ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■端末の登録方式別
- Appleの自動デバイス登録に対応:LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版、CLOMO MDM、FiT SDM、BizMobile Go!、ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント
- Androidのゼロタッチ登録に対応:LINC Biz emm
- 私物端末(BYOD)の管理に対応:BizMobile Go!、Sophos Mobile、VMwareAirWatch
- ■管理するOS別
- Android端末のみを管理:LINC Biz emm
- Macの管理に特化:Jamf for Mac
- WindowsやMacも一元管理:LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版、CLOMO MDM、OPTiM Biz、FiT SDM、IvantiNeuronsforMDM
- スマートフォンとPCの管理に対応:FENCE-Mobile RemoteManager、ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント、Sophos Mobile、VMwareAirWatch
MDMの乗り換えで初期化が要るかは登録方式で決まる
MDMを乗り換える際は、端末ごとに「どの方式で現在のMDMに登録されているか」を最初に確認します。登録方式によって、初期化の要否や再登録の手間、移行後に使える管理機能が変わるためです。
会社所有端末の自動登録と手動登録の違い
MDMへの登録方式は、大きく自動登録と手動登録に分かれます。自動登録は、端末の購入時にシリアル番号を管理サービスへ登録し、初期設定の画面から自動でMDMにつながる方式です。手動登録は、利用者や管理者が構成プロファイルや管理アプリを端末に入れて登録します。
自動登録の端末は、初期化しても同じMDMに戻る仕組みのため、乗り換え時は割り当て先を新しいMDMに切り替えます。手動登録の端末は、旧MDMから外したうえで新しいMDMへの登録をやり直す必要があります。
私物端末で業務領域だけを入れ替える方法
私物端末を業務に使うBYODでは、端末全体ではなく業務用の領域だけをMDMで管理する登録方式が使われます。iPhoneのユーザ登録や、Androidの仕事用プロファイルが代表的です。
この方式で登録した端末は、乗り換え時に業務領域を削除して新しいMDMで登録し直します。写真や個人アプリといった私的なデータは原則として残りますが、業務アプリ内のデータやメール設定は消えるため、事前のバックアップや同期状況の確認を利用者に案内しておきましょう。
iPhone・iPadのMDM移行の進め方
iPhoneやiPadの乗り換えでは、Appleが提供する端末管理の基盤であるApple Business(旧Apple Business Manager)での設定が中心です。対応OSかどうか、監視モードで管理しているかによって進め方が変わります。
対応するOSとMDMなら初期化せずに移行できる
iOS 26・iPadOS 26以降では、Apple Businessから組織所有の端末を別のMDMへ移行する機能が用意されています。対象は自動デバイス登録で管理している端末で、移行元・移行先の管理サービスが必要な条件を満たしていることも前提です。
この方法では、端末を初期化せずにMDMを切り替えられます。ただし、業務アプリやデータを維持するには、移行先MDMでのアプリ配布や設定の引き継ぎなどに条件があります。OSのバージョンに加え、利用中のMDMと移行先の対応状況を事前に確認しましょう。
旧OSの端末は割り当て変更と初期化で移す
新しい移行機能の対象外となる端末は、Apple Businessで端末の割り当て先MDMを新しいMDMに変更してから初期化します。初期化後の初期設定画面で、端末は自動的に新しいMDMへ登録されます。
監視モードとは、組織所有の端末で使える、より細かな制限や設定ができる管理状態のことです。自動デバイス登録で再登録すれば監視モードも再び有効にできます。初期化前には、アクティベーションロックの解除コードを旧MDMから取得しておくと、端末がロックされたまま使えなくなる事態を防げます。
手動登録の端末を自動登録へ切り替える
手動でプロファイルを入れて登録した端末は、自動デバイス登録に必要な設定が行われていない場合があります。この場合は、旧MDMの登録を解除してから新しいMDMへ手動で登録し直す方法が考えられます。
乗り換えを機に自動登録へ切り替えたい場合は、端末の条件に応じてApple Configuratorを使い、Apple Businessに追加する方法があります。この作業では初期化が必要になる場合があるため、業務データのバックアップと作業日程を事前に確認しましょう。
AndroidのMDM乗り換えは管理モードで手順が変わる
Android端末は、GoogleのAndroid Enterpriseという管理の仕組みのなかで、どの管理モードを使っているかによって乗り換えの手順が変わります。初期化が必要な端末を早めに把握しておくことが重要です。
会社所有端末は初期化と再登録が基本
