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IT資産管理ツールはどう動く?情報収集から端末制御までの仕組み

IT資産管理ツールはどう動く?情報収集から端末制御までの仕組み

IT資産管理ツールは、管理サーバーと各端末が通信し、端末の情報を集める、台帳やライセンスと照合する、端末へ設定や制御を返す、という3つの動きをくり返す仕組みです。どの方式で情報を集めるか、社外の端末とどう通信するかで、把握できる範囲や導入の手間が変わります。この記事では、IT資産管理の仕組みを構成要素から順に整理し、製品を比べる前に知っておきたい方式の違いを解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■情報の収集方式別
    ■社外端末の管理方法別

    IT資産管理ツールの仕組みは3つの要素で成り立つ

    IT資産管理ツールは、管理サーバーと管理画面、端末側のプログラム、その間の通信という3つの要素で動いています。まずは全体の構成をつかんでおくと、収集方式や提供形態の違いが理解しやすくなります。

    管理サーバーと管理画面

    管理サーバーは、端末から届いた情報をためて整理する中心の役割を担います。社内に設置するオンプレミス型と、提供会社のクラウド環境を使うクラウド型があり、どちらも内部にデータベースを持っています。

    管理者は、Webブラウザや専用ソフトで開く管理画面から、端末の一覧やソフトウェアの導入状況、警告の内容を確認します。端末への設定変更やソフトウェアの配布も、この管理画面から指示するのが一般的な流れです。

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    端末側で動くエージェント

    エージェントとは、管理対象のPCやサーバーにインストールして常駐させる小さなプログラムです。端末の中から情報を読み取って管理サーバーへ送り、管理サーバーからの指示を受け取って実行します。

    端末の内側で動くため、インストールされたソフトウェアの一覧や更新プログラムの適用状況、USB機器の接続といった細かな情報まで扱えます。一方で、全端末への配布と、OSの更新にあわせたエージェントのバージョン管理が必要です。

    情報が行き来する通信の流れ

    多くの製品では、エージェントが決められた間隔や起動時に管理サーバーへ接続し、情報の送信と指示の受け取りを行います。端末から接続する形をとるため、管理サーバーから端末へ直接つなぐ必要がない構成も見られます。

    収集の間隔を短くすると情報は新しくなりますが、端末数が多い環境では通信量や管理サーバーの負荷が増えます。通信に使うポートや暗号化の方式、収集間隔を変更できるかは、ネットワーク担当者とあわせて確認しておきましょう。

    端末の情報を集める方式の違い

    IT資産管理ツールの情報収集には、端末にエージェントを入れる方式と入れない方式、ネットワーク上の機器を探す方式があります。方式によって集められる情報の深さと導入の手間が異なるため、組み合わせて使う製品もあります。

    エージェント型の収集

    エージェント型は、端末にインストールしたエージェントが、ハードウェアの構成やOSのバージョン、ソフトウェアの一覧を読み取って送る方式です。端末がオフラインの間に記録した操作ログを、次に接続したときにまとめて送れる製品もあります。

    端末の内部情報を継続して集められるため、ライセンス管理や操作ログの取得まで行いたい場合に向いています。ただし、エージェントを入れられない機器は対象外です。複合機やネットワーク機器などは、別の方法で把握する必要があります。

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    エージェントレス型の収集

    エージェントレス型は、端末にプログラムを入れず、管理サーバーからネットワーク越しに情報を問い合わせる方式です。Windowsの管理機能やSNMP(ネットワーク機器の状態を取得する通信の決まりごと)などを使って情報を取得します。

    端末ごとの配布作業がいらないため、導入の負担を抑えやすい点が利点です。その一方で、問い合わせのたびに端末がネットワークにつながっている必要があり、取得できる項目も端末の設定や権限に左右されます。社外に持ち出すPCの把握は難しくなる場合があります。

