス、プリンタ・複合機まで一元管理
    2. 自動脆弱性診断により、社内外端末のセキュリティ状態を簡単把握
    3. グローバル環境対応で、海外端末の管理も可能

    AssetView (株式会社ハンモック)

    《AssetView》のPOINT
    1. PCの管理・セキュリティ対策を包括的に実現!
    2. 多彩な機能をひとつの画面で操作・管理でき、使いやすい!
    3. 導入コスト・環境に合わせた理想的な管理が可能

    QND Premium/Standard (クオリティソフト株式会社)

    《QND Premium/Standard》のPOINT
    1. 社内外問わずマルチデバイスの一元管理が可能!
    2. 32億以上のデータベースに登録された不審なサイトへの接続制限!
    3. 個人情報・機密情報を自動探査でリネームし可視化!

    PCLC-Web (ヤマトシステム開発株式会社)

    《PCLC-Web》のPOINT
    1. 点在するIT資産をWebで確認可能。
    2. ライセンス保有・利用を見える化しコスト最適化を促進。
    3. Web化された申請・承認フローと通知で運用手続きを迅速化。

    まとめ

    IT資産管理ツールは、PCやソフトウェアを台帳化し、ライセンスや操作の状況まで把握するツールです。MDMはモバイル端末の制御、SAMはライセンスの適正利用、固定資産管理は会計上の管理、EDRは攻撃への対応が主な目的で、違いは管理の範囲にあります。自社に必要な範囲を決めたうえで、提供形態や対応OS、ログ機能の違いを資料請求で比べてみてください。

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