端末全体を会社が管理する「完全管理」のモードでは、別のMDMへ移行する際に初期化と再登録が必要になるのが一般的です。ただし、対応する移行手順は現在の管理方式やMDM製品によって異なるため、初期化せずに移行できる方法がないかも提供会社へ確認しましょう。
ゼロタッチ登録を使っている場合は、初期化の前にゼロタッチのポータルで設定を新しいMDMに変更しておきます。こうすると、初期化後の端末はネットワークにつながった時点で新しいMDMに自動登録される仕組みです。ゼロタッチを使っていない端末は、QRコードなどで1台ずつ登録します。
旧来の管理方式からの移行
Androidには、Android Enterpriseより前から使われていた「デバイス管理者」という管理方式があります。この方式は機能の縮小が進んでおり、古いMDMの運用を続けている場合は、乗り換えとあわせてAndroid Enterpriseへ移行するのが現実的です。
デバイス管理者方式から完全管理モードへ移す場合も初期化が必要です。私物端末であれば仕事用プロファイルへの切り替えで済む場合もあるため、端末の所有形態ごとに移行先のモードを決めておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でMDM(モバイル端末管理)の一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
PC端末を含むMDMの乗り換えで引き継ぐ設定
スマートフォンに加えてWindowsやMacもMDMで管理している場合は、PC特有の設定や登録情報も移行の対象です。端末の種類が増えるほど作業の順番が重要になるため、移行前に対象を整理します。
WindowsとMacの登録情報の付け替え
Macは、iPhoneと同じくApple Businessの自動デバイス登録を利用できます。macOS 26以降の対象端末では、対応するMDM間で初期化せずに移行する方法が用意されています。ただし、移行元・移行先の対応状況や管理設定によって利用条件が異なるため、事前の確認が必要です。対象外の端末では、割り当て変更と初期化による再登録などを検討します。
Windowsは、旧MDMの登録を解除してから新しいMDMに登録し直すのが基本です。Windows Autopilotのような自動登録の仕組みを使っている場合は、登録情報をどの管理サービスに紐づけるかを確認しておきましょう。具体的な手順はMDMごとに異なるため、ベンダーに確認すると確実です。
証明書やネットワーク設定の再配布
MDMは、社内Wi-FiやVPN(社外から社内ネットワークへ安全に接続する仕組み)の設定、認証用の証明書を端末に配布する役割も担っています。旧MDMから端末を外すと、これらの設定も一緒に削除される場合があります。
新しいMDMから同じ設定を配布できるよう、証明書の発行元や認証サーバとの連携方法を事前に確認しておきます。移行日には、社内ネットワークに接続できない端末が出ていないかを、ヘルプデスクと連携して確認しましょう。
MDMの乗り換え後に管理状態を確かめる方法
端末が新しいMDMの管理画面に表示されただけで、乗り換えが完了したとは限りません。設定やアプリが意図どおりに適用されているか、登録漏れの端末がないかを確認して、移行を締めくくります。
ポリシーとアプリの適用状況の確認
乗り換え後は、パスコードの条件や機能制限といったポリシーが、すべての対象端末に適用されているかを管理画面で確認します。iPhoneやiPadでは、監視モードが必要な制限が有効になっているかもあわせて見ておきます。
業務アプリが配布されているか、アプリの設定値が引き継がれているかも確認が必要です。部署ごとに数台を選んで実機で動作を確かめると、管理画面だけでは気づきにくい不具合を見つけやすくなります。
未登録端末と旧MDMの登録情報の整理
端末台帳と新しいMDMの登録一覧を照合し、登録が済んでいない端末を洗い出します。長期の出張中や休職中の利用者の端末は移行が遅れやすいため、個別に連絡して対応日を決めておきましょう。
すべての端末の移行が確認できたら、旧MDMの登録情報を削除し、契約を終了します。紛失時の操作履歴など、監査で必要になる記録は解約前に出力して保管しておくと、後から確認が必要になった場合にも対応できます。
登録方式とOSで比べるMDMの一覧
この記事で紹介するMDMを、端末の自動登録への対応や管理できるOSの観点で一覧にまとめました。現在の登録方式と端末構成に照らして、移行先の候補を絞り込む際に役立ててください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版 | Apple Business・Android Enterprise対応。WindowsやmacOSのPCも管理可能 |
| CLOMO MDM | iOS・Android・Windows・macOSを管理。Android EnterpriseとDEPに対応 |
| OPTiM Biz | iOS・Android・Windows・macOSを管理。クラウドのほか閉域オンプレミスでも構築可能 |
| LINC Biz emm | Android専用のMDM。Androidゼロタッチを利用した端末の自動登録に対応 |
| FiT SDM | DEP(ADE)やAndroid Enterprise Recommendedに対応。PCを含む複数OSを管理 |
| BizMobile Go! | Apple Business Manager・Android EMMでMDM登録を自動化。BYOD端末にも対応 |