    ネットワーク探索による未登録機器の検知

    ネットワーク探索は、社内ネットワークに接続している機器を一定の範囲で調べ、台帳にない機器を見つける仕組みです。IPアドレスやMACアドレス(機器ごとに割り当てられた識別番号)をもとに、管理されていない機器の接続を検知します。

    個人のPCや申請されていない機器の持ち込みに気づくきっかけとなり、検知後に通信を遮断する機能と組み合わせる製品もあります。ただし、探索の範囲や時間帯によっては見逃しが起こるため、台帳の棚卸しと併用することが大切です。

    集めた情報を台帳とライセンスに照合する仕組み

    IT資産管理ツールは、集めた情報をそのまま表示するだけでなく、資産台帳やライセンスの保有数と照らし合わせて差を示します。この照合の仕組みがあることで、表計算ソフトの台帳では手間のかかった照合作業を減らせます。

    インベントリ情報で台帳を更新する

    エージェントなどで集めた端末の構成情報は、インベントリ情報と呼ばれます。管理サーバーは、コンピューター名やシリアル番号を手がかりに、受け取ったインベントリ情報を台帳の該当する端末に結びつけて更新します。

    一方、購入日や利用者、設置場所、リース期限といった情報は端末から読み取れないため、人が入力するか、人事や購買のデータから取り込みます。自動で集まる項目と人が入れる項目を分けて運用ルールを決めておくと、台帳の内容がずれにくくなります。

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    ライセンスの保有数と利用数を比べる

    ライセンス管理では、端末にインストールされているソフトウェアの一覧と、登録しておいた購入済みライセンスの数を比べます。保有数より利用数が多ければ超過の可能性、少なければ使われていないライセンスの可能性を示します。

    ただし、同じソフトウェアでも版や名前の表記が端末ごとに異なり、自動では同じ製品として数えられない場合があります。ソフトウェア名の名寄せ(表記の違うデータを同じものとしてまとめる作業)を製品側の辞書で補えるかは、選定時に確認したい項目です。

    ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でIT資産管理ツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。

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    IT資産管理ツールが端末を制御する仕組み

    IT資産管理ツールの多くは、情報を集めるだけでなく、管理サーバーから端末へ指示を返す仕組みを備えています。制御の範囲は製品によって異なるため、どの指示をどの単位で出せるかを把握しておきましょう。

    ポリシー配信によるUSBやアプリの制御

    ポリシーとは、端末に守らせる設定のまとまりです。管理者が管理画面でUSBメモリの利用可否や、起動を禁止するアプリケーションを決めると、エージェントがその内容を受け取り、端末上で設定を適用します。

    部署や役職ごとにポリシーを分けられる製品であれば、業務に必要な部署だけUSBメモリを許可するといった運用ができます。例外を認める申請と承認の手順もあわせて決めておくと、現場の業務を止めずに制御を続けられます。

    ソフトウェア配布と更新プログラムの適用

    ソフトウェア配布は、管理サーバーに登録したインストール用のファイルを、指定した端末へ送り、エージェントが自動で導入する仕組みです。OSやアプリケーションの更新プログラムの適用状況を確認し、未適用の端末に配布できる製品もあります。

    多くの端末へ一斉に配布すると、ネットワークが混み合う場合があります。配布の時間帯を分ける、拠点内で配布用の中継役を置くといった方法で負荷を抑えられるかを確認しましょう。配布に失敗した端末を一覧で確認し、再実行できるかも大切な観点です。

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    操作ログの記録と保存

    操作ログとは、端末上でのファイル操作やWebサイトの閲覧、外部記憶媒体への書き出しなどの記録です。エージェントが端末の中で記録し、管理サーバーへ送ってまとめて保存します。

    情報漏えいが疑われる場面で、誰がいつ何をしたかを確認する手がかりとして役立ちます。ただし、記録する項目を増やすほど保存容量が増えるため、保存期間と対象を決めておく必要があります。従業員の操作を記録する目的は、就業規則や社内規程で明示しておきましょう。

    社外のPCやクラウドサービスを把握する構成

    テレワークでは、社内ネットワークに接続しないPCが増えます。社外の端末やクラウドサービスの利用状況を把握するには、インターネット経由で通信できる構成や、サービス側の情報を取り込む仕組みが必要です。

    インターネット経由で通信する構成

    管理サーバーがクラウド上にある製品では、エージェントがインターネット経由で直接通信するため、社外のPCも社内と同じように情報を集めやすくなります。オンプレミス型では、インターネットに公開した中継サーバーを置いて、社外のPCとの通信を受け付ける構成があります。

    中継サーバーを置く場合は、公開するサーバーのセキュリティ対策と保守を自社で担います。VPN(インターネット上に仮想の専用線をつくる仕組み)に接続したときだけ情報を集める方式では、接続しない端末の情報が古くなる点に注意しましょう。

    SaaS利用の把握とアカウント管理

    SaaS(インターネット経由で利用するソフトウェア)は端末にインストールされないため、エージェントの情報だけでは利用状況がつかめない場合があります。そのため、SaaSの管理画面とAPI(システム同士でデータをやり取りする窓口)で連携し、アカウントやライセンスの割り当て状況を取り込む製品もあります。

    Webの閲覧ログから利用中のサービスを推測する方法もありますが、すべてのサービスを把握できるとは限りません。退職者のアカウントが残っていないかを確かめるため、人事データと照合する運用もあわせて検討しましょう。

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    収集方式で比べるIT資産管理ツール一覧

    IT資産管理ツールの情報収集の方式と、社外のPCを把握しやすいかどうかに注目して、この記事で紹介する製品の特徴を一覧にまとめました。

    製品名特徴
    LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版クラウド型でPC・スマホを一元管理。エージェントを入れられない機器も台帳に登録できる
    System Support best1(SS1)オンプレミスとクラウドを選べる。更新プログラム管理と未登録PCの検知に対応
    MaLionCloudクラウド型でWindows・Mac・スマホを一元管理。インベントリ収集と操作ログに対応
    IIJセキュアエンドポイントサービスIT資産管理とアンチウイルスを一つのクラウドサービスで提供。接続機器の検出に対応
    e-Survey+PC1台へのインストールのみで運用できるエージェントレス型。ライセンス管理に対応
    QND Premium/Standard資産情報の管理に加え、ネットワーク接続検知や操作ログ取得に対応
    ASSETBASE PCスキャンクラウド型で、社内LANに接続していないPCも一元管理。ソフトウェア辞書を標準装備
    エンドポイントマネジメントソリューションTaniumを活用して端末を可視化・制御。エージェント未導入端末の探知にも対応

    情報の集め方と社外PCへの対応で選ぶ製品

    エージェントの有無や管理サーバーの置き方など、仕組みの違いが表れる製品を取り上げました。収集できる情報の範囲や対応OSは、資料請求であわせて確認してください。

    LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版

    エムオーテックス株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. 使いやすい管理コンソールでPC・スマホ・M365をクラウド一元管理
    2. IT 資産管理・操作ログ管理など PC 管理に必要な機能を網羅
    3. Microsoft 365 にアクセスするユーザーの利用状況を見える化

    エムオーテックス株式会社が提供する「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」は、IT資産管理とMDMを兼ね備えたクラウド型のツールです。端末の情報をクラウド上の管理コンソールで台帳にまとめられます。ハードウェアや設定の情報を自動で取得して資産台帳に活用でき、自動取得できない項目は任意項目として管理できます。プリンターやルーターなどエージェントを入れられない機器も、同じ管理コンソールに登録して管理することが可能です。クラウド型の構成で社外のPCまで把握したい企業の候補です。

    System Support best1(SS1)

    株式会社ディー・オー・エス
    製品・サービスのPOINT
    1. シンプルで使いやすい画面で誰でもすぐ操作可能
    2. 必要な機能だけ選択してコストを抑制
    3. 安心のサポート体制で顧客満足度No.1(※)!