| Jamf for Mac | Mac向けの管理サービス。アプリ配布・更新、セキュリティ対策、アクセス制御を一元化 |
| FENCE-Mobile RemoteManager | iOS・Android・Windowsなどの端末を一元管理。アプリ管理や紛失・盗難対策に対応 |
| ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント | DEP機能による端末管理に対応。24時間365日のヘルプデスクを用意 |
| Sophos Mobile | Windows・macOS・Android・iOSを管理。従業員の私物端末を含むBYOD運用に対応 |
| VMwareAirWatch | スマートフォン・タブレット・PCを統合管理するEMM。BYOD端末にも対応 |
| IvantiNeuronsforMDM | iOS・Android・macOS・Windowsなどの端末を一元管理。遠隔での設定や管理に対応 |
端末の登録方式から選ぶ乗り換え先のMDM
自動デバイス登録やゼロタッチ登録への対応状況、管理できるOSを中心に、乗り換え先として検討しやすいMDMを紹介します。旧MDMでの登録方式と照らし合わせながら比較してみてください。
LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版
- 使いやすい管理コンソール・MDM としての基本機能を実装
- Apple Business・Android Enterprise に対応
- スマホに加え、 PC・M365も一元管理
エムオーテックス株式会社が提供する「LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウド版」は、PCとスマホをクラウドで一元管理できるIT資産管理・MDMツールです。Apple BusinessとAndroid Enterpriseに対応しており、自動デバイス登録によってMDM構成プロファイルのインストールや監視モードへの適用を自動化できます。Androidでは端末全体を管理するFull Device Managementや、用途を限定するキオスクモードを利用できます。Windows・macOSのPCもまとめて管理できるため、PCを含めて移行先をそろえたい企業の候補です。
CLOMO MDM
- 圧倒的な使いやすさ!
- 堅牢なセキュリティ!
- 丁寧なサポート!
株式会社アイキューブドシステムズが提供する「CLOMO MDM」は、iOS、Android、Windows、macOSに対応したモバイルデバイス管理サービスです。Androidの管理方式であるAndroid Enterpriseに対応しており、製品ページではDEPを使ったiPadのキッティング事例も紹介されています。端末情報の取得や機能制限、リモートロック・データ消去、電子証明書の配布などを遠隔で行えます。旧来の管理方式からAndroid Enterpriseへ切り替える計画と照らし合わせやすい製品です。
OPTiM Biz
- 遠隔でロックやデータ消去ができ、強固なセキュリティ対策を実現
- 大量の端末も一括で設定でき、作業や運用コストの低減が可能
- 高セキュリティの求められる閉域オンプレミスでも構築できる
株式会社オプティムが提供する「OPTiM Biz」は、スマホやタブレットなどの管理とセキュリティ対策を支援するMDMサービスです。iOS・iPadOS・Android・Windows・macOSに対応し、遠隔からのロックやデータ消去、OSアップデート、アプリのインストールなどをWebブラウザ上で一括実施できます。SaaS型のほか、閉域オンプレミスやプライベートクラウドでの提供も可能です。スマホとPCが混在し、提供形態も含めて移行先を見直したい企業の選択肢です。
LINC Biz emm
- スマホメーカーなのでスマホはもちろん、EMMにも詳しくて安心
- 3ステップだけのカンタン操作でモバイル端末の管理が可能
- AndroidスマホであるAQUOSでの動作を保証します
シャープ株式会社が提供する「LINC Biz emm」は、Android Enterpriseに準拠したAndroid専用のモバイル端末管理システムです。初期設定時にAndroidゼロタッチを利用すると、端末の電源を入れるだけで必要な設定を反映できます(ゼロタッチの契約が別途必要)。カメラやBluetoothの利用制限、リモートロック・ワイプ、アプリの一括導入に対応し、キオスクモードでの専用端末化も可能です。Android端末をまとめて初期化・再登録する移行で検討しやすい製品です。
FiT SDM
- モバイルデバイス管理に必要な機能を月額300円で網羅
- 年契約なら月額275円相当!高いコストパフォーマンス
- 販売、開発、サポートをワンストップで対応する国産MDM
株式会社アイ・エス・ビーが提供する「FiT SDM」は、自社開発のクラウド型MDMです。管理できるOSはAndroid、iOS、iPadOS、Windows、macOSです。Apple BusinessやDEP(ADE)、Google社の「Android Enterprise Recommended」にも対応しています。紛失盗難対策や機能制限、アプリ配布などを基本ライセンスで利用できます。iOS・iPadOSでは監視モードが必要な機能もあるため、移行後も必要な管理状態を維持できるか、登録方式とあわせて確認しましょう。
BizMobile Go!
- 特許技術で場所別にワークモード自動切替し、情報漏えいを防止
- 業務時間内外で利用可能なアプリを自動切替し働きすぎを防止
- 端末状況がひと目で分かるWeb管理画面でらくらく運用
BIZMOBILE株式会社が提供する「BizMobile Go!」は、場所や時間に応じてワークモードを自動で切り替えられるクラウド型MDM/EMMサービスです。Apple Business(旧Apple Business Manager)とAndroid EMMに対応し、MDM登録を自動化できます。端末ごとにApple ID・Googleアカウントを用意せずにアプリをインストールすることも可能です。端末の再起動やMDM登録解除などの遠隔命令にも対応しています。会社所有端末と私物端末が混在する環境でも、端末の用途や利用条件に応じた管理を検討できます。
Jamf for Mac
- Macのアプリ配布と更新を一元管理
- 脆弱性やWeb上の脅威を検知・対策
- デバイスの状態に応じてアクセス制御
Jamf Japan合同会社が提供する「Jamf for Mac」は、Macのデバイス管理、セキュリティ対策、ID・アクセス管理をまとめて行えるソリューションです。アプリ配布や更新、OSの状態把握、セキュリティポリシーの適用に対応しています。Macを一元管理できるため、端末の初期設定やアプリの配布、運用時のセキュリティ対策を効率化できます。Macの台数が多く、PCの移行をスマホとは分けて計画したい企業に向いています。
FENCE-Mobile RemoteManager (富士通株式会社)
- マルチデバイス・ マルチキャリアに対応
- 多彩な機能でモバイルデバイスのセキュリティ対策を実現
- 短期間・低コストでの導入、運用代行サービスによる運用
ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント (ソフトバンク株式会社)
- 簡単にポリシーの作成、デバイス配信が可能!
- DEP機能を活用し、更なるセキュリティ対策も可能!
- 24時間365日対応のヘルプデスクあり!
Sophos Mobile (ソフォス株式会社)
- 第三者機関から高い評価を獲得
- 柔軟性に富んだ管理機能でBYODにも対応
- XDRで端末に潜む脆弱性を発見
VMwareAirWatch (ヴイエムウェア株式会社)
- マルチOS/マルチデバイス対応で一元管理。
- アプリカタログやセキュアメールなど統合的な管理機能を提供。
- 単一コンソールで管理者負荷を軽減、BYOD/処分端末にも対応。
IvantiNeuronsforMDM (Ivanti Software株式会社)
- マルチOS対応、単一コンソールで全端末を管理。
- ワイヤレスで自動プロビジョニングとセキュリティ設定を実現。
- 紛失・盗難時のリモート初期化とコンテナ化で漏えい防止。
まとめ
MDMの乗り換えでは、OSや登録方式、移行元・移行先のMDMによって初期化の要否や手順が異なります。iPhone・iPad・Macでは、対応する環境なら初期化せずに移行できる場合がありますが、Androidの完全管理端末では初期化と再登録が基本です。私物端末は業務領域の再登録も検討しましょう。まず端末の登録状況を整理し、必要な自動登録機能や対応OS、移行サポートを備えたMDMを比較してください。