    株式会社ディー・オー・エスが提供する「System Support best1(SS1)」は、機器管理、ソフトウェア管理、更新プログラム管理を基本機能とするIT資産管理ツールです。物理サーバーのほか、AzureやAWSといったクラウド基盤上にも管理サーバーを構築でき、サーバー不要で使える「SS1クラウド」も用意されています。未登録PCの検知やネットワーク遮断、外部記憶デバイスの利用制限を組み合わせた統制にも対応しています。管理サーバーの置き方を選びたい企業向けの製品です。

    MaLionCloud

    株式会社インターコム
    《MaLionCloud》のPOINT
    1. Windows、Mac、スマホを一元管理
    2. IT資産を見える化して、ライフサイクルを徹底管理
    3. 労働状況の見える化で、長時間労働・サービス残業を把握・是正

    株式会社インターコムが提供する「MaLionCloud」は、PCやスマートフォンをWebブラウザーから一元管理できるクラウド型の運用管理ツールです。WindowsとMacの端末に対応し、インベントリ収集、各種操作ログの収集、操作制限、ライセンス管理を行えます。管理者はどこからでも利用状況を確認でき、在宅勤務や多拠点の管理にも対応しています。社外のPCをクラウド経由で把握する構成を検討する際に、比べやすい製品です。

    IIJセキュアエンドポイントサービス

    株式会社インターネットイニシアティブ
    製品・サービスのPOINT
    1. IT資産管理と各種セキュリティ機能をアセットレスに導入
    2. AIを駆使した「Aurora Protect」で、未知のマルウェアも検知
    3. 脆弱性の自動抽出から対策までをワンストップで実現

    株式会社インターネットイニシアティブが提供する「IIJセキュアエンドポイントサービス」は、IT資産管理とアンチウイルスの機能を一つのクラウド型サービスで提供します。資産情報の自動取得とアプリ配信、PC操作ログの取得に対応し、ネットワーク上の接続機器を検出して持込PCを検知することも可能です。PCに加えてiOS・Androidの端末も管理でき、MDM機能を使ってテレワーク端末の管理を強化できます。情報の収集と未登録機器の検知を組み合わせたい企業の候補です。

    e-Survey+ (株式会社ニッポンダイナミックシステムズ)

    《e-Survey+》のPOINT
    1. PC1台へのインストールのみで運用可(エージェントレス)
    2. 市場ニーズに対応したライセンス管理機能の強化
    3. 10万ライセンス突破の実績。

    QND Premium/Standard (クオリティソフト株式会社)

    《QND Premium/Standard》のPOINT
    1. 社内外問わずマルチデバイスの一元管理が可能!
    2. 32億以上のデータベースに登録された不審なサイトへの接続制限!
    3. 個人情報・機密情報を自動探査でリネームし可視化!

    ASSETBASE PCスキャン (株式会社内田洋行)

    《ASSETBASE PCスキャン》のPOINT
    1. 社内LANに接続されていないPC資産も一元管理
    2. 脆弱性管理・パッチ適用を効率的にサポート
    3. ソフトウェア辞書を標準装備したSAM機能

    エンドポイントマネジメントソリューション (NTTドコモビジネス株式会社)

    製品・サービスのPOINT
    1. 全端末の状態把握と運用効率の大幅向上。
    2. エージェント未導入端末も探知・隔離できる高度な可視化機能。
    3. 数万〜数十万台の端末を管理可能。

    まとめ

    IT資産管理ツールの仕組みは、管理サーバーとエージェントが通信し、端末の情報を集め、台帳やライセンスと照合し、ポリシーや配布で端末を制御する流れで成り立っています。収集方式はエージェント型やエージェントレス型、ネットワーク探索があり、社外のPCはクラウド型や中継サーバーで把握します。自社の端末の使われ方にあう方式を見極めるため、資料請求で各製品の構成を比べてみてください。

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